霞沢岳 西尾根 冬季限定穂高・焼岳の絶景を堪能
- GPS
- 30:50
- 距離
- 12.5km
- 登り
- 1,450m
- 下り
- 1,435m
コースタイム
天候 | 1日目:晴れ 気温・風も弱め 2日目:晴れ 岩峰越えた後、体感風速10m以上か。 登頂時ガス。下山開始時に晴れ始める。 |
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過去天気図(気象庁) | 2017年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
朝8:00坂巻温泉に移動して駐車場を借りました(朝2日分の駐車料金を支払い1日600円×2=1,200円)。 当初は坂巻温泉から歩く予定でしたが、道路に出たところでちょうど釜トンネル方面からタクシーが戻ってくるところで運よく拾えました。 坂巻温泉⇔釜トンネル間は、900円也。帰りは結構車走っていて歩くの怖そう。 帰り:釜トンネルでタクシー待ちで運よく行きで乗せてくれた運転手さんに出会い坂巻温泉まで乗車900円也。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●参考資料 ・ヤマケイ2017年1月号の特集 ・直近のヤマレコユーザーさんの登山記録(いつもありがたく使わせていただいています) ●釜トンネル〜霞沢岳西尾根取り付き 釜トンネル、上高地トンネル内はヘッドライト必要です。上高地に向けて緩やかな登り乾いていて歩きやすいですが、出口付近は凍結しているのでスリップ注意。 釜トンネルは1300m位、上高地トンネルは600m位。 ●霞沢岳西尾根 2017年1月のヤマケイで特集され一躍注目を浴びることになった冬季限定のルートです。 大きく分けて樹林帯の急坂登りと岩峰越え後の雪稜歩きの2ステージに別れます。 雪が締まっていたので取りつき地点でワカンはデポしていきました。 ●ステージ1:樹林帯の急坂登り 上高地トンネルを出て100m位の場所で道路左側にミラー、あと写真参照の看板があり、そこを右に入り100m位進むと左手の尾根にロープがあります。ここが取り付きで見上げると電柱があるので分かり易いです。 想定以上に雪は少なく一部笹が見えている個所あります。 ステージの変わる岩峰になるまでに総じて急斜面ですが、特に2か所(標高1900m〜2000m付近、2000m〜2100m付近)で40度以上の急斜面があり、登下降両方とも注意が必要です。 テン場になりそうな箇所は1900m、2000m、2100m、2200m付近にそれぞれ1,2張り分のスペース。自分たちは2100m付近に設営。 標高mの樹林帯を抜けるまでは全て枝越しに焼岳、穂高が見えるのがもどかしいです。2400m付近でようやく乗鞍の展望ある箇所有り。 ●ステージ2:岩峰〜雪尾根 樹林帯を抜けると正面に見えてくるのが雪稜と岩峰。 岩峰は約30mの高さで今回は登り下りとも渋滞で30分位待たされたか。風が強く待ちは結構シンドイです。 ・下部15mが急傾斜に薄い雪がつき、アイゼンの前爪を立てピッケルと3点確保で登ります(下りも同様)。ここはロープ無し。 ・上部15mは岩稜と氷のミックス。ここは補助ロープ有り、足の置き場所に気を付ければそれほど難しくはありません。 ただアイゼンで岩稜歩いた経験が少ないと結構苦戦しそう(前のパーティーがそうでした)。 下りは支点があったので30mロープの半分15mで上部岩稜を懸垂下降しました。 岩峰を越えると霞沢岳山頂に向けてなだらかな雪尾根を歩きます。展望があれば最高の尾根歩きです。 ただし常に風にさらされるので防寒は必須。今回も風速10m以上はあったと思いますが避ける個所はありません。 山頂は霞沢岳の道標あり、360度の大展望で特に白銀に輝く穂高と焼岳は大迫力です。6年前に残雪期GWに訪れた時と道標の高さ変わったのかな? |
