厳冬期の赤岳は快晴(地蔵尾根〜文三郎尾根)
- GPS
- 12:27
- 距離
- 18.9km
- 登り
- 1,495m
- 下り
- 1,491m
コースタイム
- 山行
- 3:24
- 休憩
- 0:28
- 合計
- 3:52
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
地蔵ノ頭直前のナイフリッジと立場川源頭部の急斜面は滑落注意 |
その他周辺情報 | 赤岳鉱泉 1泊2食付き 9,000円 缶ビール スーパードライ(350) 500円 お湯 100円 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ゲイター
バラクラバ
靴
ザック
アイゼン(12本爪)
ピッケル
ビーコン
昼ご飯
行動食
飲料
水筒(保温性)
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
ポール
ヘルメット
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感想
・天気も良さそうなので何年も前から温めていた厳冬期の赤岳登山を実行に移すことにした。雪崩の発生や大学生の滑落事故などのニュースを見るたびに単独で登れるのだろうかと不安が常に頭にあった。今回は万全を期すために1泊2日の余裕の日程にしたがこれは正解だった。
・赤岳鉱泉のブログを見ていたら、週末は山小屋関係者以外の車両は美濃戸口から通行止めになっているという。もともと美濃戸口から歩く計画であったので車が停められるだろうかという不安が的中。12時に着いた時には駐車場は既に満車で多くの車が路上駐車していた。どうにか1台分のスペースを見つけて車を停めることができた(もちろんタダ)。
・八ヶ岳山荘からツボ足で歩き始めるが、道はカチカチに凍っており、下り坂に差し掛かるところでアイゼンを装着した。
・しかし、ここでアクシデント発生。ソックスが大きめだったので靴ずれで両足が痛みだした。赤岳山荘でザックを下ろし、絆創膏で応急処置をした。登りは苦痛に顔がゆがむ。
・北沢を通って樹林帯を進むとアイスキャンディーのある赤岳鉱泉に到着。受付を済ませ、部屋に案内されるとなんと押入れだという。予約を入れていたが関係ないらしい。宿泊料はせめて千円引きくらいにしてほしかった。
・夕食は名物のステーキを食べ、7時頃には就寝。
・6時からの朝食は長蛇の列。焼き魚は山小屋とを思えない美味しさだった。予定より遅れて出発する。途中、中山展望台に立ち寄る。赤岳、阿弥陀岳が朝日に輝き美しい。
・行者小屋の手前で地蔵尾根に取りつく。身が引き締まる。樹林帯を抜けると、階段や鎖場が連続する急登となる。ナイフリッジは短いが、幅が狭いのでアイゼンを引っ掛けないように慎重に通過する。地蔵ノ頭までは一瞬も気が抜けない場面が続く。途中、下りてきた3人パーティーの中の女性は「怖い、怖い」と叫んでいた。
・稜線に出るとお地蔵さんが迎えてくれる。寒いのにご苦労様と心の中で声を掛ける。
・休業中の赤岳展望荘を過ぎると赤岳への最後の急登である。息が上がりっぱなしで体力のなさを実感する。
・赤岳頂上山荘のある北峰を過ぎ、南峰の赤岳頂上に到着。360度の大展望は圧巻だった。あまり風も吹いていない。絶好の登山日和に恵まれたことに感謝する。
・赤岳鉱泉で分けてもらったお湯を保温ポットから注ぎコーヒーを飲む。これが本当においしかった。
・大展望を十分味わった後、下山にかかる。いきなり急斜面の下降は緊張する。立場川源頭部は事故の多い場所だ。滑落しないように慎重に歩を進める。鎖場をトラバースしてしばらくすると広い斜面出て文三郎道と阿弥陀岳方面への分岐に出る。文三郎道の急斜面を下りながら振り返ると赤岳の西壁が圧倒的に眼前に迫ってきた。
・行者小屋で持ってきたコーラを飲みながら一休みし、横岳〜赤岳〜阿弥陀岳の絶景に別れを告げ南沢を下った。
・この日、上信越自動車道八風山トンネルで事故があり通行止めとなったので、一つ手前の小諸ICで下り、国道18号を経由し、自宅に着いたのは21時を少し回っていた。
・冬の赤岳は決して簡単な山ではないが、雪山登山を目指すものにとって一度は通らなければならないステップであると思う。しかし、無事成し遂げた時の達成感と自信は何物にも代えがたいものであると思う。
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