白山(別当から中宮温泉)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 26.9km
- 登り
- 2,098m
- 下り
- 2,680m
コースタイム
アクセス |
---|
写真
感想
7/25 金沢駅発10時30分のバスに乗り別当出合いまで入る。別当まで途中の駅で昇降する地元の客は幾人かいたが登山客は金沢から乗った夫婦と男性一人に自分の四人だった。バスは白峰で十分ほど休み別当出合のバス終点に着いたのが13時5分、夏の白山登山の人はほとんどの人がここから登る。
バス停の横で店が出ていたのでラーメンを食べ昼食とした、登山を終えて下ってきた人の疲れた様子の中に満足感を持ちながら帰途につく人と入れ替わり出発した。
これから登る砂防新道はいったん沢に下り橋を渡る、道はよく整備され歩きやすい。一時間半ほどの時間で甚之助小屋に着く、小屋からの展望も良く小屋にひいてある冷たい水で顔を服と汗も引く。ここからあと一息で南竜ヶ馬場である。
南竜ヶ馬場のテント場は濃い緑に囲まれた台地になっている、今年は雨が多かったので周辺の緑は生き生きとし小屋の前を流れる沢も音を立てて流れている。
午後になって出ていたガスも消え青空が戻ってきた、早めに夕食を済ませ、しだいに赤みを帯びてきた太陽がエコーラインの尾根をかすめ遥か日本海に沈むまで野営場の周辺を散策する。今日はカメラのシャッターがおせなくなり故障、写真が取れなくそれにタオルも途中でなくした、箸とスプーンも忘れ少し気落ちしていたが、沈む太陽を見ながら石の上に座っていると少しづつ、まーこんな事もあるかと楽になってきた。
小屋でインスタントカメラを買って日没の写真を撮る、今夜は満天の星空の下で寝れそうだ。
山の夜明けは早い、四時過ぎには一番のパーティーが出発した、私は五時ごろテントを撤収し出発した、エコーラインを経て弥陀ヶ原に日が差すころ五葉坂の登りにかかる、室堂で水をほきゅし中宮温泉までの長丁場に備える。室堂の小屋から御前峰に日の出を拝みに上った人はすでに小屋に戻り今から登る人はいない。
頂上までの登りは早朝の澄んだ空気の中室堂の赤い屋根と残雪、別山につずく緑の稜線が日を浴び絵になる風景になる。御宝庫から翠ヶ池まで来るとあふれそうな水面に青空が映り真っ青な水面に少し角度を変えると水面に逆さ剣ヶ峰が映る。
池の端には残雪が残る、北側から中宮道に入る、急こう配の小さな岩尾根を少し下るとヒルバオの雪渓にでる、雪渓を下りながら横断す北弥陀ヶ原に出る、道の両側の夏草に着いた朝露で靴の中まで濡れた。P2349まで登り返すと、ハイマツ越しに残雪が豊富な主峰御前峰、剣ヶ峰、大汝峰から七倉山さらに岩間温泉に続く稜線の大パノラマが楽しめる、この辺りからしばらくは地獄谷、ハクさん主峰の眺望、それに足元の登山道に広がるお花畑のを楽しむ素晴らしいコースだ。
ハイマツの間にシャクナゲの白い花、お花松原、北弥陀ヶ原から鶯平の湿原にはハクサンコザクラ・クロユリ・シナノキンバイなど、日当りのいい笹の尾根にはニッコウキスゲが群生している。道の脇に花の株が雪解けの水に流れず引っかかり今年の花を咲かそうとしている、足の置き場に気を付けながら先に進む。
間名古ノ頭の西側を巻き三俣峠に出る、前回残雪のシンノ谷を下り念仏尾根を歩いた時の明るい谷の印象が残っていたが、今の時期は濃い緑の木々に囲まれたずいぶん山深い谷になっていた。ゴマ平ヒュッテまでどんどん下る、小屋の手前で念仏尾根に入る分岐があった。ここからは登山道の下刈りがしてあった、ブナの木の中何度か上り下りをするとシナノキ平小屋に出た。
今日は御前峰を過ぎてから誰にも会っていないので中に入り挨拶をしていこうと思い入口をあけたが気配だけで無人だった。小休止をさせてもらい中宮温泉に向かう、温泉山を越え清浄坂の下りに入るころには足元が怪しくなってきた、さすがに長い下りの道だ、湯谷に下る最後の階段では膝の感覚がなく久しぶりに下りのつらさを味わった。中宮温泉で湯にはいりバス停の売店でビールを飲みゆっくりしながら最終のバスを待つ。
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