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Yamareco

記録ID: 1117673
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

北鎌尾根 単独 槍ヶ岳より大激走は辛い

2017年08月28日(月) ~ 2017年08月29日(火)
情報量の目安: S
都道府県 長野県 岐阜県
 - 拍手
GPS
32:00
距離
41.4km
登り
2,496m
下り
2,490m
天候 28日:晴 29日:霧/雨/晴
過去天気図(気象庁) 2017年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス
バスタ新宿〜(さわやか信州号)〜上高地バスターミナル
コース状況/
危険箇所等
8/28(月)
上高地BT5:30〜6:52徳沢〜7:44横尾〜9:25槍沢ロッジ〜10:21槍沢大曲〜11:23水俣乗越〜13:13北鎌沢出合〜16:38北鎌コル
8/29(火)
北鎌コル〜P12付近6:37〜8:19北鎌平〜9:18槍ケ岳〜9:35槍ケ岳山荘10:00〜徳沢〜14:55上高地BT

・水俣乗越〜北鎌沢出合
乗越直下のザレ場はとても滑りやすい。
ザレ場途中右側に踏み跡があるので、そこからジグザグに下ると林に入る。滑りやすいが、木の枝が支えになる。林の出口にロープがある。沢まで下りず、左の踏み跡を辿ると更に下まで下がったロープがあるのでこれを使って沢まで下りる。間の沢出合い地点まで浮石だらけなので転倒に注意。地面からの熱で暑い。
北鎌沢出合い付近には焚火の跡やケルンがあるので目印となる。
・北鎌沢出合〜北鎌コル
北鎌沢は基本的に右又を登る。登る途中で枯沢になるが、その先から再び水流が現れる。注意点は最後の分岐点。ここにX印(赤いペンキが消えかかっていた)の岩がある。左方向へ進むこと。その先の踏み跡を辿ってもすんなりとコルへ到着する場合しない場合がある。今回はコルの先のルートまで行ってしまった。
・北鎌コル〜北鎌平
 標識やマーク等一切ない。踏み跡が頼りになるが、所々誤った踏み跡もあるので要注意。この間のポイントは、基本的に尾根筋を攻める(特に登りは)事。トラバースルートの約8割は進行方向の右側(千状沢側)となるが、大きくトラバースしないこと。独標のトラバースルートは、逆コの字の付近を最大に注意すること。特に大きめのザックは岩との接触に注意。ピーク12付近で紫色の岩稜地帯があるが、右側の岩場の下に降り口がある。ルートは出来るだけ尾根筋に近い方を通った方がコースアウトの防止にもなる。
・北鎌平〜槍ケ岳
 左側(東鎌尾根よりのルート)のルートを少しジグザグ程度に登りつめて行く感じ。途中ロープが現れる。チムニーが登れない場合は、右側にトラバースすると登りやすルートがある。頂上の祠直下では、東側の登りよりも西側の方が比較的簡単に登れる。
槍頂上では北アルプスの大パノラマ景色と達成感の笑顔で祠と共に記念の1枚を。
今回は霧雨と強風で何も見えず。
毎度、新宿駅南口のバスタ新宿から出発します。
毎度、新宿駅南口のバスタ新宿から出発します。
今回もさわやか信州号で上高地へ
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今回もさわやか信州号で上高地へ
5:20上高地BT到着
今朝は思った程寒くない。
5:20上高地BT到着
今朝は思った程寒くない。
河童橋と穂高連峰
河童橋と穂高連峰
歩きスマホならぬ歩きめし
歩きスマホならぬ歩きめし
小梨平キャンプ場
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小梨平キャンプ場
予報では晴マークだったが、曇りですね。
予報では晴マークだったが、曇りですね。
広々とした徳沢のキャンプ場
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広々とした徳沢のキャンプ場
横尾(穂高と槍の分岐点)
横尾(穂高と槍の分岐点)
今回は槍ヶ岳方面へ進みます。
今回は槍ヶ岳方面へ進みます。
ひたすら森の中を歩く
ひたすら森の中を歩く
この付近から涼しげな
この付近から涼しげな
何時も思うけど、もうすぐがもうすぐじゃない。
何時も思うけど、もうすぐがもうすぐじゃない。
やっと槍沢ロッジに到着
ここで5分程休憩
やっと槍沢ロッジに到着
ここで5分程休憩
覗いて見ましょう
覗いて見ましょう
これはマイカメラでズーム
これはマイカメラでズーム
双眼鏡で見ると
人間の姿が見える
双眼鏡で見ると
人間の姿が見える
槍見の岩からも槍が見えました。
槍見の岩からも槍が見えました。
木の間からちょっとだけ
木の間からちょっとだけ
ぱぱ平
晴れて気温も上がり、汗もダラダラ
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ぱぱ平
晴れて気温も上がり、汗もダラダラ
大曲から水俣乗越へ向かいます。
大曲から水俣乗越へ向かいます。
ここから約1時間だったかな
ここから約1時間だったかな
無謀な挑戦はやめましょう。
5度目の北鎌どうなる事やら
無謀な挑戦はやめましょう。
5度目の北鎌どうなる事やら
地面から熱気が伝わってくる。
地面から熱気が伝わってくる。
水俣乗越
途中、今回は珍しく3組ほどの登山者とすれ違った。
水俣乗越
途中、今回は珍しく3組ほどの登山者とすれ違った。
こちらは東鎌尾根ルート
こちらは東鎌尾根ルート
いざ北鎌
踏み跡を辿って下ります。
とにかく滑る滑る。今回は尻餅1回で済んだ。
踏み跡を辿って下ります。
とにかく滑る滑る。今回は尻餅1回で済んだ。
出口のお助けロープ
出口のお助けロープ
雪渓が残っています。
左にトラバースします。
雪渓が残っています。
左にトラバースします。
長いロープが残っていましたので一番下まで降りました。
長いロープが残っていましたので一番下まで降りました。
雪渓のトンネルだ。
雪渓のトンネルだ。
北鎌の独標が見えます。
今夜は独標のコル付近を目指す。
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北鎌の独標が見えます。
今夜は独標のコル付近を目指す。
とんでもなく歩きにくい。
地面からの熱も暑さに輪をかける。
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とんでもなく歩きにくい。
地面からの熱も暑さに輪をかける。
