深南部縦走(寸又峡〜諸沢山〜合地山〜中の尾根〜三又山〜朝日山〜黒沢橋)


- GPS
- 43:17
- 距離
- 58.3km
- 登り
- 4,562m
- 下り
- 4,750m
コースタイム
寸又峡(9:38)→千頭ダム(11:55-12:10)→日向林道(12:55)→寸又橋(14:11)→尾根取り付き(14:38)
2日目
尾根取り付き(5:12)→83図根点(7:10)→1448m(7:45)→1649m(9:14)→諸沢山(9:50)
3日目
諸沢山(5:03)→1588m(5:29)→1541m(6:09)→1782m(8:05)→合地山己(9:50)→合地山景(10:27)→合地山曲(11:16)→合地山喫(12:08)→1940m(13:16)→2104m(14:59)→2186m(17:14)→中の尾根山(19:00)
4日目
中の尾根山(5:32)→2251m(6:41)→三又山(7:01-7:19)→2013m(9:22)→1873m(9:59)→白倉山(10:35)→平森山(11:56)→朝日山(14:31)→黒沢橋(16:43)→森林組合宿舎(17:15)
5日目
森林組合宿舎(6:05)→渡元(8:20)→山王峡温泉(9:30)
天候 | 1日目 晴れ 2日目 雨 3日目 晴れ 4日目 曇り 5日目 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
帰り:山王峡温泉→水窪→平岡→飯田→新宿 |
コース状況/ 危険箇所等 |
1日目 日向林道は、尾根取り付きの少し先まで確認したが全く問題無かった。 2日目 尾根取り付きからは腐った梯子を頼りに何とか林道ガレの縁に上がれた。 83図根点は確認出来なかった。 諸沢山への登りは途中何カ所か3点確保で上がらなければいけない箇所があった 諸沢山から合地山方向へは印なくまよう 3日目 諸沢山から合地山方面はしばらく行くと赤テープ有り 2000m付近から残雪 合地山喫からは、深い残雪で苦労する 4日目 中の尾根山からの下りは残雪あるも堅く歩きやすかった 三又山からの下りの残雪は緩く苦労するも途中から鹿orカモシカの足跡に救われる 白倉山手前までは多少残雪有り 平森山〜朝日山間は笹よりも倒木が多く苦労する 朝日山頂上広場は当たりで一番高そうな場所を目指し進むとすんなりつけた |
写真
感想
ヤマレコでazureさんの日向林道報告
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-91621.html
を見て荒れていた日向林道がきれいになっていることを知り、このチャンスに深南部の秘峰合地山に行こうと計画した。合地山に行くならば、中の尾根山まで行き三又山から朝日山さらに兵越峠、青崩峠を通り熊伏山まで足をのばそうという贅沢な縦走を計画した。
1日目(4月30日)
前日東海道線で島田まで入りいつものルートインに泊まった。翌日に始発で寸又峡に向かう予定だったが寝坊をしてしまい。大井川鉄道の始発に間に合わなかった。大井川鉄道では登山者は1人だった。
いつもの佐藤商店で挨拶をしているとMさんと一緒に来たのかと聞かれた。大井川鉄道にいた登山者が以前に、左岸林道で林道工事関係者の車に乗せてもらったときに一緒の車に乗って寸又峡までご一緒だった埼玉のMさんだった。Mさんは今回は大無間にいかれるとの事だった。
当初予定より遅れて寸又峡を出発して、右岸林道を千頭ダムに向かう途中ダム監視員の方の車とすれ違い、気をつけてと声をかけてもらった。今回は確実な水場がなく、4日分の水を背負っていたので荷物が重くなってしまったが、ダムまでは予定時間より早く着くことが出来て寝坊した分を少し取り返せた。ダムからお立ち台へ向かう途中の廃屋で上から降りてくる方とすれ違った。ここで他の登山者と会うのは初めてだった。日向林道にでて休んでいると小雨が降ってきて焦ってレインウェアを取り出したが、すぐにやんでくれて助かった。ここから寸又橋までは林道を下る少し進んだ所から、下に天地吊り橋が見えたよく見てみると人が橋の上を歩いているのが見えた。先ほどすれ違った方だろうか?寸又橋から林道は登りとなるがしばらく進むと腐った梯子のある尾根の取り付きらしき箇所に到着した。荷物を置いて林道を少し先まで調べたが他に取り付けそうな場所は無くおそらくここが83図根点への取り付けであろうとテントを張る。時間があったら夢想吊り橋でも見学ししようと考えていたがあきらめて、テントを張った場所から行けそうな小ピークへ行ってみた。林道から小ピークの尾根に向かうと熊檻がおいてあった。小ピークで地図を確認すると小ピークから先に下っていくと不動岳東尾根の取り付きにいけそうだった。
