八ヶ岳ブルーに逢いに(硫黄岳)
- GPS
- 23:44
- 距離
- 19.1km
- 登り
- 1,327m
- 下り
- 1,313m
コースタイム
- 山行
- 2:31
- 休憩
- 0:01
- 合計
- 2:32
- 山行
- 5:15
- 休憩
- 1:17
- 合計
- 6:32
天候 | 1日目 晴れ〜時々曇り 2日目 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
美濃戸口〜赤岳山荘 林道はところどころ凍結している程度でした。 赤岳山荘〜堰堤広場 林道に徐々に雪が残りました。 堰堤広場〜赤岳鉱泉 堰堤広場を過ぎると、岩がある登山道となり、ところどころ氷があって滑りやすく、注意が必要でした。12本爪のアイゼンでは大袈裟なので、チェーンアイゼンがあると良さそうでした。赤岳鉱泉手前から積雪がありましたが、20cmも無いくらいでつぼ足で大丈夫でした。トレースもあり迷うことは無いと思います。 赤岳鉱泉〜赤岩の頭 積雪は20〜30cm程度で、積雪は少ないです。そのため特に前半部分は、ところどころに岩や木の根が出ており、アイゼンを引っかけないよう注意が必要でした。アイゼンが無くても良かったかもしれません。 赤岩の頭〜硫黄岳 雪は風で吹き飛ばされトレースは薄めでした。山頂付近は広いのでガスると迷うかも。 |
写真
感想
【感想/記録】
12月に入り北陸富山のお天気はぐずついた日が増え、いよいよ冬到来かと言う季節になりました。週末は県内や北アルプスの山には行けないお天気なので、思い切ってお天気の良さそうな南八ヶ岳方面へ一泊で行くことに。南八ヶ岳は主峰赤岳他、どこにも登ったことが無いので、比較的安全に行けそうで眺望も良さそうな硫黄岳に行くことに。さらに行けそうなら横岳も視野に入れて計画を立てました。
朝の出発時には小雨、岐阜県との県境に近づくと雪、神岡を過ぎると曇り、松本市に近づくと薄日が差す曇り、諏訪市では晴れと道中は冬の天気らしく変化しました。松本ICから長野自動車道、中央自動車道を経由して諏訪南ICで降りて、登山口の美濃戸口には11時前には到着。昼食を食べて準備をして11時半過ぎに出発しました。
赤岳山荘までは所々凍ったガタガタの林道が続きます。車高が高い4WD車なら行けそうですが、道が狭く自分の車は4WDではないので、車で行くのは止めときました。お天気は晴れで、ここからの樹林帯は暑くなりそうなので、ハードシェルは着ませんでしたが、それでも暑くなり、ビーニーやグローブを脱いだり付けたりして体温を調節。単調な林道を歩いて赤岳山荘に到着すると、駐車場は日曜日だけあってほぼ満車。皆さんここからがスタートなのですね。
さらに休まず歩き堰堤広場に到着すると、下山される沢山の方が休んでおられました。重そうなザックを担いだ、テン泊装備の方も多数いらっしゃいました。ここからは風が少し強く吹き始めましたので、ハードシェルを着込んで出発。林道から岩がある登山道になります。沢にかかっている橋を何回か渡って進むと、岩に氷が乗って滑りやすく、いやらしい状態に。滑ってコケないように注意して歩いて、2時過ぎに赤岳鉱泉に到着。宿泊の手続きを済ますと少しホッとしました。平年の積雪は分かりませんが、積雪はまだ少ないです。
宿泊した大部屋は日曜日だけあって幸いガラガラでした。早めに到着したので、有名なアイスキャンデーでのアイスクライミングをちょっと見物しましたが、外は寒くて早々に退散。明日の出発は早いので、硫黄岳へ続く登山道をちょっと下見してから、ビールを飲んでマッタリしていました。外は氷点下なので、館内はストーブの間近にいないと寒くてたまりません。フリース、ダウンジャケットを着込んで寒さをしのぎました。幸い大部屋にはストーブがあり、時間が経つと暖かくなりました。館内にいても寒かったので、外でテン泊すると寒くて辛そうでした。宿泊者は20名程度と少なかったためか、夕食はラッキーな事に名物のステーキで、ポトフやサラダ、フルーツまであり大変美味しかったです。
