雲取山から長沢背稜縦走
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- GPS
- 13:49
- 距離
- 46.4km
- 登り
- 3,118m
- 下り
- 3,513m
コースタイム
02:47 小袖乗越
03:53 堂所
04:21 ブナ坂分岐(下)
04:50 ブナ坂分岐(上)
05:16 奥多摩小屋
05:35 小雲取山
05:51 雲取山
<雲取山〜酉谷山>(4時間01分)
06:15 雲取山
06:41 雲取山荘
06:57 大ダワ
07:30 芋ノ木ドッケ
08:09 桂谷ノ頭
08:31 長沢山
09:01 水松山
10:16 酉谷山
<酉谷山〜蕎麦粒山>(2時間45分)
10:34 酉谷山
11:19 七跳山下分岐
11:44 ハナド岩
12:08 三ツドッケ(天目山)
13:19 蕎麦粒山
<蕎麦粒山〜奥多摩駅>(2時間51分)
13:46 蕎麦粒山
14:14 日向沢ノ峰
14:31 踊平
15:38 細倉橋
16:00 川乗橋
16:37 奥多摩駅
天候 | 【天気】 ・早朝:快晴(昨日に比べ霞多し) ・午前:くもり ・午後:晴れ 【気温】 ・6℃:3時ごろ(小袖乗越) ・1℃:6時ごろ(雲取山) ・4℃:8時ごろ(長沢山) ・5℃:10時ごろ(酉谷山) ・15℃:13時半ごろ(蕎麦粒山) ・16℃:17時ごろ(奥多摩駅) 【風】 ・早朝:微風 ・午前:強風(冷たい南風) ・午後:微風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
・小袖乗越の空き地(30台はいけそうです。9割は埋まってました) 【バス】 ・奥多摩駅〜鴨沢:奥多摩駅17:15発 丹波行き 時刻表: http://www.nisitokyobus.co.jp/rosen/lib/objects/20110401%20hiking_okutama.pdf |
コース状況/ 危険箇所等 |
【危険箇所】 ・途中、土砂崩れがあり道が埋まっている個所があります。通行注意です。 【残雪状況】 ・雲取山〜雲取山荘間に凍結個所あり。ロープが張ってあるので利用すると通過しやすいです。 ・その他の個所は、無し。 【コースの状況】 <小袖乗越〜堂所> ・緩い登りが続きます。結構長い。 ・途中材木を上から滑らしたのか、登山道が崩れているところがあり。道幅靴一個分程度。 ・途中の水場はちょろちょろ。 <堂所〜ブナ坂分岐(下)> ・下と比べ斜度がきつくなります。拳大の石が多くガレ気味。 ・途中、七ツ石小屋への近道あり。 ・笹が綺麗に刈られていて、普段より道が広く見通しがよくなっていました。 <ブナ坂> ・1か所、沢の上部を渡ります。岩がごろごろしているので通行時に上部に注意。 ・途中に七ツ石小屋への分岐あり。ここを七ツ石小屋に行くと水場あり。 ・道は狭い。 <ブナ坂分岐(上)〜雲取山> ・ここから石尾根・防火帯なので見通しが良く、道は良好です。 ・ヘリポートの手前と、小雲取山直下に急登あり。ここはガレてます。 <雲取山〜雲取山荘> ・残雪による凍結個所あり。先々週に比べかなり融けていました。 ・木の根っこが登山道を横切っている所が多いです。 <雲取山荘〜大ダワ> ・緩やかな道。道は少し細いです。 ・大ダワから日原への下りは、崩落のため通行止め <大ダワ〜芋ノ木ドッケ> ・三峰への分岐までは、緩やかな道です。 ・分岐から先はいったん登りです。ガレてて道も狭い。足元不安定。 <芋ノ木ドッケ〜長沢山> ・芋ノ木ドッケ周辺は、立ち枯れが多かったです。鷹ノ巣が良く見えてました。 ・桂谷ノ頭付近に少し岩場あり。 <長沢山〜酉谷山> ・水松山手前の小ピークは北側を巻く。道標あり。 ・山と高原地図には水松山手前で南にいったん下りますが、無視してそのまま尾根を進みました。 ・水松山付近には、小さな尾根筋2つ(2メートルぐらいの起伏)。 