ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 1034304
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

雪山2年生は強風の中を-白駒池 にゅう 東天狗岳 -

2016年12月28日(水) ~ 2016年12月29日(木)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
16.1km
登り
1,221m
下り
1,211m

コースタイム

1日目
山行
8:26
休憩
1:08
合計
9:34
6:42
88
8:10
5
8:15
109
登山補導所
10:04
61
賽の河原地蔵
11:05
11:20
22
高見石小屋
11:42
12:30
120
白駒荘
14:30
14:35
93
16:08
4
2日目
山行
4:22
休憩
0:48
合計
5:10
6:50
7:00
90
8:30
8:35
45
9:20
7
9:27
10:00
30
11:44
6
11:50
ゴール地点
天候 28日(水) 晴れ時々曇り・雪 29日(木)早朝晴れ後曇りで強風
過去天気図(気象庁) 2016年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
唐沢鉱泉駐車場(無料) 朝5:50の到着時には5台程度 29日下山時にはかなり路駐有り
コース状況/
危険箇所等
唐沢鉱泉〜渋の湯 
鉱泉裏の標識を見て登り始めるが、登山道が分からない。どうやら冬は使われていない所へ入り込んでしまったようだ。(後で黒百合ヒュッテの方に聞いた話)途中から雪が積もった夏道に出て無事渋ノ湯へ(獣の足跡しか無かった)
渋の湯〜高見石小屋
ほとんどひとは歩いていない。賽の河原は雪と岩のミックス。そこで一人の下山者とすれ違っただけだった。足跡はいくらかついていたのでそれをだどりながら登った。
高見石小屋〜白駒の池
高見石小屋にも白駒荘にも人気は無し。(小屋の人はいるのだろうが)高見石小屋には「営業中」の札が下がっていた。スノーシューのようなトレースがついていた。
白駒の池〜にゅう
誰にも会わない。二人ぐらいの足跡があったのでそれをたどって登った。にゅうの山頂下の尾根に出るといきなり視界が開ける。足跡を見失わないように。
にゅう〜黒百合ヒュッテ
尾根歩きなので迷うことはない。アップダウンを繰り返しながら中山峠へむかう。ここからはトレースがわりとはっきりしていたが、右足を踏み抜いて軽い捻挫。ようやく中山峠手前でヒュッテから夕景を見に来ていた人たちと会う。中山峠からヒュッテへはゆるい下り。
黒百合ヒュッテ〜東天狗岳山頂
中山峠を右に折れて暫くすると傾斜がきつくなる。ところどころミックス。風が強かったので雪がとばされ、トレースが不明瞭なところもあった。コース取りを考えながら歩く。傾斜が急なのでピッケルは必要。アイゼンも前歯があるものがよいと思う。(一人ストック、つぼ足で登っている人がいたけど)強風・ガス
黒百合ヒュッテ〜唐沢鉱泉
傾斜はそれほどでもないが長く感じた。凍っているところもあるので下山には軽アイゼンかチェーンスパイクがあったほうがよいかもしれない。私はチェーンスパイクで下山した。
その他周辺情報 唐沢鉱泉で日帰り入浴できるようだが今回はパスした。
予約できる山小屋
黒百合ヒュッテ
朝6:30の駐車場
唐沢鉱泉
渋の湯方面へ向かいますが・・・
渋の湯方面へ向かいますが・・・
唐沢鉱泉裏から山に入ります。このあと道が分からなくなります。
