高尾山〜奥多摩湖 縦走完了。上川乗 浅間峠 笛吹峠 槙寄山 三頭山 おツネの泣き坂 ムロクボ尾根 深山橋
- GPS
- 08:51
- 距離
- 19.5km
- 登り
- 1,593m
- 下り
- 1,447m
コースタイム
→09:49丸山→10:02笛吹峠→10:42分岐→11:31西原峠→11:36槙寄山11:51→
12:42都民の森への分岐→12:58大沢山→13:03三頭山避難小屋13:13→
13:28三頭山→14:23ヌカザス山(ムロクボ尾根分岐)→15:35登山口入り口(三頭橋)
天候 | 晴れのち夕立 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り;16:07深山橋バス停→16:35JR奥多摩駅 16:48青梅線青梅行き |
コース状況/ 危険箇所等 |
・危険箇所は特にありませんが、おツネの泣き坂の下りは掴むところもない上、乾燥していてザクザク滑りやすいです。下りているそばから落石(小石ですが)するので、同行者同士でも注意が必要です。 ・虫は、さほど多くは出ていませんが、でもうるさかったです。 上川乗バス停からの道がクモの巣がやたら張っていました。 ・トイレは駅、三頭山避難小屋、三頭橋たもと。 ・三頭橋と深山橋のあいだのお蕎麦屋さん・売店は午後3時半頃で1軒だけ営業していました。 |
写真
感想
先週、高尾山から浅間峠まで歩きましたので、本日は浅間峠から三頭山まで行ってみよー !
…って、上川乗バス停から九十九折りの坂道はしょっぱなから急でした。
ましてやこの時期。
早い時間のはずなのに、もう暑い。
風もそよとも吹かないのは葉っぱを見なくてもわかります。
薄暗い樹林の中にお社があり、先週はそれ急げやれ急げでしたのでスルーしましたが、今日はここでひとやすみ、水分大量補給。
まだ浅間峠にまでも行き着いてないのにガブ飲みするわたしを同行者はたしなめますが、今回このルートで一番堪えたのは登り始めたここまでだったのではないかな、という気がします。
この先は比較的緩い登りになり、あずまやが見えてきて浅間峠に到着です。
1時間20分の標準コースタイムを1時間弱で着けたから、少し自信を持って笹尾根を進みます。
アップダウンの連続。
「峠」
ですから。
鳥の声、虫の音、ある意味ジャングル。
密林、とまではいきませんが、杉、檜、ナラの樹木に日が遮られた尾根道です。
でも山の中でこの暑さだもの、都心は今日はどんだけ気温が上がってるんだろう。
なんの鳥の声なのでしょう。
汗飛ばしながら大合唱を聞きながらアップアップダウンダウン。
日原(ひばら)峠は右へ行けば檜原村の人里(へんぼり)に下りられ、左へ行けば上野原方向へ下りられる。
おだやかな顔の石仏を見ながらもちろんまっすぐ進みます。
次の目標は土俵岳。
日原峠から距離はないのですが、グイッと踏ん張らないと土俵岳は踏めません。
この、「ちょっとした急登の連続」がこのあとも多々出現します。
…といいますか、先週からずっとそんなんばっか、といったところでしょうか。
土俵岳に先に着いていた同行者が、富士山が見える、と教えてくれる。
おぉ〜。
先週より雪が少なくなっています。
下方の雲を同行者は心配していますが、雨でも降ってもらって一気にクールダウンしたい気持ちもあります。
次の目標は丸山。
進むと右、巻き道、左、山頂とありますが今日は山頂をとります。
まだまだ今日は元気があります。
せっかく上ったのにまた下りて。
「峠」ですから。
次の目標は笛吹峠。
昔は大日峠といわれていたそうで、「大日」と刻まれた石碑がありました。
笹ヤブの道を進み、次の目標は西原峠、槙寄(まきよせ)山。
その手前に展望が広がります。
以前、数馬から登ってきたことのある同行者が槙寄山は広くゆっくり出来る、ということで頑張って進みますが、ここがまたのんびりとしたい所で、ゆっくりし過ぎて気がぬけてしまって、
