佐武流山 -初冬- 後続者がクマを撃退!俺は帰路、夕闇迫る林道で黒い獣(画像あり)と対峙しガン飛ばす。
- GPS
- 12:21
- 距離
- 23.0km
- 登り
- 1,735m
- 下り
- 1,733m
コースタイム
- 山行
- 10:08
- 休憩
- 1:49
- 合計
- 11:57
天候 | 朝、登山口は霙 気温2度。山頂曇り 気温マイナス2度。午前中上空は風強いが森林帯はあまり吹かず |
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過去天気図(気象庁) | 2016年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
平成28年度県道(502号)奥志賀公園栄線冬期閉鎖情報 〇 平成28年11月7日(月)午後2時 〜 平成29年5月26日(金)午後4:00まで やまびこゲレンデ〜栄村泉平間(22.8辧 <問い合わせ先> 長野県北信建設事務所 ☎026-232-0111 栄村の手書き登山図 http://sakae-akiyamago.com/uploads/20160407104949878.pdf |
コース状況/ 危険箇所等 |
殆どの行程で少ないながら積雪があったのでジャンルを積雪期にしました。ちなみに翌日の鳥甲山は雪が無い所のほうが多かったので無積雪期にします。 積雪は山頂で5センチ程度。木の根の張り出した道が多い。木の根は濡れてるだけでも滑るのに、うっすらでも積雪があるとさらに滑りやすく、滑って怪我しないように慎重に歩きました。 渡渉は靴のままできました。5センチくらいの流水に靴を置くので、ローカットだと浸水すると思います。私はハイカットにロングゲーターを装着していたので全く問題ありませんでした。 急なところはあまりなく、林道が長いです。迷いやすい所や危険な所はありませんでした。 |
その他周辺情報 | 登山口付近にコンビニはありません。最寄りのコンビニは新潟県の津南町まで行かないとありません(片道1時間弱かかります)。もしくは長野県の湯田中や山ノ内まで行かないとありません。 切明に公衆トイレがあります。トイレ前広場に車は停められそうです。 |
写真
感想
【北ア、針木岳〜爺ヶ岳縦走から転進】
4、5日は針木岳〜爺ヶ岳縦走を計画していました。ヤマテンで大荒れ情報・北ア北部30センチ、登山口も積雪する可能性ありの予報を見て中止にしました。針木岳だけなら行きましたが、1泊で縦走は無理と判断しました。そこで以前から行ってみたかった佐武流山 と鳥甲山に行くことにしました。
【天気と積雪】
佐武流山山頂部で5〜10センチと予想しました。このくらいだと無積雪より+10%位のCTで行けるだろうと判断。実際は5センチ位でした。
天気は昨夕から冬型でこの時期としては強い寒気が長野県北部まで南下の予報。新潟県津南町や長野県山ノ内町の天気予報は朝のうちまで雨、のち曇りで午後3時頃から晴れ。ほぼ予報通りでした。
【車中泊】
どこで車中泊するか、最後まで悩みました。秋山郷で車中泊した場合、佐武流山だけなら食料は1日分だけで済みますが、下山後、鳥甲山に登ると秋山郷にはコンビニがないので2日分購入していかないとならないのです。結局、佐武流山下山後は津南町の「道の駅さかえ」で車中泊することに決め、山ノ内町のコンビニで1日分だけの食料を調達し志賀高原経由で秋山郷に向かいました。
*この選択は失敗でした。秋山郷から津南町の往復移動で2時間近く時間をロスし、翌日の鳥甲山は寝不足での登山となり、スタート時から足が重かったです。
【甲府からの秋山郷までの道のり】
高速代を浮かすため外道を大門街道超えで上田に入りましが、このままだと寝る時間がどんどん減っていくので、上田菅平ICから信州中野ICまで高速を利用。この間1時間短縮。
「道の駅北信州やまのうち」に午後9時ころ着。翌日の午前2時まで仮眠。隣のコンビニで1日分だけの食料を調達。志賀高原経由で佐武流山登山口を目指す。志賀高原に向かって登っていくと、雨がポツポツ降り出し高天原スキー場のあたりから、雨は雪に変わった。
