展望「0」(;^_^A 残雪の蓼科山
- GPS
- 04:56
- 距離
- 5.1km
- 登り
- 633m
- 下り
- 620m
コースタイム
天候 | 曇り ・予報では晴れのち曇り 標高2000mで風速15mでしたが、2500m超の山頂でもさほど強風ではありませんでした ・但し、ガスに覆われていて展望「0」でした(^_^;) |
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過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
※七合目登山口までは道路に残雪、凍結は皆無で、ノーマルタイヤで全く問題なく走行可能です ※ここより先、大河原峠へは現在通行止めです ちなみに群馬県の上信越道吉井ICから七合目登山口まで、往復とも2時間弱の所要時間でした |
コース状況/ 危険箇所等 |
【滑り止め装着について】 全行程、ツボ足で歩かれている方もいらっしゃいましたが、チェーンスパイク、6本軽アイゼン、4本軽アイゼン、8本アイゼン、10本or12本前爪付きアイゼンと皆さん様々でした またほとんどの方がダブルストックでしたが、ピッケルを装備されている方もいらっしゃいました ちなみに我が家は、七合目登山口〜蓼科山荘がある将軍平までの間はツボ足、将軍平〜山頂までは嫁:10本、私:12本アイゼンを装着、ダブルストックで問題なく登ることが出来ました ※蓼科山頂ヒュッテ〜山頂は残雪がありませんので、岩の上を歩いてアイゼンの爪を引っかけない為に、蓼科山頂ヒュッテでアイゼンを外すのがベターだと思います ※蓼科山頂ヒュッテ〜将軍平の間はかなりの急こう配の雪面を下ることになります。一旦滑りだすとかなりの距離を滑落する危険性がありますので、設置されているフィックスロープに掴まりながら下るのが良いかと思います。正しい滑落停止動作が出来る方であれば、ピッケルもあればベストですね 【七合目登山口〜馬返し】 鳥居をくぐって歩き始めます 歩き出しはクマザサの中を歩く緩い登りです 馬返し辺りから傾斜が少々きつくなり、岩が多くなってきます 危険箇所はありません ※登山口の鳥居の近くに東屋とトイレがありますが、現在トイレは冬季使用禁止となっておりシャッターが閉まり中に入ることが出来ません ※ここまで残雪、凍結箇所は皆無です 【馬返し〜天狗の路地付近】 シラビソの中の軽い九十九折、ガレた斜面で急登と言うほどではありませんが、延々と登りです 分岐から数十秒で北側の展望の良い天狗の路地があります 入口付近にはそこそこ残雪がありますが、数mで残雪が消えますが岩ゴロゴロで休憩適所ではありません また深入りすると岩が不安定な場所があり、余り先まで行かないほうが良いかと思います。 ※この間、九十九折りの登りでアイスバーン、大きく開けた斜面手前のから残雪が現れます(アイスバーン箇所でも脇に避ければ滑り止めなしでも通過出来ると思いますが、残雪が多くなってからは短い急斜面が数カ所ありますので、不安を感じたら滑り止めを装着した方がよいと思います。) 【天狗の路地付近〜将軍平】 馬返し〜天狗の路地とコースの感じは変わりません 夏はガレた斜面ですが、ほとんどが残雪に覆われています。雪は緩んでおり、登りは軽く蹴り込んでステップを切りながらあるけばツボ足でも問題ないかと思います 将軍平には蓼科山荘があり、トイレもお借りできます(1回200円) この先は一面残雪に覆われた急斜面の登りとなりますので、ここでしっかり休憩しておいた方が良いと思います ※この間はほとんどの場所が残雪に覆われています 【将軍平〜蓼科山山頂】 クライマックスの激登りとなります 始めは針葉樹林隊の緩い登りですが、すぐに傾斜がきつくなります 斜度がきつい場所にはフィックスロープが設置されていますので、不安な方は積極的に利用するのが良いかと思います 樹林帯を抜けると雪の急斜面の直登となります。ここにも長いフィックスロープが設置されています ※この間は全て残雪で覆われています。雪は緩んでいますし、先行者のステップもありますのでステップにフラットに足を置くようにすれば問題なく登れるかと思います 【山頂】 サッカーが出来るほど広い山頂ですが、全面大岩がゴロゴロとした歩きにくい場所ですが、今回はガスだったため蓼科山頂ヒュッテ前の看板を「暫定山頂」として、本来の山頂まではいきませんでした。 