2日目(5月1日)
今日の天気予報は雨だったが、朝起きるとまだ雨は降っていないようだった。昨日空身で腐った梯子を上がり下見をしておいたので難なく取り付けは突破出来た。83図根点までの途中で3点確保で登らなければならないような箇所が数カ所有り、荷物が重く緊張した。83図根点は確認できなかったが、84図根点は確認できた。諸沢山には予定より1時間オバーでようやく着く事が出来た。ここから合地山への道が良くわからずに迷った。雨も強くなってきて体も冷えて寒くなってきてしまったので、まだ午前中だったが今日はここまでとして山頂にテントを張って着替えをして
体を温めてからコンパスと地図をテントの中で広げて合地山への方向を確認した。
諸沢山の山頂に登るときに最後に少し左寄りから詰めてしまったため、方向感覚が少し狂ってしまったようだ。
3日目(5月2日)
本日は昨日の遅れを取り返すため、朝日山当たりまでは行きたいなどと考えていたがとんでもなかった。諸沢山から合地山己までは3時間ほどだと見ていたが、道はわりとしっかりしていたが、荷物が重く5時間近くかかってしまった。この時点で今日は朝日山まではいけそうも無かった。さらに合地山己付近から残雪が出始めて喫からの下りで本格的に残雪歩きが始まり、坪足でなかなか先に進めなくなってきた。2186m付近で雪がなく笹がでている緩やかな斜面があり、ここでテントを張ってしまおうかとも思ったが、昨日があまりにも早い時間にテントを張ってしまったのでもう少し頑張ることにしたが、最後の中の尾根への登りは、バテバテで山頂に着いた時にはもう暗くなってしまっていた。なんと喫から中の尾根山まで驚きの7時間近くかかってしまった。山頂にはひと張りのテントが張ってありもうすでに寝られているようだった。夕食も焼きそばだけにして何とか21時前には寝ることが出来た。
4日目(5月3日)
朝起きて、テントをたたんでいると昨日の先客のテントの方が声をかけてきてくれた。昨日夜にうるさくしてしまったことを誤ると気にしていなかったといってもらい助かった。この方は白倉林道から中の尾根をピストンしにきたとのことだった。林道まで2時間位と聞いてしまい、このまま降りてしまおうかと一瞬思ったが、長い林道歩きが頭に浮かび思いとどまった。中の尾根から三又山への下りは以前通っているので、雪の斜面だったが安心して降りだしがまだ朝で雪がしまっていたので、斜面が急になった箇所で念のためアイゼンを履くこととした。アイゼンを履いてから締まった雪の斜面を快適に下っていき、2251mのドームに登り返す。ドームからの下りは急だったがアイゼンのおかげで?すんなり降りて三又山に着くことが出来た。三又山からの下りの残雪の斜面は雪が腐り歩きづらい上に斜面が急で足ととられて危うくザックを斜面に落としそうになる。途中から鹿orカモシカの足跡を見つけこれに沿っていくと割と楽に下っていくことが出来た。動物はすばらしい!急斜面の下りが終わり一安心したあともしばらくは残雪が続いた。白倉山の手前で2人組の登山者とすれ違った。昨日朝日山から入山して鶏冠山を回って下山の予定だとのことだった。分かれてから少し進むと白倉山に到着した。白倉山から先はようやく残雪も姿を消した。白倉山から少し進んだところで、左手に降りていく道が続いていたが、どう見ても尾根をはずれて行きそうなので、無視して尾根沿いに進んでいくと、赤布がありこちらにもコースがつけられていることが確認出来た。平森山から先は倒木が多く苦労した。平森山と朝日山の間でパックマンの携帯入れに入った携帯を拾った電源を入れてみるとまだ入り、濡れてもいなかったので、先ほどすれ違った登山者のものだと思われた。下山してから警察に届けるか、連絡して宅配便で送ろうと思い持ち帰ることとした。