その他周辺情報 | ●温泉 駐車場をお借りした坂巻温泉にて汗を流しました(600円也) 日本秘湯を守る会の温泉場で、内湯と露天別々にあります。今回は露天に入りましたがシャンプー、石鹸類はありません。 脱衣所もなく露天の隣にあるカゴで脱い入浴。それほど熱くなく硫黄の香りと湯花が漂う大変良い泉質でした。 ●食事 帰りは17時近くなったので新島々駅近くの蕎麦屋に入りました。 自分はかき揚げうどん(ぶっかけ冷やし)大盛りをオーダー。付け合せで出してくれた野沢菜が美味。良心的な価格とボリュームでした。 |
写真
感想
6年前のGW残雪期にK1,K2を越えて霞沢岳のピークを踏んだ仲間が登りたいと思っていた西尾根。昨年末に一緒に行こうとお誘いを受け1月に計画も天候不良で中止、雪が多くなり厳しいかと思いましたが都合がついたので今回決行しました。更に6年前69歳でリーダーだった師匠がなんと75歳で参加。少しでも負担を減らすべくテント、食料、酒を担ぎ、登攀具込みで25キロを背負いました。
一番懸念していたのがラッセルでしたが、雪も少なくトレースもあるためワカンはデポ。アイゼンのみで歩けたのは幸い。
師匠の体力に合わせてゆっくりと進む。1900mでテン場適地があったがまだ早い。更に2000m地点でテント1張りあり若者と少し話をした。時間があるのと、師匠の為に明日の歩程を少なくするために2080mのテン場適地を目指した。
2200mに先行して到着、樹林帯の中に1目で3〜4人用テントの適地とわかる個所にザックを置き、100m位上部を偵察。少し行ったところに1〜2人用が張れる箇所を確認したが、結局最初の場所で幕営することにした。時間も余裕があり早めに夕食で7時には就寝。夜も風が遮られてゆっくりと眠ることができた。
翌朝3時起床。ペースがゆっくりなのはわかっていたので5時10分ヘッデン点灯で出発。岩峰渋滞を懸念し一番乗りするつもりだったが、途中で追い抜かれたため、30分強風の中で待たされることになった。下部薄い雪の急斜面を登る先行パーティのアイゼンワークを下から見ていて冷や冷やし、上部岩稜帯もなかなか登らないのでのスッカリ体が冷えてしまった。実際に登ってみると上部岩峰自体は上部ロープが張ってあるので難なく越えた。
最後の雪陵は風を遮る場所が無いため、行動時間はゆっくりは厳しい。っと急にガスが発達してすっかり視界が無くなる。それでも風が強く時折太陽が顔を出して山を照らし出す。山頂に到着した時にはガスの中だが天気は晴れる方向なので30分粘る。その甲斐あってか晴れてきた。
下山の時に見た穂高の展望の素晴らしいこと。先々週は獅子ヶ鼻からの上州武尊も見事だったが、霞沢岳から見る穂高連峰は絶品だ。核心部の岩峰で懸垂下降待ちがあったが、この景色のために時間はあっという間だった気がする。
北アルプスの積雪期の素晴らしさを1泊2日で堪能できるこのルートお勧めです。そして、75歳でこの尾根を登ったM師匠、計画を実行してくれたリーダーSさんお疲れ様でした。
お疲れ様です!冬の北ア・霞沢岳かっこいいですね〜!
写真で見ると本当に険しさが伝わりました!
でも山頂で雲が切れた時の美しさは圧巻ですね!わたしはまだ冬の北アにはチャレンジできませんが、写真を見るとどうしても行きたくなります!
雪が溶けたらまずは夏山からチャレンジしてみたいと思います!
テントでの鍋や帰りの天ぷらや温泉もいい感じですね!
山飯ももっと勉強させていただきます(^^)/
matako0530さん、こんばんは。
霞沢って名前の響きがきれいで素敵なんですよね〜個人的には焼岳よりも霞沢岳の方が百名山じゃんって思うほど良い山です。
また、北アルプスに冬一泊二日で入ってピークを踏める山って貴重ですね。まずは夏山で北アの魅力味わってみてくださいねー。
山レシピ・・・matakoさんのお料理の方が美味しそうですよ^^♪
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