充足感120%西上州（秋葉山〜ゴシュウ山〜物語山〜御堂山）

2017年04月23日(日) [日帰り]

• GPS: 10:34
• 距離: 25.5km
• 登り: 2,058m
• 下り: 2,054m

コースタイム

日帰り

• 山行: 9:21
• 休憩: 1:10
• 合計: 10:31

距離 25.5km 登り 2,058m 下り 2,060m

5:29 藤井入り口バス停
6:10 不動明王
7:00 7:10 秋葉山
7:33 7:53 ゴシュウ山
9:20 9:25 稜線分岐
11:01 11:06 物語山
11:14 11:20 西峰
12:17 サンスポーツランド前バス停
12:50 根古屋
14:10 14:12 御堂山分岐
14:18 14:24 御堂山
14:31 14:32 御堂山分岐
14:47 じいとばあ第二展望地
15:01 15:02 じじ岩ばば岩のコル
15:06 15:19 じいとばあ展望地
15:25 じじ岩ばば岩のコル
15:32 15:33 みの滝
16:00 藤井入口バス停

天候

快晴

アクセス

利用交通機関：

自家用車

下仁田IC〜藤井入口バス停付近の駐車スペース

コース状況／危険箇所等

・秋葉山、ゴシュウ山は破線ルートですが、
　岩窟から上部はバリエーションルートと考えた方が良いと思います。
　獣道のような薄い踏み跡が交錯してます。
・秋葉山〜ゴシュウ山は痩せた稜線。
・ゴシュウ山〜物語山はバリエーションルート。
　特に間違えやすいのが、ゴシュウ山から20〜30分ほど進んだ最低鞍部手前。
　予習をしていたにもかかわらず、真っ直ぐ尾根を進んでしまいましたが、
　途中から左の方に別の尾根があり、そちらが正解。
　小さな赤テープが張ってありました。
　予習していないとほぼ確実に間違えそうな箇所です。
・ローソク岩は基部まで行くと行き過ぎで、10m手前から右に急降下します。
　ここにも赤テープがありました。
・御堂山の高石峠へは新しそうな林道があり、登山道がわかりづらかったです。
　高石峠からは破線ルートでわかりにくい場所もありますが、テープ多数あります。

