三頭山 笹尾根つまみ食い
- GPS
- --:--
- 距離
- 14.9km
- 登り
- 1,176m
- 下り
- 1,177m
コースタイム
- 山行
- 6:50
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 7:25
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所はありません |
写真
感想
今回は三頭山から笹尾根をつまみ食いで歩きました。
スタートは都民の森。
7:30に到着すると門はまだ閉まっていました。
どうやら開門時間は8:00からのようです。
先に朝ご飯を食べて開門を待とうと思いましたが、売店の方が早めに開けてくださいました。
準備をして出発します。
都民の森から三頭山は過去に何度か登ったことがあるので安心です。
薄らと雪が残る道を登っていくと、すぐに鞘口峠へ到着。
ここまでは特にアイゼンがなくても大丈夫でしたが、ここから先のブナの道との分岐を「登山道」方面を選んだことで状況は一変。
登山道北側の斜面のため、雪が多く残りしかもカチンコチンに凍っていました。
斜面が急になるにつれて進むのが困難になってきたため、ここで軽アイゼンを装着。
軽アイゼンを着けてからはサクサク進んで三頭山山頂へ。
富士山がうっすらと見えました。
山頂から雪道を下ってムシカリ峠。そこから少し登って、三頭山避難小屋に到着。
ここはとても立派で綺麗な避難小屋で、トイレを借りました。
避難小屋を過ぎてしばらく行くと雪が少なくなってきたので、大沢山の手前で軽アイゼンを脱ぎました。
歩きやすい下り基調の道が続き、槇寄山へ到着。
広い山頂にはベンチとテーブルがあったので、ここで昼食にしました。
休憩していると、私たちがこれから進む方面からワンコをつれた方が登ってきました。
ワンコはミニチュアダックスだったのですが、あの短い脚で頑張って登ってきたのかな?
うちのワンコは無理だろうなぁと思いながら挨拶したら「ワン!」と吠えられました。
元気いいな〜
槇寄山の山頂から少し下ると西原峠に到着。
ここから数馬の湯がある仲の平バス停方面に下ることができるようですが、私たちはさらに先に進みます。
西原峠を通過後は、緩やかなアップダウン。
踏み跡が2つに分かれていたり、笹が茂って道が見えにくかったり、わかりにくい道が続きます。
笹ヶタワノ峰を探して尾根道を歩いていましたが、それらしき標識は見当たりません。
もうそろそろ下山する大羽根山への分岐があるはず…と注意して下の道の方を見ながら歩いていると何やら標識らしきものが。
前を行くkenboさんに報告して、慌てて下ってみると大羽根山への分岐への分岐でした。
危うく見落とすところでした!
標識どおり急な道を下っていくと、無事大羽根山へ到着。
ここはとても見晴が良く、三頭山から先、今回歩いた笹尾根の一部や浅間尾根が見えました。
ベンチもあるので休憩にも最適ですね。
大羽根山からは道が錯綜して、どれが本当の下山道かわからず進みましたが、炭焼釜を過ぎると浅間尾根登山口バス停前に出ることができました。
ここからは車を回収するため都民の森まで歩いて戻りました。
奥多摩周遊道路ができる前の三頭山への登山道を通って、都民の森まで登り返します。
意外にも道は明瞭でしたが、途中に掛かっている橋がボロボロで渡るのが怖かったです。
あまり整備されてないのかな?たしかに奥多摩周遊道路が出来た今、歩いてこの道を通る人は少なそうですね。
無事、奥多摩周遊道路に合流して都民の森へ到着。
車を回収して「日本秘湯を守る会」の蛇の湯温泉たから荘で汗を流しました。
今回は笹尾根をつまみ食いしてみましたが、アップダウンも緩やかでとても歩きやすい道でした。
残りの部分も近いうちに歩いてみたいと思います。
奥多摩の地図を購入してから、ずっと気になっていた笹尾根。どうせなら一気通貫を狙いたいところですが、距離が長いのでトレランでもない限り日帰りは厳しそうだし、テント泊ならば麓のキャンプ場まで下りねばならず、三頭山避難小屋泊でも水場がどうか?
