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Yamareco

記録ID: 121045
全員に公開
沢登り
奥秩父

甲武信岳 釜ノ沢東俣〜山頂〜近丸新道 今シーズン初沢登り

2011年07月09日(土) ~ 2011年07月10日(日)
 - 拍手
YAMA555 その他2人
GPS
30:15
距離
16.0km
登り
1,527m
下り
1,527m

コースタイム

1日目:6時間35分
西沢渓谷駐車場7:05→鶏冠谷出合い7:45→8:30ホラ貝のゴルジュ8:50→山ノ神9:20→魚留ノ滝11:20→千丈滑11:30→12:30両門の滝12:45→東俣幕営地13:40

2日目:7時間20分
幕営地6:00→多段20m 7;15→木賊沢分岐7:25→8:05ポンプ小屋(沢装備片付け)→甲武信小屋8:35→8:50山頂9:25→甲武信小屋9:35→木賊山10:00→徳ちゃん・近丸新道分岐11:00→11:55ヌク沢渡渉点(水浴び)12:25→登山道入口13:00→西沢渓谷駐車場13:20
天候 1日目:晴れ→曇り→雨(テント設営ギリギリセーフ)
2日目:曇り→晴れ
過去天気図(気象庁) 2011年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
●登山口〜山ノ神
西沢渓谷に向かう橋を渡るまでは舗装された道を歩きます。橋を渡る前にトイレあります。
橋を渡って西沢渓谷の大きな看板の場所から右に入り、鶏冠谷出合いに向かいますが、沢を2回渡りました。私達は裸足になり渡り、再び登山靴を履きました。
出合から暫くは沢沿い10〜20m程度高い場所の細い踏み後を歩きます。約45分でホラ貝のゴルジュの前に到着しました。
ホラ貝のゴルジュは泳がないと入れません。丁度、別パーティがスリングで足場を作りながら突破訓練をやっていました。
ホラ貝のゴルジュから再び急登を30分程度で山ノ神に到着しました。ここまでは登山靴の方が良いでしょう。

●山ノ神〜魚留ノ滝
山ノ神からは渓流足袋に履き替えて歩き始めます。ほとんど傾斜のない平坦な沢を歩いていると、右に立派な東のナメ沢、さらに暫く行くと左に西のナメ沢があります。西のナメ沢はロープがあり少し上まで登れるようになっていました。
さらに暫く登ると分岐。分岐部分の岩に甲武信への右矢印が書いてあるので間違うことはないと思います。
右に少し入ると直ぐに見事な魚留ノ滝に到着し、いよいよ沢らしい登りになります。

●魚留ノ滝〜1700m地点の樹林帯テン場
魚留ノ滝はナメていてちょっと登れそうになかったので左側から巻きますが、登りあげる地点のホールドスタンスがほとんどありません。そこを登れれば後はすんなり上部に来れます。
上部から右に沢を登っていくと千丈滑。斜度のないナメ沢がとてもキレイでした。
その後ナメ滝が数段続きます。左側に巻きもありましたが、滝左側を直登しました。その後少し歩くと両門ノ滝に到着します。

両門ノ滝は、東俣と西俣の分岐箇所で、ナメた滝が流れています。両方ともウォータースライダー並みに滑ることができます。ただ水が冷たすぎて数回楽しむにとどめました。水温が上がればもっと楽しめると思います。
滝は右側に巻き道があります。

1日目最後のヤゲンノ滝は左側を巻いて終了。暫く歩くと沢沿いの右側樹林帯に踏み後が入り、1700m付近のテン場適地となります。既に焚き火の後が何箇所もあるので分かりやすいですが、パッと見10箇所位は適地がありました。私達は中盤位に張りました。

