大雪山・旭岳周回BC(中岳温泉テント泊)
- GPS
- 10:02
- 距離
- 14.6km
- 登り
- 826m
- 下り
- 1,303m
コースタイム
天候 | 3/11 晴れ、11時ぐらいまで風強し 3/12 快晴、風もなし |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
飛行機
●往路 3/10(金) 関空09:35発ー(JAL2501・特典航空券)ー新千歳11:25着 新千歳13:15ー(快速エアポート133号)ー13:52札幌 札幌14:00ー(スーパーカムイ19号)ー15:25旭川 旭川駅16:10ー(いでゆ号最終)ー17:36旭岳温泉・白樺荘YH泊 ●復路 3/12-13(月) 旭岳温泉ー(相棒のクルマ)ー札幌・JRイン札幌駅南口泊 札幌駅前−(中央バス)ー新千歳空港 新千歳16:45発ー(JAL2010・特典航空券)ー伊丹18:45着 - |
コース状況/ 危険箇所等 |
・この季節、旭岳への登りは、気温と風の強さで体感的にはかなり厳しくなることもあるので、単に天気だけを考えないこと。今回は晴天であったが、気温がマイナス14度で、風が結構あったので体感温度としてはマイナス20度ぐらいにはなっていたと思う。 ・稜線はほぼウインドパックされていて、シールが効きにくくクトーは必須。クトーは可動式でなくて固定式が望ましく、ほとんどのスキーヤー、スプリット・ボーダーが固定式クトーで登っていた。また、この場合、シートラすることなく旭岳ピークまで登れた。 ・旭岳から先は、地球規模の異次元世界が拡がる。当然、ラッセル三昧だし、体力+技術+経験に自信がないと突っ込めない世界となる。今回は相棒のシール&クトーの調子が悪かったこともあったが、大雪山の大自然に畏怖してチキン野郎になり、予定のルートに突っ込めなかった。この時期、カムイミンタラ、恐るべし! ・熊ヶ岳とのあいだの谷を下っていくと異次元の大雪原(裾合平上部)が現れて感動することしきり。小塚、大塚ごしに西から当麻岳、安足間岳、比布岳、鋸岳、北鎮岳の真っ白な峰々が我々を囲んだ。地球規模の景色とはまさにこのことだ。ヨーロッパ・オートルートやカナディアンロッキーの景色ですら、褪せて思えた。 ・中岳温泉は足湯が出来る程度に出ていたが、寒くて浸かる気持ちにはなれなかった。温泉谷の南側の一段上がった場所は、平らになっていてテント適地となる。風を避けることができて、展望台まで付いている! - |
その他周辺情報 | ・旭岳温泉にある大雪山・白樺荘YHは、スタッフに性悪オバサンがいて、あまりお勧めできない。また、同価格帯でほかのホテルも利用できるほど高価なYHだ(YH会員でも6530円)。ボク自身、海外のYHもかなり泊まってきたが、このYHの対応はひどすぎる。もっとホスピタリティを考えるべきではないか。唯一、ほかの外人と国際交流できるのはいい。外国人観光客が困り果ててトイレを借りに来ているのを、このオバサンは追い払っていた。 ・今回、下山後のお風呂は、グランドホテル大雪の温泉に入った(600円)。広くて良い。ちなみにニシヤンはカラス一族だった。 ・相棒のクルマで移動して、旭川ラーメン村”天金”で旭川ラーメンを、さらに札幌では”味の羊ヶ丘”というお店でジンギスカンを鱈腹いただいたことは言うまでもない。そのあとも、グルメは続いたのだ。 - |
写真
装備
個人装備 |
●山スキー装備一式
クトー
12爪アイゼン
ピッケル
ゾンデ
スコップ
ビーコン
スノーソー
●行動食2食分
朝食1食分
夕食1食分
非常食1食分
その他嗜好品
|
---|---|
共同装備 |
●厳冬期テント泊装備一式
|
感想
レコ友で釧路在住のニシヤンさんと相談して、大雪山・旭岳をテント泊周回してまいりました。山スキーでの雪上テント泊や避難小屋泊は、たまにやってましたが、ベーステントでのアタック方式であり、今回のように全装備を担いだ状態でシール登高してピークハントしたのは、本当に久しぶりで、最初、自分ですらどうなることかと思いましたが、登りも下りもなんとかこなすことが出来て、個人的には安堵しているところです。
さすがに経験がモノを言う世界であるため、相棒のニシヤンには、事前になにかとお話しして、今回の装備などを準備してもらいましたが、それでも限界があり、結果的に少しつらい経験をさせてしまったかも知れません。申し訳ありませんでした。ただ、またやりたい!という言葉で多少とも救われた気分です。
今回予定のルート(山行計画参照)を進めなかったのは、単に、ニシヤンのシールやクトーの不具合だけでなく、ボク自身、この時期の大雪山の脅威を目の前にして、縮みあがってしまい、チキン野郎になり下がってしまったことが主要因ですので、決して気になさらないでください。また来年挑戦出来たらと思っています。今回、ミニ周回ルートになったものの、予定通りBC雪上テント泊もできてよかったし、なによりも景色が素晴らしくて、満足しています。カムイミンタラ、恐るべし。大自然の脅威と畏怖を覚えたBC山行でした。
クマ
一昨年の11月に立山でご一緒したクマさんから、今回お誘いを頂きました。クマさんは、関西で仕事の傍ら山岳指導員としてもご活躍され、普段は地元山岳連盟のお仲間や北陸のBC仲間と共に、各地で山スキーをされている山の強者。普段単独の自分では、この時期1人では到底行けない大雪山の奥深く、しかも雪中テント泊BC。これは滅多にないチャンスだと思いご一緒させて頂きました。
山スキーは、装備や個人の技量がその山行に大きな影響を与えます。
実際参加を決めたはいいが、テント泊+BC装備を担いで、自分は一体どのくらい行動出来るのか、この装備を担いでまともに滑られるのか、寒さに耐えられるか、など予想出来ないことが多すぎて参加前からとても不安でした。クマさんはそんな自分に、準備段階から細かく丁寧に装備面や雪中テント泊について色々教えてくれました。
後日、個人メモとして追記しようと思うが、例えばアンダーウェア1つをとってもこんなに真剣に向き合ったのも初めて。とにかく今回のBCツアーは、自分にとって初めてづくしの貴重な経験となりました。結果としては、自分の体力と技量不足によって、当初の行動予定を大幅に変更せざるを得ない状況となり、せっかく北海道へ来たクマさんには、本当に申し訳なく思います。
重装備でシールがいつも以上にスリップを繰り返し、普段なら気にせず登れるちょっとした斜度でも何度も何度もズリ落ち、その度にトレースに戻るのに余計な体力を消耗したり、重いザックでバランスを崩して転倒したり、最後は片スキーのシールが外れてしまう始末。その後の裏旭の滑りも散々たるもの。久々に山が嫌いになりかけました。
それでもこの2日間は天気に恵まれました。中岳温泉では裾合平が一望出来る展望台付きのテン場を作り、テントの中で色々な話をさせてもらいました。最近自分が山スキーであまりピークを踏んでいなかったので、それはアカンなとお叱りを頂いたり(笑)。
北アを何度となく登られて来たクマさんが、大雪原が広がる裾合平や当麻から北鎮岳へ続く美しい稜線を眺めながら、何度も何度もこれは日本では見られない景色だ!と言っていたのがとても印象的だったし、感動された様子を見て本当に嬉しかったです。自分もずっとあの景色を見たかったので、今回反省点は色々あったが、結果としては本当に来て良かった2日間となりました。
ありがとうございました。またいつか。
クマさん、nishiyanさん、ご無沙汰しております。
1月下旬から体調不良が続き山に全く行けてない身にとっては、この絶景はあまりに目に毒すぎます。。
でも僕が山スキーをやりたいと思った1番の理由が、「ただ単に登って滑り降りるだけではなくテントを背負って山スキーで旅をしたい!」というものだったので、例え計画通りに行かなくて思い残しがあったとしても、今回のお二人の山スキー旅は本当にうらやましいです。しかも場所が大雪山ですし!!
ここ最近、山に行かない生活が当たり前になりつつあったので、なんだかお二人に鞭を入れられた気分です。
冬期テン泊自体ここ何年もやってなかったので、とりあえず僕も立山あたりで山スキー+テン泊にチャレンジしてみようかなと思いました!
今回は素晴らしいカンフル剤の投入、ありがとうございました!!^ - ^
ザワさん、最近レコあがらないなーって思っていたら、体調を崩されていたのですね。お大事にしてください。また、体調がイマイチだと、山へ行くモチベーションもあがらず、結局、家でダラダラした時間を過ごすことになってしまいます。ほかならぬ自分にとっても、健康管理って大切なのだとつくづく思います。
テント泊フル装備BCは、登りも下りも大変つらいものがありますし、それなりの経験や技術なども必要になってきますが、積雪期、日帰りでは到底立入れない場所に踏み込むことができたり、異次元の景観に遭遇できたり、苦労に見合った分の見返りがあります。今回、ニシヤンに山の名前とか、季節が変わったらどのような景色になるかなど、いろいろ聞かせてもらって、本当に一緒に行って良かったと思ってます。
これまで、ザワさんの大雪山の素敵なレコを、いつも羨ましく見てました。思い立ったら大雪山!的なレコもありましたよね。その分、思い入れも多いのかなと思いましたが、今回、ようやくザワさんにリベンジすることができました
今回、テントのなかで、ザワさんや、ホッシーさんのことが話題にあがってました。もし機会があったら、次回、一緒に大雪山BC、いかがですか? ニシヤンも歓迎すると思いますよ。
クマ
zawaさん、お久しぶりです。
最近レコが上がっていないなと、少し心配していました。
この時期のヤマレコに、zawaさんのBCレコがないのは何とも寂しいです。
無理はせずに、でも早く復帰されることを願っていますね^^
今回はクマさんに大変お世話になり、本当にいい経験をさせて頂きました。
天候にも恵まれて感謝です。
確か以前ここを歩かれているので、写真の雰囲気から現場の様子が伝わりますか?
何度も歩いている自分も正直感動しっぱなしで、本当に異次元の世界でした。
大雪山と言えば自分もzawaさんですし、いつか機会があれば是非この時期も歩いてみて下さいね!笑
kumaさん、nishiyanさん、こんにちわ。
なんと素晴らしい、厳冬期の大雪山・旭岳の絶景!
好天に恵まれたのは普段の精進のたまものですね。
現場では荷物が重かったりラッセルが大変だったり転んだりずり落ちたり
強風だったり寒かったり暑かったりと、いろいろありますが、
全てはこの異次元的景色の中にいられるという事で
帳消しどころかお釣りが来ますね
さくちゃん、そうなんです。
お釣りがありすぎて、ジャラジャラしてます
ここ大雪山まで来て、お天気が悪いのは、テント泊BC山行にとって堪りませんので、お天気は特に注意しました。マイルを使った特典航空券は、意外にも、直前(かつ変更後の4日前)まで変更可能なので、お天気次第ですぐさま延期することも考えてました。
この時期のカムイミンタラの、”厳しいがゆえの美しさ”を味わえて、本当に良かったです。
クマ
sakusakuさん、初めまして。
仰る通り、前日あれだけ辛かったのに、
翌日は、まるで子供の様にその事をすっかり忘れ、
この絶景ハイクを満喫していました。
クマさんとこの大雪山に、感謝です。
コメントありがとうございました。
kumaさん, まいどです。nishiyanさん、はじめまして。
憧れの大雪山、写真とレコで楽しませて頂きました。
25と41の写真は引き伸ばしたいですね。リアルだと絶句するだろうな。
ボクもいつの日か体力がまだ多少残っている内に北海道に行って
スキーツアーしてみたいです。
とりあえずお疲れ様でした。
チカさん、最近ご一緒できなくて残念です。
ご存じの通り、ボクにはヨーロッパアルプスBCや、カナディアンロッキーBCの経験が多少ありますが、海外のBCでは、日本では味わえないようなダイナミックな景観がその醍醐味としてあります。ところが、このダイナミックな景観が、ここ大雪山にあったのですよ。
その厳しさと言い、その美しさと言い、畏怖すら覚えるほどの景観は、海外BCを色褪せさせてしまうほどのものでしたね。いつか、チカさんとも一緒に再訪したい場所です。
クマ
Chikauさん、こんにちは。
初めましてですね。レコは時々拝見させてもらっていました。
クマさんから、石川ミリオンピークスの話を色々お聞きしました。
最強軍団の方々とは、体が壊れるので多分ご一緒は出来ませんが(笑)、
以前もお邪魔しましたが、北陸は自分も憧れの地なので、また行きたいですね。
北海道へも是非お越し下さい。
今後とも宜しくお願いします。
お久しぶりです!
快晴で中岳温泉冬テン泊イイですよねーー
掘り返して、体まで浸かって欲しかったですw
私は体中真っ白になっていたのを夜だったので気付かず…シュラフやらウェアーやら真っ白になって匂いも染み付いてとれずに、次の日は大変だったのを思い出しました!顔洗った人は下山まで真っ白になってました笑
最初はまた行きたいって思いましたがレコで行った気分にさせて貰いましたー
ヽ( ̄▽ ̄)ノ
hosshiiさん、お久しぶりでした!!
今回予定を変えてクマさんと中岳温泉で幕営したのは、
以前、hosshiiさんがアップされた中岳温泉レコを思い出したからなんですよ。
だからコメントを頂き、とても驚きました(笑)
2人でテントの中で、hosshiiさんもきっと似たような場所にテントを張ったんだろうなと話していました。
さすがにまだ雪が深く、あまりにも寒かったので、今回は温泉には浸かれませんでしたが、ここは本当にいい場所でした。
お世話になりました^^;笑
ホッシーさん、はじめまして。
話題のヌシであるご本人からコメいただき、光栄です
最近のレコが無いと思っていたら、”ヤマを産休”されていたのですね。直近のレコを拝見させていただいて、ようやく納得できました。ちょっとづつ、再開されるとのこと、今後のレコを期待しています。
なお、今回の気温では、温泉入浴は到底不可能でした。死にます
クマ
クマさん、nishiyanさん、こんばんは。
今回はお誘いいただいたのに「金欠」という理由でご同行できずに「非常に」残念でした;;
せめて吹雪&ホワイトアウトで何も見えませんでした〜みたいなレコだったら「行かなくてよかった〜」ってことになったわけですが、なんですか!この間逆の天国レコは。
サラ金に借金してでもいけばよかった;;
お二人のレコに触発されたわけではありませんが、今週末はテン泊BCに行ってこようと思います。
ではでは。
さんちゃん、まいど。
今回は残念でしたね。
いい機会だと思ったんですが、拠所無い事情でしたね。
良いお天気でしたよ。しかし、とっても寒かったです。
テント泊フル装備のBCスキー山行は、ベーステント・アタック方式でない場合、つまり、移動テント方式の場合は、あらためてそのつらさに参ってしまいました。シール登高では、シールが急傾斜に耐えてくれないし、スキー滑降では、大腿四頭筋が悲鳴をあげます。さんちゃんの場合は、鍛え方が違うので、たいしたことないでしょうが、それでも、かなりの自由が奪われるものと想像します。しかし、大自然との融合感というか、自分の露出感というか、人により、さすらいの旅人感を味わえるものです(ね)!
IMPでいま、お泊まり可能なメンバーは少ないのですが、立山ででもテント泊ナベ・パーティできたらいいですよね!
クマ
Sanchanさん、こんにちは。
今回はご一緒出来ず、本当に残念でした。
道民でありながら、初めて出会う景色にただただ感動のBCとなりました。
前日の惨敗BCがまるでウソのように^^;笑
またご一緒出来るチャンスを楽しみにしています。
その時までに、白山の時よりもう少し体力をつけていきたいと思います。
テン泊BCレコ、楽しみにしていますね。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する