つ、次の目標、大沢山、これがまた、急でして。
このあたりで今日初めて三頭山方面から来る方にお会いしましたが、なんだかなんでもないようなお顔でスタスタ下りて来られるのが不思議で不思議で…
次にすれ違った男性も女性も実にさわやかなお顔をしていらして、汗まみれでゼイゼイしているわたし達と本当に同じお山にいるのが信じられないような涼しげに見えまして…
大沢山まで来たら、三頭山はもう、そこ、です。
ながぁ〜い木段を登れば、
すぐ、
そこ、で、
す。
木段の途中で、グループでいらしていたおじいさんに
「あと、ちょっとですよ」
と励まされて上りついたのが、三頭山山頂。
これはこれは、先月霧の中をムロクボ尾根から来た時の視界ゼロの山頂ではないですか。
本日も何も見えず、おまけに誰もいないですがバスの時間もあるのでとっとと下ります。
鞘口峠から都民の森、数馬方面ですとですとバスをえんえんと待たなければいけないので、って待てばいいのに何が悲しくて奥多摩湖方面に下りるかね。
金風呂方面は道が不明瞭なので却下、ムロクボ尾根を深山橋まで下りることになりました。
はじめは調子よく下りられたのですが、さすがに「おツネの泣き坂」と言われるいわれもある「おツネの泣き坂」、以前、上りも往生しましたが下りがまた、どーやって下りるの??という具合の急傾斜でして。
足を横向きにしてなんとか下りた、としかいえません。
おツネはあるじである旦那さまに叱られると思って泣いたということですが、さしずめ現代のわたしはバスに間に合わなかったらどうしよう、と思って泣きながら下りる、といったところでしょうか。
そんなわたしを横目に同行者はヒョイヒョイ下りて行きます。
うらめしや。
いくつか上りもありますが、急な坂くだりばかりしていた足には、たまの上りでひと心地つくのですから面白いものです。
奥多摩湖が見えて、道路が見えて、やっとゴールです。
橋を渡り、振り返れば今までいたお山が静かに佇んでいます。
さあ、水分補給、水分補給。
橋の自販機のあるお店に寄り、おねえさんに
「雨が降らなくてよかったですね」
ええ、ほんとうに。
深山橋を少し歩いたところまで行き、わーいわーい、おつかれさま〜、ぐびぐびぐびぐび。
同行者が七ツ石山方向を見て
「あっちはもう雨が降っている、こっちももうすぐ降るよ」
「ふーん、ぐびぐび」
などと言っているまに、なんか大きなしずくが落ちて来た、と思ったら、
ザーーーーーーーッ!!!!!
ザックカバーだ、雨具だ、傘だ、なんて出す余裕もなく、唯一レジャーシートを出せたけれどそんなもんで間に合うわけなく、なんたって橋の真ん中、どこにも隠れられない。
バス停方向へ走り、民宿の軒下に逃げ込みましたがびしょ濡れ。
唖然とするほどの激しい雨で、飛ばす車の水しぶきが雨宿りをしているわたしたちに跳ねかかる。
10分もすると小やみになり、日がまた射してきました。
バスはあと6,7分後。
雨もやみ、バス停へ移動します。
そうしたら、1台の車が止まって
「乗りませんか」
と言ってくれたのです。
「ありがとうございます、間もなくバス来ますから大丈夫ですよ」
とお断りしましたが、こんな濡れネズミ状態の二人にご親切に言って下さるなんてびっくりしました。
青空が広がってきました。
「バスが来た」
向こうのカーブの所からこっちへ向かっているのが見えます。
43037歩。
高尾山から奥多摩湖まで2回に分けましたが、46kmくらい歩いたことになります。
登っては下りて、登っては下りて。
展望もあり、尾根道はおおむね歩きやすく、ブナ、ナラもきれいな起伏に富んだコースで、どこが一番良かったかと問われても答えられない、他の季節のときはどんななんだろう、と期待を持たせてくれるような峠道行でした。
…って、またすぐこのコースを行く、ということではなくて!!
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