唐沢鉱泉裏から山に入ります。このあと道が分からなくなります。
なんとか夏道に出ることができました。
1
なんとか夏道に出ることができました。
渋の湯方面へ
尾根をひとつ越えて車道が見えてきました
尾根をひとつ越えて車道が見えてきました
渋の湯への道です
渋の湯への道です
渋の湯が見えてきました
渋の湯が見えてきました
渋御殿湯の駐車場圓鯆未蠅泙
渋御殿湯の駐車場圓鯆未蠅泙
駐車場の圓砲魯肇ぅ
駐車場の圓砲魯肇ぅ
渋御殿湯の前を通り・・・
渋御殿湯の前を通り・・・
更に進むと登山の補導所 黄色のポストに届けを出します
更に進むと登山の補導所 黄色のポストに届けを出します
補導所前の橋を渡って登山道に入ります
補導所前の橋を渡って登山道に入ります
高見石を目指します
高見石を目指します
いくつか橋を越えて
いくつか橋を越えて
沢を横切ります
賽の河原
地蔵様がありました
地蔵様がありました
ペンキマークをよく見ながらひたすら登ります
ペンキマークをよく見ながらひたすら登ります
賽の河原から樹林帯に入りその先に高見石小屋です
賽の河原から樹林帯に入りその先に高見石小屋です
テラスで休憩させていただきました。
テラスで休憩させていただきました。
営業中 テラスで休んで白駒池へ
営業中 テラスで休んで白駒池へ
樹林帯を下り、白駒荘が見えてきました
樹林帯を下り、白駒荘が見えてきました
誰もいません
白駒池は凍っています あんパンをかじってから、ここでアイゼンとピッケルに変えます
1
白駒池は凍っています あんパンをかじってから、ここでアイゼンとピッケルに変えます
白駒湿原の雪で覆われています
白駒湿原の雪で覆われています
ニュー中山(光っていて読みづらい)へ登ります。本当は「にゅう・中山」なのではないでしょうか。
ニュー中山(光っていて読みづらい)へ登ります。本当は「にゅう・中山」なのではないでしょうか。
にゅう山頂下の尾根へ出ると視界が広がりました
1
にゅう山頂下の尾根へ出ると視界が広がりました
ここに荷物をデポして登ります 奥に東天狗岳と西天狗岳
2
ここに荷物をデポして登ります 奥に東天狗岳と西天狗岳
にゅう 山頂 奥に白駒池と北八ヶ岳
2
にゅう 山頂 奥に白駒池と北八ヶ岳
山頂から東天狗岳・西天狗岳(中央) 左に硫黄岳
2
山頂から東天狗岳・西天狗岳(中央) 左に硫黄岳
山頂から浅間山
富士山も
槍穂もくっきり
中山峠へ向かいます
中山峠へ向かいます
途中の尾根から東の山々
途中の尾根から東の山々
黒百合平へ
ヒュッテが見えてきました
ヒュッテが見えてきました
黒百合ヒュッテ到着
黒百合ヒュッテ到着
朝 ヒュッテ前
東の空が焼けてきました
東の空が焼けてきました
東天狗は突起の更に先 右は西天狗
1
東天狗は突起の更に先 右は西天狗
ミックスの岩稜帯
ミックスの岩稜帯
だんだんガスが出てきました
だんだんガスが出てきました
トレースも不明瞭になってきました
トレースも不明瞭になってきました
東天狗岳山頂 2640m
2
東天狗岳山頂 2640m
西天狗はもう見えません
西天狗はもう見えません
強風で体があおられます
強風で体があおられます
西天狗は断念し、中山峠まで戻ってきました
西天狗は断念し、中山峠まで戻ってきました
黒百合ヒュッテに到着
黒百合ヒュッテに到着
唐沢に下ります
凍っているところが結構あります
凍っているところが結構あります
あの橋を渡ってきました
あの橋を渡ってきました
ここまで来ると晴れてきました
ここまで来ると晴れてきました
唐沢鉱泉に戻ってきました
唐沢鉱泉に戻ってきました
駐車場到着