オアシスはまだか・・・
オアシスはまだか・・・
北アルプス天然水
今回は頭を突っ込んで清水を頂く。
キンキンに冷えた冷水で生き返りました。
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北アルプス天然水
今回は頭を突っ込んで清水を頂く。
キンキンに冷えた冷水で生き返りました。
北鎌沢出合
今回は沢が枯れている。水が一滴もなし。給水ピンチ!
耳を澄ますと上流で水の流れが聞こえました。
北鎌沢出合
今回は沢が枯れている。水が一滴もなし。給水ピンチ!
耳を澄ますと上流で水の流れが聞こえました。
枯れた右又へ進む
枯れた右又へ進む
もはや沢登りの状態。
もはや沢登りの状態。
もう2時間近く登っているけど、北鎌のコルが遠い・・・
もう2時間近く登っているけど、北鎌のコルが遠い・・・
モンベルのテント一式が放置されていました。
モンベルのテント一式が放置されていました。
だんだんと勾配も急になり険しくなる。
半端ない疲れ・・・・
だんだんと勾配も急になり険しくなる。
半端ない疲れ・・・・
この踏み跡を信じてたのがミスでした。
北鎌コルから外れていました。
疲労も限界に近づく・・・・
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この踏み跡を信じてたのがミスでした。
北鎌コルから外れていました。
疲労も限界に近づく・・・・
やってしまった。
これで明日も行動できるのか?
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やってしまった。
これで明日も行動できるのか?
予定地より手前になってしまったが北鎌コルでビバーク。
疲れ果てて眠るのみ・・・
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予定地より手前になってしまったが北鎌コルでビバーク。
疲れ果てて眠るのみ・・・
朝、陽が登って来たが天気が怪しい。
朝、陽が登って来たが天気が怪しい。
天狗の腰掛
独標がうっすらと現れた
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独標がうっすらと現れた
硫黄岳も見えてきた。
硫黄岳も見えてきた。
独標が消えてしまった。
霧が晴れることを祈りつつ前進あるのみ。
ここから雨具に着替える。
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独標が消えてしまった。
霧が晴れることを祈りつつ前進あるのみ。
ここから雨具に着替える。
独標はトラバースします。
独標はトラバースします。
逆コの字を通過
途中から尾根へ上がる
途中から尾根へ上がる
この先でルートに迷ってしまう。
この先でルートに迷ってしまう。
ここを下ったが、もっと簡単なルートがあったはずだが・・・
ここを下ったが、もっと簡単なルートがあったはずだが・・・
霧雨で岩も濡れ始める。風も出てきた。
霧雨で岩も濡れ始める。風も出てきた。
雷鳥
和むなぁ。
トラバースと直登を繰り返し前進・・・
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トラバースと直登を繰り返し前進・・・
諸君がんばれのプレートに、励まされる。
諸君がんばれのプレートに、励まされる。
霧がなければ、ここから大槍の姿があるはずだが・・・
霧がなければ、ここから大槍の姿があるはずだが・・・
槍か?
ただの岩山でした。
槍か?
ただの岩山でした。
こんな北鎌で人に会う。
(お兄さんお疲れ様でした)
塗れた岩が滑る。
こんな北鎌で人に会う。
(お兄さんお疲れ様でした)
塗れた岩が滑る。
下のチムニーだったかな?
下のチムニーだったかな?
足場が滑って少々手こずったが何とかクリヤ
足場が滑って少々手こずったが何とかクリヤ
人の声が聞こえる。
クライマックスへ・・・
人の声が聞こえる。
クライマックスへ・・・
今回の山行のご褒美はこの一枚。
(撮影ありがとうございました)
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今回の山行のご褒美はこの一枚。
(撮影ありがとうございました)
雨風強く早々に下山。
雨風強く早々に下山。
下山も視界不良。鎖が雨で滑る。
下山も視界不良。鎖が雨で滑る。
やっと槍ケ岳山荘へ。
カップヌードルがめちゃ美味かった(#^.^#)
やっと槍ケ岳山荘へ。
カップヌードルがめちゃ美味かった(#^.^#)
帰りのバスは15時。
ここから上高地BTまで5時間以内に到着しなけでば・・・
帰りのバスは15時。
ここから上高地BTまで5時間以内に到着しなけでば・・・
イワツメ草
今頃快復してきた。
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今頃快復してきた。
冷え冷えの天然水を給水。
冷え冷えの天然水を給水。
急に暑くなってきた。
急に暑くなってきた。
ハクサンフウロ
沢山咲いていました。
ハクサンフウロ
沢山咲いていました。
涼しげな槍沢の雪渓
激走中の僕自身は暑くて仕方ないが・・・
涼しげな槍沢の雪渓
激走中の僕自身は暑くて仕方ないが・・・
こんな山奥にお猿さん。
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こんな山奥にお猿さん。
綺麗な夏山の景色。
もっとじっくりと見ておきたかった。(激走中・・・)
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綺麗な夏山の景色。
もっとじっくりと見ておきたかった。(激走中・・・)
給水は途中の沢から。
ここも頭を突っ込んで生き返る。
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給水は途中の沢から。
ここも頭を突っ込んで生き返る。
バス出発5分前に到着。横尾から休憩なし。
汗を乾かす暇もなくそのまま乗車。ちょっと迷惑だったかなぁ。
バス出発5分前に到着。横尾から休憩なし。
汗を乾かす暇もなくそのまま乗車。ちょっと迷惑だったかなぁ。
バスタ新宿到着。
都会やねぇ。
駅の階段が辛い・・・
バスタ新宿到着。
都会やねぇ。
駅の階段が辛い・・・
今回のお土産。
やっぱり雷鳥の里でした。
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今回のお土産。
やっぱり雷鳥の里でした。

