悪天候の中キタダケソウを愛でる 北岳
- GPS
- 32:00
- 距離
- 12.2km
- 登り
- 1,969m
- 下り
- 1,969m
コースタイム
- 山行
- 5:30
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 5:50
- 山行
- 5:10
- 休憩
- 1:50
- 合計
- 7:00
天候 | 1日目:雨時々曇り 2日目:雨のち曇りのち晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2017年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
奈良田から広河原まではマイカー規制なのでバス利用(登山協力金込みで1130円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
通ったルートに関しては危険個所は特になし。残雪はあるが、アイゼンは不要。 |
その他周辺情報 | 奈良田の里(日帰り温泉 大人550円) |
写真
装備
個人装備 |
防寒着
雨具
サンダル
行動食
非常食
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ライター
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
日焼け止め
ロールペーパー
サングラス
ナイフ
カメラ
テント
テントマット
シェラフ
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感想
ryo3blderらがテントを購入したのに、なかなか登りに行く計画を立てないので南アを提案。便乗することにした。鳳凰三山も候補に挙げたが、2人とも行ったことがあったので、結局白峰三山縦走を目指すことになった。
仕事の関係で、レンタカーで都内を出発したのが日付の変わる少し前。運転を交代しながら4時間弱の行程で奈良田へ。到着してからは、バスの時間までしばし仮眠。なんか、もうポツポツ降ってる。
奈良田からのバスは想像以上に空いていて、2台目のバスとはいえ、10人いないくらいの乗客。それでも、広河原のインフォメーションセンターに着くと、今度はWCに渋滞ができる人だかり。どうやら甲府からの人や芦安からの人はかなり多いらしい。
センターからの出発時はすでに雨。弱まった時を狙って出発したが、吊り橋を渡る頃にはまた本降り。樹林帯を進むも、降ったり止んだ…いや、弱まったりの天気では、白根御池小屋までの間に十分ずぶ濡れ(ウェアの撥水性能が落ちてきていた影響も大)。小屋の外で見た限りでは、もうそこまでで停滞を決め込んだ人たちもいた様子だった。
テントで泊まることに意義がある我々も、そこで泊まってしまうのも一手ではあった。だが、この程度ではまだ元気だった2人が「余裕でしょ」オーラを発するので、とりあえず肩の小屋を目指して草スベリを登っていく。ただ、この時点で、1案であった1日目に農鳥小屋まで進むプランは消失。2案の北岳山荘も危うくなる。
白根御池小屋を出発してからしばらくするとarisa331が足を痛めたらしく、ペースダウン。雨は変わらず降りしきり、時々、道が沢のようになっている。森林限界を超えた時点で雨が弱まった気がしたのも束の間、今度は風を遮るものがなくなり、濡れた体ではさらに体感温度が下がっていく。はっきり言ってすごく寒い。
小太郎尾根分岐では、キバナシャクナゲとイワヒバリが出迎えてくれたが、この辺りではもう早く小屋に着いてくれという状態。満足に花を愉しむような状況ではなし。寒くなくても詳しくないのは気にしない。
強風に吹かれ、寒さに凍えて歩く中で、肩の小屋の北のテン場に到着。肩の小屋のテン場は分かれているが、そこにはまだ誰も張っていない状態で、西から吹き上げてくる強風をハイマツで防げるポジションに3箇所は張れそうなのを確認。とりあえず、すぐ先の小屋で受付と小休憩とした。
3人でそれぞれお汁粉やらコーンスープやらを頼んで休憩し、ストーブに当たったりもしたが、着ながら乾かそうとした為、ガタガタくるくらい寒い。寒すぎて足攣った。結局、天候の回復も見込めないので、肩の小屋でテン泊を決意。先ほど目をつけてきたポイントにテントを設営した。
ところで、2人が買ってきたテント、自分と同じpuromonteのVLシリーズというのは聞いていたが、並べて張ってみると大きさも同じでほとんどただの色違い。後で調べたら、後継モデルのようで、100gくらい軽いようだ。初テン泊の2人はその後、ビギナーへの洗礼として、吹き荒ぶ風と雷の威嚇を受けていた。
翌朝、3時30分に天候を見て、縦走はもとより御来光も見られないと判断。6時に出発することにする。レーダーによる情報収集が功を奏し、6時以降は霧雨はあったものの、大きな雨粒は降らず、山頂、そしてキタダケソウ群生地をたどって往復することができた。今回、この悪天候の中で、キタダケソウを見ることができたのは不幸中の幸いといったところだった。1人で山頂からテン場に戻ったryo3blderによると、北岳に登りにきたのではなくて、キタダケソウを見に来たという人もいたくらい。
テントを撤収して下山を始めると、小太郎尾根分岐の辺りで、ガスが高速で流れていくのが見える。物凄い速さだと思って見ている間に、雲の向こうに鳳凰三山が姿を現し、その間からオベリスクも覗いていた。一瞬の出来事だったが、しばらく粘ってもう1度姿を現したところをarisa331が撮影(自分のカメラはレンズが曇って写せなかった)。その後は、徐々に天候が回復していった。
復路の白根御池小屋では、暖かい日差しの中で桃のソフトクリームを食べ、空いているベンチの上で濡れたウェアやザックカバーやお札(!)を干し、余裕をかましてたっぷり休憩する。余裕をかましすぎて、気が付けば、14:10の奈良田行きのバスに向けてCTちょうどくらいしか時間がない状況。慌てて下山した。
最初のプランがラーメンに半炒飯+餃子セットにデザート付きだったとすると、悪天候のせいで単品のラーメンになってしまったような山行ではあるけど、プラン自体が贅沢過ぎただけだからまぁ良いか。喩えが微妙なのも、まぁ良いか。
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