浮石100%⁉日本屈指のガレ場より鋸岳に挑む★【鋸岳・角兵衛沢ピストン】動画付き
- GPS
- 34:05
- 距離
- 15.0km
- 登り
- 1,389m
- 下り
- 2,201m
コースタイム
- 山行
- 1:55
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 2:05
天候 | ■天候 7/30 ・曇り ・天気図:http://www.tenki.jp/past/2017/07/30/chart/ ■天候 7/31 ・晴れ ・天気図:http://www.tenki.jp/past/2017/07/31/chart/ ■服装 薄手のベースレイヤー ■就寝 シュラフがなくても問題ないくらい暑い。ベースレイヤーにソフトシェルを重ね、軽くシュラフをひっかけていた。 |
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過去天気図(気象庁) | 2017年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
■往路 ・東京方面 → 茅野(JR線) ・茅野 → 仙流荘(JRバス ジオライナー \1750) ・仙流荘 → 丹渓新道入口(自由乗降区間。バス停はないので、事前にドライバーに伝える必要がある。南アルプス林道バス \1300) ■復路 ・戸台大橋 → 仙流荘(南アルプス林道バス \450) ・仙流荘 → 茅野(JRバス ジオライナー \1750) ・茅野 → 東京方面(JR線) |
コース状況/ 危険箇所等 |
◼丹渓新道入口→丹渓山荘跡 ・赤テープはあるが、踏み跡はところどころ不明瞭なところがあり、特に道が大きく方向転換した時にルートをロストしやすい。 ◼丹渓山荘跡→角兵衛沢分岐 ・丹渓新道入口のとりつき部は渓流になっており、丹渓山荘跡側の岸(進行方向右)に一度渡渉する必要がある。木の一本橋がかかっているが、ヌルヌルで乗ることは不可能。 ・熊ノ穴沢分岐から10分くらい上流に渡渉点(進行方向左に渡る)があるが、ここは丸木橋がかかっている。 ・角兵衛沢分岐→角兵衛沢の取り付きは進行方向右の岸に渡渉する。岸を上がってすぐケルンが見つかる。その右奥に10張り程度テントが張れる整備された広場がある。 ※正規のテント場ではなく、慣例的に利用されている事実上のテント場。ビバーグポイント的な場所なので水場がないので水を持ち込む必要がある。 ◼角兵衛沢分岐→大岩下の岩小屋 ・ケルンの裏側に樹林帯に赤テープが見えるため、そこから入る。 ・赤テープはあるが、踏み跡はところどころ不明瞭なところがおおい。特に沢をトラバースするような所がわかりづらく、夜明け前はルートをロストしやすい。 ・ガレ場の取り付き以降は進行方向左側にケルンや赤テープのマーキングがあるため、そちらをたどる。 ◼大岩下の岩小屋→角兵衛沢ノコル ・ココからは常に進行方向右側(左岸)を登る。 ・20分ほど登ると、進行方向右側よりに樹林の島が見えるてくるので。その中を歩くようにする。樹林帯内には赤テープがあり、足場が固く「圧倒的」にあるきやすい。中央、進行方向左の岸はガレがきつく、登れても下るのは難しい。かなり上部まで道がついているので、踏み跡をたどるほうがかなり楽である。しつこく赤テープを探し、樹林帯の中の道を行くのがが良い。 ・角兵衛沢ノコル直下はガレがきつくなるので、進行方向右の岸の岩壁に生えた草やハイマツに捕まりながら登る。つきあたりの岩の手前で左にトラバースする踏み跡があるため、見落とさないように。 ◼角兵衛沢ノコル→鋸岳山頂 ・ちょっとした岩場の上り。登りは良いが傾斜があるので下りは気をつけたい。 |