朝日山の手間でネットで調べた通り2重山稜となり、笹の少ない窪地を行こうかと思ったが倒木が重なり歩きずらそうだったので、窪地の少し右側を進み登り終えた箇所から左手を見ると二重山稜の左側の尾根が少し高い位置にあったが時間的にまだ朝日山には着いていないだろうと思い、先に進むが下り始めたのおかしいと思い腕時計で標高を確認すると1700m近くになっていた。これは朝日山を越してしまった思い周囲を確認して付近の一番高そうな箇所を目指して少し戻りながら進むと朝日山の頂上広場にでることが出来た。ここで時間は14時半となっていた。兵越峠までは予定では3時間を見ていたので昨日よりは余裕をもって着けそうだったが、わかりずらそうな箇所もあり、また昨日頑張りすぎて疲れ気味だったので、今回はここまでとして黒沢橋へ向けて下山することとした。黒沢橋までの道はネットで調べたとおり刈払いされていて歩きやすかった。黒沢橋から森林組合の宿舎まで林道を進んだところで雨が少し落ちてきた。以前黒沢山からエスケープして黒沢橋に降りてきたときにも途中で暗くなった中、雨が降ってきて寂しい思いをしたので迷ったが、森林組合宿舎の軒先の雨の当たらない箇所でテントを張ってここまでとした。
5日目(5月4日)
少し寝坊をしてしまい6時過ぎに森林組合宿舎を出発。しばらく歩くとすぐに白倉林道のゲートに着く。ここからどこまで歩けばタクシーを呼べるだろうか?まずはバス路線のある大嵐までを目指して進む。1時間ほど歩いて大嵐につきバス停の小屋の中の時刻表を見ると本日はバスが無い曜日だった。横を見るとバスがオンデマンド運行となっていて前日予約が必要になっていたことを知る。次は道沿いにある民家のある前回きたときにバスを乗った渡元を目指して進む。渡元のバス停は無くなっていた。民家は留守の様だったので、最後の頼みの山王峡温泉に向けてさらに進む。1時間ほどで山王峡温泉につく。水窪まであと6kmだったがもう疲れたので、温泉に入ってからタクシーを呼ぼうとしたが、入浴は11時からでまだ入れないとのことだったのですぐに電話をお借りしてタクシーを呼んだ。水窪駅はGW中だから?無人駅になっていて驚いた。11時過ぎまで電車もなく暇だった。平岡駅で温泉に入ってから、電話で飯田の宿を予約してから飯田に向かった。チェックインをして落ち着いてから、拾った携帯電話の履歴から自宅に電話してみると自宅にいた家族の方がでられたので、山の中で拾ったことを説明して自宅の住所をお聞きした。自宅は南信濃の和田との事だったのですれ違った方々は、地元中の地元の方だったもう少し情報を仕入れておけばよかった思い少し残念だった。
ホテルのロビーで宅配便で拾った携帯を送りたい旨を説明すると、梱包をしてくれたので楽に送ることが出来た。
今回の縦走で参考にしたURL
諸沢山
http://www.mitsumine.gr.jp/kaiho/312/morosawa.html
合地山〜中の尾根山
http://www.e-hutte.com/yujima1.html
http://himalaicus.hiho.jp/yamaseireki/2010/gaxtuchisan/gattchiyama.html
中の尾根山〜朝日山
http://www.geocities.jp/hiroaki_kawaji/index.html
今回は予定していた熊伏山は行くことが出来なかったが、予定より1日多くかかってしまったが、念願の合地山、朝日山に行くことが出来て満足できる縦走が出来た。朝日山から先はまた次回の楽しみとしてとっておこう。
ブログ
1日目 http://mhata.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/2011gw-3b96.html
2日目 http://mhata.cocolog-nifty.com/blog/2011/05/2011gw-6b50.html
3日目 http://mhata.cocolog-nifty.com/blog/2011/05/2011gw3-4286.html
4日目 http://mhata.cocolog-nifty.com/blog/2011/05/2011gw-bad7.html
5日目 http://mhata.cocolog-nifty.com/blog/2011/05/2011gw-b897.html
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