台風翌日に沢を歩くって・・・藤原岳
- GPS
- 10:46
- 距離
- 16.8km
- 登り
- 1,515m
- 下り
- 1,496m
コースタイム
天候 | 午前中は標高850m位からガスに包まれてました。 午後はガスも晴れ・・・てました。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山口にポスト有り。 登山口周辺の国道306号線は斜線を規制して工事が続いています。朝6時半にはすでにガードマンが立っていました。ご苦労様です! |
写真
感想
とんでもない時期の梅雨入りと台風襲来に阻まれ、じっと我慢を強いられていたのですが、その我慢も限界に達して出かけてしまった鈴鹿です。
この雨のあいだに計画していたのは藤原岳と御池岳。 車を置く以上登山口と下山口が一緒になるので、稜線のピストンではなく沢沿いを遡るルートを入れてみました。
尾根を登るとき、沢沿いをを下るときのルートはは難易度が低く、その逆は難しいと本で読んだことを感じてみようとルートを設定してみました。
登山口からコグルミ谷を登ってカタクリ峠、稜線沿いに天狗岩から藤原岳、西尾根を下り善右衛門谷〜真ノ谷〜御池岳〜鈴ヶ岳〜鈴北岳〜鞍掛峠 それなりの下調べも済ませ、準備は万端。
早朝の鈴鹿は曇天。 山並みも上部は雲に隠れています。
この様子では遠景が見えない分、周辺の地形を頼りに歩くことになりそうで、地図読みのレベルアップに役立つかも! とテンションを上げてスタートします。
さすがに昨日台風が過ぎたばかりで地盤は水を含んで滑りやすいし、最初の登りから足元は泥だらけになっています。 途中の崩落箇所を巻いて続いているはずの道が消えてしまっていたりと決して退屈しない登りが続きます。 最初から靴もズボンも泥だらけです!
稜線に出ると、ルートを目で追ってきょろきょろしなくていいので今度は足元の花に気を取られます。
花の季節にはたぶん少し早いのか、目に映る花の数は決して多くないのですが、慣れてくると岩陰や落ち葉の陰からの小さい花のアピールに気づくようになり、そちらに夢中になります。 次のポイントまでの予定時間のことも頭から消えてしまいそうになります。 自然にペースを保てるような歩き方ができればいいのですが。
白い霧の中で藤原岳山頂に到達。 ここから谷まで下りるのですが、一部斜面を横切ってほとんど道のないところを歩く場面があったり、濡れた斜面に(立っていられなくて)尻をついて滑る場面があったり、ようようのことで善右衛門谷に降り立ちました。
今回のルートはここからが本番。 善右衛門谷〜真ノ谷を遡りながら地図読みの訓練をするつもりが・・・水量が多い!
渡渉ポイントがみつからず、靴と靴下を脱いで川を渡っても、本来河原を歩くであろうルートが水没してるようで、今の私の経験、技術ではなすすべがありません。
30分近く川沿いをウロウロした挙句に撤退を決めたのはいいのですが、私が立つ谷底からのエスケープルートはなく、ここまで(滑り台のように)下りてきた尾根を登り返すのみ。
折れそうになる心に鞭を入れ、ストックもしまって両手両足をフルに使って登ります。 (ここで動きが取れないとビバークか?と、妙に現実味を帯びた言葉が頭から抜けません)
それでも休み休み尾根を登りきり、藤原岳の避難小屋で一息つくことができました。 弁当もここで広げて出発は15時。
午前中山を包んでいたガスが消えていることに今さらながら気づいてみたり、谷から本当は向かうはずだった御池岳にカメラを向けたりと、なんだかとてもリラックスして散歩気分。
・・・こんなペースで明るいうちに下山できる? との当然な疑問が頭に浮かび、地図を見直すとそこから標準所要時間が2時間! 尾根ならまだしも朝に道を探しながら登ったようなところを暗くなって下りる自信はない!