山頂手前に蓼科山頂ヒュッテがあります トイレがお借りできます(1回200円) ※蓼科山頂ヒュッテ手前までは残雪がありますが、その先から山頂台地全面には残雪は全くありません。アイゼンは蓼科山頂ヒュッテ手前で外すのがよいと思います 〜復路は往路を折り返して下山しました〜 ※蓼科山頂ヒュッテ〜将軍平は下山時には滑落しないように注意が必要です 踵から着地しフラットに足を置くようにすれば、ツボ足でも滑らないと思いますが、軽アイゼンなどがあった方がよいと思います(ちなみに12本アイゼンでもスピードを上げると軽く滑りました(汗)) ※下山時には残雪のある箇所を完全に通過し終わるまで、アイゼンを装着して歩きました。(登りに比べて下山時には滑る確率が高くなるので、アイゼンを装着することで安心して歩くことが出来ました。) |
その他周辺情報 | 将軍平の蓼科山荘、山頂近くの蓼科山頂ヒュッテはアイゼンを装着したままでの入室は禁止されていますので注意して下さい。(特に蓼科山頂ヒュッテは屋外の休憩スペースも板張りになっており、ここもアイゼンのまま入ることは禁止されています) 将軍平の蓼科山荘ではモンベルの軽アイゼンを3000円で販売、4本軽アイゼンを500円でレンタルしていますので、アイゼンを忘れた方は利用することも可能です |
写真
装備
個人装備 |
レインウェア(下) 1 ノースフェイス レインテックプラズマ
ソフトシェルジャケット 1 ミレー薄手
エマージェンシーキット 1 エマージェンシーブランケット・薬類、ナイフ、テーピング、ライター他
カメラ(M4/3機) 1 Panasonic GM1+12-32
手袋 2 OUTDRYタイプ、ウィンドシェルタイプ
行動食 1 ナッツ、菓子類他(1食分)
ゲイター 1 シートゥサミット製ハード素材
帽子(ニット帽) 1
スマートフォン 1 外部バッテリー1個
ヘッドライト 1 ブラックダイヤモンド製、予備電池1set
速乾性タオル 1 シートゥサミット製60x30サイズ
水(0.5L) 1 PETボトル
多機能ウォッチ 1 SUNTOベクター
保温水筒 1 0.5L(ホットコーヒー)
ダウンジャケット 1 モンベルアルパインダウンジャケット
ストック 1 スノーバスケット
サングラス 1
カイロ 2 貼るタイプ・貼らないタイプ
着替え 1 長袖Tシャツ(ブレスサーモ)、替えソックス、長ズボン
アイゼン 1 グリベル12本爪
ストック 1 LEKI サーモライトAS
ダウンパンツ 1 フェニックス
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共同装備 |
GPS 1 eTreks30J
自動車 1 プリウス(紺)
地図 1 山と高原地図、1/25000地形図コピー
コンパス 1
サプリメント 1 電解質&ブドウ糖タブレット
昼食 2 コンビニおにぎり他
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感想
2年前の5月に初めて残雪の蓼科山を歩きましたが、その際に思いのほか楽に登れた印象があり、雪面を歩ける最後のチャンスを生かすべく出掛けてみました
2015/5月の残雪ハイクのレコ
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-634565.html
蓼科山へは厳冬期を除き
2012年09月01日(土)に初めて七合目登山口から登り、山での初の豪雨に降られたり
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-345434.html
2012年10月04日(木)に前月のリトライで登り返り討ちにあったり・・・
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-348307.html
2012年10月12日(金)に前週の再リトライで微妙な天候だったり・・・
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-349479.html
2013年08月08日(木)に初の快晴の山頂を満喫したり
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-369188.html
2014年07月12日(土) に女神茶屋から南面を直登したり
