芦別岳(本谷〜新道)
- GPS
- 10:08
- 距離
- 14.6km
- 登り
- 1,638m
- 下り
- 1,639m
コースタイム
- 山行
- 8:59
- 休憩
- 1:07
- 合計
- 10:06
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
★ユーフレ川の高巻きは、過去に滑落死亡事故も発生しているエリアです。また、二つ目の高巻きは見落としがちなので注意して下さい。 ★ゴルジュは左側の一部が開き始めていましたが、まだ一週間くらいは大丈夫そうな感じでした。開いてしまっていたら左側の岩場から行けそうでした。 ★本谷は全層雪崩のデブリだらけでしたが、それでも右側の斜面から小規模雪崩が頻発してました。上で音がしたら警戒して下さい。 ★新道は未だ大半が雪が残っていました。 ーーーー スノーシューは要らないと思いますが、ピッケルとアイゼンは必要です。 |
写真
感想
以前から強い関心を持っていた芦別岳本谷ルート。深い谷をゴルジュやインゼル等、大自然の芸術を眺めながら雪渓の急登を登るこのルートは、簡単に登らせてくれるルートではありません。一番のネックはやはり雪崩のリスクでしょう。
先日同じルートをやったi-tomoさんやI_am_Ryo:さん、他にもいくつかの情報を集め、ゴルジュと雪崩の状況から「行くなら今しかない!」と判断し実行しました。
案の定、ユーフレ小屋から先は間もなく茶色いデブリ地帯になりました。左右からの堆積したデブリや本谷からのデブリ。大木や岩まで巻き込む無数の茶色い大きな氷!
人間など巻き込まれたら一溜まりもありません。そして未だに頻発する右側の斜面からの小規模雪崩。小さな氷でも遠くまで飛ぶのでヘルメットは絶対に必要です。
そんな緊張感も他にはない魅力なのかも知れません。
芦別岳の荒々しくも美しいピークを正面に眺めながら登る急登はかなりハードですが、立ち止まって見渡す風景の素晴しさと振り向くとムズムズするような急斜面・・・
本当に生きてる事を実感できる空間でした。
旧道下の急斜面に取り付いた時でした。今まで無かったハズの先行者のトレースがハッキリと、しかも綺麗にジグを切りながら続いています。直登しかして来なかった私は「ジグを切った方が効率的かな?」等と考えながらトレースを間近にした時に驚愕しました。
先行者はクマだったんです。それは恐怖と言うよりクマの知恵に感動したのです。
沢山の感動をしながらいよいよ登頂です。長い時間、誰も居ない山頂で最高に贅沢な時間を心行くまで満喫しました。
本当に芦別岳って凄い山ですね。簡単に寄せ付けない急峻で奥深い厳しい山ですが、探求心と敬意を持って挑むと最高のご褒美を頂けるような山だと思いました。
コメント
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ウルフさん、こんにちは!
芦別岳本谷は素晴らしいですね。そして、デブリは恐ろしいですね。あんなにワクワク、ドキドキする山はなかなかありませんね。そして、また景色が素晴らしいですね。ユーフレ小屋とその背景を見たときは感動しました。いや〜快晴の本谷は素晴らしい!日本じゃ無いみたい!!そして、熊のジグ凄いですね。貴重な体験ですね〜。
リョーさん、参考にさせて頂きありがとうございましたm(__)m
本当にこの山は独特の雰囲気を持つ神秘的な山ですね。完全に芦別岳の虜になってしまったようです。
以前から野性動物の知能の高さに関心を持っていましたが、まさかクマがあれほど綺麗にジグを切りながら急斜面を登るなんて考えもしなかったです。
体力の消耗を抑えながら安全に生きる術を誰から教わったんでしょうかね?自分の経験から学んだのでしょうかね?
本当に大自然って奥が深いです。
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