風吹山【松本市奈川】
- GPS
- --:--
- 距離
- 7.4km
- 登り
- 851m
- 下り
- 853m
コースタイム
- 山行
- 6:50
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 7:50
左へ入る農道が幾つかあり、その中で唯一アスファルト舗装の農道がスタート地点への車道です。街道が下り気味となり、右側に奈川支所(文化センター)が見えたら行き過ぎです。舗装は途中でアスファルトからコンクリートに変わります。
農道は一ヶ所だけややこしい分岐があり、右へ。間もなく、鳥獣害対策のゲートに突き当たります。バックしてカーブミラーの所で旋回し、少し下ると左側(上りなら右側)に2台分の駐車スペースがあります(標高約1170m)。
山頂までの標高差は約790mです。
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道のない藪山 |
写真
感想
風吹山(1960.3m、地形図には山名表示なし、山と高原地図では点名のみ)が好展望の山ということは『続 山頂渉猟』で知りました。
ネットで検索すると2010年以前の記録で、全て北側の入山集落から初期の残雪期に行った藪山のエキスパート諸氏のものばかりでした。
昨年のいつだったか、奥飛騨からの帰りに登山口を下見するつもりで、風吹山西尾根に続くミヤ沢北側の農道を車で奥まで入ったことがあり、畑仕事をしていたおじさんに、「あれが風吹山ですか?」と聞くと、「そうです」とのことでした。
ネットの記録どおりに北側の入山(1478.8m)経由で行くか、西側の文化センターから行くか迷っていました(当初の予定では北側からでした)。
前日、松本市役所奈川支所へTELし、雪の有無を問い合わせました。
電話に対応して下さった男性は、雪はないですと断言され、更に「風吹山に行くの?」、「どこから入るの?」と言われ、私が「入山からか、文化センターから予定してるんですが…」と答えると、「入山からは笹薮がひどく、行けないかも知れませんよ」と言われ、下見していた西側から行くことに変更しました。
農道の鳥獣柵から未舗装となり、そこから先はダートの林道です。
地形図どおりX字にクロスした所を左へ5分ほど進み、そこから山中の尾根へ。
地形図1368mピークを下った所が林道のカーブ地点で、そこから西尾根の標高1580m付近までピンクとブルーのリボンだらけ、林業関係?と思われる道が開かれていました。この道は全く予想外で、1368mPから1600m等高線までの尾根は分かりにくく、とても助かりました。
1640m付近は丈の高い草ぼうぼうの平坦地で、下りで北西尾根へ入らないように要注意です。1735m付近で右の尾根へ。緑の笹原の中で枯れた草地が二つの尾根を結んでいて、尾根を乗り換えるトラバースしやすい草地でした。
1770m付近から笹薮が濃くなり、道形や目印は全くありません。
尾根上に大きく生長した建材向きではない縦一列のカラマツが続き、その列に錆びて所々切れた有刺鉄線が張られていました。この付近は昔は放牧場だったらしく、その名残りでしょう。
下りで気付きましたが、1840m付近は御嶽山の絶景展望地でした。
頂上直下から山頂までは胸まで埋まる笹薮で、最高地点が樹間に見えていながらなかなか進みませんでした。
最高点に辿り着き、三角点を探そうと周辺をあちこち歩き回りましたが、猛烈な笹薮帯で、どこを探しても見つかりませんでした。
木の間越しに乗鞍〜焼〜穂高が見え、もっとよく見える所はないかと、三角点探しとは別に、頂上一帯を行ったり来たりしていました。
途中の尾根から御嶽と乗鞍は大きく開けて見える所がありましたが、穂高連峰は足元が高くなる残雪期の方が断然素晴らしいだろうという印象でした。
※ 登りで要した約3時間半は標準的なタイムだと思います。下りの笹薮は歩きやすく、標準的には2時間30〜40分でしょうが、私は3時間20分ほど掛かりました。
高齢者の山岳事故が増え続ける近年、膝痛持ちの私は細心の注意を払ってゆっくりゆっくり下りました。
※ 登りでは要所要所に目印を付け、下りで全て回収しました。藪は全て笹で、この時期、灌木薮や草藪はありませんでした。岩場や裸地も皆無でした。
GPSは万一に備えて携行していましたが、尾根の不明瞭な区間には道があり、結果論ですが必須ではないと思いました。
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