第9回道志村トレイルレース走ってきました
- GPS
- 07:53
- 距離
- 44.6km
- 登り
- 3,574m
- 下り
- 3,569m
コースタイム
- 山行
- 7:50
- 休憩
- 0:03
- 合計
- 7:53
天候 | 雨のちくもり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
【はじめに】
こんにちは、砂糖次郎です。
日程が色々詰まっていたので、あまり計画的に準備はしてきませんでしたが、去年も走ったし、なんとかなるかな。でも道志村はどうだろという不安を抱えてのレースでした。
【装備について】
事前に書いたこちらを参考にどうぞ。
道志村トレイルに向けての準備、装備一覧
http://www.trailrunsugar.club/article/449842881.html
雨スタートでしたが、気温は高いのかなと思い、レインジャケットをもっていかず、ランニングシャツで最終的にいきました。最終的に晴天にはならなかったのでサングラスも使わなかったですが、もっていかないという選択肢はなかったかな。
もう一度、装備を晒しておきます。
【ザック】 MHW/フリューイッドレースベストパック6L 240g
【帽子1】MONTANE/VIA VISOR ヴィアバイザー 48g
【サングラス】axe/サングラス 18g
【ウインドブレーカー】サロモン/FAST WING GRAPHIC HOODIE 73g
【シャツ】dhb/ランニングシングレット (SS16) 93g
【パンツ】サロモン/JPパークトレーニングショーツ メンズ 132g
【時計】SUUNTO/AMBIT3 RUN 68g
【グローブ】AXESOUIN/Sunshade Glove 27g
【ソックス】injinji/RUN MIDWEIGHT 71g
【シューズ】Brooks/カスケディア11 約330g(26.0cm片足)
【行動食】自作500mlジェル 1100kcal、ベスパ/ベスパハイパー 2個 38kcal、スニッカーズmini2個/97kcal
(ようかん、ブラックサンダーなど持っていって、現地で決める)
【ファーストエイドキット】73g
【日焼け止め(準備品)】NIVEA/SUN PROTECT PLUS UV SPF50+PA++++
【ケア用品(準備品)】ガーニーグー 85ml
※ファーストエイドキットの中身はポイズンリムーバー、、テーピング、カーゼ、絆創膏、胃腸薬、痛み止め、常備薬など必要最小限
※雨天時装備
【レインウェア】MHW/プラズミックイオンジャケット 191g
【エイドについて】
去年どおりのエイドでしたが、早めに着いたせいか、去年は道坂峠では水が補給できたり、山伏峠ではペットボトル給水と共にコップで水などいっぱいもらえたんですが、今年は説明会であったとおりの水ぐあい。つまり以下のとおりですね
道坂峠給水所(10.45km):水コップ一杯・チョコ等
〈第1関門〉山伏峠 給水(ペットボトル1本・バナナ等)
〈第2関門〉道志体験農園 給水(水・チョコ等)
第2関門まで水をもたせないといけないので、1.7リットルもっていきました。
ただ雨だったせいで結構涼しかったのでそこまで必要なかったです。
一年で一番、水がおいしいと思える日です。
そして道志村トレイル特製の塩バナナですが、塩をつけすぎたせいでしょっぱすぎましたw
バナナを第1関門と第2関門で2つずつ食べました。
それと鳥ノ胸山前に私設エイドがいて、コーラ一杯いただきました。
本当にありがたかったです。
【ペースについて】
もう宣言どおりスタートから突っ込みました。
全力を100だとすると登山道までは80ぐらいまで攻めて、トレイルでは95ぐらいまで攻めました。
だから序盤の心拍は160らへんというありえない高ペースでした。
トレイルでは突っ込みすぎていたし、周りのペースもありえないぐらい速かったので、正直いつ潰れるか気が気でなりませんでした。
第1関門すぎたら、その影響が出たので心拍を抑えつつ、走れるところだけ走って、頑張った感じですね。
【補給食について】
持っていったのはベスパハイパーとスニッカーズmini、ようかん、ブラックサンダー、自作ジェルですが、摂ったのは自作ジェルとベスパ、ブラックサンダーでした。ブラックサンダーは補給目当てというより、辛すぎる現状を打破するために摂りました。とってもおいしかったです。
【天候について】
朝から小雨。昼からは曇りになり、若干晴れ間が見えるものの、曇りという感じでした
ランニングシャツだと若干、寒かったので、トイレに行きたい気持ちを我慢しつつ、走ってましたw
今年はTシャツが正解でしたね。
ただ天気予報を信じるしかなかったので、来年走ったとしてもランニングシャツを選択かな。
【スタート前(前日:藤野駅-会場-両国屋】
ここからか!と思う方もいるかもしれませんが、レースはレース前から始まっているんですw
去年はシャトルバスで橋本駅から行きましたが、送迎してくれる宿もあることに気づきまして、これを使えばシャトルバス代を浮かせられるなと気づいて今年は宿の送迎にしました。ちなみに帰りはヤマレコ友達のkazuさんの車に乗ってけてもらいました。帰りの足がない人も藤野駅行のシャトルバスを利用することできます。
15時に藤野駅につくと同じランサークルのナグラさんもほどなく到着。
自分が定期的に教えているトレランですが、この度、きつくて充実感があるとのことで参加してくれることになりました。ちなみに別便でこれまた同じサークルのジュンちゃんも道志村に参加です。
まずは宿の車で会場に。
受付を済ませると、すぐに説明会の時間です。
シャトルバスだと結構前につくので、ボーッとする時間が長かったので、これはありがたいです。
豪華な面々で説明してくれます。
コースをたどりながら、ここはどういうトレイルか、どのぐらい体力を残すかなど教えてくれるんですが、かいつまんで言いますと、「諦めない」「体力を残しておく」「走れるところは走る」という根性論そのものでもあります。勿論、合っています!
