乗鞍岳 阿多野郷より 大日岳にて撤退
- GPS
- 07:04
- 距離
- 14.4km
- 登り
- 1,589m
- 下り
- 1,588m
コースタイム
13:05大日岳頂上付近-13:502600m地点13:55-14:30森林限界-15:20尾根取り付き-15:40駐車地点
天候 | 曇・雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年04月の天気図 |
アクセス | 一般車立入禁止ゲートまで除雪されているが、ゲート近傍の駐車スペースはがけ崩れで半分ほど埋まっている。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
尾根への取り付きから積雪。 |
写真
感想
今回のターゲットは、御嶽山に登った際に目に付いた乗鞍岳。
乗鞍岳へはMt.乗鞍スキー場からツアーコースを登るのが一般的な様だが、
滑走を目的とするわけではないのと風情に欠けるのとで別のルートを探していたところ、
阿多野郷からの登行記録(http://gynealp3.la.coocan.jp/page129.html)を見つけたので、
これを真似させてもらうことにした。
早い時間の方が天気がいいのは分かっていたのだが、
連休ということで気が緩んだのか、出発は8:35とかなり遅くなってしまった。
午前中は晴天を期待していたが、すでにどんよりとした曇空になっている。
林道から尾根への取り付き点にはおびただしい量のピンクテープが貼られていて、間違う心配は無い。
このピンクテープは、少なくとも当日の積雪状況にはそぐわなかったので、すぐに見切りをつけたが、
おそらく頂上を目指しているものでは無いと思われる。
途中、藪が濃くなる部分をエスケープすることはあったが、それ以外はひたすら登り続けるだけの単純なルートで
2200-2250m辺りで全行程の中間地点となる森林限界に到達する。
この辺りからは、地形図の等高線が見慣れない形状をしていたので楽しみにしていたが、
実際の地形も小山が連なるようなスケール感が大きなもので、なかなか見ごたえがある。
小山を縫うように歩けば、まずまず単調なペースで登れるので、見た目よりは歩きやすい。
途中、見慣れない足跡に出会う。風で洗われてはいるが、まだそう時間は経ってなさそう。
ちょっとだけ後を追って、他の痕跡を探してみるが、尾根を黙々と横断しているだけだった。
他に心当たりはないので、やはり熊なんだろうか。
2600m付近まで来た辺りで、かなり風が強くなってきた。大日岳付近の雲の動きも相当に速いようだ。
岩陰で装備を整えてから再び大日岳を見ると、すでに頂上はガスに覆われていたが、
とりあえず、登れるところまで登ることにする。
乗鞍岳への夏道は大日岳を巻いているが、とりあえず大日岳へ向かう。
風はさらに強さを増しているが、まだ歩けないという程ではない。
2900m付近で雨が降り始めたので、天候待ちに手頃な岩の風裏に入ったところで、大きく踏み抜く。
踏み抜いた穴を覗き込むと人の丈は十分にあってぎょっとする。
雨が弱まったところで、再スタート。
頂上近傍まではすんなり登れるが、あと僅かのところであまりの強風で稜線に出ることができない。
そもそも、視界が無いので、頂上がどこにあるかも定かでない。
体感では5-10m程度かと思っていたが、GPSで振り返るとまだ20m程度あったらしい。
大日岳への登頂は見送って、一応、乗鞍岳へ向かう稜線の様子を伺うが、視界が無く一歩も踏み出せない。
登りは雪面が目の前なのでどうにかなるが、降りではそうもいかず、仕方なく岩が出ているエリアを降りる。
この辺りでは、まだ乗鞍岳への未練を残していたが、突然の稲光で状況は一変、ほうほうの体で逃げ帰る。
一息つくまでは、ゴーグルの半面が凍りついた雨でろくに機能していないことに気付きもしなかった。
高度を下げてしまえば、パラパラと雨は降るものの、天候は驚くほど穏やかになる。
ストックが氷漬けになってしまって使えないのと、気分も乗らないのとでとぼとぼと下山した。
下山ルートは自分のトレースをたどるだけだが、トレースがない場合の下山ルート探しは難度が高そう。
コメント
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せっかくのGWですが、天候が安定せず、スッキリしませんね。
凍ってしまうような雨に降られるのは、雪よりタチが悪そう。
乗鞍へは、このルートもあるのですねー。
積雪期限定でしょうか。
いやー、凄いですね
鳥が凍って死んでしまう世界・・・
そんなトコで雷光なぞ見ようモンなら・・・
まぁ我がメンバーは全員失禁してしまいそうです・・・
この時期3000探蕕離圈璽を目指すには天候に恵まれないと厳しそうですね
ホントに無事で何より、お疲れ様です
todokitiさん、こんにちは。
好天が続くようであれば、どこかでテント泊を考えていたのですが、見送りました。
上空のほうが気温が高いのか、雨が降って凍りつくという、ある意味絶妙なコンディションでした。
このルートは、笹薮の上を歩いているようでしたので、
非積雪期だと藪漕ぎ必至だと思います。この時期であれば登り易いです。
明日は、無印良品キャンプ場方面から再アタック予定です。
天気はよさそうですが、黄砂で展望は期待できそうもありません。
utaotoさん、こんにちは。
当日の気温は結構高くて、真冬の伊吹山や武奈ヶ岳の方がよっぽど寒かったです。
雷は本当に怖かったですが、散発で収まったので助かりました。
今年の連休は事故が相次いでいるようなので、
セイフティファーストだけは常に心がけたいと思います。
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