北側に山頂標識・南側が登山道と合流する尾根。踏み跡はあります。 ・本道は小さなピークの山腹を進む。 ・途中にヘリポートあり。北側・南側の展望がよかったです。 ・1か所、土砂により道が埋まっている所あり。(写真:27枚目) <酉谷山〜三ツドッケ(天目山)> ・特に問題のない、綺麗な道です。鷹ノ巣周辺の石尾根巻き道と同じ雰囲気。 ・酉谷山・七跳山から日原への下りは、現在地震の影響で通行止めです。 ・七跳山の先に崖の上に作られた木橋を渡ります。多少不安定(写真:29枚目) ・ハナド岩は南側の展望抜群 <三ツドッケ(天目山)〜蕎麦粒山> ・三ツドッケ山頂周辺は木が切ってあり展望抜群。でも立木を刈らないでと注意書きあり。心境複雑。 ・三ツドッケから目の前のピークに進む。かなり急な斜面を少し下り上り返します。 ・目の前のピークは少し岩場あり。 ・このピークを南に下ると一杯水へ。今回は地図には無いですがそのまま主脈を東へ進む。 ・この道の下りはかなり急でした。踏み跡はあるので迷うことはありません。 ・仙元峠手前の崩落が進行している個所あり。一時的では無く日々進行している様子です(写真:37・38枚目) <蕎麦粒山〜踊平> ・山頂直下は急な斜面です。100メートルぐらいは下ります。 ・蕎麦粒山から先は防火帯です。道は広々。 ・日向沢ノ峰から先は急な下り。 ・下りきると林道が見えてきます。一番底の部分に踊平あり。 <踊平〜細倉橋> ・分岐から林道までは数分。 ・林道はひたすら緩い下りです。 ・地震の影響か拳大の石が散乱していました。車の通行に邪魔な大きさの石は脇にどけられています。 ・林道から百尋ノ滝が良く見えていました。以外にここはお勧め。 <細倉橋〜川乗橋> ・綺麗なアスファルトの道。 ・細倉橋に川乗橋まで2.7キロの表示あり。 ・緩い下りです。 <川乗橋〜奥多摩駅> ・川乗橋からは奥多摩駅行のバスがあります。 ・道は単調・特筆無し。 |
写真
感想
やっとで長沢背稜を歩いてきました。
これで東京都山間部の都境を完歩!!
長距離を歩きやり遂げた気持ちでいっぱいです。でも身体・精神共に疲れました。
予定通り0時に起床。
朝の2時半に小袖に到着。
空を見上げると雲一つ無いいい天気。
星が綺麗です。もう時期で新月なのでなおさらです。天の川が見えているようないないような…。
ヘッドライトとハンドライトの二刀流で今夜は出発です。
今回のナイトハイクは何事も起きず順調に運びました。
倒木に頭を叩かれることも無く、シカの群れに囲まれる事も無く…。
ブナ坂を通過中、だんだん夜が明ける。
やっぱり春なのか周囲の山も霞んでいました。
霞んで見える山並みも、これはこれでいいですね。
なんとなく中学の時代に頭に叩き込まれた清少納言の句が浮かんできます。
奥多摩小屋までは誰一人とも出会いません。
だけど、ヘリポートを過ぎると一変。
登山道に沿って無数のテントが並んでいます。
朝食中の方や雲取山に行く準備をしている人など、これまで何度もここを通過していますが初めて見る光景です。
奥多摩小屋から先は人も多く賑やかでした。
今日は長旅なので登りはゆっくり歩き、小袖から3時間で雲取山に到着!!
山頂は人がたくさんいてこれも初めてのこと。
とりあえず山梨百名山の標柱の前で一休み。
ここで近くにいた方と談笑。
どうやら初めて雲取山に来たようです。
少し訛っていたので地方から来られた方でしょうか???
『雲取山には何度も来ていますよ』っと話すと、逆に『何度も登る魅力ってなんですか?』と質問されました。
付け加えて『一度登ったら二度と登らない山が多いのに』と…。
個人的には、この山はもういいやっと思った山がないので返答に困りました。
結局、家から近いことと気楽に来れることを上げましたが、おそらく期待した返事では無かったでしょうね。
もっと具体的に特別な何かが雲取山にあるのではと、思ったのではないでしょうか?
