銀山平から皇海山 変化に富んだ静かな山旅
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- GPS
- 11:46
- 距離
- 26.4km
- 登り
- 2,355m
- 下り
- 2,350m
コースタイム
- 山行
- 11:18
- 休憩
- 0:26
- 合計
- 11:44
他の方のログの一部を取り込み、時刻は適当なものに修正して、自分のGPSログに移植しました。
この間のルート(位置情報)はほぼ正確だと思いますが、時刻は滅茶苦茶です。
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
現在、かじか荘は工事中で、駐車場も温泉も利用できませんので、かじか荘手前の銀山平キャンプ場の駐車場に駐車します。 栗原川林道のような悪路は全くなく、高速を降りてからも遠くありません。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■銀山平〜一の鳥居 砂利道の林道です。 4km程度、ひたすら歩きます。 ■一の鳥居〜庚申山荘 川沿いの登山道です。 庚申信仰の名残があり、また苔むした岩が点在したり、とても気持ちのいい登山道です。 また、よく整備されています。 ■庚申山荘〜庚申山 山と高原地図で実線になっている庚申山まではよく整備されています。 こちらも庚申信仰の名残があり、見どころや看板もあり、楽しめます。 ■庚申山〜鋸山 庚申山から先、鋸山までは点線になっています。 万人にお勧めできるとはとても言えませんが、楽しい岩場があり、展望もよく、もっと多くの人に歩かれていい登山道だと思います。 ・庚申山までと比べると標識が減ります。また、人があまり入っていないためだと思いますが、どれが登山道か判別しづらいところが出てきます。ただ、地図の通り、わからなければ尾根を進めば正解です。鞍部など迷いやすそうなところでは、少し先に標識がありますので、よく探せば見つかると思います。 ・薬師岳先の白山までは、少しだけ藪漕ぎがありますが、歩きやすい登山道です。 ・白山から先は、ワイルドな岩場になります。新しい鎖が設置されているところもありますが、全体重をかけるにはかなり不安なトラロープの箇所や、何もないところもあります。万人にお勧めできる登山道とは言えません。ただ、岩場に慣れた方なら楽しんで通過できるところと思います。 ・ところどころ展望が開けていて、鋸山・皇海山や日光、谷川連峰の山が見渡せます。 ■鋸山〜不動沢のコル 山と高原地図で実線になっていますが、雪解けの時期だからなのでしょうか、かなりの悪路です。 庚申山〜鋸山ほどではないかもしれませんが、同程度の悪路です。 皇海橋ゲートから来て皇海山のついでに、といった感じで安易に入るのは避けたほうが良いと思います。それなりの覚悟が必要です。 ・夏道が残雪で覆われているためか、残雪の横の泥の壁を登っていきます。 ・一応トラロープが張ってありますが、足元がぬかるみ、かなりの急傾斜なので、足元が滑ります。 ■不動沢のコル〜皇海山 急な山道ですが、整備されており、危険箇所はありません。 雪で登山道が覆われているところもありますが、平日も登山者が多数入っていてトレースがついていますし、標識があるので、迷うこともないと思います。 ■鋸山〜六林班峠あたり 銀山平から皇海山に行く場合、山と高原地図では庚申山経由が点線、六林班峠経由が実線になっていますが、庚申山経由で往復することをお勧めします(岩場に慣れているという前提ですが)。 ・六林班峠の少し先まで、身長185僂了笋旅〜胸までの藪漕ぎです。標識も少ないので、藪道でルートを見つける必要があります。 ・藪で地面は見えませんが、足元は30cm程度藪がないので、上から見ていても、おそらくここが登山道だろうというのはだいたいわかります。1か所、わからないところがあり、そこでは遠くに標識が見えていたので、その標識めがけて藪漕ぎしました。 ・藪は下山方向に向けて生えていますので、もしこのルートを歩くのであれば、下山に使用する方がよいです。登山に使うとかなり藪が体に刺さると思います。 ・倒木が多数藪の中に隠れているので、歩いているとつまづきます。1m近くの倒木を乗り越えていくところもあります。 ・これから藪がドンドン濃くなると思いますので、さらに大変になると思います。 ■六林班峠あたり〜庚申山荘 六林班峠の少し先からは、藪は少なくなりますし、アップダウンはほぼありませんが、登山道は歩きやすいとは言いづらいです。 ・道迷いするほどではないですが、登山道が不明瞭なところが多数あり、標識も少ないです。 ・登山道が道幅10cm程度で、右側に傾斜していて、右側が崖、というところが多々あります。歩く際にも神経を使うので、それほどスピードをあげられず、また疲れます。 ・沢を何度も通過するのですが、高度を一定に保つために道はかなり曲がりくねっています。地図で見た印象よりも、かなり距離が長いです。GPSログも、それほど細かな精度はないので、GPSログよりも距離は長い気がします。 |
その他周辺情報 | 前述の通り、国民宿舎かじか荘は工事中のために温泉にも入れません。 そのため、やしおの湯に行きました。 http://www.kousha.or.jp/spa_yashio.php 私の好きな硫黄臭はありませんが、ぬめりがはっきりとわかるアルカリ性で、いい泉質でした。 |
写真
