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記録ID: 1118049
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

蝶ヶ岳 春とは云え。

2017年04月28日(金) ~ 2017年04月29日(土)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
23.1km
登り
1,282m
下り
1,274m

コースタイム

1日目 3:36自宅発―6:05アカンダナ駐車場―6:20バス―6:59バスターミナル発―7:55明神8:10―9:09徳澤9:16―16:38蝶ヶ岳―16:47蝶ヶ岳ヒュッテ
2日目 6:48蝶ヶ岳ヒュッテ―10:04「徳澤まであと1辧廖11:10徳澤11:38―12:46明神12:55―14:00上高地バスターミナル
天候 1日目 晴れ。頂上では曇り。
2日目 晴れのち曇りのち霰のちミゾレのち雨。アカンダナでは雷さんも。
過去天気図(気象庁) 2017年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
 GW前日の東海北陸道、空いていました。
 朝のアカンダナ駐車場には10数台のみ。
 6時20分、アカンダナ発の上高地行きのバスに乗ったのはわたしだけでしたが、平湯バスターミナルからは10人程度の乗客がありました。

 帰りの上高地バスターミナル、2時発のバスの扉が閉まり、あわや出発するところを開けて貰いセーフ。アカンダナ駐車場はほぼ半分の入りでした。
コース状況/
危険箇所等
 河童橋を過ぎると所々に雪が残っています。明神から徳澤も同様です。
 徳澤登山口に入ると、一部凍った残雪があります。ツボ足で登りますが、20分程登ったところでアイゼンを装着。暫く地面が露出している部分もありますが、汚れた雪もやがて真っ白な雪に変わります。樹林帯なので風は無く、汗が出始めカッパを脱ぎます。「長塀尾根」、名前のとおり長い、ながーい、ナガ〜イ。何回休んだことか。行く手に紺碧の空が見えます、そろそろ頂上か。期待は裏切られまだまだ急登が続きます。長塀山と思しき頂上から下り、さらに急登。午後になり雪は腐ってズルズル滑り、アイゼンを脱ぎます。振り返ると槍が見え、背の高い木々達も若干低くなり、もうそろそろ頂上か。そうは旨くは行きません。何度も雪の上に腰を下ろし、ため息が出ます。そしてとうとう樹林帯から脱出。広い雪原の向うになだらかな蝶ヶ岳山頂が見えました。左手には穂高の峰々、ヤッター。雪原に一本のトレース、蝶ヶ岳ヒュッテに続いています。

