明神岳 たそがれの登山隊
- GPS
- 32:00
- 距離
- 22.4km
- 登り
- 1,885m
- 下り
- 1,982m
コースタイム
- 山行
- 2:50
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 3:20
- 山行
- 12:10
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 13:30
天候 | 晴れ 午後ガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
東稜〜主稜下降でした。踏み跡は所々薄く、山域が見渡せれば問題はないんですが、ガスられたりしたら、少々迷いやすいです。バリエーションルートですから当然ですね。 |
写真
装備
共同装備 |
9.5mm50mザイル
|
---|
感想
いやはや、我々老人隊にとってはタフなルートでした。T先輩(72)Aさん(66歳)k女史(程々なお歳ヒントお館様と同じwww)あたし(63)
1日23時、一人で焼岳駐車場出発、ここから300mの下降4kmほどあります。釜トンネルからバスターミナルまで200m登ります。疲れないようにソロソロ歩いたんですが、マメは作るは太ももの付け根は痛くなるはとやっぱりアスファルト道路は人に易しくないですね。靴を変えればいいんですが、余分な荷物になるので・・・。
嘉門次小屋に到着、当然のように大歓迎されるはずもなく、静まり返っています。本当は、弟子のはず??のK女史がニコニコ出迎えてくれるはずと思い、到着したんですが・・・・笑うしかありません。そんなわけで、前日食べすぎたスイカのせい??でお腹をこわしたお爺は寂しく30分ほどの仮眠をとることになりました。
その後、前日嘉門次小屋のイワナ及び骨酒で大宴会の面々は、すっきり顔で起きて一言「おぉ着いてたか、イワナうまかったぞ!!」 だって、ねぎらいの一言くらい・・・・・
でも、正露丸をすぐ出していただき腹痛がよくなったので助かりましたよK女史 さすが我が弟子(勝手に思っているだけかも・・・)
私が連れてきた(エヘン!!)満天の星空の元、TZ仙人(焼岳登山で同行)に見送られ出発したんですが、すぐに道を失い迷子の老人隊 だから暗闇登山は迷いやすいいから偵察をしっかりと言っておいたのに、骨酒飲みたさにサッサと切り上げて、宴会なぞしてるからこうなるんです、プンプン!!(えっお館様もUガイドも偵察より骨酒・・・ウ〜ム)
まぁさしたる支障もなく30分ほどのロスで結果OK!!ただ苦難はこれだけではなく雨に濡れたボサでぐっしょり水浴び状態、さらにさらにハイマツ帯で花粉が舞い上がり息ができない。頭からまっ黄色になりウンザリ、さらにブユやらアブやらまとわりつく。ばかやろぉ〜〜〜と叫びたくなりますよ。さらにさらに私、足がつってしまい みなさんに迷惑をかけてしまいましたが槍の西陵に続きT先輩の漢方に救われ本当に感謝感謝です。そんな困難のなかバットレス登攀もスムーズに終わり、頂上では予定より30分以上早く到着。経験豊かな老人隊の実力をみせつけることが出来、チーフのAさんニコニコ御機嫌よく、皆にプラムを御馳走してくれました。みんなで握手、達成感はいろいろな困難の分 すばらしいものがありますね。
このころよりガスが掛かり始め、問題の主稜下降を急ぐことになりました。2峰側壁は1ピッチで速攻登り、あっという間に終わり、時間大幅短縮!!そこでひと騒動 ラストのK女史が、下でワイワイ叫んでるんですが、なんだかよくわからないので、いいから登れと登らせて、事情を聞いたら、なんと みんな登っちゃってガスの中、一人ぼっちで取り残された感がすごくて、さみしくて叫んでいたという事情に皆で大爆笑、K女史は照れ臭そうにしてました。
さぁ問題の3峰トラバース、ガスで先が見通せません。慎重に踏み跡を追います、尾根を跨ぐところで、迷っているとき、サッーとガスが切れ、4峰が現れました。おかげで進むべき方向が決定でき助かりました。支尾根方面にも薄いですが踏み跡が伸びていましたので・・・・。その後は順調に進み、5峰台地への下降はK女史の的確な助言で、少しのハイマツ漕ぎで到着できました。やはり山は天気次第で難易度は大きく変わりますね。
その後は、地獄のような下降、降りても、降りても7番標識が見えません
やっと見えたと思ったら、すごい倒木帯、入り口が完全にふさがれています。もし暗くなってからの通過ですと、相当苦労すると思います。
そんなこんなで、爺ちゃま登山隊は無事帰還できました。時間的には余裕を持って行動でき順調だったと思いますが、バリエーションルートも天気がよければ、なんちゃってルートだし、悪ければ、困難なルートに変身しちゃうのがよくわかり、改めて、自然の奥深さが分かった山行でした。
最後に、今回も、T先輩及びAさんとも、年取ってダメダ、ダメダ!のオンパレードでしたが、これは本人自身への鼓舞(年取ってダメダからもっと奮闘努力しよう!)ですので、皆さんは、完全に無視してください。同情などして優しくしようものなら・・・・!!