そこから登山口までは早かった! 2度目の道は多少なりと慣れていたようで、ほとんど立ち止まることもなく、十分明るいうちに車に戻ることができました。
普通に考えれば台風の翌日に沢沿いを歩ルート設定は問題外だろうし、経験のない私が無茶してしまった反省の山行でした。
でも霧の中を歩いたおかげで足元の小さな花に気づくことができたり、季節が変わればたぶん花の数も種類も多いだろうと想像できたり本当に充実した一日でした。
(裸足で渡渉したとき、初めてヒルを見ました! 血を吸われる前に捕ったつもりが、帰宅後に1ヶ所噛まれていることに気づきました)
今回のルートは7月にまた行きます。 きっと別の顔を見られるはずです。
それから最後に、花の名前を教えてくれたtodokitiさん、レコでバイケイソウを知ることができましたtatsu333さん、ありがとうございます!
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
西尾根から茨川方面には行った事がありますが、川の中を歩いて行きました。
普段なら水量も少なく、なんでもない川ですが、台風後ではやはり水量が多いようですね。
上流には三筋の滝もあり、高巻き注意の文字も地図にはありました。
梅雨時など水量の多い時期は沢沿いは注意が要りますね。
西尾根の最後は急な斜面でしたが、面倒でも登り返された判断は良かったのでは。
気になる葉っぱはチドリノキもしくはクマシデでは。
チドリノキを良く見たので、チドリノキに一票。
間違ってたらごめんなさい。
御池山頂にやたらいっぱい生えている湿原に生えるような草はバイケイソウ。
黄色い名前の無い花はヒメレンゲかと。
白い蕾の花はクルマバソウかな。
ハコベは、サワハコベとウシハコベですかね。
コメント、ありがとうございます。
やはりあの沢は普段は水量が少ないのですね。
行くタイミングが悪かったんですね・・・
(誰に聞いてもそう言われそうです )
todokitiさん、 の知識すごいです
バイケイソウは、たった今tatsu333さんのレコで名を知って、コメントを書き換えたところでした。
花の名を知ってるだけで「また会えたね 」って気分になれます。がんばっておぼえますよ
チドリノキとした葉っぱは、クマシデまたはサワシデの可能性が出てきました。
葉の付き方が対生では無く、互生のように見えるからです。
葉の形だけでなく、付き方、表面の毛がある無しなど、樹木の葉も見方があるようで、なかなか難しいです。
いろんなサイトから画像を引っ張り出してみると・・・チドリノキではないような
今度この葉っぱを見つけたら、教えてもらったような特徴をちゃんと見る ですね?
なんか後々まで気にしてもらってスミマセン
先日、私も福寿草見に藤原岳登った時と同じルート・・・と思いきや、西尾根から真ノ谷ルートを目指されていたのですね
その時は雪の残る真ノ谷を見下ろしましたが雨が多いとさすがにキツいのですね・・・
撤退後のピストンは・・・
確かに心折れそうです・・・
お疲れ様でした
天狗岩の辺り・・・転びたくない気持ち分かります
山水庭園とは良く言ったものですね。
今にも水が溢れ流れてきそうな感じ・・・自然が作り出すものって凄い
新緑の中、ガスに包まれ、マイナスイオンもたっぷり浴びて、
色とりどりの が迎えてくれて、レコを拝見している私でも
癒されて、心と体が洗われる様な気がしました
さすがに心が折れそうになりましたよ。
そのくせ時間の感覚は抜けていて、登り返した後はもう下山したような気分で遊んでましたし・・・
このまま日が暮れるとヘッドランプ初出動か の見出しも頭の中で踊ってました
そうなんですね
山でガスに包まれるのは決していやなものではないんです。
真夏だと湿度が高いとたぶん辛いだろうけど、この季節空気のしっとり感が好きだったりします
汗をかいても気にしない と開き直る必要はありますがね
朝の山はいろいろな声が響いています。
シカやカエルや鳥たちがほんとに活発に動いていそうで
鳥の声を聞くと「pippiさんなら分かるんだろうな」と思ってしまいますよ
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する