写真

4/23 5:31

西牧関所跡、女性が通行しやすかったので姫街道というそうです

4/23 5:36

さすが下仁田、ネギ坊主が可愛らしい

4/23 5:58

見えてきたのが秋葉山です、さすが西上州といった山容

4/23 6:07

西上州と言えばハシリドコロ

4/23 6:13

不動明王、道路逆側が登山口ですが、わかりにくい

4/23 6:14

いったん川に下ってから登り始めます

4/23 6:17

咲き誇っているヒトリシズカ

4/23 6:17

とても急登

4/23 6:22

岩窟地帯にさしかかります

4/23 6:22

中はこんな感じ

4/23 6:24

次から次へと不思議な光景が登場

4/23 7:02

石仏のある秋葉山、眺望good

4/23 7:04

物語山と右奥に浅間山

4/23 7:07

浅間山は雪減りましたね

4/23 7:04

インパクトあるテーブルマウンテン荒船山

4/23 7:06

表妙義と裏妙義

4/23 7:10

次に登るゴシュウ山（右）と鹿岳（左）

4/23 7:08

斜面にひとつばな咲いています

4/23 7:16

茶色に変色してます、週初めの大雨のせいでしょうか

4/23 7:16

秋葉山を振り返る

4/23 7:18

途中のピークにも祠があります

4/23 7:19

戸隠ほどではないですが結構痩せてます

4/23 7:33

ゴシュウ山はさらに展望開けます、奥は大桁山

4/23 7:37

物語山＆浅間山

4/23 7:38

荒船山と左はトヤ山でしょうか

4/23 7:39

奥秩父の山並み

4/23 7:39

御座山はわかりやすい

4/23 7:40

鹿岳がそれらしい山容になってきました

4/23 7:41

北側は妙義と榛名山等の大展望

4/23 7:54

高岩の山容も目立ちます

4/23 7:58

今年も会えましたね

4/23 8:03

鹿岳とひとつばな

4/23 8:14

こういう歩きやすい所ばかりではありません

4/23 8:27

稜線を外れると地形がわかりづらく、地図読みに時間がかかります

4/23 8:39

フモトスミレ

4/23 9:03

物語山はなかなか近づかない

4/23 9:04

特異な山容の裏妙義

4/23 9:14

両サイドは切れ落ちているので、下りだと緊張しそうな所です

4/23 9:25

トヤ山稜線分岐まで来ました、ようやくバリ区間の半分終了、距離の割に時間かかります

4/23 9:39

ひとつばなに癒されるも、ルーファイに苦労します

4/23 9:43

そそり立つローソク岩、基部まで行くと行き過ぎです

4/23 9:50

荒船湖と浅間山

4/23 9:56

悲しいぐらい茶色く変色

4/23 10:14

不気味な崖地帯に接近中

4/23 10:20

秋葉山〜ゴシュウ山の稜線、右奥に鹿岳

4/23 10:30

ゴシュウ山からの稜線が見えます

4/23 10:52

二子山目立ちます

4/23 10:53

稜線分岐からもタフなルートでした

4/23 10:58

物語山山頂が近づいて、安堵感と達成感でいっぱい

4/23 11:01

群馬百名山71座目、物語山

4/23 11:15

西峰は山頂より展望良く、休憩中の方多数

4/23 11:15

妙義が目を引きます

4/23 11:16

荒船山とひとつばな

4/23 11:16

物見山と八風山

4/23 11:17

御堂山とここで初めてじいとばあを捉えました

4/23 11:21

物語山山頂とひとつばな

4/23 11:29

急な下りですが、一般登山道のありがたさを踏みしめて下山

4/23 11:36

ミツバツツジは変色しないですね

4/23 11:41

荒れ放題の林道到着

4/23 11:47

西上州の景色は美しい

4/23 11:47

ヒゲネワチガイソウ

4/23 11:52

ミヤマハコベ

4/23 11:54

ヨゴレネコノメ

4/23 11:54

西上州のエイザンスミレは色が濃い気がします

4/23 11:59

ヤマエンゴサク

4/23 12:00

コガネネコノメソウ

4/23 12:11

赤線接続ポイントのサンスポーツランド下仁田

4/23 12:22

山桜が美しい

4/23 12:28

物語山と右がメンベ岩でしょうか

4/23 12:35

次に登る御堂山

4/23 12:31

じいとばあを見上げます

4/23 12:41

本宿の鏑神社

4/23 13:06

根古屋から御堂山へ、この後2回ルートミス

4/23 14:13

山頂直下はやはり急

4/23 14:18

群馬百名山72座目の御堂山

4/23 14:23

眺望はわずかに表妙義が見えるだけ、午前中よりかなり接近

4/23 14:26

浅間山は明らかに朝より噴煙活発

4/23 14:42

大桁山が近い

4/23 14:47

第二展望台（勝手に名付けました）からのじいとばあ

4/23 14:47

東西御荷鉾山（左）と稲含山（右）

4/23 14:47

ゴシュウ岩（中央）〜物語山（右端）のバリ区間が見えて感動

4/23 15:13

じいとばあの基部まで来ました、インパクトあり過ぎ

4/23 15:13

こちらがばあ岩、地震や風雪にも耐えてきたのですね

4/23 15:17

じい岩と鹿岳、西上州は本当に不思議なエリアです

4/23 15:27

下山途中から見上げます

4/23 15:31

キランソウ

4/23 15:36

ケマルバスミレ

4/23 16:00

無事出発点に戻れて感謝

撮影機器：

NIKON 1 J1 NIKON CORPORATION

感想

hirok

6年連続となる西上州ひとつばな山行、今年のターゲットは物語山です。
物語山は一般道はピストンしかなく、ピストン嫌いゆえ保留していた山ですが、
数年前から山と高原地図にゴシュウ山へのルートが掲載されました。
また数は非常に少ないですが、ゴシュウ山〜物語山の稜線を歩いた記録があることが判明し、これにチャレンジすることとします。
ただでさえ難易度の高い西上州山行ですが、
バリエーションルートなので、予習をしっかり行います。