20分ぐらい休んで、雲取山を出発。
芋ノ木ドッケを下の分岐を過ぎるとめっきり登山客は激減。30分に一人会うか会わないか。
でも、普段よりは多い方なんでしょうね。
どことなく、鷹ノ巣周辺の巻き路に似た雰囲気です。でも距離は倍以上。
ここからは体力勝負です。いつも登りで飛ばして股関節を痛めるので、なるべく登りはゆっくり歩きました。
長〜い長〜い道のりですが、展望がいい所も多く飽きません。
雲取山がどんどん遠のいて行くのを楽しみながら進みました。
三ツドッケにたどり着くと、目の前に蕎麦粒山・川苔山が見えてきます。
ここで頭の中で長沢背稜の全景が繋がります。
茂木さんのおっしゃる『アハ体験』でしょうか???
なんかこの時点で、ものすごく満足してしまいました。
でも赤線を繋げる為、日向沢の峰まで歩かないと…。
先を急ぎ、程なくして蕎麦粒山に到着!! ここで昼食タイム!!
パンを食べながら、地図を広げ先のルートを確認。
すると、近くにいた若い方が『地図を見せて頂けませんか?』と…。
なんと、、、ガイド本しか持っていないので帰りの道を調べたいと。
そして彼が選んだ道は、蕎麦粒山から直接、川乗橋に下る破線の道…。
地図もコンパスも持たず破線の道を下るのは無謀だと突っ込んだのですが、そのまま下山して行きました…。
もしものことを考えていないのでしょうかね…?
私なら、とても不安で行けないですけどね。
仕切りなおして蕎麦粒山を後にします。
最終目標の日向沢の峰は目の前。
最後は防火帯。なんとなくウイニング・ランのような感じです。
周りの木々が応援に来た見物人に…なわけ無いですけどね。
程なくして日向沢ノ峰に到着。
感無量!!
この後は踊平に下り林道へ。
林道は緩やかな下りだったので、軽いジョグで転がる。
周りには桜やツツジが満開で、疲れを癒してくれました。
圧巻だったのは『百尋ノ滝』。林道から良く見えます。
ここは個人的なお気に入りスポットに登録です。
川乗橋までは止まることなく到着。
バスの時間までかなりあったので、そのまま奥多摩駅まで流しました。
ちなみにバス停を過ぎた辺りで、蕎麦粒山で出会った若い方とすれ違う。
どうやら迷わず下れたようです。
ということで、本日の登山は終了です。
丹波行きのバスを待ちながら、多くの登山客を眺める。
みなさんどこに行かれていたのでしょうかね?
なんとか明るいうちに小袖に到着!!
今度は秋晴れの展望が効く時期に、また長沢背稜を歩いてみたいと思います。
さすがに、雲取山〜日向沢ノ峰縦走は難しいですが…。
GWはまだまだこれからですね。
1日は休んで、2日は友人を連れてゆっくり雲取山に行ってきます!!
I Love 雲取山です。
aotty
※ちなみに川乗橋バス停を過ぎた辺りで、蕎麦粒山で出会った若い方とすれ違いました。
どうやら迷わず下れたようです。 ちょっと心配していたので安堵しました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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aottyさん、こんにちは
長沢背稜、がっつり歩かれましたね!
地図忘れで戻って奥多摩でなく奥秩父に変更したのは
ここがロングで出発時間の問題だったのですね
雪、もうないのですね
雲取山、何度でも登りたくなる「何か」がありますよね
確かにあらためて聞かれると困りますが・・・
ちなみにaottyさんも股関節痛やったことがありますか
私も昨日やられました(--;
すごいです
一日でこれだけ周ってしまいますか!
自分もそのうち雲取〜長沢背稜周ろうと思っていますので(もちろん1,2泊かけますが
shira-gaさん、こんにちは。
shira-gaさんのレコを参考にさせて頂きました
同じくドMな山行です
前日、奥秩父に変更したのも推測された通りです。
奥多摩は道標がしっかりしているし地図がなくてもいいかなっと思いましたが、やっぱりあって正解でした。
水松山周辺で悩むところでしたよ
もう雪は無かったのですが、改めてshira-gaさんのレコを見ると、めちゃめちゃ早いですね。
棒ノ折山まで行く時間と元気も無かったです。
股関節痛に関してですが昔ドMな野球部に所属していたため、
今では、ほとんどの関節に持病を持っています。
捕手だったため他の人より症状は悪いようです。
股関節は他の関節に比べ、なかなか治りにくいようです。
しっかりとケアしてくださいね。
私の場合、登りでのオーバーペースがまずかったようです。
今回の登りはかなりペースを抑えて歩いてます。
おかげで悩まされず歩けましたよ。
参考までに。
aotty
tabioさん、こんにちは
私の記録を参考にして頂けるとは光栄です
仮の下山ルートをいくつか考えていましたが、利用することなく完歩することができよかったです。
おかげで今日の体の調子は最悪です
tabioさんの長沢背稜のレコ楽しみにしております
aotty
遂に都県境の尾根を繋ぎましたねっ
お疲れ様です。
次は奥秩父の国境沿いですか?