●テン場〜甲武信小屋〜山頂
テン場適地の樹林帯は暫く続き、再び沢に戻ります。
多段22mは全く問題なく直登出来ます。
水師沢と分岐して右を取った後の多段30mも直登できます。
すると右に正面が開け、木賊沢との分岐になるので休憩しました。
ここからのナメ沢はとても登れないので巻きますが、この巻きがかなり急斜面。木を使いながら登り、トラバースしながら下り、最後は沢脇に出ます。今回では一番危険な箇所でした。
その後ナメ滝の右脇の踏み後を伝い最後のナメ200mに出ます。ここからは危険な箇所はなく、詰めるとポンプ小屋に到着。ここからは登山靴に履き替えてしっかりした踏み後を辿ると甲武信小屋前に到着します。
後は山頂まで通常ルートとなりました。

●山頂〜木賊山〜近丸新道
木賊山からの下りは展望はほとんどありません。石楠花の木々に覆われた登山道をひたすら下ります。途中、徳ちゃん新道と近丸新道の分岐があります。どちらもほぼ同じような登山道だと思いますが、西側を通っているので若干徳ちゃん新道のほうが明るいのでしょうか。

●温泉
下山後、暫く車で走って笛吹の湯にて汗を流しました。
西沢渓谷前の最終お手洗い
西沢渓谷前の最終お手洗い
西沢渓谷に向かう吊り橋
結構揺れます
西沢渓谷に向かう吊り橋
結構揺れます
吊り橋から見た鶏冠山
吊り橋から見た鶏冠山
ホラ貝のゴルジュ
ホラ貝のゴルジュ
ホラ貝のゴルジュでは突破訓練としていました。
ホラ貝のゴルジュでは突破訓練としていました。
山の神に到着
しばらくはなだらかな渓流登りです。
しばらくはなだらかな渓流登りです。
鶏冠山が近づいてきました。
鶏冠山が近づいてきました。
東ノナメ沢
東のナメ沢付近
水がきれいです
西のナメ沢に到着
西のナメ沢に到着
ちょっと休憩
魚留ノ滝への分岐点
魚留ノ滝への分岐点
正面岩にちゃんと矢印がありました。
正面岩にちゃんと矢印がありました。
魚留ノ滝です。左側を巻きます。
魚留ノ滝です。左側を巻きます。
魚留ノ滝を巻く時、若干取り付き地点の手がかりが乏しいです。
魚留ノ滝を巻く時、若干取り付き地点の手がかりが乏しいです。
魚留ノ滝を登り千畳のナメへ向かいます
魚留ノ滝を登り千畳のナメへ向かいます
千畳のナメ
曲がり滝6mは右を巻きます
曲がり滝6mは右を巻きます
両門ノ滝に到着
時間があったので滑って遊びました。
時間があったので滑って遊びました。
西俣の滝も滑れます。
西俣の滝も滑れます。
いよいよ両門ノ滝を登りますが、右を巻きます。
いよいよ両門ノ滝を登りますが、右を巻きます。
ヤゲンノ滝10mでしょうか。左を巻きます。
ヤゲンノ滝10mでしょうか。左を巻きます。
1700m付近の東俣樹林帯のテン場適地で幕営しました。
1700m付近の東俣樹林帯のテン場適地で幕営しました。
今回のテン場適地で一番の好立地だった場所。
全部でざっと10箇所程度は良さそうな場所がありました。
今回のテン場適地で一番の好立地だった場所。
全部でざっと10箇所程度は良さそうな場所がありました。
多段22mは直登します。
多段22mは直登します。
木賊沢との分岐点。
木賊沢との分岐点。
30mのナメ滝は登れないので右を巻きます。
ここの巻きが今回一番怖かった。
30mのナメ滝は登れないので右を巻きます。
ここの巻きが今回一番怖かった。
30mナメ滝を見下ろして。
30mナメ滝を見下ろして。
最後の詰めのナメ200mを登ります
最後の詰めのナメ200mを登ります
いよいよ沢が小さくなり、ポンプ小屋が見えてきました。
いよいよ沢が小さくなり、ポンプ小屋が見えてきました。
ポンプ小屋到着。
ここで沢靴から登山靴へ履き替えました。
ポンプ小屋到着。
ここで沢靴から登山靴へ履き替えました。
甲武信小屋から15分。展望のある場所に到着。
富士山が雲がかかりながらも見えました。
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甲武信小屋から15分。展望のある場所に到着。
富士山が雲がかかりながらも見えました。
山頂からは金峰の五丈岩がハッキリ見えます。
山頂からは金峰の五丈岩がハッキリ見えます。
ようやく山頂到着。
ようやく山頂到着。
八ヶ岳の先に薄っすらと北アも見えました。
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八ヶ岳の先に薄っすらと北アも見えました。
夏のような雲・・・と思ったら梅雨が明けていたようです。
夏のような雲・・・と思ったら梅雨が明けていたようです。
甲武信岳山頂道標
甲武信岳山頂道標
下山時には富士山は雲に巻かれていました。
富士登山者は大変だったろうな〜。
下山時には富士山は雲に巻かれていました。
富士登山者は大変だったろうな〜。
甲武信小屋に到着。
甲武信小屋に到着。
水は50円です。
木賊山山頂は展望ありません。
木賊山山頂は展望ありません。
下山道は石楠花がたくさんありました。
時期は過ぎていましたが遅咲きが数箇所ありました。
下山道は石楠花がたくさんありました。
時期は過ぎていましたが遅咲きが数箇所ありました。
石楠花だらけの登山道。一度は花がピークの時に使いたいです。
石楠花だらけの登山道。一度は花がピークの時に使いたいです。
分岐点。
今回は近丸新道を利用して下山。
分岐点。
今回は近丸新道を利用して下山。
ヌク沢渡渉地点に到着。
ここで今までの汗を流してサッパリしました。
ヌク沢渡渉地点に到着。
ここで今までの汗を流してサッパリしました。
登山口に到着。
笛吹の湯にて汗を流しました。
笛吹の湯にて汗を流しました。

