(過去レコ)毛勝三山縦走
- GPS
- --:--
- 距離
- 15.9km
- 登り
- 1,989m
- 下り
- 1,946m
コースタイム
- 山行
- 11:40
- 休憩
- 1:15
- 合計
- 12:55
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
【山行記録投稿=2017年08月18日】
魚津市内のBHで午前2時、ベッドにセットした目覚まし時計で起きる。昨夜は早く寝たので快調だ。スーパーで買い置きしていた弁当で朝食を済ませ、片貝山荘へ向かう。林道の奥は未舗装だが、非4駆車でも腹をこするほどではない。
対岸の片貝山荘には明かりが煌々と点いている。宿泊者がいるのかどうかは分からない。その先の駐車スペースには3台の車が停めてあり、阿部木谷に沿う林道入口には’一般車の立入はご遠慮下さい’と書かれた札が立てられている。毛勝山登山口まで車で入ってみたが、道が狭いうえに停めてある車はない。駐車スペースから歩いても5分くらいなので、戻って3台の近くに停める。
3時40分、いよいよスタート!念願の毛勝三山縦走だ。今はそれほど暑くはないので、水は500ml3本で上がる。夏なら5本は要るだろう。雨の心配もなく、何としても成功させるという強い意気込みで歩き始める。クマ避けに鈴は使わず、ラジオのボリュームを上げて歩く。
前回は西北尾根が開かれた2003年8月16日、登山口を探して遅くなり、7時40分スタート。スピードアップしたので4時間10分で、11時50分に登頂した。
三角点付近でライト不要となる。現地表示はないが、クワガタ池と思われる所を過ぎた草原に一人用のテントが張ってある。そこは駒ヶ岳(越中駒ヶ岳)の展望が良かったので10分ほど食事休憩。ずっと上にも右側に池があり、水が奇麗で大きなテントも張れそうな場所がある。途中で下ってくる単独行に会い、テントの人かと聞くと、頂上に張ったという。テントの人は、その後登りで追い抜く。
歩行4時間50分、休憩30分、計5時間20分で9時丁度、毛勝山(北峰=本峰)に登頂。歩行タイムが前回より40分長くなっているのは8年の歳月の差だろう。
間もなく途中で抜いた単独行も登頂する。写真撮影が目的とのことで、三脚を持ち上げていた。薄雲の広がる晴天だが、劔は見えていない。釜谷、猫又は間近によく見え、充分日帰りで縦走出来そう。汗もかいたが僅かに流れる程度で、びっしょりという感じではない。防寒着は持っているが、着るほど寒くもない。
居合わせていた単独行に挨拶して、毛勝山・南峰へ進む。しばらくの間は踏み跡もはっきりしていて、所々に手ぬぐいを千切って立木に縛り付けた目印がある。他に、数は少ないが色あせたピンクテープや、枯草の中に道形が認められ、それらを追って歩く。草ぼうぼうの夏場は道形が隠されていると思う。
微かな踏み跡と僅かにある目印を頼りにして先を急いでいたが、前方の釜谷山へ続くと思われる尾根は激藪となっていて、踏み跡は尾根の東側をトラバースしている。途中から釜谷頂上へ直上する踏み跡があることを期待していたが、トラバの先で釜谷頂上から南へ下る尾根に出る。そこは地形図では読み取れない小さな二重山稜だ。
赤谷へ行くならこの山稜を北上する(戻る)形となる。よく見えている範囲はチングルマの紅葉した草付きだが、その上は藪になっている。
藪漕ぎで行けるのかどうか、時間はどのくらい掛かるのかなど色々思案したが、日帰り前提ではあまり時間を掛ける訳にもいかず、釜谷登頂は不本意ながら断念する。
南峰以降はほとんど稜線の左側(東側)を巻く形となり、遠目にも尾根上や尾根の西側は木が多いのが見えている。縦走中は先へ進むことばかりで夢中になり、もしずっと踏み跡のない尾根伝いであれば時間が掛かり、明るいうちには下山できなかったかも知れない。
やがて猫又山頂上に人影が見えるようになったが、猫又もまた頂上直下はハイマツの海であり、東側を大きく巻いて、12時丁度に二度目の猫又山に登頂する。
見えていた人影は去り誰もいない。釜谷と毛勝の二峰を振り返り、感慨無量で念願を果たした喜びに浸る。惜しむらくは釜谷頂上が踏めず、パーフェクトな縦走とは言えないが、山は道楽の世界なのでこれで良しとする。
登山道のない毛勝から猫又まではもっと大変なのでは‥‥と思っていたが、踏み跡と目印に助けられ、終わってみれば予想外に速い2時間40分だった。
釜谷頂上に立っていれば3時間半〜4時間くらいだったろうか。
猫又頂上で食事をしたりして20分いる間に、女二人と男一人の三人連れが上がって来る。その内の一人の女性は山に詳しいようだ。三人連れは頂上南側の草原に腰を下ろして食事を始めたので、私は先に下り始める。
ブナクラ乗越へは急降下の連続。
前回は2年前の10月で、取水堰までマイカーで入れた。ブナクラ乗越から赤谷を過ぎて白萩山までピストンし、更に乗越から猫又まで行き、大猫山経由で下ったことがある。赤谷へも急登だったが、猫又へは更に輪をかけた急登だった記憶がある。
乗越では赤谷から下って来た地元の三人連れと会う。その中の一人のおばさんは昔毛勝三山を縦走し、目印を付けたという。
PB3本の水は猫又からの下りで飲み干していたので、乗越から下った最初の水場で1ℓ分を飲む。持って上がったのは1.5ℓで、やはりそれでは少なすぎたが、山中で水不足に切迫感を持つことはなかった。
取水堰へ下る途中で青年二人連れに抜かれる。取水堰には一台の車もなく、一昨年頃から工事関係車両以外は通行禁止になったらしい。今日は日曜なので工事もしていない。馬場島から5分の所に一般車用のゲートが設置されている。
馬場島荘の公衆電話で予約していたタクシーを呼び、片貝山荘近くの駐車地まで戻る。毛勝三山を日帰りで縦走したというと、運転手はびっくりしていた。
私が無雪期に日帰りで縦走してみようと思い立ったのは、毛勝山への夏道が開かれて以降だが、ネットで日帰り縦走した記録を読んだのがきっかけで、それまでは日帰り縦走など全く無縁の山域だった。
19時半、昨日と同じBHに入った時にはぐったり疲れ、シャワーを浴びる元気もなく大急ぎで眠りにつく。
※ 翌日は鍬崎山、翌々日は僧ヶ岳〜駒ヶ岳に登頂する。
※ 7日〜9日は白沢登山口→餓鬼岳→唐沢岳→燕岳→中房温泉へと周回する。
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