【船窪小屋(長野・2450m)】<針ノ木谷古道は通行できます!>船窪小屋と針ノ木谷古道整備



- GPS
- 25:44
- 距離
- 36.9km
- 登り
- 4,291m
- 下り
- 3,690m
コースタイム
- 山行
- 4:46
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 5:21
- 山行
- 7:00
- 休憩
- 1:12
- 合計
- 8:12
- 山行
- 6:39
- 休憩
- 1:57
- 合計
- 8:36
天候 | 13日=曇り 14日=曇り 15日=曇り時々雨 16日=曇り時々雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
・JR信濃大町駅からタクシー 料金6,200円位 ・駐車場あり、50台ほど可能、料金無料 ・登山案内所、トイレ、公衆電話、登山届ポストあり ・東京方面からはツアーバスあり 【下山口】黒部ダム駅 ・扇沢から関電トロリーバス 1,540円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆船窪新道(七倉登山口〜船窪小屋) 船窪小屋までは標高差約1400mあり、およそ140mごとに目印があります。 最初から急登で息が上がるところですが上がったところの丁度良いところでベンチ(10分の2.5くらい)があります。 その後も樹林の中を緩急を繰り返しながらの登り。 10分の4の目印にベンチあり。 10分の6の目印の手前で「七鞍の森」の看板があり、木の根っこに座って一休み。 10分の6の目印の先から「鼻付八丁」の連続梯子ありの一番の急登。 10分の7の目印まで続き、10分の8からは樹林帯を抜ける。 10分の9の手前で天狗の庭(昨日ベンチができたようです) 10分の9を過ぎてひと登りすると、山頂部のお花畑に出る。 お花畑を過ぎると10分の10。 全体的に木の根が多く、特に雨天時は滑るので注意が必要です。 ◆船窪小屋〜船窪テント場〜船窪乗越〜船窪出合 急登ではあるものの、危険箇所はほぼありません。 船窪乗越までの区間で、時折、不動沢(船窪小屋側から向かって左側)に道が延びていますが通らないでください。 旧道ですが、斜面の崩落が進み危険なため新道に付け替えています。 船窪新道と同様に木の根が多く、特に雨天時は滑るので注意が必要です。 ◆針ノ木谷古道(船窪出合〜平の渡場) 2007年に富山チロル山の会、船窪道しるべの会とで復活させました。 赤テープ、ペンキによるマーキングに添って通行すれば迷うことはないと思われます。 渡渉点が7,8か所あります。ほとんどが飛び石伝いで渡ることができます。 渡ることができなくても、靴が濡れる程度で、本格的な渡渉をしなくてもわたることができます。 両岸にマーキングしてあり、だいたい近くが渡渉ルートになりますが、その時々によって水量・水流が変化します。 実際には、足を運ぶ岩の位置や距離などを確認して通行ください。 ◆平の渡し(平の渡場〜平の小屋) 黒部ダムの完成により黒部湖によって分断された登山道を連絡するために開設された渡し船です。 関西電力が運営しています。(平ノ小屋(山小屋)に運航を委託)無料です。 運航期間:6/20〜10/31 平の小屋発=6:00、10:00、12:00、14:00(7/1〜9/30)、17:00 平の渡場発=6:20、10:20、12:20、14:20(7/1〜9/30)、17:20 平の渡場から乗船される際は、必ず船着き場で待機してください。 平の小屋から見て船着き場に人がいない場合は、運航を中止することがあります。 ◆平の小屋〜黒部ダム 黒部湖畔に添って延々と続く道。 累計標高差はないものの、小さなアップダウン、ハシゴなどがあります。 |
その他周辺情報 | 大町温泉郷 湯けむり屋敷 薬師の湯 〒398-0001長野県大町市大町温泉郷 TEL:0261-23-2834 http://www2.plala.or.jp/yakushino-yu/ |
予約できる山小屋 |
七倉山荘
|
写真
ここで登山届を提出しました。
登山道整備と伝えると「ご苦労様です」と言ってくれ、しばらく話し込んでしまいました(笑)
★平成28年7月から届け出が県条例で義務付けられました。
去年まで付いていた道がそっくり崩れ落ちています。
アルミ製のハシゴで下りて、トラバースしながら水場に向かうことになります。
「北アルプスで最も危険な水場」とか言っていましたが、さらにパワーアップしました(;´・ω・)