翌日はご来光を見るために4時過ぎ起床して、登山の準備をし時間が無いので行動食をちょっと食べて、4時半過ぎに出発の予定がやっぱり遅れて、4時45分過ぎに硫黄岳を目指し出発。外は氷点下で寒かったので、化繊のインサレーション、ハードシェルを着込み、アイゼン、ピッケル、厚手のグローブ、バラクラバの完全装備で出発。最初の樹林帯を進んでいると、やはり暑くなってベンチレーションを全開、薄手のグローブに交換し再出発。真っ暗の中をヘッデンの光だけを頼りに進んで行きます。木立のすき間から星空が見えていますので、幸いお天気は良さそうですが、ヘッデンの光に雪の粉が舞っているのが分かります。樹に積もった雪が風で落ちてくるのでしょう。幸い樹林帯なので、風はほとんど感ぜず順調に進めました。森林限界を突破するとすぐに稜線に出て、ここが赤岩の頭でした。
稜線に出たので、ベンチレーションのジッパーはすべて閉め、フードを被ります。夜が明けて空が明るくなってきたので、目指す硫黄岳や、赤岳、阿弥陀岳の稜線が見えます。ここから風が吹き始め、標高が上がるに従って強くなり、寒さが身にしみます。頂上に出たら爆風かと、心配になりました。硫黄岳までの標高差は100mも無いので、山頂手前のちょっとした岩場を越えると、すぐに広い山頂に到着。頂上付近の風は比較的穏やかで、一安心できました。まだ夜明け前なので、御来光を待ちます。空が明るくなって恐らく瑞牆山〜金峰山方面の空が赤くなり、赤岳も赤く染まります。陽が上がると北アルプスや周りの山々も赤く染まり、感動の時間で撮影に夢中でした。
頂上の気温はザックの気温計で氷点下10℃以下、風もあるので体感温度はもっと低く寒い。体を温めるために、朝食を食べていなかったので食事でもと思いますが、厚いグローブをはめていると細かい作業ができず食事ができません。寒い頂上ではグローブを外すのは致命的です。寒すぎるのでゆっくりと食事という気にもなりませんでした。仕方なく行動食のチョコレートをちょっと食べました。さらに、撮影に熱中して体を動かさないと、体が冷え特に指先が痛くなってきました。グーパーを繰り返し、指を温めようとしましたが、痛さは変わらずもう限界。残念ですが、7時20分頃に頂上から下山。赤岩の頭までくると日射しもあり指に暖かさが戻ってきたので、ここで赤岳や阿弥陀岳を見ながら朝食を食べました。
8時頃にはまた樹林帯を下って、8時50分頃に赤岳鉱泉に到着。アイゼン、ピッケルを解除し、デポした荷物を回収し、身支度を調えて、また樹林帯を戻ります。ここからの登山道は消化試合のように退屈なのですが、堰堤広場までの登山道は凍結しているところがあり、コケないようにストックを使って慎重に下りましたが、一度尻もちをつきました。赤岳山荘にまで戻ると林道の状態が良くなったので、ストックをしまってまた林道を下り、11時20分頃にようやく八ヶ岳山荘に到着。初めての南八ヶ岳は、入り口にちょっとだけ入ったような山行でした。お天気が良くて抜群の眺望に恵まれ、早々に下山したのはもったいなく、もっとゆっくりと八ヶ岳を縦走したかったのですが、やはり冬季の登山は厳しい。そしてこれから4時間近くかけて帰らなければならなく、明日は仕事。後泊しないとゆっくりと山行はできないですね。一度夏に八ヶ岳を縦走して、可能であれば赤岳や阿弥陀岳等のピークに到達してみたいです。
【注意点や反省点】
お世話になった赤岳鉱泉は一泊二食付きで9千円、夕食のみなら8千500円でした。
館内はストーブがあっても最初は寒くて、ダウンパンツやテントシューズがあると良かった。
赤岳鉱泉ではdocomoの電波だけが通じましたので、いい加減ソフトバンクから乗り換えたい。通話もできず気象情報も得られないのは、登山で安全を確保する障害ですね。
氷点下10℃以下の頂上では特に指が冷えたので、オーバーミトンがあると良かった。そして行動食に用意したスポーツようかんは寒いと硬くて押し出せず、チョコようかん練りは、グローブをはめていては包装から出せず。もっと簡単に食べられる行動食を用意しておくべきでした。
【Apple Watch等による計測結果】
ムーブ(安静時を越える推定エネルギー消費量 / kcal)
596
1,013
エクササイズ( 活発に活動した分数 / 分)
102
147
スタンド( 1時間のうち1分以上身体を動かした時間 / 時間)
13
14
登った階数( 一階=約3mの高度を上昇 / 階)
123
133
ウォーキングの距離(km)
11.3
20.3
歩数(1日で歩いた歩数 / 歩)
16,434
27,768
心拍数 (1日で最低、最高の心拍数)
53〜133
57〜101
体重
63.2 -> 62.8
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