そこらを踏まえて、落日の如く陰りゆく我々年代を称して 黄昏の登山隊です。でも日はまた昇るんです!!頑張りましょう。
今回は、腹痛及び足の攣りでメンバーにご迷惑をかけてしまい申し訳なかったです。特に途中からザイルを背負っていただいたA氏、K女史ありがとうございました。懲りずに、また楽しいバリルート行きましょうね。三人娘さんはじめ皆さん、ちょっと怖いけど、圧倒的充実感に満たされるバリエーションに 是非(ただし先輩の許可とってね!!)
おしまい!!
追記、TZ仙人、T弟様、車の回収ありがとうございました。今回は残念ながら、あまりお話ができませんでした。またよろしくお願い致します。お館様、上高地への道、早く、快適、且つ安く済みました。ありがとうございました。またいろいろ教えてください。
コメント
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はじめまして
素敵なupでとても参考になります
実は来週末から同じルートにて穂高へ抜ける予定です自分の力量もご存知ないのに回答しづらいと思いますが…フリーで行けますでしょうか?北尾根はフリーで行けるのですがそれより難しいでしょうか?逆ルート稜線通し前ホは1度行きました…図々しい内容で本当に恐縮です宜しければご回答お願いします(_ _)
コメントありがとうございます。お答えになるか分かりませんが、当然自己責任の上でのことですので悪しからず!!東稜だけでOKですね。バットレス核心部は4級程度20mです。フリーで登るにしても、簡易ハーネス及び自己確保用のヒゲくらいは装備した方がいいと思います。ただし、濡れていた場合はかなりグレードが上がる岩場です、フリクションが効かないときついです。ハーケンはそれなりにありますので、ヒゲで自己確保して休むことも可能です。
それ以外の所は基本的ルートファインディングを間違わなければフリーでいけるとおもいます。山頂直下はルート気を付けてください。もろいし、大きな浮石だらけです。一番苦しかったのは、ハイマツの花粉にまみれて息ができなかったことです。登る時期にもう花粉が終っていることをお祈りいたします。気を付けて臨んでください。
ご丁寧にありがとうございました戻りましたら必ずご報告させていただきます
穂高南も予定に入れておりますので装備を確りしてまいります
雪はなさそうですね北ホ池経由もし北穂南陵〜貧乏沢まで降りたり槍ったりどっぷり北ア楽しんでまいりますありがとうございました
単独登攀は臆病なくらいでないと必ず事故起こしますので、気を付けて行ってください。成功をお祈りしております!!
mmakiraさん、明神岳東陵山行記、楽しく読ませていただきました。7月の計画が天候不良で計画の練り直しを余儀なくされ、今回リベンジ計画でしたが、晴れ男のmmakiraさんと最近の山行で晴れ男の称号を得ているT先輩が素晴らしい青空を引き連れてきたようですね。
黄昏登山隊とありますが、60歳を過ぎると、年がリセットされるので、皆さんとっても若く、岩場を登る姿は、青年そのもの、曙登山隊ですね!!
明神岳山頂までは、青空をバックに快調に登られたものの、それ以降はガスが掛かってくると、ルートファインディングが難しくなることなど、バリエーションルートの難しさも良く分かりました。
でも、皆さんが山頂でmmakiraさんのもち上げたみたらし饅頭とAさんが持ち上げたプラムで明神岳登攀成功を祝している写真を見ると、皆さんの満足感が伝わってきます。
mmakiraさんはじめ、皆さんいろいろとあちこちに爆弾を抱えながらも、無事に登攀を成功され、無事下山されたことに、改めて敬意を表させていただきます。
コメントありがとうございます。一つ私の未踏峰が減りました。MATUSANの百名山には遠く及びませんが、うれしいですね。東稜と主稜を一気に走破できるとは チーフAさんの山行計画によるところが大きいです。反面、早朝の道迷いは、暗闇の山道の怖さを教えてもらったっていう良い経験になったと思います。色々と厳しいことや辛いことも多かった山行ですが、それだけに達成感は大きかったと思います。
MATUSANもあと十座頑張ってくださいね
朝方、絶好の真っ青な空! 楽しそうなバリルート、羨ましい! 参加出来ず 大変残念でした。 またぼちぼちトレーニングしますので、よろしくお願い申し上げます。
返信遅れてすいませぬ!!H老新人は何かいつも貧乏くじっぽいね。今回は、行けば最高の経験できたのにね残念でした。8月はいろいろあって後半まで、行けそうにないですね。またさそいますので行きましょう。
なんか、すごい面々で、すごいルート行ってきて
本当にすごいですね!!
1番驚いたのは寝ずに夜通し14km歩き仮眠のみで岩登りするSさんです。しかもトップで。とても足攣ったりお腹痛い人には見えませんでしたよ!
流石です!
実は本人足が攣り、ザイルをAさんK女史に持ってもらったのがショックでガックリ来てるんです。T先輩には、年相応に!!とニヤニヤ冷やかされ、本当にショックなんです。たそがれちゃいたい〜。でも、もっと精進して強い体力をと気を入れ直しトレーニングに励みましょう!!
話は変わります。W女史が元気になって、良かった良かった。A女史達と山行けてよかったですよ、本当に、三人娘さんは一緒にレベルアップして来たので、一人だけ遅れちゃうんじゃないかと心配してました。また一緒に行きましょう。
頂上で、恒例のダンゴと西友のアップルパイ食べましょう!!
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