3℃まで冷えて空気が張りつめた中、まずは秋葉山へ向かいます。
いきなり急登で始まりますが、途中大きな岩窟が多数あって楽しめます。
ルートは合っているのかどうかよくわからないほど踏み跡が薄く、
始めの山からとてもタフでした。
秋葉山は西上州らしく岩峰の展望台。
妙義のインパクトとこれから向かうゴシュウ山が目を引きました。
肝心のひとつばなですが、残念ながらどこも茶色く変色。
雨か気温かわかりませんが、とてもデリケートな花です。

ゴシュウ山へは痩せた稜線歩きで、緊張感があります。
ゴシュウ山山頂は秋葉山よりさらにワイドに展望が開け、期待通り。
昼食を食べて、いよいよバリルート区間へ突入です。
やはりというか、西上州のバリルートは他エリアとは一味違いました。
・アップダウンが激しく、急登急降下の連続。
・踏み跡は獣道以外は期待できない。
・尾根を進むだけでなく、トラバースや地形が不明瞭な区間あり。
・2,3ヶ所、一般登山道であれば鎖かロープが設置されるであろう箇所あり。
・尾根の分岐が多く、ルートファインディングが難しい。
物語山まで3時間ほどでしたが、地形図・GPS・コンパスを駆使して、
緊張感の続くルートの連続でした。
物語山南峰が見えた時は、なぜか思わず北アの大キレットを踏破して、
北穂小屋のテラスが見えた時のシーンと重なりました。

ここまではもちろん誰とも会いませんでしたが、物語山は季節柄か大人気。
居場所もなく、とっとと下りて次なる御堂山に向かいます。
バリルートの興奮冷めやらぬ中登り始めたせいか、
はたまた建設中の林道に惑わされたのか、御堂山では2度もルートミス。
最後は強引に稜線によじ登りました。
御堂山は妙義の展望が良いとのことでしたが、
今となっては木々が育って、西上州にしては平凡な山頂でした。
ところが、中腹にある「じいとばあ」はとても感動。
奇岩の多い西上州の中でも絶品といって良いでしょう。

秋葉山、ゴシュウ山、物語山、御堂山とどれをとってもハードな山でした。
小さなルートミスは数知れず、西上州の手強さを思い知らされました。
それでもこだわりの一筆書きがきれいに描け、西上州ならでは絶景にも出会え、
久々に充足感に満ち足りた山行となりました。

コメント

satfour

毎年恒例
hirokさん、こんばんは。

毎年恒例の「西上州ひとつばな」ですが、
今年は特にハードなルート、hirokさんのワクワク感が伝わってきます。
裏妙義となると奇峰の形がおもしろいです。
ヤセや岩はこわいですが、
じじばば、だけは行ってみたいと考えてます。

茶色く変色したひとつばな、が気になりますが、
つぼみがだめになってしまっている状態でしょうか？

hirok

エキサイティング
sat4さん、こんばんは

毎年楽しみにしているひとつばな山行ですが、
今年も奇岩を満喫できました。
バリ区間と合わせて、とてもエキサイティングな一日となりました。
御堂山は西上州ではきわめて平凡な山でしたが、
じいとばあは一見の価値ありです。
バリ区間の予習しかしなかったので、こんなに間近で見れるとは驚き。
日本とは思えない景色なので、是非一度足を運んでみて下さい。

茶色のひとつばなですが、葉と咲いている花は痛んでいましたが、
蕾は大丈夫だと思うので、これからに期待です。
今年は雪が降ったわけではないのですが、とてもデリケートですね。

niini

先を越されてしまいました(^_^;)
hirokさん　こんばんは

西上州は独特の山容の山が多く魅了されますが、悲しいことにビビリ屋さんなのでなかなか行けずにおります

物語山だけは近々行きたいと思っていたところでした
先を越されてしまいました
僕はピストンで満足ですよ

hirok

人気の山？
niiniさん、こんばんは

物語山、意外と人気あるんですね
この日も団体をはじめ、多くの方が登っていました。
狭い山頂は人であふれかえっており、早々の退散を余儀なくされました。
手軽にひとつばなを見れるのが人気の秘密なのでしょうか

