白木峰【静かな朝の天空の楽園】
- GPS
- 04:23
- 距離
- 4.5km
- 登り
- 376m
- 下り
- 371m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
アクセス 大長谷温泉もしくは21世紀の森・森林学習展示館をナビにセットしちゃおう。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
白木峰の最大の難関は8合目登山口に到着するまでの林道です。 道が細い上に落石や雨の影響による倒木などが随所に散乱していました。 またところどころでアスファルトの陥没した箇所や未舗装のダート区間もございます。 くれぐれもそれらの接触や踏みつけによるタイヤのパンクに注意いたしましょう。 またこの時期は年間を通じて最も人の入りが多いので車同士のすれ違いがヒヤヒヤものです。 更に駐車場のキャパが乏しいので林道脇の路駐も余儀なくされるのもネックの一つであります。 やはりこの時期は人様よりも早く到着する意気込みで訪れないと駐車場確保に神経を費やしてモタモタする運命となっちゃいますわね。 また駐車場脇にバイオトイレがございますが電気も点かず水も流れない状況となっているようなので事前に道中で立ち寄るコンビニや麓の21世紀の森等で用を済ます様にいたしましょう。 登山コースの危険個所は一切なし。 ここはキツイなといった箇所には心憎いほどのお助けフィックスロープも施されています。 |
写真
感想
皆さま、こんぬつわ。
ご機嫌いかがかしら?
私?
私はちょっとこの夏ピンチに追い込まれているわ。
元気しかウリが無かった私の身体にこのところ異変が生じてきましたの。
身体の車検も毎年きちんと受けていましてその都度10代の肉体美をしていると女性看護師さま達からウットリとされていたのですがここにきて内臓以外の各パーツが原因不明の不具合を生じるようになってきたの。
今年になってからは痔になったり歯が取れちゃったり腰痛を患ったり。。。
ここ最近では首と左上半身が笑っている(かなり激痛)状態が続いていて全然力が入んないのよ。
いったい私の身体はどうしちゃったんだろ?
とまぁ、こんな毎日で過ごしているのでお山もガッツリ系を選択できない状況下となっているの。
今の時期は思い切って休暇を所得し壮大な北アルプスを眺めながら、そして乱れ咲くお花を楽しみながら縦走してみたいと思っていたんだけどね。
皮肉にも今は検査や診察で休暇を所得している悲しい運命となっているわ。
ハイ、つまんない愚痴はここまでにいたしましょ。
明るい明日はきっと来る。
これより本題。
さて、今回はどちらに行きましょうかね〜?
ホント言えば自宅療養が基本なんでしょうがそれはそれで気分が滅入ちゃうのよね。
体調との相談なんだけど負荷の掛からない短い行程をのんびりとできるところを考えてみよう。
シンキングタイム。
…。
う〜む、なかなか思い浮かばないね。
ついつい自宅近所の低山ばかりを考え込んでしまいましたがこの時期の低山ハイクだとお花が乏しい上に灼熱地獄の試練が待っているので今の私の気分を払拭してくれる材料がこれっぽっちもない。
かと言って高いお山に登っても「短い行程をのんびりと」なんてところある?
