木曽駒ヶ岳と宝剣山ピストン
- GPS
- 17:53
- 距離
- 10.9km
- 登り
- 658m
- 下り
- 449m
コースタイム
7月17日 6:20頂上山荘-6:50宝剣山荘-7:30千畳敷駅
天候 | 快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
そこからロープウェーで千畳敷駅まで行きます。 駐車場は何日でも1回500円、バス・ロープウェーの往復チケットは3800円。 特定の日だけバスが朝5時すぎから出るので、早い時間から登山開始できます。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
宝剣山と、中岳の巻き道はやっぱり肝が冷えますが、注意していけば大丈夫です。 ちょっとわかりにくいところもあるので、周りの人に声を掛けながらいくと安全。 木曽山頂小屋から戻ってくる巻き道も、やや細くて危ないと言えば危ないです。 落石は音もなく落ちてくるらしいので、足元ばかり見てると危険、とはいえ足元はしっかりみてないともっと危険。 こまくさの湯は10時開店、600円。 喫茶ガロは11時半開店、ソースカツ丼1260円。 |
写真
感想
まず初めに、今回初めて山旅ロガーというandroidアプリを使ってみました。
ご丁寧にテン場でうろうろした距離まで記録してくれていますので、総歩行距離はあてになりません、あしからず。
携帯電話はデジカメがわりにも使っていたし、さらにGPSをつけっぱなしにしたことで電池が予想以上に早くご臨終。
携帯充電器も持っていったのに、足りませんでした。
1日目の夜からの写真が一枚もないのはそのためです。
2日目の朝焼けを撮れなかったのが心残りだけど、自分の目にしっかり焼き付けてきました。
ちなみに、山旅ロガーの使いやすさは完璧です。あとは電池さえあればいうことなし。
どうしても涼しい山でテント泊がしたくて、なんとか1人でも行けそうな高山を探したところヒットしたのが木曽駒ヶ岳でした。
トイレも水も提供してもらえる、初心者にも安心なテン場です。
千畳敷駅で靴紐結び直していると、関西弁のおじ様が私のザックをみて「テントですか」と。
気さくなおじ様ですがなんと、200名山を達成し、金剛山に2500回も登頂している猛者(65歳・みえない)でした。
女1人でテント、いいねぇたくましいねぇなんてお言葉、恐れ多すぎます。
神社にお参りして登山開始。
乗越浄土までの急登は、ゆっくりゆっくり。
白い登山道がまぶしいです。
後ろを振り返れば雲海と富士山と南アルプス。
何度も何度も振り返りました。
1時間ちょっとで宝剣山荘到着。
荷物をデポして、ちょっと腹ごしらえして気持ちを落ち着けて、いざ宝剣山へと歩き出します。
1人だし、(こんなんでも)一応女だし、事故でもあったら大変なので(要するにビビリ)たくさんレポを読んできたけど・・・あれ、思ってたより怖くないぞ。
私の前を歩くおじさん、すいすい登っていったと思ったらすいすい引き返してきた。
やっぱ無理だから!と。
でも見る限り行けそうだった。
荷物が軽いせいかもしれないがだいぶ強気なわたくし。
風もほとんどないし、岩も濡れてない。
行ける。
あまり深く考えず、目の前の岩と目印と鎖だけを見てた。
そしたらあっという間に山頂。
やったぁ。
360度、山、山、山!
うわーーーすごい。宙に浮いてるみたい。
遠くに槍が見えた。
山頂での記念撮影は6、7人が順番待ちしていた。
反対側(極楽平)にも行ってみたかったけど、次の楽しみとしてとっておくことに。
宝剣山荘に戻ってから、おにぎり食べてちょっと興奮した自分を落ち着かせる。
食べると落ち着く便利なわたくし。
また背負い直したザックが重いったら・・・
しかしこの重さが、なんともいえず好きなんだよねぇ。
中岳通ってテント場に10時着。
まだ3張くらい?私4番目。余裕の設営。
荷物を降ろしたらほっとしたのか、2時間くらい昼寝してしまった。
夜ほとんど寝ずに運転してきたしな。
起きたらテントの中サウナみたいになってて仕方なく外へ。
もう水もぬるくてやってられん!