装備

個人装備
長袖シャツ 長袖インナー ハードシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ アウター手袋 予備手袋 防寒着 雨具 ゲイター バラクラバ 毛帽子 着替え 予備靴ひも ザック ザックカバー アイゼン ピッケル 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 ガスカートリッジ コンロ コッヘル ライター 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 ファーストエイドキット 常備薬 ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ナイフ カメラ ヘルメット 水2ℓ ストック チェーンスパイク
備考 ツエルトを持ったつもりが忘れていた

感想

 今年1月5日に四阿山・根子岳でぼろぼろの雪山デビューをしてから美ヶ原、北坡戮叛禹海惱个けた1シーズン目。雪山2シーズン目をむかえた2年生は、レベルアップをはかり八ヶ岳の天狗岳を目指しました。
 唐沢鉱泉の天狗岳登山道駐車場に着いたのが5:30。仮眠をして6:40に出発。唐沢鉱泉の裏から渋ノ湯へぬける道に入りましたが、登山道に入ってすぐ、踏み跡が無くなりどう進めばよいか分かりません。あとで、黒百合ヒュッテの従業員の方に「よく通れましたね」と言われて、冬季は使用しないのだと分かりました。
 しばらく迷いながら登っていくと雪で覆われているものの夏道が見つかりました。途中で標識もあったので気を強くして、その道を渋ノ湯に向かいます。しかし、雪の上には人が歩いた形跡は無く、獣の足跡だけが付いていました。(イノシシのような)尾根を越えて渋ノ湯へ。御殿湯前をすぎると橋の手前に登山ポストがあったので届けを入れて橋を渡り、しっかりと雪が積もっている登山道に入ります。いくつか木の橋をわたり、ゴーロ帯へ。ここが賽の河原なのでしょう。途中に地蔵様がありました。雪もいくらか落ちてきています。岩に雪がついてミックスになっていますが、ここではまだ滑り止めは付けません。先行者の足跡を見つけながら登ります。やがて、樹林帯に入ると高見石小屋が見えてきました。
 ここまで、出会ったのは下山者一人だけでした。小屋は営業中でしたが、人に会うことはありませんでした。ひっそりとした小屋を後にし、白駒池へ。池まではひたすら下りです。池は一面凍っていました。白駒荘の前で昼食をとり、アイゼン・ヘルメットを装着して、ストックをピッケルに変えて出発です。ここでも誰にも会いません。静かなものです。
 池を少し回り込み、にゅうへ向かいます。白駒湿原も真白。踏み跡もあまりなく、いつの物なのか分かりませんが1〜2人の足跡だけです。それをたよりに登っていきます。アイゼンが重いし、結構疲れます。
 にゅうの山頂下の尾根に出ると、パッと視界が広がりました。ひたすら樹林帯を登ってきたので気づきませんでしたがいい天気です。天狗岳、富士山も見えます。荷物をデポして山頂へ。誰もいない山頂を独り占めです。浅間山、遠く槍穂もくっきりと見えます。でも、16時までに黒百合ヒュッテに入るように言われているのでゆっくりもしていられません。いそいで、中山峠へ向かいます。峠への尾根の途中で、右足を踏み抜いてしまい、どうやら軽い捻挫をしてしまったようです。「ま、これぐらいなら」と歩いていると、アイゼンの重さもあってか、少し痛みが出てきました。でも靴を脱いでテーピングなんていう時間も無いのでそのまま急ぎます。峠の手前で15:55だったので「これは間に合わない」と思い、ヒュッテに電話をしましたが、名前を名乗ったところで電波が悪かったのか切れてしまい、以後つながりません。仕方が無いので急いで向かいました。
 中山峠手前でヒュッテから夕景を見に登ってきている人たちに会いました。ほとんど1日中人の姿を見なかったので不思議な感覚です。「4時半に部屋へ案内するそうですよ。」と教えていただきました。
 ヒュッテに着いたのは16時過ぎ。私を心配してか、玄関前でアイゼンを外しているときにヒュッテから電話が入りました。「あ、今玄関前に着きました。アイゼンを外しています。」と言うと様子を見に出てきてくれました。「おくれてすみません。足を踏み抜いて少しひねってしまったので。」と、それだけでは無いのですが遅れた理由を足のせいにしてしまいました。
 夜は風が強まり、外気温は−14℃ぐらいになっていたようです。
 朝、6:40に出発。空は晴れています。この日は東天狗から西天狗をまわり西尾根を唐沢鉱泉へ下山します。
 中山峠の辺りまで来ると東の空が美しく焼けています。日の出を暫く撮影しました。
 東天狗岳へ登ります。が、かなり急登です。息を切らせながら一歩ずつ足を出します。風がかなり強く、途中でトレースが分からなくなってしまいました。でも、注意深く登るとまた、トレースがあらわれます。そんな繰り返しで天狗の鼻の辺りまで来ると辺りがガスってきました。風も更に強くなり、体が持って行かれそうになります。耐風姿勢をとりながら進みました。氷の粒が風にとばされて容赦なくぶつかってきます。東天狗岳に着いたときは西天狗岳方面はホワイトアウト状態で全く見えません。一緒にヒュッテに泊まっていた親子連れの方も、西天狗はあきらめて引き返すということなので、私も無理をせず断念してヒュッテへ戻り唐沢鉱泉へ下山しました。
 鉱泉への下山では今日から休みに入るからでしょうか、たくさんの方が登ってこられました。
 雪山2年生の山行は、昨年よりもかなりレベルアップした感があります。それは、斜度のある雪の上を、強風にあおられながらピッケルをたよりに耐風姿勢をとりながら登らなければならなかったことや、ミックス岩稜帯を登ったこと、自分でコースを探しながら歩かなければならなかったことなど、1年生の時より課題が多かったからです。
 まだまだ初心者で、コースもそれなりですが、一歩間違えるといのちの危険が迫るという実感をもつことができた2年目の雪山でした。
 

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:960人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

積雪期ピークハント/縦走 八ヶ岳・蓼科 [3日]
縞枯山〜茶臼山〜高見石〜中山〜東天狗岳
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 八ヶ岳・蓼科 [日帰り]
白駒池から東天狗岳
利用交通機関:
技術レベル
2/5
体力レベル
3/5
ハイキング 八ヶ岳・蓼科 [日帰り]
技術レベル
2/5
体力レベル
3/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら