神室山と白木峠
- GPS
- 35:25
- 距離
- 117km
- 登り
- 3,052m
- 下り
- 2,890m
コースタイム
- 山行
- 10:25
- 休憩
- 0:54
- 合計
- 11:19
- 山行
- 12:03
- 休憩
- 0:29
- 合計
- 12:32
天候 | 7/15 曇り 7/16曇り後雨 7/17 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年07月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険な箇所のみ記載します。 神室山の台山尾根コ−スは土内沢に沿っている間は小さな沢を行く度と渡ります。特に増水は困難なところがあります。 白木峠はゆだ高原への下山で途中林道もどきを横切るところがありますが、林道もどきに出会ったら、右そして少し行ってすぐに左へ下山していきます。 |
写真
感想
最初は、杢蔵山から神室連峰縦走を計画していたが、いつもの悪い癖で計画をひねくり回している内に、初日に杢蔵山経由だと神室山の避難小屋に到着出来なくなる。
コースタイムの7割ぐらいで歩けば問題ないがどうも自信がない。
結局、土内口経由でダイレクトに神室山を目指す事にした。
初日、夜行バスで新庄に着く。
天気予報では、雲、雲後雨、雨の三日間だか、何故か晴れている。
其れは良いが土内口迄の13キロの道路歩きが辛くなる。
時間は未だ7時前だか既に暑く、土内口に着いた時はすっかり汗をかいてしまった。
火打岳への登山口を過ぎてしばらく行くと林道は突然終わり、此処からが登山道となる。
雷滝迄あまり高度差がないのだが、今回の山旅はロートルのトレッキングシューズを履いているのだか、ソールの部分が摩耗していて歩きにくい。小さな沢を渡る時にグリップが効かない。
そして、雷滝の過ぎて、いよいよ登りに入ろうかというところで絶句!
写真を見てもらうとわかるがコレは無理でしょう。
沢を渡るのを断念して、手前にあったトラロープで一旦沢に降りてなんとか渡りきった。
さて、此処から権八小屋跡迄急登が続くのだが、道の斜度が半端じゃない。コースタイムをオーバーしてなんとか権八小屋跡に到着。
此処から稜線漫歩と行きたいがやはり雲が出て来た。更に最後には神室山を急登が待っていた。もうへとへとになりながら、避難小屋に転げ込んだ。
しかし、試練は続く。水を汲みたく、小屋にいた人に水場を聞くが、滑りやすいよと言ってくれる。気をつけてぐらいの意味と思ったが、違った!
先ず、水場がわからない。雪渓見えたので降りて見る。正しくは尻で草斜面を滑り降りた。因みに本位ではないが。
雪渓のポタポタ水を15分ぐらいかけて集め、戻ろうしたが、がれ場の斜面でずるっときてそのまま5メートルぐらい滑り落ちた。今度は草斜面にチャレンジしたが此方も駄目で途中でずるっと落下。
もう泥だらけである。三度目は草や低木に捕まりながら、やっとよじ登って避難小屋に戻った。
二日目、今日は下山するだけ。朝からガスで覆われているが、天気予報では雨だったので未だマシかも。パノラマコースを下るが突然展望はない。
泥だらけになって、登山口に着く。エンナイの集落でスパッツとかを外して休憩していると、なんと近所のおばあさんが、ご苦労様とジュース代をくれる。結構ですと固辞していたが、おばあさんパワーに押されてジュース代を頂いてしまう。その後も、胡瓜や茄子を頂き感謝。
心がほっこり温まる。
後は、赤線つなぎでひたすら歩くだけ。
横堀に向かって、12キロ。途中道の駅で稲庭うどんを食べたぐらいは良かったが、其処から更に20キロ。湯沢の街に着く頃には本格的な雨となり、トボトボと横手の南の十文字駅に向かった。
十文字の宿では、雨の中歩いた事にビックリして、心温まるお出迎えをしてくれて、此処でもほっこり。
三日目、神室山に登った翌日は白木峠に向かう。
