【揖斐】大立〜塔ノ倉周回(乙原起点)
- GPS
- 05:53
- 距離
- 10.7km
- 登り
- 887m
- 下り
- 889m
コースタイム
- 山行
- 5:09
- 休憩
- 0:44
- 合計
- 5:53
大立の南東尾根・塔ノ倉の南尾根ではシロモジの黄葉鑑賞のための道草時間が長くなっています。
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
*ちなみに私は谷汲側から行きましたので乙原トンネルはくぐっていません。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
ジャンルはハイキングとしましたが、植林作業道や林道・送電線巡視路・ケモノ道(ときにそれすらもなし)等を利用した登山です。道標の類はもちろん、登山道はありませんので、出かけられる際は自己責任でお願いします。 |
その他周辺情報 | 「道の駅 星のふる里ふじはし」 http://www.ibikogen.com/michinoeki.html 道の駅敷地内に「いび川温泉・藤橋の湯」 http://ibigawafujihashisp.wixsite.com/987654321 道の駅 夢さんさん谷汲 http://www.ibikogen.com/ibigawa.html |
写真
感想
先週日曜日に天気がいまいちで出撃を取りやめてしまい、これで美濃の紅葉も終わりかなと思いつつも、今週末は仕事&野暮用のため山歩きができないのでシロモジの黄葉がまだ楽しめそうなところを選んで出かけてみました。
みなさん(といっても一握りの物好きさんだけですが)からの評価の高い、揖斐・大立の南東尾根と塔ノ倉の南尾根を両方楽しむための周回コースで、山友のブログレポの丸パクリという手抜き山行です(^^ゞ
【乙原駐車地〜大立】
一般的な塔ノ倉登山に使われるのは聖心殿からのショートコースのようですが、乙原トンネルの東出口の聖心殿への道の入口あたりが今回下山に使う塔ノ倉南尾根の末端になります。なのでここに駐車してスタートします。
大立南東尾根への取付きは、乙原トンネルを抜けて国道303号まででて乙原の集落内から地形図に記載されている細い道を尾根末端まで歩けば道があり容易です。それは先人の記録で承知していましたが、過去のいろいろな体験からこうしたいわゆるヤブ山に入るシーンは山麓の住民に見られない方がいいと考えているので、駐車地からやはり地形図にある下の段の道から上の段の道へよじ登ることにします。聖心殿への道を入りすぐに左の道へ。県道をくぐり進めば尾根末端あたりに到着。コンクリート壁の切れたところからかなり強引に急傾斜を這い上がると、狙いの道に出る前に地形図にはない山道に出合いました。そこから尾根を上がる道ができていて、上の段の道にある大立南東尾根取付き真ん前に簡単に出ることができました。先人のレポにある謎の台には花瓶(壺かも)と一対の鹿の角が置かれていました。この先すぐに祠と墓があるため、これを参るための道ができているのです。
実にすんなりと取付いて登っていきますが、祠と墓を過ぎれば道はなくなります。そこからはヤブのない岩まじりの急登。次第に傾斜が増し、コケの付いた灌木の茂る露岩帯となり少し歩きづらくなってきます。そこを登りきると一転、緩々の広い雑木林の尾根となりました。たっぷりと落ち葉が積もっていますが、見上げればまだまだ紅黄葉も十分残っています。なかなか気持ちのいい空間ですが、ここはまだ大立南東尾根の予告編といったところ。このあともう一度尾根芯がヤブっぽい露岩帯を抜けると、シロモジの黄葉が光り輝く台地のような広がりをもった尾根になります。ここからが大立南東尾根の最大のハイライト。本当の黄葉の最盛期は過ぎていますが、その分美しい落ち葉で彩られた林床に秋の日差しが注ぎ実に素敵な光景を作っています。じっくり時間をかけて堪能していきましょう。すると谷から上がってきた一頭の大きな鹿がこちらに気づき、反対側の谷へ逃げていきました。彼らにとってもここは楽園なのでしょう。なんで人間なんかが歩いてやがるんだ!と言っているようにみえました。