西上州の山容は他のエリアにはないですよね。
私は春と秋の2回は訪れてます。
物語山ピストンだと危ない所はないので、安心ですね

chii1961

じいとばあ
hirokさん　おはようございます

西上州のバリルート走破、お疲れ様でした。ルート254から見える
「じいとばあ」は気になっているのですが、まだ行く機会がありま
せん。すぐに落ちてしまいそうなので、落ちないうちに行きたいと
思います。ただ、自分にはとても周回できそうにないコースなので
ピストンになりそうです。　　　　　　　　　　　　　埼玉のchii

hirok

よく観察してますね
chii1961さん、こんばんは

私はじいとばあの存在に今回初めて気づきましたが、
国道からも見えるのですね。
登る前から気づいていたとは、観察力が高いですね。

いつから今の形で存在しているのか知りませんが、
2011年の地震や台風にも耐えて今の姿があると思うと感慨深いです。
確かに、ばあなどはポキッといきそうに見えるほど不安定です。
まさに自然の造形美でした。

つい　tsui♨️

西上州の山
hirokさん　おはようございますー
いいなあ　西上州の山
私も　行ってみないなー
最近は　文字通り入門の　ところまでは　到達し
前回は　やっと　下仁田の端っこのとこまで　きましたが
ビビリ　2号です、ので　西上州っぽい　岩ごつごつのところまではなかなか行けないのです
レコ　写真拝見し　物語山にも　行ってみたいし
ジジとババも　見てみたいし
興味ワクワクの　レコでした
お疲れさまでした
でも　ビビリ　tsui　 　

hirok

近かったですね
tsuiさん、こんばんは

この日は同じ西上州でしたね
なかなか長い稜線歩きが難しいエリアで、
赤線も途切れ途切れになっているのですが、何とかつなごうと頑張ってます
奥へ行けば行くほど奇妙な岩峰が多くて、
日本ではないような景色が魅力です。
じいとばあは目の前まで行け、とても感動でした。
どうやってあんな形の岩が誕生したのか、とても不思議です
バスの本数が少ないエリアなので、プランニングには苦労しそうですが、
是非チャレンジしてください。

Kazuhagi

この辺は不思議な山が多い
hirokさん　コンばんは

岩に特徴ある山系多いですね〜
まーそれが魅力があるのでオッサンも好きずら
写真見る限り鎖場が無いようですが？
大変だったのではないでしょうか？

hirok

さすが岩好き！
kazuhagiさん、こんばんは

岩好きにはたまらないエリアですね
岩峰＝眺望抜群、という山も多く、
かつ、人が少ないことが、西上州の魅力かもしれません。

今回のルートはバリのせいもありますが、人工物はごく稀に赤テープがあるだけで、
ロープや鎖、サインは一切ありませんでした。
といっても、垂直系の岩はなかったので、無事戻って来れました。
こんな所下るの？という急斜面が多く、緊張の連続でしたが。

youtaro

お気に入りに登録です！
hirokさん、こんにちは。

物語山、hirokさんと同じ理由で未踏でした。
いつもであれば、このGWにでも行ってみよう
と感化されるような記録ですが、今年は別な方面へ。。。
でも、岩穴もあるのですね
以前は鹿岳から物語山への縦走も検討したことが
あるのですが、ロープが必要になるリスクが
あるなあと見送っていました。このルート、とっても
楽しそうです。
西上州の山独特の景色と充実感、レコで共有
したような気分になりハッピーです

hirok

静かすぎる縦走路
youtaroさん、こんばんは

お気に入り、ありがとうございます。
是非、youtaroさんにはチャレンジしていただきたいルートです。
鹿岳〜ゴシュウ山の方が難しいと聞いたことがあります。
今回のルートは、どちらかというとルートファインディングに苦労しました。
分岐らしきところが現れる度に、慎重に地図を眺めていました。
でもさすが西上州、アップダウンは激しいです。
人の気配はなく、鹿の糞がやたらと目立ちました

やはり西上州は静か、かつエキサイティングでいいですね。
GWに、雲取山に行った時にお尋ねしたルートにもチャレンジしようと考えてます。