三峰山スノーシューハイク
- GPS
- 07:35
- 距離
- 9.5km
- 登り
- 767m
- 下り
- 749m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
確かトイレあり。 |
写真
感想
(文・1986marilyn)
年明け早々、昨年多くの山行をともにしたmyceさんが仕事の関係で急に広島に戻ることになった。期間は今のところ3月下旬頃までの予定だという。二人で名古屋起点のスノーハイキングをいくつか計画していただけにとても残念な思いだ。
1月8日が最後の山行になるとのことなので、霧氷が素晴らしくしかもスノーシューで稜線歩きが楽しめる三峰山(1235m)に行くことにした。この山は奈良県中部にあり、東西に延びる高見山地では盟主の高見山と並ぶ主要なピークだ。全国的には有名ではないが近畿圏では手軽に霧氷を楽しめる山として知られている。僕にとっては5年ぶり通算4回目、積雪期は3回目になる。
前夜は会社の飲み会があり自宅に戻ったのが午前2時半頃。
5時半にお宿マリリン前集合だったので眠らずに朝を迎える。
6時前に出発し、東名阪道、R165、県道15号、R369を経て登山口となるみつえ村青少年旅行村に8時半頃に着く。途中、車窓から見る山々はみな山肌が真っ白だった。
今日は「霧氷まつり」が開催されるということだが、駐車場に止まっている車はまだ十数台程度だ。
空は晴れてきたが稜線付近はまだ雲がかかっている。
天候は回復傾向なのでじきに雲も取れるだろう。
9時前に登山口を出発し、真っ白になっている車道をゆく。今回が一番、雪が多そうだ。
沢にかかる小さな橋を渡って緩やかな登りが続く「登り尾コース」に入る。
植林帯の中を黙々と登っていくと「登り尾」と呼ばれる広い尾根に出た。
白い雪面がとてもまぶしい。
ここまでは舗装林道があがってきているので車が1台、立派な休憩舎の前にとまっている。
ふたたび山道に入ると、すぐに5年前にはなかった休憩舎が立っている。振り返ると室生火山群のピークがいくつか見えている。休憩舎の2階に上がればもっとよく見えると思うが靴を脱がないといけないのでやめておく。
ふたたび植林帯に入る。陽が差し込まないが、雪面だけがとても白いので妙な明るさだ。
登山者が次々に登ってくるようになったが、僕は昨夜一睡もしていないのでいつも以上にペースが上がらずのろのろと登っていくしかない。
広葉樹が現れるようになると雪はますます深くなってきた。
出発から2時間強でやっと不動滝コースとの合流点にある避難小屋に着く。
登山者でいっぱいの暗い小屋の中に入っておにぎりをほおばる。
20分ほど休んでから先に進む。
霧氷に覆われた雪の森がとてもきれいだ。
三畝峠で県境稜線に出る。左(東)に折れてゆるやかな稜線を登っていく。
霧氷の森はますます美しく、しばしば足を止めて見入った。
12時20分に霧氷に囲まれた山頂に着く。
展望は北側しか開けてないが、去来する雲の切れ間から神末の集落と俱留尊山、大洞山、尼ケ岳などの室生火山群が見えた。
10分ほどで山頂での滞在を切り上げて、南に急坂を下ると、青空の下に八丁平が広がっていた。
強風のためか積雪が飛ばされいて積雪は少ないが、光に満ちあふれてまばゆいばかりだ。
南側には東西に流れる櫛田川を隔てて、逆光の中に台高山脈とその支稜の山々の雄大な展望が広がる。さらにそれらの山稜の向こうには大台ケ原一帯の山塊も見える。しかし南側正面の迷岳、西側の明神平方面ぐらいしか山座同定ができないのが残念だ。憧れの秘峰、池木屋山はどのピークであろうか。
風を避けるために小さな灌木に身を寄せる。
霧氷の森に囲まれた台地で、目の前に広がる大展望を楽しみながらのランチは最高だ。
結局1時間20分ほど山頂に滞在。14時過ぎにスノーシューに履き替えて、三畝峠へトラバースしていく。
途中、樹間から西方の高見山が見えるところが1箇所だけあるのだが、幸いにも山頂は雲を被っていなかったので、天を突くきれいな三角垂も見ることができた。
三畝峠からいよいよスノーシューが楽しめる県境稜線の縦走コースに入る。
時間が遅いため僕たち以外に登山者の姿はなくとても静か。
霧氷の森の中につづく、なだらかな幅広い雪の山稜でこころゆくまでスノーシューイングを楽しんだ。
時折、トレースを外れて思い思いに雪の森の中を歩いた。
コース後半は広い尾根が方向を変えたり、尾根が分かれたりするので、雪が深くてトレースもなく道型が分からないと迷いやすいかもしれない。その時は県境に並べて立てられている赤布に沿って進むしかないだろう。
楽しかったスノーシュートレッキングも新道峠で終わり。
県境稜線はさらに高見山へまで延々と続くが、ここで稜線を離れて新道コースを下る。
広葉樹の森はすぐになくなり、植林帯になってしまう。
途中、北側に展望が開け、室生火山群の古光山が大きく見えた。
15時50分に登山口に出た。
あとは雪に覆われた舗装林道を満ち足りた思いに包まれながら延々と歩くだけだった。
16時35分にようやく青少年旅行村に着いたが、「霧氷まつり」はすでに終わっていて、残念ながら無料の暖かいトン汁にはありつけなかった。
片づけと着替えを済ませ、登山者の姿が消えてすっかり寂しくなった旅行村をあとにした(17:00)。
おしまい。
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