ある。
それは先日ハニーちゃんと一緒に歩いた白木峰だ。
このお山はなんつっても花の時期が一番メジャーなのであります。
だが今まで一度も花の全盛期に歩いたことが無かったので常々少女漫画気分に浸りたいとずっと思っていましたの。
でもネックは人人人。
駐車場GETもままならないほどの人が多いっつうのはちょっとね〜。
それに標高がそんなに高くはないから日中の気温とガスやスコールが気になって仕方がないわ。
ならばこの問題を瞬時に解決してみせる案をご紹介しましょう。
題して「白木峰・お花と星と大展望を独り占め」。
要は人が来ない時間帯に行けばいいっつう事。
それは深夜。
低いお山では涼しい深夜の時間帯に高度を稼ぐのが最も効率的よ。
それに誰も来ないから駐車場確保問題や途中の林道走行による車同士の交差等のストレスも一切考えなくてもいいのも心理的にGOODでしょ。
こういった人でごった返すようなお山はいかに早く現地入りするかってのがKEYね。
そしてガスの湧きだす前に退散して温泉ドボンってのが理想じゃないかしら。
そうと決まれば出発よ。
深夜1時に自宅を出発し現地には3時に到着した。
フフン、予想通り誰もいませんわ。
いたのはでっかいカモシカさんだけよ。
夏至を過ぎてからおよそ1ケ月くらいとなるので日の出は幾分遅く大体5時頃ぐらいとなるかしらね。
今の私の体調を考えてものんびり尾根を登って1時間もあれば稜線に出られると思うので楽勝に星と御来光がGET出来そうだわ。
準備を整え頭にヘッデン灯していざ出陣。
稜線までは写真も一切撮らず一目散に登り上げたわ。
ホント言うと途中の登山道脇には可憐なナイトフラワーがたくさん咲いていてね、いつもの様に道草三昧にふけって美しいお花を写真に収めようかと思っていたの。
だけどヘッデンの明かりに虫がいっぱいたかってきよって全く集中できへんかったわ。
「俺は電柱の外灯か?(プンプン)」
稜線に出ると空気が変わったわ。
涼しい風が吹きつけクソ暑かった樹林帯での大汗がスーッと引いてくれたわ。
夜空の星は散りばめられたダイアモンドを期待して来たものの幾分雲も多くて絶対数も少ないと感じた。
富山の街の夜景も綺麗。
それを見つめながらひとつひとつの輝きの下でもいろんなドラマが起きているんだろうな〜と物思いにふけってしまったわ。
港の岸壁に立つ二人のカップル。
「俺たち別れようと思うんだ…」。
「そうね、二人で綱引きをするのに二人とも同じ紐を前後して握っていたんじゃ始まんないわね」。
「(そうじゃね〜んだよ。俺、お前の事キライなんだよ!)」。
「さぁ、マー君、始めるわよ!。それっ!」。
アパートの一室の夫婦。
「ねぇアナタ起きて。アナタ確か今日は3時出勤じゃなかった?。だけど今もう4時よ…」。
「ええええええええっ…!!!(外国に亡命させて)」。
とまぁ、富山っつうところはおもろいドラマが実に多い。
白木峰山頂から北アルプスの眺望を眺めるとなんとなくシルエットは確認できるものの槍や穂高辺りは雲が掛かり不明瞭な展開となっていた。
しかし山岳写真を撮るのであれば雲は不可欠であり夜から朝へと変わりゆくこのゴールデンタイムには素晴らしい天空SHOWを披露してくれる。
爽快な青空が良く似合う日中の白木峰であるが夜もまた素晴らしい。
グラデーションが彩る東の空を正面にして心弾ませながら浮島を目指し歩は進む。
山では凛とした静かな時間を自分のモノにするってのも贅沢なことなんだ。
さぁ、そうこうしているうちに前半の部のハイライトであります浮島に到着したわ。
フフン、当たり前ですけどこのため息が出るくらいの美しい楽園は私の独占よ。
ただ唯一邪魔なのは顔の辺りをブンブン飛び交う吸血キラー虫の大群である。
コイツがまとわりついてくるばかりに落ち着いた朝のショータイムを楽しめやしないの。
ここは今注目株の強力虫よけ剤のアレを投入し、更に先祖代々から伝わるダメ押し防御アイテムのアレを頭部にかぶりベトナム人に変身する。
私の知人に変なタイ人もいるがこれじゃ私も十分変な人だとつくづく思う。
ま、今はその姿を笑うだのけなすだのする人はいないので全然問題ない。
完全防御の身となったのでこれで落ち着いてRICHな気分に浸れるってもんだ。
浮島周りに咲くワタスゲが今回のご来光アートに良い演出をしてくれそうだわ。
陽が出るまでは水面アートが心を安らいでくれる。
風が全く吹いていないので水面は完全な鏡面となっていたわ。
そして変わりゆくグラデーションの彩りやゆっくりと動くふわふわ雲が写し出され、それをジーっと目で追うの。
その時ここはラピュタ島みたいって思ったわ。
そして今の私はパズーかしら。
やがて天空の花園に神の光が射し込んできた。
なんとも神々しい光景であります。
私はいろんな場所からご来光を見てきましたがここから見るシーンはベスト3に入るくらいお気に入りだわ。
迫力ある北アルプスの眺望に雲海、そして水の楽園にお花や草原。
もう素敵すぎて最高だわ。。。
地元白山の北弥陀ヶ原や別山平でも似たシチュエーションで楽しめそうね。
ただアプローチがこことは違って楽チンじゃないのよね。
惚れボレするくらいの朝の天空ショータイムが終わったら今度はお花ラウンドにチェンジしちゃうわね。
ここでね秘密兵器を投入したいと思いますの。
って言うか今回は先発スタメンで行こうかとも思ったんですけどあえてここから投入いたしますわ。
実は私新しいカメラの万引きに成功いたしましてそのデビュー戦をどこで投入しようか決め兼ねていたのよ。
白木峰は最高の美の舞台だからここで初めて実戦投入しようと決めたわ。
このカメラの名前はR君って言うの。
ちょっと操作方法が不慣れだけど何とかあれやこれやと撮ってみた。
「キャ〜!綺麗!」。
もうお花も景色も素晴らしすぎで感動しちゃったわ。
流石はカメラのキタムラさん、いいモノを私に貢いでくれたわ。
陽が登りようやく登山者がチラホラと現れ始めた頃には十分に花の白木峰を堪能できましたわ。
「早くもお帰りですか?」とすれ違う方によく言われました。
「お陰様で楽園を3時間以上独占させていただきました」と申しましたら皆一同に驚かれておりました。
あとは山を降って朝一温泉に浸かり自宅へ戻っても余裕の午前中帰宅となるわね。
午後からは冷房の効いた部屋で昼寝三昧といたしますか。
今回でこちらの御来光ハイクは2度目となる訳ですがやはりシーズンを問わず期待を裏切らない素晴らしいロケーションを楽しめました。
人様が素敵だなと思われる場所と言うのは必ず人が多いものです。
その素晴らしい場所を静かに楽しむのであればやはりこの手段に限ると思いましたわ。
そして不安定な天気に変わる前に下山出来るのも夏山登山する上では効果的でもありますしね。
今回は北アルプスの眺望がパーフェクトとはいきませんでしたがそれでも十分すぎるくらい堪能できましたわ。
来年の夏もこの作戦で考えたいと思います。
そして秋の紅葉時期こそはクリアーな北アルプスの眺望をGETさせてもらうわよ。
おしまい。
コメント
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白木峰は未踏なんですよ・・・人は多いし駐車場はアレだし、ってことでいずれ真似させてもらいます。
もちろんベトナム養蜂園長の部分は真似しません。
今週から僕もハッカ油ってやつを試してますが、虫除け効果抜群ですね。
ちょっと涼しい感じもするし。
Newカメラ、いい感じじゃないですか〜
僕の相棒は昨日の雨で病院送りとなりました><
これで3回目;;
Sanchanさん、おはようございます。
ありがとうございます。
ナイトハイクと究極の美の追求をお得意とするSanchanさんもきっとここの上質感漂う雰囲気がお気に召されると思いますわよ。
ただ、一日40km山行をサラリとやってのけちゃうアナタには物足りなさすぎる感は否めないとも思うんだけどね。
今回の私の記録を見ても山行タイムの半分が休憩となっていますでしょ。
「撮影&無の境地(禅にふけるような気持ち)」に重点を置かないといい加減飽きるかもしれないわよ。
私はどちらかと言えば「道草大好きまったり滞在型」のタイプだからむしろこういった企画の方が性に合っているのよ。
アップにも触れたけどSanchanさんなら深夜からガンガン歩いて白山の北弥陀ヶ原で御来光ってのが似合っていると思うわ。
これは実際に私も紅葉時期に一度だけやった事があるんだけど雰囲気でいったら白木峰と双璧よ。
あとSanchanさんのお得意分野であるBCで雪の絶景を披露していただきたいわ。
美しい〜
浮島で一日の始まりを迎える〜
今度は浮島で迎えますわ。
となると、もうチョッとスタートを早くしなくちゃいけないのね。
電柱の外灯 にはなりたくありませんが、我慢ですね。
お山が一番のお薬!の気持ちはよーくわかりますが
お医者様のいう事を聞いてとっとと元気になって下さいまし。
usavichさん、おはようございます。
ありがとうございます。
お陰様で心にバキュ〜ン!とくる素敵な一時を過ごせましたわ。
これは勿論usavichさんの御蔭よ。
「お花いっぱい+人もウジャウジャ=う〜む…」。
これは毎年真夏の白木峰を楽しむ上で考えさせられる不動の方程式。
これを見事なまでに冴えわたる作戦で打破してくれたusavichさんのACTIONには感服したわ。
朝眠いのは誰もが一緒のこと。
だけどいろんなリスクの回避やプライベート感を満喫するのならやはりこの手に限るわね。
「人間電柱」。
私は欽ちゃんの仮装大賞をやってんのかと思っちゃったわ。
長い人生を歩んできましたが電柱の気持ちになれたのは生まれて初めてよ。
カブトムシやクワガタでも飛んで来たら夏休みの思い出としてプラスとなるのですが蛾がいっぱいたかってくるのには閉口しちゃったわ。
だけどこんな事にめげず来年の花期にもこの作戦でRICHな気分に浸らせていただくわよ。
「病は気から」。
お医者様のお言葉よりもusavichさんの優しいお心遣いの方が励みになりますわ。
とっとと治して「ぷぷぷ」と笑っていただけるネタを披露できるように頑張りますたい。
ミラーさん、おはようございます。
何と素敵な白木峰♪毎年ニッコウキスゲちゃんや他のお花達に会いに行ってますが、低山なので暑いこと暑いこと(-_-;)
来年はナイトハイクに挑戦してみようと思います。
それにしても、何と素晴らしい!プロカメラマン顔負けのミラーさんの撮影技術におみそれしました。
富山県民のドラマには大爆笑でした!まぁ、うちも似たようなものですけどね(笑)
夏しか行った事がないのですが、紅葉も素敵です!
是非とも今年は紅葉の時期に訪れたいと思います。
ミラーさんの体調が早く良くなりますように!
白木峰のナイトハイク、お疲れ様でした
kobutaさん、こんにちは。
ありがとうございます。
「なんて素敵な♪」。
このタイトルを見て思わずドキっとしちゃいましたけれど褒められているのは画像の事だったのね…。
私チト勘違いしちゃって「Millerさんの事がス・テ・キ!(Love)」なんだと思ってしまって一人で舞い上がっていたわ(ほっぺなんかポッとなって…)。
「だけどkobutaさん、それはいけないわ!」。
「私には、私には妻が(かなりコワい)いるので一線を越えちゃいけないの」。
「私たち、どこかの国会議員さんみたいになっちゃいけね〜んだよ…」。
「だからこのストロベリーな気持ちはそっと胸にしまっておくことにしましょ」。
ってね。
だけどコメントを読み始めたら2秒後には失恋した気持ちになりました。
その反面まだモヤモヤした自分がいます。
(何を言うとんねん!)
さてさて嬉しいコメントありがとうございます。
今回はkobutaさんのお膝元である白木峰にお邪魔させていただきますた。
いやぁ、ホントに素敵なお山ですよね。
私はわがままな上に独占欲が強いのでこういった趣ある静かな癒しの空間は誰にも邪魔されずにいたいって思っちゃうの。
となると深夜から朝にかけてとなっちゃうのかな。
夏はガスも早くから湧き上がるから眺望を満喫する上でもこの作戦はかなり有効的で一石十鳥くらいの利点があると評価しているの。
「一日の始まりはお気に入りの場所の星空の下で」。
大好きなお方と二人でロマンチックになるもヨシ。
お一人でセンチメンタルに浸るもヨシ。
秋の紅葉時期のナイトハイクも絶品だからおススメよ。
くれぐれも二人で綱引きをやらないでね。
あっそうそう、私の身体の心配をしていただきまして誠にありがとうございます。
kobutaさんの心優しいお言葉を励みに一日でも早く完治してハニーちゃんと共に弾けたパフォーマンスをお届けできるように頑張らさせていただきます。
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