宮之浦岳


- GPS
- 10:13
- 距離
- 30.1km
- 登り
- 2,826m
- 下り
- 2,077m
コースタイム
- 山行
- 8:48
- 休憩
- 1:23
- 合計
- 10:11
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
飛行機
下山後の淀川登山口から安房への移動手段としては数週間前にタクシーを予約しておいた。永田岳と黒味岳に寄り道するかどうかで当日時間調節でき(結局時間に余裕があってどちらも寄り道できた)、黒味岳分岐と淀川小屋ではドコモ電波も通じるのでタクシー会社に電話可能。 翌日再度白谷雲水峡に行き(今度はバスで、妻とハイキング)、帰りにレンタカー回収。 |
写真
感想
屋久島2日めは妻と別行動で1人でトレランをさせてもらった(妻はガイドさん付きのグループで荒川登山口から縄文杉往復)。
白谷雲水峡から入って淀川に下るこのコースを選んだ一番の理由は、縄文杉往復のハイカーの混雑を避けられること。荒川登山口着の1番バスで登ってくるハイカーが楠川分かれに着く前にそこを走り抜けられれば、彼らを追い越すことはなく、あとは縄文杉近辺の小屋に前泊した下山ハイカーと多少すれ違うだけで縄文杉に辿り着ける。この日の1番バスは満席だったらしいけど、楠川分かれ以降に追い越したハイカーさんは2組3人だけ。すれ違った下山ハイカーさんは10数人程度。ウィルソン株も縄文杉も、たった1人で静かに対面できた。
このコースのデメリットは、逆コースに比べて登りが多いことと、陽が高く上る前に白谷雲水峡を抜けてしまうので苔の森や太鼓岩の本来の美しさを楽しめないこと。実際に走ってみて、特に後者はもったいない気がした(今回の自分の場合は有休を十分取れて翌日昼間に改めて白谷雲水峡をゆっくり回れたから良かったけど)。
白谷雲水峡を抜けて、辻峠から楠川分かれまでの緩やかな下りは今回のコースで一番気持ち良く走れる。足場もいい。
楠川分かれで荒川登山口からのルートと合流してから大株歩道入口までは延々と続くトロッコ道のなだらかな登り。荒川登山口付近と違って枕木がないこともあり、自分の脚力でも何とか歩かずに走れた。大株歩道からの急な上りは、屋久島の秘境核心部という感じで、深い森のなかで次から次へと巨木が現れるので頑張れる。
高塚小屋からの鬱蒼とした山道の登り返しで気力・体力をかなり消耗したあと、第一展望台、第二展望台、平石岩屋と進むにつれて徐々に森林限界を超え、奥岳一群が間近に見えてくる時間帯は、走っていてワクワクした。
焼野三叉路到着が10時54分。当初予定より1時間以上早いので、まず無理だろうと思ってた永田岳にも足を伸ばしてみることにする。この往復はかなり歩きづらかった。笹薮はともかく、トレイルを覆う水が深かったり、土のトレイルが深くえぐられていたり。それと、ボンミスで永田岳山頂を見逃したのが残念。
永田岳を下って南に登り返すとついに宮之浦岳山頂――天候に恵まれた360度の絶景で、北側ではほぼ180度に渡ってうっすらと水平線も見えた。
山頂には10人ぐらいの人。自分も含めてみんな疲れてるはずなのに、最高の天気のせいか、言葉を交わすごとに笑顔があふれてた。
宮之浦岳からも奇岩や白骨樹が続く。黒味岳分岐でドコモ電波が通じたのでタクシー会社に予約確認の電話を入れてから黒味岳往復――これは永田岳往復とは違った意味で難路だった。大きな花崗岩の上を登って行くポイントがいくつもあり、一部はロープで腕力頼み、ロープのない所では足がすべらないようにソロリソロリと歩く。黒味岳山頂も大きな平たい花崗岩で、高所恐怖症気味の自分は膝立ち状態で山頂を踏んでそそくさと下山。
花之江河、小花之江河と別世界の湿原に降りてきて、そこからいよいよゴールの淀川へ。ここが結構長く感じたけど、淀川小屋裏の橋から見た淀川の穏やかな美しさには感動した。
ゴールの淀川登山口では、予約時間より50分も早いのにタクシーの運転手さんが待っていてくれた。管理事務所のスタッフさんからはタンカンを2つも頂き、行動食ばかり採っていた胃袋に沁み渡る。