会場で合流したジュンちゃんとナグラさんにはトレランの先輩として、コースの地図と比高図が載っている紙を切り取って、ポケットにいれておくといいよとアドバイスしておきました。
というのも道志村に限らないですが、ピークがあとどれぐらいかというのが分からないと心がどんどん擦り減って、走れるのに走れなくなってしまいます。今は時計で標高が出るのが多いですから照らし合わせてあとどれぐらいか分かると、頑張れることができます。
勿論トップランナーや記録を目指す人は試走を繰り返していると思うので、必要ないとは思います。
説明会が終わり、宿に帰ります。
通された場所は大広間。そこに6つぐらいの布団が敷かれています。
すごいところで寝るなあと思いましたが、面白いのでOKです。
もらったゼッケンをゼッケンベルトに通したり、レースの準備をします。
ナグラさんはテーピングをしたことがないということですので、持っていたテーピングを切って、貼り方なども教えました。
民宿はまあお世辞にも綺麗とは言えない場所が多いですが、ご飯はとてもおいしいです。そして超大量w
自分は山小屋によく泊まるので、綺麗なところは二の次。ご飯が一番重要ですね。
特にうどんがうまかった。
【スタート前(当日:両国屋-会場】
朝ご飯は4時ぐらいから準備してくれていたらしく、自分たちは4時に起きて、準備をしつつ、下に降りるともう準備が終わっていて、すぐに食べました。
これまた多い。そしてうまい。
テーピングをしたり、日焼け止めを塗ったり、ワセリンを塗ったり手際よくやっていましたので、5時に宿を出発する前には全部準備が整っておりました。
5時半に会場についたものの、スタートは7時。でも6時半には並びたいので1時間。
自分は準備が終わっているので、やることがないといいつつも、トイレにいったりしてました。
40分前に軽く、ジョグして30分前から並びました。スタート位置から5mぐらいの結構前です。
自分はこんなに早くないのですが、まあスタート間際になんとか並びたい人が結構入ってきましたので、ちょうど良かったです。
【道志中学校-菜畑山-御正体山-山伏峠(第1関門)】
雨はやまずにスタート。
積極的に抜かしていくなかで、ここらへんが限度かなというところを見極めつつ、走ります。
だいたい2.5kmぐらいが登山口までなので、そこまでのラップタイムで見ると最初はキロ4分半、次がキロ5分半ですね。ほぼ登りですので、結構頑張ったと思います。心拍数も160-170と随分頑張っている!
というかその後も心拍数を見ると、かなり頑張っています。
登山道に入ると去年は合った渋滞がない。ということは足は休められない。
ただその時のテンションは、これはまだ行ける。遅すぎも速すぎもしない。ちょうどいいと思い込んでおりました。一気に最初のピークのブドウ岩の頭へ。「ここから下りだよ」という声をいただき、一気に下ります。ほんとに一気に。段差が大きく、湿っている地面は結構滑る。けど、全力で下る。
菜畑山にもすぐに着き、人の間隔も開き、気持ちのいいシングルトラックが続く。
ただ歩くところは歩くけど、走れるところは自分も周りも積極的に走っていく。しかもかなりの速さで。
水喰ノ頭も過ぎて今度は今倉山の登りに。
これが結構きつい。
でも、自分はまだプッシュするし、周りもハイペース。
頭の隅にこんなハイペースだといつ潰れるか分からないぞという言葉が浮かんでは消えます。
今倉山からの下りもきつい。
自分は下りが得意だけど、正直、こんなところを普段は攻めて走ったりはしない。
でも周りに合わせて落ちる。落ちる。
途中、道坂峠でコップ一杯の水をいただきました。
そして最初のボスの御正体山へ。
この登りがほんとにきつい。さっきの今倉山もきついけど、御正体山は本当に着かない。天気が悪いせいで展望がきかないので、どこにあるかは分からないけども、標高が近づいてきたから、そろそろかなと思ったら下る偽ピークがあったり、本当につかない。
ここらへんで計画的にあまり追い込むのはやめようということで、ちょっとペースを落として登ります。
我慢して、我慢して、ついたときには思わず「ついたー」と言ってしまった御正体山。
あとは下り基調で第一関門にいくだけなんですが、結構遠い。
朝からの雨はやっと止んだかなというぐらいでかなり涼しく、トイレに行きたくてしょうがない。
ただペースを速めると本格的に潰れるという予感があったので、御正体山からは心拍を落として下ります。攻めません!狂熱に浮かされて御正体山まで攻めてきましたが、下りながら、自分の体を点検してみると、結構ダメージがあります。
そのまま攻めないで、3時間49分で山伏峠に到着。
子供が手洗い用の水をもってくれて、かわいかった。
補給はきっかり500mlのみ。ハイドレーションにいれて、分けられたバナナを2つ食べて、勿論トイレにもいきました。
ここでなんとナグラさんと再会!