聞いた事は自分もなくて、実は真昼岳へのアプローチとして西和賀町を選んだ時に見つけた山(笑)。唯、江戸時代は裏街道として有名だったみたい。最近ではユキツバキの山として有名だか、当然時期は過ぎている(笑)。
秋田県からのアプローチの記録はなかったが林道が山頂直下迄伸びているようなので、大丈夫だろう。
十文字の宿を早朝、お見送りを受けて出発。国道を横手付近迄北上し、其処から別の国道で西に向かう。登山口となる小松川の林道入口についたのは出発から、20キロ歩いた後だった(笑)。
林道入口にはハイキングコースの看板があるが、コースは少し先の関所跡から登るらしい。看板に従って、関所跡に到着するが、普通の道があるだけ。「これがハイキングコース?」と思って登って行くとお寺を過ぎて、結局林道に合流した。
道があっているのか自信がもてないまま、林道を登って行くと白木嶺道と書いた標識がある。林道からその標識がある方へ道を進むがどうも違う。仕方なく、林道に戻り少し歩くとようやく白木峠への標識が出てきた。
これで一安心だ。
更に進むと、林道から山頂へと書かれた標識があり、その道を進むと後500メートルで山頂のところでようやく登山道となった。
白木峠の山頂は芝の山頂で西への展望台だった。唯、残念ながら遠くの山は見えない。山頂で少し休憩した後、ゆだ高原に向かって下山開始。白木峠の道は岩手県側の方がいいだろうと思っていたが、歩く人がこの時期は少ないみたいで意外と草が多い。更に標識はポイント毎にあるものの、山頂方面だけの標識で、下山はどっちよ!と言いたい感じ。現に一旦林道に出た時は迷ってしまった。
それでも、道自身は歩きやすく、程なく登山口に到着。
此処で時間を見ると余裕がある。ほっとゆだ駅に向かうのではなく、次の山行の為には真昼岳方面に向かう。
足は疲れていたがこれで最後と足に言い聞かせ、最後の11キロを、女神岳への最寄りバス停の清水が原まで歩いた。
バスを待っていた間、靴を確認すると何とソールの部分が剥がれかけていたのにはビックリ!
後はバスでほっとゆだ駅に出て、有名な駅のお風呂に入って、汗を流し、山行の無事を一人乾杯した。
コメント
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この時期にアスファルトの上をあんなに歩くなんて私にはできません。
しかし山を越えてのご褒美は私が頂いた5,000円より価値があります。
あの200円はお守りになると思います。
まさか本当に自動販売機に投函していないですよね。(笑)
5000円とはなんでしょうか?
でも、200円は多分、ぷしゅ〜に消えていきました(笑)。
ホントに田舎の方は優しいですね。
十文字の宿も思いがけないおもてなしを受けたし、東北の山はいい思い出が多いです。
分かりにくくて申し訳ございません。
冬の花火(松濤岩から真っ逆さま)で書いたことです。
片足引きずって松本から特急電車に乗ったとき、向かいの席のご婦人が私にお見舞いとして5,000円を包んでくれたのです。
あの時は幾人もの善意に支えられました。
今も山歩きをしているのはその方たちのおかげです。
そうでしたね。
松濤岩の5000円でしたか。
ところで、borav64m先輩は5000円はちゃんとお守りとして、しまわれているのでしょうね。
自分は不覚にも他の100円玉と一緒になってしまい、ほっとゆだでの一浴の後、 に代わってしまったみたいです
momohiro先輩、
3日で120kmとは、凄すぎです。
山の前後で公共交通機関がない場合は私も10km以上歩くこともありますが、
やはり全国赤線繋ぎの野望のなせる凄技ですね。
水場での奮闘、手に汗握るリアル感があります、よくぞご無事で!
お疲れ様でした‼
コメントありがとうございます。
神室山の水場はほんとに半端なかったです。
後ろ向きで滑り落ちていったときは真剣に焦りました
水場で遭難って、笑いごとじゃないですからね
それと、あの程度の水量では、秋とかは枯れるのではないかな?
要注意の水場でした。
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