いろいろな人やものに恵まれて、素敵なトレランだった。
****装備等*****
上半身は半袖2枚にアームウォーマー。スタート時と山頂付近で風が吹いた時だけアウターを付けた。グローブは登りの途中で暑くて外す。うっかり素手のまま黒味岳のロープ場を往復したら手のひらが少し荒れてしまった。
縄文杉あたりから小花之江河まではトレイル上を水が流れている箇所が多いので、トレランシューズなら防水ものがお奨め。今回は、幅10センチのテーピング用テープに防水スプレーを吹いて、防水シューズと靴下の境目にグルッと巻いても来たので、シューズより深い水に踏み込んでも靴に水が入らずに助かった。
地図に載っている水場以外でもあちこちで水が補給できる。小さな紙コップを無理やり折り畳んで持ち歩き、十数か所で水を汲んで飲んだ。コップはボロボロになっちゃったけど、おなかは問題なし。携帯する水は250mlのソフトフラスク1本だけ。これに時々水場で水を補充した。
摂ったカロリーは約1500kcal。
所要時間は標準歩行時間の52%。山と高原地図のこのコースの標準歩行時間は、他のエリアより1〜2割長めのように感じる。
コメント
この記録に関連する登山ルート

こんにちはEchigoyaさん
2日前の4月10日に雨の中、宮之浦岳を登頂したluneacielと申します。
お天気に恵まれた宮之浦岳のお写真うらやましく、又不確かだったものを鮮やかに追体験することができ、お気に入りにさせて頂きました。
終盤の淀川は、私達の下山時には濁流となって橋のすぐ下で流れており、2日でこのような静かで澄んだ流れになることに、この山域の水の清らかさ、天気による表情の違いを改めて認識しました。
雨でも屋久島・宮之浦岳は、お気に入りの山域です
Luneacielさん
コメントありがとうございました。
10日はあいにくの天候でしたね。私たちは10日に屋久島に来たのですが、鹿児島からの飛行機が欠航になり、急きょフェリーに変更して辿り着いた次第です。
その後の滞在期間はほぼ天候に恵まれ、雨の多い屋久島で本当にラッキーでした。
屋久島はハマる人が多いと聞きますが、今回初めて来てみてわかる気がしました。モッチョム岳、太忠岳、西側からの永田岳、標高ゼロからの宮之浦岳、六神木制覇・・・挑戦してみたくなったコース山積みです。
お疲れさまでした。白谷雲水峡Pで隣に車中泊してたものです。
無事、完走おめでとうございます。
先行スタートしましたが、当然すぐに追いつかれ、Echigoyaさんのような山行きができる体力をうらやましく思いました。宮之浦岳11:56着、当方16:00着なので4時間差です。(もっとも、重い荷物をデポした高塚小屋から道を外れ1.5時間ロスしちゃいました)高塚小屋に戻ったのは20:00着、皆さん就寝中、真っ暗でした。足はヘロヘロでした。
早朝に出発し、白谷雲水峡P着は10:30でした。どこかで、すれ違いましたか?
淀川から宮之浦岳、永田岳も良さそうですね。これを読んで、次回は是非南側も行きたいと思いました。
nami123
nami123さん
白谷からの宮之浦岳往復、お疲れ様でした! コメント頂いて、あの明け方の暗くて心細かった駐車場のことを懐かしく思い出しました。
私が速いのは脚力も多少あるかも知れませんが、荷物や靴が軽いせいも大きいかと思います。上半身は強くないので、宿泊用の装備を背負ったらきっと数時間でヘロヘロです。
翌日妻と白谷雲水峡に着いたのは10時40分ぐらいでした。駐車場に寄らずに入山してしまったのですが、駐車場に寄っていたらまたお会いできていたかも知れませんね。
それと、nami123さんの山行記録を拝見したところ、2014年7月の26〜28日に甲斐駒と鳳凰三山を回っていらっしゃいますね。私は27日に鳳凰三山を回っていました。その時もニアミスだったようです。
またどこかでお会いできるのを楽しみにしています!
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