その他周辺情報 | ■仙流荘 日帰り入浴や食事も出来る。名物のローメンや、鹿肉のカツなどが食べられる。 |
写真
装備
MYアイテム |
cajaroa
重量:0.08kg
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個人装備 |
ベースレイヤー
ソフトシェル
ハードシェル
ズボン
靴下
グローブ
インサレーション
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図
コンパス
計画書
ヘッドランプ
スマートフォンGPS
予備バッテリー
筆記用具
保険証
時計(高度計)
ストック
カメラ
マット
シュラフ
水4リットル
|
共同装備 |
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ツェルト
ガス
バーナー
コッフェル
カップ
テント
ポール
テントシート
|
感想
鋸岳縦走は南アルプスのバリエーションルートの入門的な位置づけだが、この角兵衛沢はルート上の目玉の一つである。
「3歩進んで2歩下がる」
「100%浮石」
最大傾斜は40度近くになる広大なガレ沢が1000m近く続くのは登山者泣かせだ。
もし日本三大急登悪路というのがあるのであれば、ぜひ加えたいかも(笑)。ただ、きちんと踏み跡をたどることができれば、そこまで大変ではない。
鋸岳は、甲斐駒ケ岳まで縦走する計画で昨年の7月の連休に行く予定だったが、天気が悪く何度も見送った。先日の三連休も計画したが、どうしても一日は雨となり、上手く都合が合わせられなかった。
バリーションの岩場の縦走は安全を鑑みて、なるべく乾いているときにトライしたかったのである。
実は今回、月曜日に代休をとり、三連休として計画していたのだが、無情にも台風が接近し、縦走は断念せざるをえなかった。
ただ、もういい加減ピストンだけでもやってみようと、2日間の日程に変更して、決行することにした。
今回、台風接近による雨での増水が心配だった。もし丹渓山荘で、渡渉が不可能であれば、北沢峠まで引き返して仙丈が岳に変更するという計画で臨んだが、南アルプスの方はあまり雨が降っておらず、いつも通りの水量で心配は杞憂に終わったのでよかった。
縦走は断念したものの、何度にもわたる渡渉、ビバーグ地でのキャンプ。真っ暗闇でのバリエーションルートのルートファイ。広大なガレ沢、それらは、新鮮で、なかなか歯ごたえもあって予想以上に楽しめるものだった。
そしてさらに、山頂では見事に晴れ渡り、南アルプスの素晴らしい景色が迎えてくれ、思い出深い山旅となった。
今回勝手もわかったし、次はこそは縦走にトライしてみたいと考えている。
こんばんは。
山頂でお話しさせていただいたhkyagiです。
レコ拝見させていただきました。
ビデオ映像を見て、ガレ場の急登のすごさが伝わってきました。
まさに3歩進んで2歩下がるですね。
私にはとても考えられないルートです。
また、写真もみな美しく撮れていて(そもそもカメラがいいですね)、
楽しく拝見しました。
素晴らしいレコをありがとうございました。
また、どこかでお会いできましたらよろしくお願いいたします。
hkyagiさんこんばんわ
角兵衛沢、噂通りのルートでした。映像で足場が崩れているのは上部の100m程度の部分だけで、下の方は(浮石ではあるのものの)ほとんど崩れないので、思ったほどではないのですが、その上部は長かったです(笑)
下りでは、映像のガラガラ箇所を回避するルートを見つけたのでより楽でした。
足場が崩れたからと言って滑落に直結することはないものの、やや気を使うルートではあります。カメラ壊れちゃいますし・・・(^^;;
またどこかでお会い出来たら。
読んでいただきありがとうございました!