感想
針ノ木谷古道は、かつて長野県と富山県とを結ぶ交易の道でした。
明治11(1878)年には有料の新道ができ、外国人登山者が歩いた記録もあります。
また、戦国時代、富山藩主であった佐々成政が徳川に援軍を要請したルートとして言い伝えられている歴史の道でもあります。
昭和38(1963)年に、黒四ダムが完成し、黒部湖の横断は、それまでの吊り橋から1日数本の渡し船に変わり、不便さもあり徐々に道は荒廃していきました。
かつて黒四ダムの設計に携わった、船窪のおとうさん(船窪小屋の前の主人:松澤宗洋氏)とおかあさん(松澤寿子さん)が始めて、2007年に、富山県チロル山の会と船窪道しるべの会とで2年がかりで復活させました。
以来、登山道整備を行ってきました。
昨年は積雪が多く、前の週に台風の通過があり、天候もあまり良くなかったので、
今回の作業にあたっては、水量が心配されましたが、比較的少ないように感じました。
また、当日は、作業中にカンカン照りになったり、雨降りになることがなく、作業は順調に進みました。
◆赤テープ、スプレーペンキによるマーキング
◆草刈りや枝打ち
◆浮石や倒木処理
途中、渡渉点も何か所かあります。
水量や水流にもよりますが、ほとんどが飛び石伝いで渡ることができます。
素人の自分が、「これなら見失わないだろう」と思ってテープを付けましたので、大丈夫なはずですw
今シーズン初めて船窪小屋を訪れました。
朝、小屋から見える雄大な景色は、昨シーズンと変わることなく、心躍らせるものがありました。
これは、何度訪れても変わりませんね。
お出迎えとお見送りの鐘をたくさん鳴らしましたw
お茶会では、拙いながら久し振りに司会を務めさせていただきました。
今日歩いてこられた思いをそれぞれ語っていただきました。
当日は、曇りで周囲の景色が見られずDVDの映像のみでしたが、
翌朝、雲が切れて朝陽を浴びる立山が見られたのが良かったです。
他のお客さんと共に、ラジオ体操をして小屋を後にしました。
また、初めてアテンドを担当しました。
七倉登山口〜平の小屋の間を、針ノ木谷登山道整備を取材の新聞社のHさんと同行しました。
一足早く黒部湖畔を歩かれて単独で帰途につかれましたが、無事に下りられたとの一報にホッとしています。
どのような記事になるのか楽しみです。
多くの皆さんに、労いの言葉をかけて頂きました。
雄大な景色、山仲間との出会いと語らい、登山道整備の達成感…。
終わってみれば楽しい4日間でした。
安心して通行できるよう整備したつもりです。
ぜひ、自然美溢れる道をぜひ楽しんでもらいたいです。
一度とならずも何度でも、季節を変えて訪れても良いと思います。
http://funakubo.teamblog.jp/archives/3153762.html
★追伸
針ノ木谷古道を歩いた方々から、コメントを頂きありがとうございます。
その中で、Sさんは投稿された動画を紹介したく、リンクを貼り付けました。
ぜひ、ご覧ください!
コメント
この記録に関連する登山ルート
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今年は大阪の低山ばかりで船窪へは行かないのかと思ってたら、
やっぱり整備に行かれたんですね
針ノ木谷の渡渉点のマーキングは大変ありがたいです
昨年はテープやペンキに大変お世話になりましたから
私は1か月前の海の日に、初めて七倉から船窪小屋を往復しました。
ちょうど、お父さんとお母さんがいてラッキーでしたよ
hamahakoさん、こんにちは!
今年は仕事が忙しくて船窪への足は遠のいて、
「お盆くらいは!」と思って登りました。
おとうさん、おかあさんがいるラストですから良かったですね
テープやペンキは案外と楽しかったです
楽しんで喜んでもらえれば何よりです
また、どこかでお会いしましょう
15日に針ノ木古道を通った者です。解りやすいマーカーやテープのおかげで、無事に船窪まで歩くことが出来ました。ありがとうございました。
dxf さん、こんにちは
分かりやすいと言って頂いて良かったです
無事に登られたということで何よりでした
草刈りやテープ、ペンキよりも、
皆さんが歩いて道を踏み固めて頂くことが、
何よりも登山道整備だと思います。
また機会がありましたら、
今度は季節を変えて歩いてみてください
こちらこそありがとうございました。
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