やがて株立ち状のシロモジ帯となり、そこを潜り抜けると鉄塔広場に飛び出します。雑木に覆われた大立の山頂部がのぞいています。ザックをおろしてアンパンをかじりながら南方面の展望を見て小休止。大立にむけ再びシロモジの中を進みますが、このあたりではすっかり落葉が進んで晩秋の様相です。そして平らな雑木林の中に三角点(四等・樒平)のある大立に到着しました。明るくなった林床に木々の影がストライプとなり、なかなかいい感じの山頂でした。
【大立〜東津汲〜塔ノ倉】
塔ノ倉へ向かうに、はここからさらに北の三等三角点・東津汲を経由していきます。大立から下り始めると、さっきまでの明るい雰囲気から一転、真っ暗な植林帯が左手から迫ってきます。寒気がするくらい暗い空間はまさに闇です。そして自然林が勢力を盛り返す鞍部からは相当な急登となります。するとここで今日2頭めの大きな鹿に遭遇。こんな急斜面を何事もないように駆け上って消えていきました。
そして登るにつれ再び植林が勢力を盛り返してきて、ついには完全に当たり一面包み込まれてしまいました。たどり着いた東津汲も当然植林の真っただ中。里山では植林はつきものではありますが、ここまでやられているとコースに組み込むのも馬鹿らしくなります。
東津汲から下り、林道に出合います。廃道っぽいものも含め4方向に分かれますが、中の2本が先で合流して塔ノ倉へ向かっています。寒気の影響で風は冷たいと予想されますが、全山植林の尾根ではせめて展望でもなければ救いがないので北回りの道を選択します。思った通り、林道からは小津権現山や花房山などを望むことができました。
南回りの道と合流してなおも全面植林一色の中の林道を進みます。そして塔ノ倉へむけて林道を離れ植林の尾根に上がると地形図にない林道があらわれました。またまた林道歩きとなり、それは塔ノ倉直下まで続いているんじゃないかとさえ思われましたが、尾根を見上げるとシロモジの黄葉が見えたので頃合いを見て尾根に上がりました。右植林・左自然林の道になり少しでおびただしい量のシロモジの落ち葉が敷き詰められた台地となり、塔ノ倉三角点に到着しました。下山に使う南尾根方向に少し進めば、歩いてきた北側の植林が嘘のように姿を消し、素晴らしい雑木林が広がっていました。ここで昼飯を食わない手はないと、ふかふかの落ち葉の上でザックをおろし大休止とします。寒くなるという予報に反して無風の陽だまりで素晴らしい憩いのひとときとなりました。
【塔ノ倉〜乙原駐車地】
この南尾根、鉄塔に出合うまでは巡視路となりますが、大量の落ち葉に埋もれてしまい見失いがちです。まあヤブのないスッキリ尾根なのでどこでも歩けるので問題ありませんが。とにかく幅広の豊かな雑木林の尾根で、これまたシロモジの黄葉に足止めされてばかりとなります。巡視路は二手に分岐しますが、南へ下る道の方を行きます。そして鉄塔広場から巡視路は谷へと向きを変えます。
南尾根末端をめざし巡視路とはお別れ、ここからはなおもいい雑木林が続く尾根を忠実にたどるため慎重に進みますが、これが意外と難しい。何度も支尾根に誘い込まれそうになりながら鞍部まで下り立ち、緩くなった尾根を進んでいきます。新しい植林地の作業道が現れたり、赤テープに誘導されたりしながら尾根からの下降ポイントに到着。右にも左にもテープがありますが、ここは山友の報告にならって右へ降ります。かなりの斜度の植林の中を慎重に下り、水のない谷形状を気を付けて降りていくと最後の最後で滝形状。これはちょっと降りられないので、降りられそうなところを探して斜面をトラバース。するとジグザグを切って林道につながっているケモノ道を発見、おかげで無事、聖心殿からの林道に着地することができました。ここから駐車地はすぐそこです。
途中の植林地帯はいただけませんでしたが、大立の南東尾根・塔ノ倉の南尾根はなかなかよいところで、美濃の最後の紅葉を楽しめて満足でした。これで心置きなく冬を迎えられそうです。
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