八ヶ岳・県界尾根から赤岳
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- GPS
- 32:00
- 距離
- 15.2km
- 登り
- 1,309m
- 下り
- 1,405m
コースタイム
- 山行
- 6:24
- 休憩
- 2:37
- 合計
- 9:01
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
大天狗から先はそれまでと一変し、一気に険しくなる。 |
写真
感想
弟子(妻)と2人で八ヶ岳の主峰・赤岳に行ってきた。いろんな誤算続きとなったトホホな山旅となった。
茅野市金沢の国道20号線沿いで4時半まで仮眠をとった後、登山口である美濃戸口に向けて出発。5時頃に美濃戸口に着いたら...駐車場はすでに満杯...。やっぱり、梅雨明け直後の海の日3連休の中日に美濃戸口に来て、駐車場が空いてると思うほうが甘かった...(苦笑)。こうなる事態も想定し、満車の場合には山梨県側の美し森からのコースに変更するつもりで準備してたので、登山口である『サンメドウズ清里スキー場』へ急遽クルマで移動。今回の山旅は山中テントでの1泊の予定で、元々は「美濃戸口→行者小屋→赤岳→横岳→硫黄岳→赤岳鉱泉→行者小屋→美濃戸口」の行者小屋をベースとした周遊コースを考えてたけど、「サンメドウズ清里スキー場→県界尾根→赤岳→横岳→硫黄岳→赤岳鉱泉→行者小屋→赤岳→真教寺尾根→サンメドウズ清里スキー場」という、県界尾根コースより赤岳に登り、真教寺尾根コースを下るルートに変更したワケ。県界尾根の登山口はサンメドウズ清里スキー場の入口より先にあり、一旦はそこまでクルマで乗り付けたけど、すでに先客のクルマが数台路駐してるため、弟子と荷物をそこに下ろしてからクルマをサンメドウズ清里スキー場の駐車場に置きに行き、歩いて登山口まで戻る。ガイドブックによるとサンメドウズ清里スキー場の駐車場に登山者がクルマを置く場合には使用許可書を取る必要があるとの記載があるけど、サンメドウズ清里スキー場の営業は9:30から。開くまで待ってられるかッ! ってことで、登山口で朝食を喰ってから、県界尾根コースに入る。このコース、虫が凄く多い。しかも、血を吸うヤツが...。暑さを考慮して短パン履いてたら、虫たちの格好の餌食になってしまい、数えきれないくらい刺された。こっちも数えきれないくらい叩き殺したケド(苦笑)。大天狗を過ぎる頃までは行程は順調だったけど、最初の鎖場を通過した時に一気におかしくなった(苦笑)。昔なら荷物も自分のカラダと一体となって岩場を登ってくれてたのに、今日は荷物は自分のカラダと完全に別物であり、自分のカラダを下に落とそう、落とそう、とするのである。この最初の難所を登り切った後、「このコースはもう下れない」と思った。弟子もこの最初の鎖場の通過に苦しんだ様子。2番目の鎖場を通過する途中で、右足のふくらはぎが攣った...(汗)。これまで登山中に足が攣ったことは何回かあったけど、いずれも冬だった。したがって、長ズボンを履いてるため実際に攣った患部を直接みたことはこれまでは無かった。今回は短パンを履いてたせいで、患部がピクピクと痙攣してるのがハッキリ分かった。「足がつる」とは文字どおり「足が攣る」なんだなぁ〜と、2分くらいその場にうずくまって、患部を叩くなどしながら、ミョーに感心してしまったが、そんな感心、してる場合では無い。回復した後、この2番目の鎖場を登り切ろうとしたところ、右足を庇おうとして歩いた結果負荷がかかったんだろう、今度は左足のふくらはぎが攣った...(汗)。よくよく考えてみると、私がテントを背負った山旅をするのは2009年9月の白馬岳登山以来。この時はテントはあくまでも緊急時の対応策として持ってたものであり、実際には山小屋泊まりだった。ホントに登山でテントで泊まったのは2006年8月の尾瀬以来。何が言いたいかというと、長年テントを背負った登山をやっていなかったせいで、カラダがテント泊1泊ぶんの荷物の重さに耐え切れないまでに劣化してたってこと...(汗)。この荷物を背負ったままでは横岳にある30 mの鎖場の通過は勿論のこと、来た道すら引き返すことは出来ないと悟った私、7合目と8合目の間にあった赤岳天望荘への巻き道に入ることを弟子に指示(苦笑)。直接赤岳頂上は目指さず、いったん赤岳天望荘で休んで体勢を整えることにした。赤岳天望荘でしょうゆラーメン喰ってコーラ飲んでくつろいだ後、またまたコースを変更し、赤岳天望荘からカラ身で赤岳頂上を往復した後(横岳もカラ身で往復しようとしたが弟子に反対され、断念)、地蔵尾根経由で行者小屋に下ることとし、明日はそのまま美濃戸口まで下山して、バス、電車、バスもしくはタクシーでサンメドウズ清里スキー場までクルマを取りに行くことになった。今の私の足の状態と体力じゃあ県界尾根も真教寺尾根も下れないとの判断だ。まず、カラ身で赤岳頂上への往復にかかる。1994年に3泊分の荷物を背負ってここを下ったとは信じられないくらいヘッピリ腰になりながら鎖場を通過し、無事赤岳頂上に到着。赤岳頂上山荘でも飲み物を買ってくつろいでから、赤岳天望荘まで戻る。赤岳天望荘から地蔵尾根を一気に下り、行者小屋に出た。今日はここでテント泊。今日の夕飯にそうめんを準備してきたけど、結局そうめんは作らず、小屋の食堂で私はカレー、弟子は牛丼を喰った(勿論、生ジョッキも傾けた)。私が担いで来た重い荷物のストレートタイプのそうめんつゆは無用の長物に...(苦笑)。
翌朝は、3時になると周囲のテントがガサゴソし始める。周囲が騒々しいので4時過ぎに目が覚めた(苦笑)。山ヤさんたちは朝が早い(苦笑)。朝食を済ませ、朝6時過ぎに行者小屋を出発。途中、カモシカと遭遇した。過去、幾度か山中でカモシカをみたことがあったけど、弟子は山中でカモシカをみたのは初めてってことで、感動してた。9時に美濃戸口に下山。駐車場が満車になってスゴスゴと引き下がるのは私たちくらいなものらしく、周囲にはばんばん路駐してあってビックリ! 私もみんなみたいにツラの皮が厚けりゃなぁ...(苦笑)。バス待ちの行列が長いため、臨時に増車されることになり、空いてるほうの『2号車』に乗って茅野駅へ。茅野からはJR中央線で小淵沢へ移動し、さらに小海線に乗り換え。清里で下車し、タクシーでサンメドウズ清里スキー場に戻った。丸1日以上置きっ放しだった愛車『Anonymous 2112』号のフロントガラスに「無断駐車 金壱萬円申し受けます」などという貼り紙があったりすることもなく、これ幸いに逃げるようにしてサンメドウズ清里スキー場の駐車場から脱出。
(当時の『GRACE UNDER PRESSURE』の記事をほぼ原文のまま編集)
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