感想

もともと八ヶ岳テン泊の計画でしたが、天候が不安だったため急遽今シーズン初沢登りとなりました。山頂到着時の天気が良くて何よりでした。

百名山で適度に沢でも登りやすいこのルート。10組以上のパーティーが入っており人気であることが良くわかる。

登ってみた印象としては、沢は明るく水もきれいで歩きやすいが、巻きが多く物足りない部分もあった。ただ見所としてはホラ貝のゴルジュ、千丈滑、両門の滝など結構良い所も多く一度は歩いてみるのも良い所。特に山頂へたどり着けるのがグットです。

まだまだ水温が低く長々と沢に入ろうとは考えにくく、もう少し水温が上がってくれるとどっぷり泳いで遡行したくなる。

1700m付近のテン場適地は沢から高台になっており増水の心配もなく、樹林帯であるため風等の影響もほとんど受けないため快適だ。天気が良ければ焚き火でユックリしたかったが、あいにく雨で沈下してしまったのが残念だった。

沢登でテン泊は昨年の丸山岳以来だったが、やはり荷物が重いとバランスが取りづらく特に降りる時は注意が必要だ。もう少し荷物の軽量化、省スペース化を考え少しでも行動しやすいように考えよ。

それにしても西沢渓谷方面の登山道の石楠花の木の多さにはビックリ!満開の時にユックリと歩いてみたいと改めて思った。

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コメント

夏はやっぱり沢登り
やっぱり、沢泊まりはいいね。
渓谷美が思った以上に素晴らしく、充実した遡行だったよ。

今度は、万太郎で楽しみましょう
2011/7/13 10:28
テン場安心
今回のテン場は樹林帯で高台だったから増水、落雷の怖さがないし良かったね。
今年は万太郎行けるといいね。
2011/7/14 23:11
プロフィール画像
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