装備

備考 反省点
基礎トレーニング不足、ヘッドライト故障(スマホアプリで代行)

感想

2年ぶり5度目の北鎌でした。
冒険心を擽る北鎌尾根と煌めく星座の輝きに大満足となる予定でしたが、
身体バテバテ、メインの北鎌尾根は霧と雨と風で修行場、帰りの上高地BT
までの急行下山。膝の切り傷、足裏の皮捲れ。こんな痛い目にあっても、
きっとまた登りたくなるでしょう。
山は良いですね。

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コメント

お疲れ様でした
こんばんは。

なかなかハードな山行でしたね。
水は十分補給できましたか?
今年は雨が多いのに枯れてるとは意外です。
槍ヶ岳山荘から5時間。
まさに大激走ですね。真似できません。
私も9月中に予定してます。
2017/8/31 23:56
Re: お疲れ様でした
初日にバテてしまって、翌日が大変でした。
激走の代償は、筋肉痛と足裏の皮捲れ
こんな山行懲り懲りですね。
siriusさん次回は北尾根でしたね。
楽しんで来てください。
2017/9/1 7:07
ゲスト
ガス…
こんにちは、はじめまして。
一日違いで北鎌でした。29日のお天気は残念なことでしたねー。僕はガスッたらルート見つけられないかも?と思っていたので、SinNakajiさんのレコを感心して拝見しました…と、北鎌は五度目なんですね、凄い!
僕は今回直登ルートを見落とした箇所が多々あったので、いずれリベンジしたいものです。
昨年の北尾根明神のレコも見ました、参考にさせて下さい。
お疲れ様でした!
2017/9/1 19:31
Re: ガス…
はじめましてosm310さん。
レコ拝見しました。天気に恵まれ良い山行のようでしたね。
今回5度目という事で予習もせずに登ったのですが大失敗でした。
流石にガスと雨では、ルートが解らずに何度となく迷いました。
何事も事前の準備が大切ですね。
次回のリベンジ十分に楽しんで来て下さいね。
そして良い登山を
2017/9/2 6:54
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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