記録ID: 1085466
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積雪期ピークハント/縦走
大山・蒜山
冬季烏ヶ山:鳥越峠〜地獄谷〜烏谷周遊
2017年03月16日(木) [日帰り]
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体力度
3
日帰りが可能
- GPS
- 10:06
- 距離
- 8.9km
- 登り
- 1,034m
- 下り
- 866m
コースタイム
奥大山スキー場(7:27)〜木谷〜鳥越峠(9:59〜10:08)〜地獄谷(10:31)〜烏谷出合い(10:51)〜烏谷〜縦走路出合い(12:22〜12:44)〜新小屋別れ手前で撤退(15:51)〜道路(17:06)〜奥大山スキー場(19:03)
所要時間:11時間36分
所要時間:11時間36分
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
*烏ヶ山は2016年8月はじめから登山が解禁になったが、同年10月21日に発生した鳥取県中部地震による登山道が崩落。再び登山自粛となった。隣にある鏡ヶ成休暇村でも登山届の受理はできないらしい。 *一部バリエーションルートです。新小屋峠の縦走路に出会ってからは雪庇が発達していたため、アイゼン、ビッケル、ロープを使用した。 *この日は大山寺の積雪量が前日から10センチ以上積もっていたようで、スノーシューでもまずまずのはまりこみがあった。 ○動機 積雪期の地獄谷と烏谷をやりたいと思ってルートを考えるに、うまい具合に周回できそうなルートが見つかった。ただし、不安要素が多くあった。|蝋谷と烏谷の雪の付き具合烏谷から縦走路までの急な斜面新小屋別れ周辺の雪庇づ貉魁1056ピーク)からの下山方法。結果としてい呂いなかったから分からない。,六廚辰燭茲蠅皀灰鵐妊ションがよかった。△思ったよりも悪かった。も思ったよりも雪庇が発達していて驚いた。 まとめると私感だが雪の状況は、 ◆ △ い錣らず。 ○概要 スキー場からは木谷に入る。ある程度環状道路を歩いた方が早いが、積雪期の木谷を歩いてみたかったからだ。結果、渡渉が多く途中で木谷から離脱し西側を進むことになる。鳥越峠を探してふらふら、峠の手前は急斜面なのでジグザグで登った。 鳥越峠からは駒鳥小屋を経由せず、北東にのびる沢を下る。雪庇の間のできるだけ斜面がゆるいところを見定め下るが緊張感があった。 地獄谷出合いは標高1000メートル。それでも地獄谷の川は表出しているところがあった。それでも右岸と左岸が雪で繋がった橋になっているところがあり、ルートファイディングを楽しみながら烏谷出合いにたどり着く。 出合いの滝はそこだけまずまずの流れがある滝になっていた。烏谷は序盤に小さい滝が連続している。今の時期に滝がどうなっているか不安だったが、通過してみるとなんのことない。滝は雪でうもれて単なるゆるい斜面になっていた。が、標高1100メートルまで詰めたときだ。無雪期でも登るのに苦労する激坂の斜面に、無雪期以上に苦労させられることになる。踏んだところがざらっと流れてしまい、なかなか高度をあげられない。当初はあまりの悪い雪質に縦走路まで2時間かかるんじゃないかと不安がよぎった。ただし、尾根がかったところにいけば刃がまずまず効いた。 なんとか標高1200メートルの縦走路にでた。が、二人の体力もこの斜面でごっそり奪われてしまった感じ。特にFさんは50メートルロープを持参されているので消耗が激しかったと思う。 そしてここからが雪庇地帯のはじまりである。友人のレポートをあらかじめ読んでいたが、そんなに雪庇は発達してないだろうと思っていた。がしかし、予想に反してかなりの凶悪な雪庇に怖気づくことになる。ここでFさんの提案でロープをだし、スタカットで進むことになった。Sにとっては、ほぼはじめてのハーネスをつけたロープワークの実践である。八の字結びからハーネスの正しいはめ方まで現地で教えてもらう(ハーネスの付け方が間違っていて苦笑した)。Sは後ろでスタンディングアックスビレイという確保の仕方をしていた(らしい)。これは片方ずつしか動けず、スピードがあがらないが、たしかに高い安全性を備えていると思った。6ピッチくらい繰り返しただろうか、結果として新小屋別れ手前で時間切れになる。 下山は南東に落ちる谷筋をできるだけ沢の真ん中を避けて下るようにした。3月に似つかわしくないような雪の量とはまりこみ。おそらく2月がこれくらいの感じじゃないだろうか。 沢を歩きながら物思いにふけっていると道路についた。ただし、これで終わりじゃない。ここからながーい道路歩きのはじまりである。大先輩のFさんの山談義に耳を傾けつつ歩いた。合計11時間半の山だった。 |
写真
渡渉はおそるおそる。踏み抜いても死ぬことはないのだが、たぶんかなり格好悪いだろう。当初はワカンでくる予定にしていたが、スノーシューできて正解だった。新雪が積もってスピードが上がらなかったと思う。
感想
残雪期のスピードがある大山をやりたいという気持ちで地図を眺めていた。マイナーな山はできないかと、大山の南側を伝っていくと烏ヶ山をぐるっと回るルートが浮かんできた。道路歩きも少ないなかなかのルートだと自分で恍惚に浸っていた。
ただし、実際にやってみると計画の甘さが目立つ山になった印象が強い。木谷を詰めている間から妙な気持ち悪さを感じていた。「なんだか今日は調子が悪くないか?」という自分に対する疑念。
一度は烏谷で不安が解消されたが、縦走路への悪質な雪で一瞬唖然としてしまう。縦走路にでてからも不慣れなロープワークでなかなかうまくいかない。安物のぐらぐら揺れるコンパスがそのまま自分の心情を表していた。
自分はどういう山をしたいのか、またすればいいのか、再考する山になった気がする。同行者のFさんに感謝。
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