阿弥陀岳《南陵→中央稜》
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- GPS
- 09:11
- 距離
- 12.3km
- 登り
- 1,319m
- 下り
- 1,355m
コースタイム
天候 | 晴れ後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
トイレはありません。登山ポストも無いので事前に長野県警へ届け出しましょう。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
《南陵ルート》 広河原までの林道はトレースしっかりしてます。 南陵方面へ堰堤から登り、立場山までトレース有り。 多くの人によるトレースが無名峰、P2の先まであった。 2日前の救助によるものと思われる。 P3〜ルンゼは雪は薄く氷壁状態の長い登攀。 P4のトラバース〜山頂まで雪の状態は良かった。 《中央稜ルート》 西の肩から急なトラバースで稜線トップへ下りると左に雪庇、右側はハイマツの踏み抜き。 薄いトレースを辿り高度下げるとトレース明瞭。 急斜面樹林帯は雪が深く踏み抜き気味。 この区間だけ登りだと大変だと思われる。 バリエーションルートなのでトレースの有無で難易度は大きく変化するであろう。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖インナー
ハードシェル
フリース
グローブ
アウター手袋
防寒着
ゲイター
ネックウォーマー
毛帽子
予備靴ひも
ザック
アイゼン
軽アイゼン
ピッケル2本
スコップ
スノーソー
調理用食材
調味料
飲料
座椅子
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
ヘルメット
スノーシュー
ストック
ロープ
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---|
感想
計画していた冬期バリエーションルートを決行する時がきた。
晴れ予報の休みで絶好のアタック日和
寝坊気味のスタートとなった。
舟山十字路には1台停まっていただけの静かな登山口
風もない穏やかな天気
歩き出すと暑いくらいでした
広河原取り付きから立場山の稜線で上がり進む道は一般道を思わせるトレース
立場山通過して景色が開けると青空でテンション上がる
青ナギで目の前の南陵ルートも素晴らしい眺め
進む道の様子で何となく予想はしていたが、拓けた場所に多数の踏み跡、その周りだけ木々の雪は落ちていた
2日前に救助者をヘリでのピックアップ場所だと思われた
無名峰へ上がる樹林帯では木々を左右に縫うようにトレースが付いている中を真っ直ぐに降りた足跡が多人数での救助活動だろうか
複雑な思いの中、気を引き締めて歩いた
急な登りになり、アイゼンとストック→ピッケル交換した
風で消えているトレースの様子から今日の先行者は居ない様子
無名峰から先にP1〜P2
空は青空で右側に赤岳、正面には核心部の岩峰
素晴らしい景色の中を歩ける喜び
西からの風も穏やかでそれほど寒さも感じない
進む道のトレースに感謝
P3トラバースの先に大きめのテントがあった
横を通過すると斜めの場所にビパーグされた様子
アンカー換わりに使われているピッケル、換気穴から見えたテント内に残されたザック
遭難者のビパーグ跡と思われた
その先に数メートルで南陵核心部のルンゼ取り付き
取り付きから傾斜40度
白い雪と氷のミックス、この場所で怪我をされた様子も残っていた
高低差50メートル以上のルンゼを稜線まで登攀に集中して進む
前爪とアックスの効く場所を探しながら登るが硬い氷で緊張が続いた
途中撮影で出した端末も低温でシャットダウン
稜線まで何分かかったのだろうか(40分程だった)
後半は左側を登攀して平な場所に上がった
ザックを下ろして端末を充電して復旧する
赤岳も真横となった景色
見下ろす中岳に高度感も増してきた
目の前のP4に進み慎重に左側トラバース
見上げる先に岩峰はなく、山頂が近づいてきた様子
締まった雪のトレースに導かれるように山頂へ上がった
静かで広い山頂へ着く
誰も居ないのでセルフ撮影
適当な所に休憩場所を作ると至福の時
気温は−16℃、風も弱め
青空は少なくなってしまったが防寒着は上着だけで充分だった
楽しい時間はあっという間の2時間超え
撤収して山頂を後にして西の肩へ進む
岩場を越えて、御小屋尾根分岐を通過
中央稜ルートへ進む
左の雪庇とハイマツ踏み抜きを通過して下りる
樹林帯まで下るとトレースは深い
踏み抜き気味でペースは遅かったが陽が落ちる頃には中央稜取り付きを通過
トレースに感謝しながら舟山十字路まで歩いた
バリエーションルートでの阿弥陀岳
緊張感の中で素晴らしい景色
危険と楽しみを考えさせられた山行となりました。
追記
数日前に南陵ルートで遭難されて亡くなられた方の御冥福を御祈りいたします。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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見ているだけで山の楽しさと厳しさの両面をヒシヒシと感じる事ができました。
これからもご安全に山を楽しんでください♪
いつもありがとうございます。
今はのんびり楽しく歩きたい気持ちです♪
はじめまして…ではないのですが
毎回楽しく読ませていただいています。
また相変わらずハードな山行に肉、肉、肉のポリシーがあるStyleに感銘を受けています
私も土日で行者小屋にテントを張っていました。阿弥陀の滑落遭難の事故のテントが生々しく改めて自分も身を引き締め雪山に向き合わなきゃと思わされる写真でした。厳しくもサクサク南陵をアタックしてしまうのにはさすがですね👍
今後も楽しく読ませていただきます。
あっ!ちなみに2016.3.21に甲斐駒ヶ岳の山頂で会ったものです。あの時山頂から見た北岳や仙丈ヶ岳が美しかったので翌週に仙丈ヶ岳に(日帰り)で行ってきました
gayakichiさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
はじめてではないとは驚きです。
甲斐駒ヶ岳の山頂でお会いしているとは、、
ハードな山行を歩かれてますね!
自分は月曜日の山歩きがメインです。
お会いした時は祝日の月曜日w
いつかは再会できるのを楽しみにしてます♪
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