お坊山ー笹子雁ヶ腹摺山ーナットウ箱山ー達沢山縦走
- GPS
- 10:10
- 距離
- 30.6km
- 登り
- 1,792m
- 下り
- 2,141m
コースタイム
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
帰り:JR石和温泉駅 |
感想
3/11の地震のため、鉄道も運転停止や運行本数が減るなど大きな影響が出ている。
本当は、上越線や身延線を使った計画を立てていたが、今日は、あまり影響がなさそうな中央線を使うことにする。
地震で大変な人が沢山いるなか、山に登るのは気が引けたが、家にいるよりは節電にもなるだろうし、ということでやはり登ることにする。
初狩あたりで車窓を眺めていると、山の上の方が白くなっている。今日は雪の準備をしてこなかったが、5cm程度の積雪だろうと、特に心配せず車中でスパッツを取り付ける。
甲斐大和から景徳寺まで見覚えのある道を進む。登山地図には、登山口は「民家の間を入る」となっている。すると、民家の入口に「大鹿峠」と書かれた道標があり、そこを入る。民家の間というよりは、民家の庭を通る感じだ。縁側のすぐ前を通る。
そこからは、落ち葉でふかふかの道を進む。
標高1000mくらいから雪が出てくるが、まだ1,2cmで問題ない。
大鹿峠に到着。日差しは暖かいものの、冷たい風が強く寒い。
そこから積雪が急に増える。5cm、10cm、15cmとどんどん深くなり、お坊山では20cmくらいになっている。ここまでは前日あたりに1人だけ歩いた後があり、そのトレース通りに進んだ。
しかし、お坊山から先はトレースがない。稜線を進む道なので、道迷いの心配はないが、アイゼンを持ってこなかったのが痛い。おそるおそる進む。
米沢山に到着。三つ峠や黒岳が見えたが、先が心配であまり景色を楽しむ余裕がない。米沢山の先は、鎖場やロープの急坂が続く。アイゼンがないので、下りが怖い。いつもはあまり使わない鎖やロープだが、多いに使わせてもらう。
稜線に雪が吹溜っているようで、時折、膝下まで雪に埋まる。登りでは、スリップの連続で疲労する。
笹子雁ヶ腹摺山の頂上手前で、ようやく若い男性の登山者に出会い、少し安心する。この人は、滝子山まで行くとのことで、ご苦労なことだ。
摺山頂上で、すぐに富士を確認する。残念なことに頂上が雲で隠れて見えない。前回この山に登ったときには、よく見えたのだが。
先ほどの男性は笹子駅からあがってきたということで、笹子峠の方には、トレースがない。この分だと、達沢山方面は全くトレースなし、ということになりそうだな、と思っていると、笹子峠の方から、熊鈴の音がして、65歳くらいの男性が上がってきた。
この人と一緒に富士山が見えないことを嘆いたり、山座同定(大菩薩、小金沢山、黒岳、三つ峠)をしたあと、笹子峠に下る。
先ほどの人のトレースをたどるだけなので、とても楽だ。雪も少しずつ減り、笹子峠では、土が見えている所も出てきた。
笹子峠から先は、カヤノキビラノ頭まで300mほど登り、その先が破線ルートとなっている。そこが今日の心配なところだ。
しかし、ありがたいことに、笹子峠から先に1人のトレースがある。峠からは、すぐに積雪が増え、また、15cmほどになってきた。トレースだけに頼っていてはいけないと思い、自分でも赤テープや地形図を確認しながら進む。
カヤノキビラノ頭では、いまだ山頂部だけ雲に隠れて見えない富士山を眺めながら昼食を取る。風が強く、じっとしていると寒い。
ここからは、大洞山に進むルートと分かれる。そっちは実線コースなので、先行者は、おそらくそっちに進むものと思ったが、その人も私と同じで達沢山に向かったようだ。
ということで、達沢山までトレースがあることが分かってしまい、安心すると同時に少し気が抜けてしまった。
カヤノキビラノから先の破線コースは、高低差のない稜線を進むだけなので、特に道迷いの危険は無さそうな道だ。少し薮っぽいところはあったので、夏場は少し大変かもしれない。
しばらく進んでナットウ箱山に到着する。やけに立派な山名標が立っている。この山は、京戸山という名前が正式のようだが、ナットウ箱山の方が親近感が湧いていいと思う。由来が気になる。
ナットウ箱から達沢山まではすぐに着く。山頂からの眺めは、あまり良くない。木々の間から、相変わらず山頂部だけ雲に隠れている富士山を確認して、すぐに下山する。
立沢まで林道を下る。
ここからは、甲府方面のバスか、富士吉田方面に抜けるバスで帰っても良いが、まだ時間が早いし、少し麓の町も歩いてみたい、とうことで、石和温泉方面に歩いていくことにする。
国道137号線を進むのが最短と思われるが、交通量が多くて歩いて楽しい道ではないので、一本脇道にそれて、県道304号線を進むことにする。
この道は、とても良かった。1車線しかないためか、誰にも相手にされないようで、静かな道だ。時折、地元の人の車が通る程度で、それも時速20kmに満たないようなのろのろ運転だ。
途中、古い土蔵などを眺めながら、暖かい日差しの中進む。
道の脇を用水路が流れている。ジャバジャバと勢いのある水の音を聞きながら歩くのは楽しい。こういったのは、都会ではもはや見ることは出来ない。
石和温泉というだけあって、温泉が沢山ある。そのうちの一つ、なごみの湯で、長歩きの疲れを取ってから、駅に向かった。
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