初めて登頂した春を待つ恵那山
- GPS
- 07:00
- 距離
- 12.0km
- 登り
- 1,097m
- 下り
- 1,097m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
長野県国道256号線から阿智村にある県道477号線(富士見台公園線)に入り、上りつめて峰越林道ゲート前駐車場に車を置きました。 駐車場は自家用車なら約30台は置ける広さがあり簡易トイレもありましたが、トイレは鍵がかかっていて使用できませんでした。 登山口に向かう本谷川沿いの林道は舗装されていましたが、落石が車道に散らばっていたので頭上には注意して進みました。短い本谷隧道を抜けてじきに恵那山広河原登山口の標示があり林道から本谷川に下がりました。 カラマツの丸太で作った橋を渡り対岸の登山道に取り付きました。石がごろごろある急勾配の登山道をジグザグに登り、カラマツの林の中を過ぎて五合目1716mに出ました。 笹が茂った開けた地点からは白い雪の御嶽山、乗鞍岳、中央、南アルプス連峰が見えました。 恵那山山頂への尾根上部を見るとまだ雪がたくさん残っていたので6本爪の軽アイゼンを付け尾根を登りました。再び針葉樹林の中に入り踏み跡を頼りに飽きるほど登り三角点がある標高2189.8mの恵那山山頂に着きました。 展望台に上りましたが周囲の樹木が高くて展望はありませんでした。三角点は雪の下でわからず、付近には祠がありましたが雪に半分ほど埋もれて神社名がわからないものがありました。 恵那山の最高点に向かう途中、山頂避難小屋とトイレがあり両方とも中はきれいでした。 恵那山最高点(標高2191m)は確認できませんでした。赤いテープの標の分岐点を登り展望が開けたところにあった祠まで行き避難小屋まで戻りました。 若い単独の登山者と避難小屋のベンチで話し込みながら早めの昼食を採りました。時間が経つにつれて数人の登山者が登って来て少し前までは誰もいなかった避難小屋付近もにぎやかになりました。 下山は来た道を元に戻りました。本谷川の沢音が聞こえてきた登山道で黒い物が動いて一瞬クマかと思い足を止めました。よく見るとカモシカでした。駐車場へ戻ると10台ほど車がありました。 |
写真
感想
前日南木曽岳に登り下山後の夕方コンビニで酒と食料を買い込み峰越林道に入りました。登山地図で表示されている登山口まで車で行けず、大分手前にゲートがあり、横の駐車場に車を置き今夜は車の中で寝ることにしました。
小さな沢が駐車場入口近く流れ込んでいて、水の心配がなく私には条件の良いところでした。登山シーズンに入っていないとはいえ設置してある簡易トイレが閉まっていたのは不親切な感じがしました。
下山して来た登山者に雪の状態を聞いたところ「アイゼンは付けずに登れる」と言っていました。又「この後一人が足を引きずった二人組が遅れて下山して来るので何かあったらたのみます」と告げていきました。
そういわれてもビールを飲みワンカップに口をつけはじめたのたところでなんとなく、他人事でも心配になりました。
30分ほど経つと二人組が下山して来ました。やれやれあと一時間もしない内に暗闇になります時間に余裕を持って行動すべきだと思いました。
駐車場には、私ひとりになり残りの酒を飲みほしてシェラフに入り眠りました。
翌朝寒さで目が覚め車の温度計は5℃でした。簡単なサンドイッチを食べて直ぐ出発しようと準備しましたが、知らない山なのでなんとなく怖いので少し明るくなるまで待ちました。
「熊注意」の看板がゲートにありましたので、早朝でもあり一番先に登山開始をするので念のためにクマよけの鈴をつけて出発しました。林道は至る所に石が落ちていて落石に注意を払いながら進みました。ゲートから30分ほどで広河原登山口へ着きましたので車では入らない方が賢明です。
本谷川はかなりの水量でした。以前増水したこの本谷川で死亡事故があった事を登山愛好会の先輩から後日聞きました。すぐ下流には大きな堰堤があり流されたら絶対に助かりません。その時は何も知らずに橋を渡りました。
アイゼンが無くても登れると前日の登山者に言われましたが、単独行でもありまして初めて登る山なので残雪がある地点からアイゼンを附けました。滑るのを気にして登るより安全で歩くのが早いと思います。
ベテランの登山者ばかりかアイゼンを付けているのを見かけたのは私を入れて三人だけでした。
展望が開けた所から見えた南アルプス連峰は登山を初めて最初に登った高い山なので,山行の思い出もあり好きな山です。
今年は兎年なのでまだ未踏峰の兎岳登頂を頭の中で思案中です。恵那山の山名の由来は天照大神の胞衣(えな)を納めたという伝説によるそうです。
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