また、昨年歩いた奥多摩三山縦走時に購入できなかった三頭山のバッジは、都民の森で販売していることを後で知りましたが、なかなか都民の森に行く機会がありませんでした。数馬の湯では槇寄山と浅間嶺のバッジを販売しているようなので、この3つのバッジの購入を兼ねて、今回は都民の森から周回でつまみ食い食いすることにしました。
都民の森に7:30に到着すると、開門時間は8:00からのようでした。きちんと調べておかなかったことを反省していると、売店の従業員の方?が到着後すぐに開門していただけました。準備をして出発です。
都民の森のミニ森林館には、キツツキの ”まもるくん”がいました。 三頭山登山の際は、登山前に安全祈願で3回、下山後に無事の心を込めて3回叩くそうです。今回は下山時には叩けませんが、安全祈願で3回叩きました。
その先すぐにうっすらと雪が残っていました。ちょうど日陰になる部分でカチンコチンに凍っていて、つるつる滑るので注意して通過。すぐに鞘口峠に到着しました。付近にあった温度計は1℃で、動いている分には汗をかかずにちょうど良い感じ。このまま一気に三頭山を登ってしまいましょう。
途中の分岐では、迷わずブナの路ではなく登山道を選択。しかし、これが苦労の始まりでした。登山道は北側に位置するため、結構雪が残っていて、おまけに凍っていて滑るため、なかなか登ることができません。
ストックでもあれば救われるのでしょうが、私はストックを使わない派であり、kazuruさんはストックを紛失後購入していないのでした。それでも両手を使うことができる箇所は頑張って進んでみて、いよいよ登れなくなったため、チェーンスパイクを装着。今までが嘘のようにサクサク進むことができました。これならばストレスを感じる前に早めに出しておけば良かったかな。
割とあっさり三頭山東峰、中央峰、西峰と到着することができました。以前に三頭山に登った際はヌカザス尾根からだったので、都民の森からだと随分と楽に登ることができるのだなぁと、しみじみ思いました。
三頭山の山頂では、同じく都民の森から鞘口峠経由で登ってきたと仰る男性が1名休憩中でした。軽アイゼンとかが見当たらないので尋ねてみると、不要だったとのこと。ブナの路からかな?登山道からなら、ものすごい技術をお持ちなのだろうな。富士山を眺めたりしながら少し休憩して、先に進みます。ここまで登ってしまえば、おそらく今日はほとんどが下り。気楽に進みましょう。
都民の森への分岐となるムシカリ峠までの下りですれ違った2名の方も、軽アイゼンを装着していました。こちらもある程度雪が残っているのかな?
ムシカリ峠から少し登って、三頭山避難小屋に到着。きれいで立派な避難小屋でした。ここは、都民の森からすぐ近くにあるので、人気があると思います。いつか利用することがあるかもしれないので、kazuruさんがトイレを借りているうちに水場を偵察。地図上ではすぐ近くにありそうなので、足早に避難小屋周辺を探してみましたが、残念ながら見つかりませんでした。もっと下ったところにあるのかな?