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-476184.html
2016年09月17日(土)には赤線つなぎで大河原峠から歩いたり・・・
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-962056.html
・・・と何度か登っています
数日前から「てんくら」を連日チェックしていましたが、予報は晴れ&曇り。
低気圧が前日に通過し西高東低の風が強くなる気圧配置でもあり、ある程度の強風は覚悟し、風に危険を感じるようであれば将軍平で引き返すつもりでいましたが、思いのほか風は強くならず、難なく山頂まで行くことが出来ました
しかしながら登山口から終始曇天
山頂でも全面ガスで展望「0」(涙)
展望こそ楽しむことは出来ませんでしたが、来シーズンまでお預けになると思っていた時期に、残雪ハイクが楽しめたことだけで大満足のハイクとなりました
今回も皆さんのレコを参考に、将軍平まではツボ足で登りは軽く蹴り込みながらフラットフィッティングに心掛けて歩き、下りでは踵から着地して歩くようにすることで全く滑ることなく歩けましたし、将軍平から上では前爪付きアイゼンを装着し、慎重に登り、下りでも踵から着地することで無事歩き切ることが出来ました
2年前と比べて同時期でありながら残雪が多く、安全を考慮して下りでは残雪が少なくなる場所までアイゼンを装着して下りました
夏場のようにガレた斜面や岩登りがないこともあり、歩いてみれば大休憩を取っても過去のタイムを短縮した5時間弱で歩き切ることが出来て大満足でした
蓼科山は何度も歩いていますが、また夏場に大汗をかきながらだったり、冬の積雪期に寒さ対策を万全にして登ったり再訪したい山です
コメント
この記録に関連する登山ルート
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airさん相変わらず奥様と仲良く登られていた様で楽しくレコを拝見しました。
蓼科は私の冬山デビューで忘れられないお山です。形の美しさと見事な雪景色、そして森林限界を超えた超暴風…。懐かしいです。
またairさんのレコも参考にさせて頂きながら楽しくお出かけしたいと思います!
chiho_wさん
おはようございます
コメント有難うございます
厳冬期は我が家のスキルでは厳しいですが、雪が少なく緩んだこの時期なら何とか行くことが出来ます
今回は生憎の天候ではありましたが、まだ冷えた空気の中を雪の感触を足に感じながら気持ちよく歩くことが出来ました(*^_^*)
chiho_wさのレコもちゃんと拝見していますよ♪
また参考にさせて下さいね
air_4224さん、はじめまして!
蓼科山。
山歩きを初めて最初に登った2000越えが蓼科山でした。(乗鞍岳は除く)
夏に行ったのですが、まさに真っ白け!
山頂を這いつくばって山頂にタッチしたのを思い出します。
蓼科は雪山の直登が楽しいよ!と、山小屋で出会った方がお話し下さいました。
来季は雪のある時にぜひ行きたいです!
あ!あと、眺望のある時に(^^)
あの岩岩が雪で覆われるんですよね。ワクワクします!
nyanco228さん
コメント有難うございます。
蓼科山の一面のガスを経験されていらっしゃるのですね
初回に登った際に初めて雨に降られた山
単独で出掛け山頂直下の大岩で、足を滑らせ大転倒した山
我が家にとって想い出の山の1つです
厳冬期は経験がありませんが、残雪期の直登は楽しいですよ
夏と比べながら登るのも良いかも知れませんね
是非お出かけ下さい('◇')ゞ
こんにちわ!八ヶ岳界隈は積雪量自体はあまり多くない印象でしたが、まだまだたっぷり雪ありますね。確かに群馬から見える八ヶ岳はまだ白いですもんね。これで来月にはツクモグサとかさいちゃうんだから、自然の営みって凄いですね。
yamaonseさん
いつもコメント有難うございます。
2年前の同時期と比べると今年は残雪が多い印象で、残雪歩きを満喫出来ました
天候は終始曇天で山頂からの展望こそありませんでしたが・・・
おっしゃる通り、自然の営みって凄いですよね
雪が消えたと思うと、夏の花々が咲き始めますからね
そうこうしているうちに今度は夏山シーズン
今年はどこに行こうか画策中です♪
追伸)お礼が遅くなり申し訳ありません<m(__)m>
また宜しくお願いします
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