切明の公衆トイレの駐車スペースで朝ごはん。この時点、気温3度、小雨。
【佐武流山登山口】
5時過ぎに佐武流山登山口着。気温2度みぞれ。横浜ナンバーの車が1台駐車していた。6時少し前にみぞれ降る中、ゴアの雨具で完全武装して出発した。
【横浜の若棟梁】
最初に言っておきますが、横浜ナンバーの車のお方、職業を聞いたわけではありませんよ。イメージです、あくまでイメージですよ。ホントはIT関連の仕事かもしれません。笑顔を絶やさない、気配りのきく44歳の好青年です。大工の若棟梁と言ったらイメージが沸くのではと思いそのように、勝手に呼ばせていただいてます。
ワルサ峰の15分位手前だろうか、後ろに人の気配を感じた。すぐに横浜ナンバーの車の方と分かった。道を譲ろうと後ろを振り返った瞬間、その筋の方ですか?みたいな... その方は大工が冬着るようなブルゾン風防寒ジャンバーにキルティングぽいズボン!そして坊主頭!マジかよ、よりによって、こんな山の中で、絶対二人しかいないのに、しかも雪景色で曇で寒空の下で帽子も被ってないよ。あまり関わりたくないな、先に行ってもらいましょう。
しかしその印象はほんの一瞬だけだった!実は人あたりの柔らかい、いつも笑顔で話す、気配りのきく、実に良い方だったんです
ワルサ峰まで山を語りながら一緒に登りました。足の遅い俺に付き合って頂いたの分かっていたので、「俺はここで休憩を取る」と言ってワルサ峰から先に行っていただきました。
俺が山頂に着くと、横浜の若棟梁は山頂標識から2m位離れてカップ麺を食べてました。俺を見るや否や、ザックとカップ麺を持って、山頂の端に移動!俺が山頂標識を撮り終えるのを確認すると、すかさず「お撮りしましょうか?」と言ってきたのだ。その後、どれくらいだっただろうか、俺がカップ麺を作って食べ終わる頃まで、色々語り、下山されていきました。
【若棟梁(熊鈴は持ってなかった)、クマに襲われかける。彼との会話抜粋】
若棟梁は200名山があと少しで終わるお方。林道を歩いていたら、山の斜面にいた大きく丸く太ったクマがこちらに向かって突進してきた!ヤバイと思い大声で怒鳴ったたら、突然止まり、踵を返して反対方向に逃げていった。クマとの遭遇は今回で3回目。クマは人に気が付くのが遅い(俺もそう思う)。
昨日、鳥甲山に登る、上の方で(たぶん1800mから上の森林帯だと思う、翌日鳥甲に登りそう思った)、登山道上の新雪に熊の足跡が断続的に延々と続いていた。鳥甲は登山口に車が2台位停めてあったが、他にトレースは無く誰も登ってなかった。天気は今日の佐武流山と同じような感じだった。明日は毛勝山に登る予定。
車中泊で山を登っている。燃費が悪いので今度車を買い換えるときは軽のワンボックスにする。車中泊でのガスは登山用でなく、火力も強く、背が低く安定しているので家庭用のガスコンロにしている(俺も今度そうしよう)。鍋料理も簡単にできちゃう。などなど色々お話しました。
【暗闇迫る林道で大きくて黒い獣と遭遇】
復路、最後の1時間くらいは暗くなるのが分かっていたので、林道分岐で左の最後まで林道コースで帰ることにした。理由は最後の暗くなった笹道で熊と遭遇したくなかったのと急いで歩いて滑って転び怪我したくなかったから。結果、時間にしてたぶん10分位のプラスで済みました。
もうだいぶ暗くなり、へっデンを着けようかと思っていたら、林道の30m位先に真っ黒な動物がいるのに気がついた。一瞬心臓が止まりそうになる!デカイ!ヤツはデカイ、山梨で遭遇したヤツよりデカイ。既にヤツは俺に気がついてるようで立ち止まっているようだった。若棟梁との会話という伏線があったので、間違いなくクマだと思った。
熊鈴ガンガン鳴らしながら歩いていたのに、逃げないなんて、いい度胸してるじゃないか!ん、なんか変だぞ、体の割に頭が小さいぞ!それにあのポーズ、そう、あのポーズは好奇心の強いカモシカがよくするポーズだ。
なんだ、カモシカじゃねえか!バカヤロウ!脅かすな!心臓が一瞬止まっただろう!