cajaroaさん、maamさんこんばんは。いやー、今回も大変お疲れさまでした。なんなんすか、このすんごいガレ場!映像も拝見しましたが、こんなところでもお二人のような熟練した方だと歩けるのですね・・・見ながら口あんぐりでした 。そんなデンジャラスな岩場と全く対比するような美しいウスユキソウなどの数々の植物。鋸山は未知の世界ですが、こんなエリアなのですね。今度縦走が叶ったら、あの更に厳しそうな稜線をお二人がどのように攻めるのか、とても楽しみです(←と書くのが適切ではないかもしれませんが)。くれぐれもその際はお気をつけて・・・です。
ryoさんこんにちは
私もこんなところ初めてです。はじめ見上げたときは、マジで!?と思いました。
かなり静荷重を意識して歩いてはみたのですが、どんなに丁寧に足を運んでも、結局は石が動いたり、くずれるので、効果があるのかよくわかりませんでした。どうにもならんなこりゃという感じでした。
人の通った跡をいかに通るかが鍵でしたが、踏み固められているというのはありがたいことです。道というものに深い意味を感じました。100年後は踏み跡が階段になっているんじゃないかな(笑)
足場さえしっかりしていれば、いかようにも対策が打てるので、実は、稜線の方が簡単なんじゃないかと思っています。
鋸なんて、1年ちょい前までは、全く興味はなかったのですが、あるとき、「未知」から「次のステージ」として舞い降りて来ました。甲斐駒からノコギリをみるていると、行きたくなるかもです。
cajaroaさん、maamさん、こんにちは😃
急登のガレ場歩行、お疲れ様でした😲
ガレ場、景観は好きなんですが、歩くの大変で、自分のスキルだと、まだまだ苦手ですね…
下手すると落石起こしたり、変なところに足首嵌って、捻っちゃいそうで…(~_~;)
沢の渡渉、素足で冷たいのもそうですが、足裏とか痛くありませんか?
VRの岩場でのルーファイ、大変でしょうけど、楽しそう✨
自分、まだ森林限界というと、まだ夏の北アしか行ったことないのですが、南アも魅力的💕
今年は難しいですが、来年行けたらいいなぁ😆
cajaroaさん、maamさんはじめ、皆さん行かれているレコ見てたら尚更行きたくなりました😍
machagonさんこんにちは
沢の渡渉は足裏痛いですよ。ただ、そういうもんかな?(笑)
アルプスというと、みなさん北アルプス行きたがるのですが、南アルプス、ディープで渋くていいですよ。
北アだとかわいい色の服を着た煌びやかな山ガールとか多いかんじですが、南アのテント場でこないだ「熊女」というテキストの入ったTシャツをきた女子大生がいたあたり、両者の温度差を象徴していたような気がします。あと、昔ながらの山小屋に、怖いご主人がいるとか、、、名物オヤジがたくさんいます。
そして何より豊かな水により育まれた原生林や花々が最大の魅力かもしれません。イロイロ回りましたが、命に溢れる印象があります。
高山独特の環境(ガレ場もそうですが、天候判断)があるので、まずはノーマルルートを楽しみながら始められると良いかと思いますが。そのうち鋸に行けと天の啓示が降ってくるはず?(笑)
今回も楽しくレコを拝見しました
ぜひあと二つも踏破レコを上げてください
ザレガレではありませんが、九州の濡れた火山灰土(黒土)はとにかく滑るので候補に入れて欲しい所です
wakatakeya さんこんばんは
あと二つですか〜・・・
努力すればどうにかなるものだと、悪路感ないですし。。。
本気で考え出すと実は難しいお題です。
そういう意味で九州の濡れた黒土は不可抗力感ありそう。
九州まで行かないとダメですか?(笑)
そりゃ「日本」三大急登悪路ですから、北から南までバランスよく揃えて頂きたい(笑)。この際、日本百悪路山とでも銘打ってコミュニティかヤマノートでトピを立てて、全国の悪路自慢をして欲しいものです
日本百悪路企画は面白いかもしれませんね。(笑)
やるとすると、「難路」ではなく「悪路」なのでテーマ立てと設問に一工夫入りそうですが、(ジャンみたいな岩や、沢とか「あたりまえ感」があるのは弾かないとですね。)
おぼん明けに密かにトピが立ってるかもです。(笑)
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