至仏山
- GPS
- 08:06
- 距離
- 29.8km
- 登り
- 1,587m
- 下り
- 1,588m
コースタイム
天候 | 曇り、時々晴れ 標高の高いところは濃いガス 無風、微風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
鳩待峠から山頂までスキーをするには十分な積雪。雪質も標高の高いとこは一部硬くなっていたが、氷ではなくストックが十分刺さる程度の硬さ。ワル沢上部の斜面の雪質は上質なザラメで最高の雪質。凹凸もなく大変滑り易い。 |
写真
感想
鳩待峠へ通じるゲートが開く前に、毎年恒例の至仏山への自転車スキーに出かけてきた。自転車にトラブルがあり、天候もイマイチだったが、標高の高いところの雪質は最高で、トータルとしては満足度の高い山行だった。
ゲート前の駐車スペースには薄明るい時間に到着。例のごとく既に準備中の人が見られる。こちらも少し腹に食べ物を収めてから準備に取りかかる。外の気温は5℃程度、4月とはいえ初夏のような天気が続いた後なので寒く感じる。例によってザックにスキーを取り付け、更にブーツも取り付けるやはりかなり重い。今シーズンは仕事が忙しくて山に行く暇もなく、体力的な不安があるが、来週になったらゲートが開いてしまうので、今週のうちに出掛けておきたかった。すべての準備を終え自転車を見ると後輪に違和感。空気が抜けてる、、、、、。まずい、この状態で鳩待峠まで行けるとは思えない。行きはどうせほとんど押して歩くから問題ないにしても、帰りが問題。周りにいた人に空気入れがあれば貸して欲しい旨を伝えるも、残念ながら誰も持っていなかった。不戦敗の文字が頭によぎる。あるいはこのまま歩いて行くか。時間はまだ5時過ぎなので往復歩いたとて致命的な状況には至らない。空気が抜けた状態で少し乗ってみて、何とかなりそうと勝手に考えてとりあえず自転車にまたがって出発。が、やはり漕ぐのはためらわれるので押し歩きに。荷物が重いし、押して歩くのも面倒だけど帰りのことを考えれば致し方ない。でも今回は帰りもひょっとすると、、、という考えが浮かぶ。あれこれ考えずにとりあえず歩く。例年なら2時間程度で鳩待峠まで到達できたが、今年は全体の99パーセントを歩いたので2時間以上かけて鳩待峠に到着。途中自分を余裕で?抜かしていった人達が休憩していた。ここでこちらも大休止。昨年は3月に訪れ、そのときはハイクアップの時と滑走時の計2回盛大な足の痙攣に見舞われ、数分間痛くてもんどりを打った記憶があった。今年はそんなことがあっては大変と思い、林道歩きもペースを極力落としたが、日頃の運動不足のせいか、既に足に痙攣の兆候が。休憩中に薬を服用してから歩き始める。至仏山は実にスキー向きのいい山で、林道区間の修行のような自転車or歩きがなければ初級者でも無事に行って戻ってこれるところだが、林道が開くまでは、一部の物好きくらいしか訪れない。今日は休憩中に自分を含め5名の姿を見ることができた。例年ならもっとわんさか訪れてもよいものだが、今日の天気があまり良くないことを知っていて回避したのかもしれない。足が攣らないようにペースを落として歩き始める。なだらかな斜面の右手には雲を被った至仏山が見える。この雲は取れそうもない、というのが第一印象だった。足の痙攣は何とか回避しつつ先に進む。天気は曇りで時折晴れ間が見える程度。晴れて暑くなると汗をかいて足が攣りやすくなるので見通しが確保できるていどの曇りはむしろ歓迎だった。標高を上げても山頂付近の雲は取れない。右手には尾瀬ヶ原も見えるようになるが、これも時折ガスに隠れてしまう。適宜休憩をしつつ登る。燧ヶ岳は山腹は見えるが山頂はやはりガスに隠れている。オヤマ沢田代付近まで登るとあとは大きな登りはなくなりトラバースっぽく距離を稼ぐ。が、今日は視界がなく先がほとんど見えない。あまり天気は良くないだろうと想定はしていたが、この視界の悪さはそれ以上だった。空気の抜けた自転車に乗ってここまで来て敗退はあり得ないと思い先に進むが、進むほどガスは濃くなっていく。通常なら小至仏山付近は巻いていくのが楽なのだが、今日は視界がなくて雪庇等も見えないので安全策をとって尾根沿いをひたすら歩く。時間はかかるしアップダウンもあるけど致し方ない。先が見えないのでGPSを見ながら山頂を目指す。鳩待峠を出てから約3時間かかってようやく至仏山の山頂に到着。視界なし、風なし。ここで大休止をしつつ滑る準備をする。今日の狙いはワル沢だが、この真っ白の中果たして滑っていけるのか大いに心配。かといって帰りもアップダウンをこなすのも気が滅入るのでワル沢方面に行くことを決定。ここまで足は痙攣せずにもってくれたが、真っ白の大斜面でならないことを祈りつつ滑走開始。山頂付近はやはり真っ白で何も見えないので、滑るというよりも標高を安全に斜滑降で落とすだけ。しばらくそれを続けているとワル沢の大斜面が見えるようになってきた。これはチャンスとばかりに滑り始める。雪質は非常に上質なザラメで、大変滑りやすい。雪面はツルツルのスベスベで、こんなきれいな雪面はスキー場のゲレンデでもまずお目にかかれない。思わず声を上げながら快適に滑っていく。標高が下がり雲の下に出ると視界は得られたが、徐々に雪が水を含んで重くなり、ターンが決まらなくなってきた。4月なので致し方ない。転ばないように注意して滑る。最後は例によってグズグズの雪のある樹林帯を消化試合のように滑って滑走終了。30分ほど滑ったが、うち素晴らしく快適だったのはほんの数分程度だったように思う。鳩待峠へ向けては登りになるので再度シールを付けて登り始める。気温はだいぶ上がっていてジャケットは不要だった。30分もかからずに鳩待峠に戻る。自転車は朝見たときよりも更に2台増えていた。帰り支度をして心配な自転車にまたがる。空気がきちんと入った状態でもブレーキをかけながらの下りなので、今日はいつもよりも更に気を遣いながらの下りとなった。自転車を壊すわけには行かないので、ゆっくりと下る。出発から40分ほどかけて駐車場に到着。何とか無事に戻ることができた。自転車は、家に帰って空気を入れたらきちんと入って抜けなかったので、輸送中にパンクさせたわけではなかったようだ。今後自転車山行をするときは、携帯型の空気入れをクルマに積んでおこうと思う。
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