さらに熊鈴ガンガン鳴らしながら近づくが逃げない。カモシカとはいえ侮れない、あのデカイ体格で体当りされたら、角で腹に風穴が開く!
取り敢えず、写真を撮る。ワっと大声で叫ぶと、大きなお尻をこちらに向けてゆっさゆっさと走り去りました
【最後に山の感想】
山深さを感じました。そして林道が長い、長いからいいのだ
林道入口のゲートが解放され、渡渉地点まで車で入れるようになったら、あの山の魅力は半減する。そしてあの黒い獣が熊でなくてよかった
信州100名山:佐武流山 61座目
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11月度🚗💨中泊3泊4日の旅
11月2日:大蔵経寺山(山梨百名山)・要害山(山梨百名山)
地味な山でした。鬼山(1042m)手前で大型犬の鳴き声、野犬じゃないよな。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1001436.html
11月3日:黒岳(山梨百名山)・釈迦ヶ岳(山梨百名山-既登-)
快晴のもと の大絶景を堪能しながらランチ。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1002572.html
11月4日:佐武流山(日本二百名山/越後百山/信州百名山)
雪の中、後続者(横浜の若棟梁)が大きなクマに襲われかける(クマが突進してきた)、怒号と気合で見事撃退 。俺は帰路、夕闇迫る林道で黒くて大きな獣(画像あり)と対峙しガン飛ばす
11月5日:鳥甲山(日本二百名山/甲信越百名山/信州百名山)
なんだよ、あのグチャとした黒土と溶けた雪のミックスの激下りは、滑るのなんのって、すってんコロリンの膝ガクガクで下山。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1004201.html
コメント
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青空ではなかったにせよ、雲が高くてそこそこの眺望がありましたね。
徒渉箇所、靴を履いたまま渡れて何よりです。
水量が少ない時期なのでしょうが、写真をフルサイズにして何処を歩けばいいのか見入ってしまいました。
お騒がせカモシカですね。
ホントにカモシカはハイカーを凝視して動じませんからね。
斜面にいるならまだしも、登山道の上で立ちはだかられると、リンダ困っちゃう ですよ。
とにかく長い道程が特徴なんですね。
復路での林道選択は、ズバリ正解!だと思います。
拙者も来年こそ
半袖隊長
ガスガスじゃなかったし、午後から晴れてきたのでマズマズの天気でした
渡渉はすべて飛び石では渡れないので、2箇所位水流に足を置く所がありました。水流に浸った靴を何秒もかけて写真を撮ってると流石に浸水してきそうでしたが、ササッと渡ればハイカットにロングゲーターなら全く問題ないと判断しました。
林道上のカモシカは見た瞬間は熊だと思いました。薄暗かったし、最初に見たときは写真撮影した場所より離れていたので。カモシカと分かるまでに数秒かかりました。
長い道程と言っても、林道が半分位あったので、距離の割に疲労度が少ないコースだと思いました。ただ山深い感じはしました。登山口のある秋山郷自体が山深いところにありますから。
復路での林道選択、当初より、暗くなるようなら林道コースにしようと決めていました。林道コースなら暗くなっても、道迷いや転倒リスクがないですからね 地図で確認しても10〜15分位しか違わないので。
コメント有難うございました。
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