というわけで、ある目的のためにいよいよ木曽駒ヶ岳山頂へ向かって歩き出した。
テン場からはあっという間に到着・・・するも、感動とかそういうのは後回し。
目的のためにそこはさっさと通り過ぎて山頂木曽小屋を目指します。
そしてついにたどり着いた!冷たいビーーーール!
ごくごく、半分くらい一気飲みしてやった。ふぅ。生き返った。
さて、ちゃんと木曽駒登ってくるか(おい)。
仕切り直して巻き道通ってもう一度山頂へ向かう。
この巻き道が、なんとも言えずスリリング。酔いなんか吹っ飛びます。
空木岳方面への稜線がきれいに見えます。
さて2度目の山頂。
スキンヘッドのお父さんとその息子さんに出会いました。
多分まだ小学校上がる前だと思う。
親子二人でテン泊なんだって。
息子さんは自分より大きなザックを担いできたらしい。
いいなぁ。うんうん。
やっぱ山はテントですよねって話で盛り上がった。
もう1人、写真を撮っていたお兄さんとお話。
100名山を撮り歩いて、この木曽駒で74座、明日の空木岳で75座なんだって!
記念すべき4分の3!
すごいね、みんな山への愛情がはんぱない。
本当は、明日濃ヶ池までいくつもりだったけど、山頂の出店のおじさまによると、この時間からだと1人じゃ危ないかもよということだった。
しかし馬の背の稜線があんまりにもきれいだったので、今日行けるとこまでいってみようと思う、というとカメラマンのお兄さんが一緒にきてくれることに。
この稜線、歩いていて本当に気持ちがよかった。
反対側から歩いてくる人とすれ違うたびに、濃ヶ池からですか?と聞いてまわるもみんなテン場からちょっと歩いてきて戻るだけ、という人で、なかなか濃ヶ池からくる人に会わない。
やっと1人、宝剣山荘から濃ヶ池経由で上がって来た人に出会えたが、今からだとやっぱり時間的にちょっと厳しいかな、とのこと。
濃ヶ池を上から見ることができたのでそこでよしとして、テン場に引き返すことにしました。
お兄さんは今日宝剣山荘に泊まって、明日空木岳を目指すという。
私は明日中岳の巻き道から帰るつもり、話すとお兄さんもそこを通って様子をメールしてくれました。
なんという親切!
道すがらお話をきくと、同じ干支でした・・・一回り年上!?
ぜんぜん見えない。山ヤは見た目が若いのか?わからんなー。
マイテントに戻ってまた一眠り。
暑いのに、よく眠るわたくし。
日が落ちてようやく涼しくなった。
そうそう、私が求めていたのはこの涼しさ!
味噌煮込みうどん作っておいしく頂き、コーヒー入れてチーズリッツ(大好物)食べて、7時半には就寝。
テント中に1人でいると、まわりの声がよく聞こえます。
「あ、このテント一人用かな?!」
「ちいさいねー、このサイズ、よくない?」
「上手に張れてるね」
そうでしょうそうでしょう。マイテント、最高。
1人でにやつきます。
8時半ごろ周りの声で目覚めると、満天の星空でした。
月の光が強すぎた感も否めませんが、それでも流れ星ゲット!
シュラフに入ったままテントから頭だけ出して、ずーっと星空見てた。
隣のテントから、お父さんが娘に星空の解説してる声が聞こえてきて、和む。
いろいろ懐かしくなっちゃって、少し涙でる。
そういえば、あんなにうるさかった虫がいない。
虫も夜は寝るみたい。
9時半にはまた就寝するも、テントが風でゆれるのが地震みたいで怖くてなかなか寝付けない。
ところが、11時半ごろトイレをすませたら朝まで熟睡。
眠れなかったのはトイレを我慢していたせいだったのか・・・てへ。
翌朝、まわりのがやがやし始める声で飛び起きる。
寝坊した?!と思ったんだよね。でもまだ3時38分。もう周りはうす明るい。
テントのジッパーを開けると雲海が広がっていて、地平線が濃いオレンジにかわっていくところだった。
首を突き出して反対側をみると、まだそこには満月が。
地球は丸いんだなあと妙に感心しながら二度寝。
4時過ぎにいもむしのまま起きて、キムチチゲ作って食べながらご来光。
思わず手を合わせる。
日が出てしまうと、またあの暑さと虫が戻ってきはじめた。
雨の中の撤収を考えると、なんと快適な撤収作業。
久しぶりに背負ったザックは少し軽くなっていた。
6時20分、刺すような日光から逃げるように中岳の巻き道へ。
お兄さんのメールでは、宝剣いけたならまぁ大丈夫でしょうとのことでしたが
10キロ以上のザックを背負ったままの岩場は、怖いったら!