この険しい道志村トレイルの前半を自分と同じぐらいのペースでこれたとは、素晴らしいです。
「これは完走間違いなしですよ」と声かけて、先にいってもらいました。
自分はここからは使いすぎた体を復活させるために我慢があるのみの山路です。
【山伏峠-菰釣山-道の駅道志(第2関門)】
20170514_4.jpg
とにかく辛い。今は辛い区間じゃないのに辛い。
分かっています。心拍を使いすぎた代償です。
だからエイドですぐに出発したものの、心拍をみて、下げるよう下げるように先に進みます。足は止めませんが、あんまり走れません。
意図はあたって、20km過ぎぐらいのラップタイムをみても、ちゃんと下がっていますね。
菰釣山にいくまではいくつものアップダウンがあるんですが、これは去年同様、比高図を見ながら我慢我慢。途中のピークで心折れた人がベンチで寝て、「今、どれぐらい来てますか?」と聞かれたので「あと2つで菰釣山に着くよ」だけ教えておいてあげました。
第2のボス、菰釣山についたときも思わず「ついたー」という心の声が前面に出てしまったため、ボランティアの人に「お疲れ様です」と労いの言葉ももらいました。
ここからの下りですが、勿論攻めません。
体力回復だけがメインな感じです。
ほどなくガレ場の下りに出て、沢沿いの道、林道、ロードと続きますが、この林道とロードが全然ダメ。
ラップを見るとキロ6分〜6分半で走っているのでそんなに悪くないんですが、結構抜かれます。ロード強い人が多いんですねえ
それでも走ることはやめずに道の駅道志に着きました!
【道の駅道志-鳥ノ胸山-道志中学校(ゴール)】
エイドでは手をあらって、水を2杯のみ、フロントボトルに水を入れてもらいました。
ここでもバナナを2個いただきます。
第2関門を出発。平地に近いロードは走ります。
自分は歩くのが遅いので、走れるところは走らないと全然ダメなんです。
でもちょっと角度がつくと歩いちゃう。そうするとさっき抜かした人に抜かれてしまう。
また走れるところがきて、走る。ぬかれる。
まあ実は抜かれるのはそんなに気にしてません。トレイルレースは他の人のレースというよりは自分との闘いですから
ラスボス、鳥ノ胸山です。
標高1200mながらも急すぎる登山道と、疲れ切った体には本当につらいです。
と、その前に登山道に入るところに私設エイドの人がいて、コーラをもらいました!
これは本当にありがたかったです。
トレイルなのでつらいとはいいつつも結構頑張れる。
でもきつい。さすが破線ルートです。険しいです。
頑張れたのも稜線に出るまで。一息ついたら一気に疲れを自覚できました。
走れるところもちょこちょこ走り、なんとか鳥ノ胸山に到着。でもまだあるんですねえ。いくつかのアップダウンをこえて、今度こそ、本当に下りです。
林道に出ると消防団の応援とともにあと7kmとの看板。
あと7km。あまり働かない頭で考えます。キロ7分で走ったらちょうど8時間。キロ6分で走ったら6分ぐらい余るはず。正直、本当にもう辛い。歩きたい。でも8時間きりたい。走り切りたい。必要ないのに水を飲んだらブラックサンダーを食べたりして、辛さを誤魔化します。
やがて去年も見た道志の湯が見えてきました。ここからはもう完走した人が声援をくれて、本当に頑張れます。
そして、ゴール!
やったー!
【さいごに】
去年のタイムから24分も早くなってました。最近、フル、ウルトラと全然頑張れていなかったので、本命中の本命、トレイルで結果が出て安心したと同時に、嬉しい気持ちでいっぱいです。
本能にこのレースは辛いのですぐに来年も出ようとはならないですが、たぶん一年経ったら辛さを忘れて、あの充実感を味わいたいに変わりますね!では来年、道志村トレイルであいましょう。
コメント
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レースの模様がリアルに伝わって来ました。道志村厳しいコースなんですね。
装備や心拍数、色々参考になります。
強くなったら来年は私もチャレンジしようと思います。
本当にお疲れ様でした!
ありがとうございます。道志村は本当に甘いところがないレースですが、完走できたら満足感たっぷりです。是非次回に参戦ください
つらいレースだけど本当に充実感たっぷりのレースでしたね。
ぜひまた来年も参戦しましょう。
そして記録更新も
ありがとうございます。そうですね、また来年も参戦決定ですね!
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