aottyさんのレコを見て、長沢背稜を日帰りで一気に踏破か泊まりでゆっくり足を運ぶのか悩みどころです
三ツドッケから見える景色にそこで満足せずに、ヨコスズ尾根に下りそうな気持ちをよくぞ堪えましたね
これぞ赤線を繋ぐ魔力でしょうかね
その雲取山に初めての方には自分だったらこう答えたいですね
『幼いころから慣れ親しんだ光景の奥多摩の山々で、
その最高峰の雲取山には憧れてました。
それは一度登頂しただけで終わりではなく、四季色んな角度から見たいと思ってます。』
。。これも納得させるには不十分かな?
あぁ、、真面目に書いてたら雲取山に行きたくなりましたっ
aottyさん、はじめまして。
同じく4/30に長沢背稜を歩いていた者です。
私は、aottyさんとは、逆ルートをたどっていました。
時間からすると、芋ノ木ドッケ〜雲取山荘の間のどこかで、すれ違っていると思います。
雲取方面から来る人は沢山いたので、私は、今ひとつ思い出せないですが...
雲取山荘から出発されて長沢背稜を歩いてきた人に、今日初めて人と会ったと言われたので、もしかすると、aottyさんが最初に会った対向者も私かもしれません。
しかし、すごい体力ですね。私が2日がかりで、フラフラになりながら歩いた距離を1日で歩いてしまうとは。
毎週のように山に登る気力もすごいと思います。
私も隔週くらいでは行けるようにがんばりたいと思います。
ukkysuzさん、こんばんは
やっとこさ都境を繋ぐことができました
これで東京都内のメインの山は浅間嶺ぐらいですね。
それが終われば、いよいよ奥秩父です。
赤線をどんどん伸ばしていきたいと思います。
このルートの日帰りなら出発時刻とバスの時間が鍵ですね。
四季の違いもそうですけど、ルートの違いもありますよね
ルートは1つだけじゃないですし。
雲取山、飽きるまで何度も登ります
明日は友人連れて雲取山に行ってきます
aotty
johndoeさん、初めまして
記録拝見させて頂きました
どうやら芋ノ木ドッケ付近ですれ違ったようですね。
確か、芋ノ木ドッケから大ダワへの坂道ですれ違った方ですかね?
かなり記憶もあやふやで覚えていないのが本音です。すみません
2日とはいえ、テント担いですごい距離を歩かれているんですね。
小屋泊もテン泊も未経験なので羨ましいです。
過去の記録もびっくりするような記録ばっかりですね。
今後も体に気を付けて、山を楽しんで下さい
aotty
aottyさん、こんばんは。
山行が続き、コメントが遅れました
shira-gaさんがコメントされていますが、ドMなすばらしい
記録ですね。
長沢背稜、一気にとは。。。
4月に名栗U字連山を歩いた時に、日向沢ノ峰で話をした
方達が、雲取までの周回と話をしていて驚いたのですが
aottyさんもでした!
赤線繋ぎ、私もどんどん進めて行きたいと思っています
youtaroさん、こんばんは
shira-gaさんのレコを見てから、自分も一気に歩こうと考えていました。
なかなかの長距離になってしまいましたが、満足できる一日になりました。
これからもドMな山行を考えていきたいと思います。
今はどこを伸ばして行くか考え中です!!
奥秩父は決定ですけど、他にも歩きたいところがたくさんあって悩み中です。
youtaroさんのレコも参考にさせて頂きます
aotty
この距離をこの時間で…
すご過ぎます
先日秩父をともに縦走した友人が、
雲取を含めたロングトレッキングをしたいというので、ルートを研究中なのですが、
私たちにはとてもとても。
でも、aottyさんのレコを参考にさせていただき、縮小版を考えてみます
お疲れ様でした
satoymaさん、こんばんは
雲取山を含めたロングトレイルは悩みますね
東西南北どっちにも伸びてますからね!!
ちなみに長沢背稜で展望がよかったのは、
・竜谷の峰近くのヘリポート
・ハナド岩
・三ツドッケ(天目山)
でした
巻路歩けば以外に平坦で体力温存できますよ
aotty
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