鎖がある分、ぜんぜん宝剣山のほうが楽だった。
それに荷物の重さでこんなにもバランスのとり易さが違う。
しかも岩場の矢印がわかりにくくて立ち往生。
あとから来た人に道を聞いて、後をついていきました。
無理はいかん、無理は。
ちょっと冷や汗かいちゃったけどなんとかすり抜けて、休憩なしで千畳敷駅まで一気に降りた。7時半着。
今日もいい天気です。
混む前にと思って、8時にはしらび平駅、9時にはバスセンターに戻ってきました。
反対側の列はものすごいことになってましたよ。
こまくさの湯に開店と同時に入り、露天風呂から千畳敷を堪能して、黒酢レモン一気飲みして11時、喫茶ガロへ。
11時半開店なのに、もうすごい行列。
なんとか開店と同時に入店でき、12時半には完食できました。
噂に違わず、すごい量でした。
ヒレかつはとってもやわらかくって、衣はさくっとして、ソースがたっぷりしみこんでておいしかった〜うーんしあわせ!
疲れてるかも、と思ったけどそこから3時間ぶっとおしで運転し、15時半帰宅。
私、やればできるじゃないか!
事故にも渋滞にも巻き込まれず、本当に助かりました。
中央道は右も左も山だらけで、よそ見運転しないようにするのが大変でしたけど。
地元ミニストップの2倍マンゴーパフェで締めくくりました。
出会ったみなさん、そして山の神様、本当にありがとうございました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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好天に恵まれたようですね。
7/3に木曽駒ヶ岳・宝剣岳に登った時は、全く展望がありませんでした。
コマクサは、まだ葉のみでした。
18枚目の山は、御嶽山ではないかと思われます。
こんばんわ、サトルktといいます。
いい山行でしたねー。
読んでるこっちまで、ちょっと幸せな気分になりますね(笑)
私も今年テントデビューなんで、テントにニヤつくその気持ち分かりますよ!お互いニヤついた顔を見られないよう気をつけましょうね(笑)
はい、見事に快晴でした。
テント泊デビューが雨だっただけに、感動もひとしおです。
山教えてくださってありがとうございます!
それと、7月3日の山行記録を拝見させていただきました。
高山植物図鑑、すごいですね!
これからぜひ参考にさせてください。
にやにや、わかってもらえてうれしいです 笑
オーレン小屋の記事拝見いたしました。
私も行ってみたいテント場なんです!
テントデビューは一緒ですが、私は山行自体が去年デビューなので、まだまだ未熟者です。
この夏はできるだけ山に行こうと思ってます。
山、いいっすよね。
辛いのに楽しい…。
どしどし登りましょう!
自分の前日に行かれたのですね。
晴天に恵まれ、良い山行だったようでなによりです。
そうそう、辛いは辛いんですよね。
でも登りきると辛いのはふっとんじゃって
その後にくるなんともいえない感動がクセになっちゃってます!
日帰りの山行記録、拝見しましたよー!
17日も快晴でしたよね。
もしかしたらしらび平駅ですれ違ってたかもしれません
本当に楽しそうな山行でしたね。
お天気も「どピーカン」。テントデビューも楽しそうですし、読ませていただく方まで幸せな気分になります。
今年は私も駒ヶ根に行くつもりです。私もyo-coさんみたいに楽しい山行としたいです。
楽しんでいただけて嬉しいです
雨や霧の八ヶ岳も好きなのですが、木曽駒ヶ岳は晴れていたほうがめいっぱい楽しめると思いました。
sugi-chanさんが行くときも、いいお天気になりますように!
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