左側の残雪ではなく右側の日影のところを下るのですが、かなり急で、足元ぬるんで滑りやすく、かなり気を使います。
腰から胸あたりの高さです。
足元は笹がないのでルートは判別つきますし、想定ほど歩きにくいわけではありませんが、手や腕は擦り傷だらけに。また、笹薮に隠れた倒木で何度かコケてしまいます。
装備
個人装備 |
昼食
非常食
ストック
水
ヘッドライト(使用せず)
チェーンスパイク(使用せず)
スパッツ(使用せず)
手袋(使用せず)
半袖インナー
長袖シャツ(歩き始めと山頂の休憩時のみ使用)
アーミーナイフ
日焼け止め
カメラ
充電器
救急キット
ツェルト
帽子
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感想
この週末は晴天のようですが、土曜日は子供の管弦楽の発表会。
仕事も落ち着いてきたので、金曜日に休みを取って登山に行くことに。
まだ雪が残っているので雪山に行きたいと思いましたが、中央道が工事中ということで、北アルプスに行く気は一気に失せてしまいます。
最近通っている磐越の山も考えましたが、雪がかなり緩んで雪崩の可能性がありそうなので、見送り。
ふと皇海山を思いつきましたが、皆さんのレコを見ても栗原川林道の話がメインなので、いまいち気が進みません。
と、銀山平からのルートがあったことを思い出しました。
調べてみると、黒戸尾根ほどではなさそうです。
登山道の整備状況次第で時間がかなり変わるので日帰りできるか少し不安もありますが、なかなか面白そうなルートなので、行ってみることにしました。
銀山平へは交通アクセスも良好です。
ロングルートなので5時出発、早ければ登頂は11時、遅くとも12時、下山は早ければ4時、遅くとも6時の予定です。
最初の林道がかなり長く、帰りも通ることを考えると気分が滅入ります。
しかし、一の鳥居を過ぎると、川沿いの気持ちのいい登山道です。
庚申山信仰を示すような岩や説明書きもあり、楽しめます。
また、庚申山を過ぎて鋸山までは、岩場あり、ハシゴあり、ときに展望ありの楽しいルートです。
そして何より、静かです。
平日ということもあるのでしょうが、誰とも会いませんでした。
万人にお勧めできるわけではありませんが、変化に富み、純粋に山歩きを楽しめるルートだと思いました。
鋸山を過ぎると一気に人と会うようになります。
皇海山頂でも昼食をとりつつ、登山者とおしゃべり。
皇海山には予定の11時よりも早くに着いたので、ものは試しと六林班峠を経由して変えることにします。
藪漕ぎが大変という前評判通り、鋸山から六林班峠を少し過ぎるところまでは腰から胸までの藪漕ぎです。
ただ、足元には生えていないので、歩きづらさは思ったほどではありません。
ただ、見えない倒木で数回コケてしまいました。
六林班峠を過ぎてからは、地図を見ると標高がほぼ変わらずに続く登山道なので快適に進めるかと思ったのですが、ここが想定外でした。
足元が不安定なかなりのロングルートで、心身ともにへばってしまいました。
何とか庚申山荘にたどり着き、その後ひたすら下って下山しました。
皇海山を出る時には4時には下山できるだろうと思っていましたが、5時近くになってしまいました。
六林班峠経由のルートは厳しく、久々に筋肉痛、膝痛、腰痛になるほど疲れましたが、一の鳥居から鋸山までのルートは、とても楽しいルートでした。
ロングルートですし、万人にはお勧めできませんが、もっと多くの人に歩かれていいルートだと思います。
六林班峠ルートはかなり苦労しましたが、要所要所に標識やトラロープが設置されていますし、庚申山ルートも新しい鎖が設置されていました。
登山道を整備されている方々がいてこそ、登山を楽しめるのだなと改めて思いました。
登山道を整備されている方々、事前研究で利用した記録のヤマレコユーザさん、そしておいしい弁当を持たせてくれた妻に、感謝感謝の山旅でした。
来週末は、子供と北アルプスにテン泊予定です。
好天になりますように。
eurekapapaさん、登山者のいないロングコースを単独行でお疲れさまでした
深田久弥が皇海山にアクセスしたクラシックルートですが、日帰りはeurekapapaさんのように相当な健脚でハイペースで歩けないとできません
私はあっさりと不動橋からアクセスしました(笑)。鋸から不動沢のコルまでは急で足場も悪いですよね
来週は娘さんと北アでテン泊とか。レコ楽しみにしています。どうぞお気をつけて
Pinballさん、コメントありがとうございます。
確かに計画段階からハードなコースだとわかっていましたが、黒戸尾根や笠ヶ岳くらいだろうという見込みで、実際その程度のハードさだったと思います。
金曜山行なので土日とも予備日ですし、途中に庚申山荘がありますし、ツェルトも持参し途中でへばっても何とかなるかな、と。
庚申山ルートの往復なら、多少楽になった気がします。
岩場好きなのですが、樹林帯の山歩きを久々に楽しいと感じました。
ハードなので再度行こうとは気軽に思えませんが、好きな山になりました。
来週は、GW前半に行く予定だった蝶ヶ岳に行くつもりですが、ちょっと天気が怪しそうです。
晴れてくれますように。
ridermanjp さん、参考になったようで、よかったです。
庚申山のルートはロングルートですが、楽しいルートです。
ぜひ楽しんできてください。
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