 翌日は6時から朝食。稜線は強風、吹き飛ばされないよう踏みしめ進みます。樹林帯に入るとピタリと風は止み、昨日腐っていた雪も今朝は締まっています。アイゼンが良く効きます。下りもフラフラ、何度も休みます。登山口が近くなり、地肌が露出した所でアイゼンが引っ掛かり、尻餅をつきます。ストックが骨折、カッパのズボンは切り裂かれましたが、身体に怪我は無く、無事徳澤登山口に戻る事が出来ました。徳澤園で食べたカレーラスの旨かったこと、ついでにビールも飲みました。徳澤から明神、そして上高地バスターミナルまでの遊歩道、全てのヒトに追い越されフラフラ歩き、もううんざり。
その他周辺情報  平湯バスターミナル3F、パノラマ大浴場「錫杖の湯」で汗を流しました。源泉掛け流しのいい湯です。
予約できる山小屋
蝶ヶ岳ヒュッテ
上高地までのバスの中から見た笠ヶ岳です。
2017年04月29日 21:43撮影
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4/29 21:43
上高地までのバスの中から見た笠ヶ岳です。
河童橋から見た穂高。いい天気に恵まれました。
2017年04月30日 15:52撮影
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4/30 15:52
河童橋から見た穂高。いい天気に恵まれました。
ジャンと奥穂。
振り返れば焼岳。
2017年04月29日 21:53撮影
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4/29 21:53
振り返れば焼岳。
徳澤登山口です。
2017年04月29日 21:58撮影
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4/29 21:58
徳澤登山口です。
汚れた雪も、
白くなり、
木洩れ日が射します。
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木洩れ日が射します。
ツララが落ちて、
2017年04月30日 18:46撮影
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4/30 18:46
ツララが落ちて、
刺さっています。こんなのが頭に落ちたら・・・。
2017年04月30日 18:49撮影
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4/30 18:49
刺さっています。こんなのが頭に落ちたら・・・。
午後になると、雪が緩んで来ます。
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午後になると、雪が緩んで来ます。
そろそろ頂上かと期待します。
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そろそろ頂上かと期待します。
槍が見えましたが、まだまだ。
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槍が見えましたが、まだまだ。
シンドイな。
ようやく樹林帯を抜け、蝶ヶ岳が見えました。
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ようやく樹林帯を抜け、蝶ヶ岳が見えました。
穂高連峰が迎えて呉れます。
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穂高連峰が迎えて呉れます。
疲れも飛びます。
2017年04月28日 16:16撮影 by  STYLUS1,1s , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/28 16:16
疲れも飛びます。
常念、大天井も。
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常念、大天井も。
振り向けば乗鞍。
2017年04月29日 21:54撮影
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4/29 21:54
振り向けば乗鞍。
ヤッタ〜。
2017年04月29日 21:45撮影
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4/29 21:45
ヤッタ〜。
槍・穂高。
2017年05月02日 08:02撮影
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5/2 8:02
槍・穂高。
前穂、奥穂、涸沢岳、そろい踏み。
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前穂、奥穂、涸沢岳、そろい踏み。
焼岳も。
青空は何処へやら、ちょっと残念ですが。
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青空は何処へやら、ちょっと残念ですが。
今日の宿泊者はわたしも含めて6名のみ。
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今日の宿泊者はわたしも含めて6名のみ。
夕食後、夕陽を見に行きます。
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夕食後、夕陽を見に行きます。
北穂の横に沈み、
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北穂の横に沈み、
夕焼けです。
2017年04月29日 22:05撮影
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4/29 22:05
夕焼けです。
大キレット、シルエットがくっきり。
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大キレット、シルエットがくっきり。
満天の星。
月も穂高に沈みます。
2017年04月28日 19:54撮影 by  STYLUS1,1s , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/28 19:54
月も穂高に沈みます。
安曇野の灯りチラチラ。
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安曇野の灯りチラチラ。
翌朝、吹き飛ばされそうな強風ですが外に出ると、
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翌朝、吹き飛ばされそうな強風ですが外に出ると、
西の空が明るくなり始め、
2017年04月29日 21:56撮影
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4/29 21:56
西の空が明るくなり始め、
安曇野の向うに陽が昇ります。
2017年04月29日 21:52撮影
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4/29 21:52
安曇野の向うに陽が昇ります。
夕日のような赤さ、モルゲンロートが期待されますが、
2017年04月29日 23:00撮影
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4/29 23:00
夕日のような赤さ、モルゲンロートが期待されますが、
穂高には雲が掛かり、残念。
2017年04月29日 21:46撮影
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4/29 21:46
穂高には雲が掛かり、残念。
強風に耐えながら下山開始。
2017年04月30日 15:48撮影
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4/30 15:48
強風に耐えながら下山開始。
樹林帯に入ると風はなくなります。
2017年04月29日 21:49撮影
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4/29 21:49
樹林帯に入ると風はなくなります。
徳澤園のカレーライス、旨かった。
2017年04月29日 22:00撮影
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4/29 22:00
徳澤園のカレーライス、旨かった。

感想

 雪の穂高を見に、蝶ヶ岳に登る事にしました。三股から登ろうかとも思いましたが、ニリンソウも見たかったので上高地経由、徳澤から登る事にしました。蝶ヶ岳は3回目です。最初は燕から縦走して上高地へ。2度目は霞沢岳から縦走して三股へ。いずれも蝶ヶ岳は通過点、直接登るのは今回が始めてです。

 上高地、白い山々、空は飽くまで蒼く、眩しい。痺れる脚を引きずって徳澤に到着。長塀尾根、登れども登れども、青い空が近づけども、急登が続きます。ヨレヨレになって辿り着いた蝶ヶ岳、雲が出て来ましたがお目当ての穂高連峰が疲れを吹き飛ばして呉れました。

 寒さと強風に耐え眺めた大キレットに沈む夕陽、感動的。夕食後は少ない宿泊者が集まって山と写真の話しで盛り上がります。夜、毛布に布団、ダウンの上下を着込んで寝ますが、寒さで震えながら夜を過ごしました。
 翌朝、安曇野の向うに朝陽が昇りますが、穂高の稜線には雲が掛かり、モルゲンロートは現れず。

 強風の蝶ヶ岳をあとにし、下りもヨレヨレ、すってんころり。上高地のニリンソウは当然スキップ。フラフラになってバスに乗り込むことが出来、ほっ、ようやく一息つけました。

 蝶ヶ岳、優しい名前、優しい山容、ですが見ると登るのは大違い。春とは云え氷点下10℃、強風、ここは北アルプスの一角に間違いありません、恐るべし蝶ヶ岳、でした。

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