谷川連峰 芝倉沢 山スキー
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- GPS
- 06:46
- 距離
- 11.5km
- 登り
- 938m
- 下り
- 1,536m
コースタイム
- 山行
- 6:04
- 休憩
- 0:39
- 合計
- 6:43
天候 | 晴れ 微風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
JR上毛高原駅8:00 - 8:45谷川岳ロープウェイ山麓駅 関越交通 http://www.kan-etsu.net/publics/index/20/ ○谷川岳ロープウェイ 片道 10分弱 1230円 ※天神峠方面リフトは、この時期の平日は運休 |
コース状況/ 危険箇所等 |
○コース全体 ・平年並みか平年より雪は多い模様。 ・前々日から前日の朝にかけて降雪あり(スキー場積雪情報では+20cm)。前日、当日は晴れで日射の影響あり。 ・当日の麓最高気温は20度。 ・積雪は緩んでいる。(結果として)歩きはキックステップのみで対応可能であった。 ・湿雪で滑走には重い雪質 ○RW山頂駅〜トマの耳 ・トレースはしっかりしている。踏み抜きはほぼしなかった。 ・適宜シートラとシール登行を使い分けたが、全てシートラのほうが速いと思われる。 ・湿雪のため、しばらく立ち止まるとシールが団子状になる。歩行中は全く問題ない。 ・北西方向から数回雪崩の大きな音を聞く。 ○トマの耳〜一ノ倉岳 ・明瞭なトレースが続いているわけではないが、踏み抜くことは数回しかなかった ・足首上からすね上ほどの軽いラッセル風 ・鎖場や岩場は適度に緩んだ雪がついており、(結果として)正対してキックステップのみで対応可能だった。今後は滑りやすい岩の露出が多くなると逆にアイゼン必須と思われる。(今回もはやめにアイゼンをつけたほうがよかったのは無論) ・全行程シートラ ○一ノ倉岳〜S字先台地 ・山頂付近から湿った雪 ・オープンバーン部分は、湿雪ではあるが適度な斜度があるため快適 ・以降は濡れた重い雪で筋トレ状態 ・明瞭な谷に入ってからは両岸のいたるところに雪崩あり。通過中もわずかに雪が流れている斜面が南面、北面問わず数箇所あった ・デブリは、新たな降雪が被っているか谷全体を覆っていなかったため、スキーを脱がずに通過可能 ○S字先台地〜谷川岳RS山麓駅 ・渡渉箇所なし。すぐに落ちそうなスノーブリッジもなし ・前半はストックこぎ、後半はシール装着してクロカン風走りで進んだが、シール装着のほうが楽 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
予備手袋
防寒着
ゲイター
バラクラバ
着替え
ブーツ
ザック
ビーコン
スコップ
ゾンデ
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
ガムテープ
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
ストック
ナイフ
カメラ
ビンディング
スキー板
シール
ツェルト
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感想
3/19に悪天で断念した芝倉沢。当初は週末に再チャレンジ予定でしたが、飛行機が満席で出張先から土曜夕方帰国だったため再度断念。直前の天気予報では水曜日の天気が良さそうとのことで、有給取得して再々チャレンジしてきました。
RW山頂駅から出発。平日は天神峠へのリフトが動かないとのことで、スキー場脇を登ります。関東地方の最高気温予報は20度。風も弱く、急斜を無理してシール登行を強行したこともありオーバーヒート気味。急登を登りきったあとでシェル上下を脱いでやっと落ち着きます。
その後も趣味のシール登行で天神尾根を前進しましたが、トレースがしっかりしているおりスキー着脱の時間が不要な分、シートラのほうが速かったと思われます。
天神尾根上の急な下りは雪が十分ついており、キックステップで下りましたが、素直にアイゼンを付けた方がよいと思います。ここからはしばらく素直にシートラ。トレースはしっかりしていますが、クラックの雪庇側にトレースがはみ出している箇所があり、慌てて反対側に戻ったこと一回。この間、北西方向から何回か雪崩の大きな音が聞こえてきたため、目指す芝倉沢の状態を気にしつつ進みます。
天狗の溜まり場付近まで来たところで、ビーコンの電源入れ忘れに気づきます。アンダーウェア姿の登山者が上にビーコンを付けていないのを見て気づいたのですが、人の振り見て我がふり直せと反省。単独行でもビーコンチェックはしっかりしないといけないですね。ここから再び趣味のシール登行開始。トマの耳まで登り切りましたが、シートラでも良いと思います。
トマの耳からは360度の大展望。思わず同じような写真を何枚もとってしまいます。会社サボって大正解でした。
トマの耳までは20人程度の登山者が来ていたようですが、オキの耳から先へ進んだのは5名ほどのようです。一ノ倉だけまではトレースがしっかりしている箇所ばかりではありませんが、踏み抜いたのは数回のみで特に苦になるような行程ではありません。鎖場などの岩場は雪が十分ついており、むしろ無雪期よりも通過は容易でした。今回は、全行程キックステップで対応しましたが、素直に早めにアイゼンをつけたほうが良いと思います。
一ノ倉岳から先、芝倉沢への先行するトラックは一本。快適そうなカール状の斜面底は滑られていたので隣のやや急な斜面を狙います。湿雪ですが適度な斜度もあいまって快適に滑り始めることができましたが、見事に一番良いところで今回唯一の転倒。下方へ雪を撒き散らして見事な雪面が台無しに。仕方なく途中からは先行者のトラック近くへ移動して雪面に跡を刻みます。
オープンバーンを過ぎると次第にターンが難しくなってきます。止まらずに通過したいところですが、小休止しないと足がもちそうにありません。右岸で比較的安全と思われる箇所で止まりますが、S字付近までくると両側いたるところから雪崩が入り込んでおり、一呼吸入れることすらままなりません。通過中にも、わずかに雪が流れている斜面が南面、北面問わず数箇所ありました。幸いデブリは上に新雪が乗っているか、谷全面を覆っていないため、なんとかスキーを脱がずに通過できました。
S字をでて台地上にでてからは消化試合。前半はストックこぎ、後半はシールをつけてクロカン風走りで進みましたが、3月初めに来た時とは違いシールをつけたほうが快適でした。沢の渡渉はなく全て雪面上を進むことができます。すぐに落ちてしまいそうなスノーブリッジもありませんでした。
RW山麓駅へのショートカットの直登ルートは大分雪が落ちていましたが、無理やり直登。危険なのでこの時期の直登はやめましょう。。。
今回は山行を通して天気に恵まれ、前半は白峰の大展望を、後半は標高差1200mの大滑降を楽しむことができました。一番良い斜面で転倒してしまったことだけが悔やまれますが、技術を磨いてまた訪れたいと思わせてくれるコースでした。
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