斜里岳 [山滴る]
- GPS
- 07:10
- 距離
- 11.2km
- 登り
- 1,125m
- 下り
- 1,133m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー
|
写真
感想
斜里岳
北海道地方には低温注意報が発令されており、上着がないと肌寒いほどの天候ですが、山に登るには好適なコンディション。
登山口である清岳荘までは知床斜里駅からタクシーを利用。折しもお盆休みでタクシー台数自体が少ない土地であるのでやむを得ない選択でした。
車の中から見る斜里岳は磐梯山を彷彿とさせる立派な独立峰としての面持ちであり、この姿を見るとやはり登って見たいという気持ちが強くなります。
清岳荘の駐車場にはたくさんの車が。これだけ人間が登っていれば熊の心配はないだろうと思いました。
山頂標高は1540mほどで清岳荘は680mですから標高差は1000mに満たず、沢の多く道とは聞いていたもののやや甘く見ていましたが、これが間違いであったことは登ってみてわかりました。
登山道に入るとほどなく沢となり、赤テープに従って渡渉を繰り返します。滑りにくそうな感じではあるもののできるだけ水面上に出ている石を選んだり、大きな岩の上を渡って行ったりするものですから、転ばないように神経を使います。
十回ほども渡渉したでしょうか、登りに使う旧道コースと下りに使う新道コースの分岐である下二股に出ます。
旧道コースはひたすら沢沿いの道を行きます。渡渉するだけでなく、沢の縁にある崖に沿って岩を登るような指示で赤テープがあったり、次々と現れる滝に至っては、その滝の脇の水の流れていない岩の斜面を登るように道が付いています。沢登りはやらないのでわからないのですが、沢というよりも岩登りに近い感覚です。濡れているところは滑りやすいですし、注意しないと沢まで転落しそうになりますので緊張を強いられます。
やがて沢は細くなっていくものの、沢を横切って登山道があるわけではなく、沢を詰めて行ってようやく上二股の分岐に出ました。
「山滴る」とは山の夏の季語だそうですが、まさに滴り落ちるような水と格闘するような登山道でした。
上二股からはいつもの登山道。しばらく登ると景色がひらけます。時折小雨もぱらつくような雲の多い天気でしたが、雲海の間からは知床連山を臨むことができました。
がれ場をひと登りして山頂に到着。遠望は効きませんでしたが、雲海の向こうに海岸線も見えて満足です。
下山は上二股から新道コース。熊見峠に登り返し、そこから急に下るのですが、段差の大きいぬかるみのある登山道は転倒しそうでいやらしく、辛抱が続きます。沢の音が聞こえ始めてからがまた長く、ストックを持つ手が筋肉痛になってしまいます。
ようやく下二股に到着。来た時と同じ道を清岳荘に戻りました。
緊張はしたものの登山自体を楽しめましたし、ミソガワソウ、エゾグンナイフウロなどの花も楽しめ、雲海の眺望もあっての、良い登山でした。
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