大沢山手前で雪が無くなってきたので、チェーンスパイクを外しました。長い下りが続き、大沢山から下ってゆくと、都民の森と西原峠へ標識が出現。ここで都民の森は終わるようです。
下ったり平坦な道を歩いて、一部で僅かに雪が残っていたももの、大した苦労もせずに槇寄山に到着しました。大沢山が1,482mだから、1,188mの槇寄山まで200m分近く下ったことになります。綺麗に切り開かれた山頂は、ベンチが設置されてたのでここで昼食にしました。
昼食を終え、少し下ると西原峠に到着。ここにはベンチはありませんが、峠の割には結構広い場所なので、ここで食事をされている方もいらっしゃいました。ここから数馬の湯がある仲の平バス停方面に下ることができるためか、温泉センターかわら版という、ゲゲゲの鬼太郎の妖怪ポストのようなものが設置されていました。
西原峠を通過後は、緩やかなアップダウンがあるものの、とても穏やかな道が続き、ルンルン気分で歩くことができました。数馬峠で「大羽根山への分岐を見落とさないように注意だね」とkazuruさん。しかし、クマ笹がたくさん出てきたあたりで左方面へ続く道と真っ直ぐに登る道との分岐となり、これが笹ヶタワノ峰かな?と思って登ってみると、それらしき標識が見つかりません。もう少し先かな?と進んでいると「左下に分岐の標識のようなものが見えるよ」とkazuruさん。おそらく同じ行動をする方がいるのでしょう、薄い踏み跡を下ると大羽根山方面への分岐でした。あれ?笹ヶタワノ峰はどこにあったの?と残念がる前に、kazuruさんが気が付いて良かった。危うく笛吹峠まで進んでしまうところでした。
少し急な下りを終えると、開けた場所に出ました。どうやら、里山再生塾というNPO法人によって整備されているようです。シャッターポイントと書いてある場所からは、奥多摩三山が綺麗に見えました。程なくして、大羽根山に到着。
ここにもベンチがあって休憩することができます。三頭山から先、今回歩いた笹尾根の一部や浅間尾根が見えました。今日は数馬の湯で槇寄山と浅間嶺のバッジを購入する予定なので、今度は浅間尾根を歩いて浅間嶺に登ってみよう。
大羽根山からの下山は、どれが本当の道かわからない急な下りが続き、炭焼釜を過ぎると浅間尾根登山口バス停前に出ました。どうやらこの一帯は東京都中央区の森のようで、先ほどのNPO法人が管理しているようです。
さて、ここから車を回収しに都民の森まで戻ります。大きなこけしが目印のかんづくり荘を過ぎて少しの場所に、竜神の滝という案内板がありました。すぐ近くなので行ってみると、竜神の滝という名称から想像できるような迫力はなく、かわいらしい滝でした。
数馬の湯を過ぎて少し進むと、蛇の湯温泉たから荘という宿があり、ここはなんと、kazuruさんが愛してやまない「日本秘湯を守る会」の白い提灯がぶら下がっていました。下山後は数馬の湯を予定していましたが、この時点で「今回のお風呂はここにする!」即決し、ご満悦なkazuruさん。私のお目当ての槇寄山と浅間嶺のバッジは、ここで入浴後にバッジだけを購入しに数馬の湯へ行くことになりました。
しばらく進んで、奥多摩周遊道路の入口となる九頭龍橋付近に九頭龍の滝の案内板がありました。こちらも行ってみようと思いましたが、崩落か何かの理由で道が通行止めでした。
奥多摩周遊道路と旅館が数件ある旧道の合流点の少し手前から都民の森へ 。始めは車が通ることができそうな道幅の林道ですが、この道幅は徐々に狭くなってきて、次第に岩がゴロゴロした荒れ模様となってきます。
朽ちかけた橋(1本目)があったので、左側に下りて迂回して通過。その後登り基調で進みます。少し驚いたのは、かなりのマイナールートと思っていましたが、意外にも道は明瞭だったことでした。
2本目の橋は1本目の橋よりは立派ですが、上下にボヨンボヨンするので慎重に通過。3本目の橋が一番安定していましたが、腐っていないか?踏み抜かないか?などと心配して渡りました 。
なんだか西丹沢っぽい雰囲気の中を進むと、水色の小さな建物がありました。これはトイレで、開きっぱなしのドアから3つの便器が見えました。どうしてこのような場所にあるのだろう?きっと登山者向けではないはず(奥多摩周遊道路建設時の作業員用のトイレだったそうです)。
さらに進んで、奥多摩周遊道路に合流。右に進むと都民の森へ出る登山道があるようですが、山と高原地図に従っておとなしく左へ進んで都民の森に到着。ゴールとなりました。忘れずに三頭山のバッジを購入すると、数馬の湯の割引券をいただいてしまいました。今日は予定変更なのにな…。
予想通り歩きやすかった笹尾根。今回は半分程度で終了してしまったので、残りも歩いてみたいと思います。真冬で落ち葉だらけの茶色い時期ではなく、新緑や紅葉の季節に再び訪れてみたいものですね。また、奥多摩周遊道路ができる前の旧道?である都民の森への道も、地味ながら楽しむことができたので、一度は歩いてみるべきでしょう。
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