大日岳 ピストン
- GPS
- 09:42
- 距離
- 15.9km
- 登り
- 1,800m
- 下り
- 1,790m
コースタイム
- 山行
- 6:58
- 休憩
- 2:42
- 合計
- 9:40
過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ゲートあり、朝6:00開門、この時期は19:00閉門の様子。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山口から大日平手前までは樹林帯。登り始めは緩斜面の九十九折。大日平に出る手前の牛ノ首近くでハシゴやロープあり、階段が切ってあり足の置き場が確保されていますが、牛ノ首の痩せ尾根歩きは慎重に。大日平に出ると高層湿原の木道歩き、途中、大日平山荘あり。沢を徒渉して斜面に取り付くと沢沿いの灌木帯の中の岩道歩き。何箇所か徒渉もあり、登山道と間違えて沢伝いに歩きかけることがあり徒渉時はルートに注意。最後の水場となる沢の徒渉後は大日小屋のある稜線までトラバース気味の岩場歩き。大日小屋から山頂までは草原の中を歩いてすぐです。 |
その他周辺情報 | 吉峯の湯 610円 |
写真
装備
個人装備 |
ガイド地図
コンパス
保険証
飲料水(2L)
ティッシュ
三角巾
バンドエイド
医薬品
タオル
携帯電話
雨具
時計
非常食
熊鈴
ヘッドランプ
ロールペーパー
ザック
タイツ
Tシャツ替え
長袖ジャケット
車
ズボン
グローブ
日よけ帽子
靴
カメラ
コンロ
コッヘル
ナイフ
|
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備考 | 足つりまくった。出発から二時間ぶっ通しはダメね。 |
感想
今年は天気に恵まれず、カメラが活躍しないなあと憂いていた中、この週末はどうよと週間天気予報とにらめっこ。前線が通り過ぎた土曜の昼過ぎから晴れるとの予報。おっいけるかな?と期待して寝た金曜の夜。
夜半、大雨の音で目がさめるも、雨雲レーダーによれば9時には雨は上がる予想。最悪、雨の中の山行になっても良いやと開きなおります。
登山口までの車中、カーナビによると富山県東部は大雨洪水警報発令中。近づくにつれて路面の様子はかなり降っていた様子。山の方向は雲がたれこめ、所によっては降雨中なのがわかる。ただ、うまく前線のお尻を追いかけてる感じでワイパーは使わなくてよく、何より西の空が明るいのが背中を押します。
常願寺川を渡る際にゼッケンをつけた人が走ってました。そこから先の道沿いでたくさんのスタッフを見かけたことで、立山マラニック開催日であることを認識しました。海抜0mから立山雄山に登るなんて冒険が自分が登る山域で同時に行われると思うとちょっと心強かった。
登山口に近づくと称名川は見たことないほど濁って増水してるし、悪城の壁からはあちらこちらで滝がおちてる。ハンノキ滝をながれる水が斜面に張り付かずに空中を舞ってるのは初めて。
大日平では沢の渡渉もあるし、増水してたら引き返さなきゃならない。こんな日に登る人いるんだろうか?といささか不安を抱きましたが、称名滝駐車場から、男性1名と女性2名の3名パーティーと女性単独の方が先行して大日岳登山口に入っていくのを見てホッとしてしまった。
さて、歩き出しは緩斜面の九十九折からとなります。雨上がりの曇とあって気温は高くなく、快適な登り始め。登山道が沢になっていることもなく、歩きやすい分ペースが上がり過ぎないよう、歩き始め30分は時計を見ながら意識してゆっくりと歩きます。時々、樹林が開けて見える弥陀ヶ原と称名滝の高さでどの辺りまで登ったかの目安になります。雨が降る様子もなく、順調に高度を上げて良い感じです。
猿が馬場のベンチを横目にしばらく行くと大日平の切れ落ちた縁に近づき、斜度が上がります。一旦樹林帯が途切れ、ロープやはしごが出てきます。それでも急勾配の斜面では岩場に段がつけられ、足の置き場は確保されています。
この急登を登り詰めて、沢音が急に大きく聞こえると牛ノ首と言われる痩せ尾根です。左側は雑穀谷に繋がる沢が流れていて両側とも切れ落ちてます。足元はまだ濡れたままの剥き出しの岩盤で滑らぬよう慎重な足運びを心がけました。(この辺りで過去にどなたか遭難されたのか、登山道脇に新しい花が手向けられていました。)尾根に出て300m程度は、左側が切れ落ちた斜面につけられた登山道で、まだ水が流れている箇所やはしごもあり、気が抜けませんでした。
この箇所の最後のはしごを登ると、ごくゆるい木段が出てきます。地面は湿地帯の様相を見せ始め、道は大きな水溜りになっていましたが、埋め込まれた木段が水面から出ていたので、これを踏みながら快適に歩けました。視界が開け木道がはじまると、ラムサール条約に登録された高層湿原 大日平の散策となります。3年前に登った時には所々整備中でぬかるみがあった木道はきっちり整備され綻びは殆どありません。
まだ頭上に雲は残っているものの、振り返ると富山平野と富山湾がはっきりと見て取れました。これは確実に眺望が良くなる!前回同じルートで登った時にはガスで成し遂げられなかった大日岳山頂からの剱岳撮影が期待できそう!
順調に木道を歩くと大日平山荘に到着。休憩を兼ねて小屋裏手に回って不動滝を撮ります。やはり増水の影響はあるのか以前より迫力ありました。称名川も濁っていてやはり朝方はかなり雨が強かったよう。でも今は降ってないし、これから晴れるはず。
一通り滝を撮った後に出発すると暫く木道歩きです。ここまでの木道より設置が古く、所々傾いて濡れた表面がよく滑りました。木道の最終近くで心配していた沢の渡渉が出てきましたが、問題なく渡れました。木道が終わって大日岳の斜面に取り付くと斜度がある枯れた沢のような岩場登りになります。岩場の両サイドが湿原から笹薮や灌木になります。大日平にはほとんど立ち木がないのに、なんでその上の斜面に林があるんだろ?
道は何度か沢を渡りながらぐんぐん高度を上げます。この箇所、下りの際にはっきりわかりましたが、両サイドが笹薮の泥土だったりするので登山者が往来すると岩に土がついて以前は滑りやすい印象をもっていたんです。ところが、今回は先に降った土砂降りで岩についた土が洗い流されたのか、岩の上の踏み跡に土がなくグリップが効いて今までになく上り下りしやすかったです。
灌木がまばらになり、沢からな離れて大きな岩が見え始めると斜度が幾分ゆるくなり、稜線が近づきます。この時間からは太陽も出てきて、眺望もよくなってます。大日小屋も見え始め、後少しで稜線。さあ、剱岳はみえるか?期待を持って稜線に取り付くザレた道を登ると、
思わず「おおぉー」と声を上げちゃった。今日はアタリです!ガスをまとうこともなく秋色の空にドーンと黒々と剱岳が姿を現しました。重いレンズとカメラ背負ってきた甲斐があった!
山頂に登頂する前に大日小屋の前のベンチで劔を鑑賞しながらに飯にします。雲は完全に上がり、眩しいくらい。しばらくすると山全体が明るく照らされました。いやーこれは絶景だわ、最高。
最近は雨天に負けっぱなしだったが、今日は絶対勝者じゃ!
たらふく食べている間にどんどん天気は良くなり、完全に秋晴れの様子。あわよくば奥大日岳もしくは七福園あたりまで行ってピストンできないかとも考えていましたが、結構足が重くなっていたので、大日岳山頂を踏んで帰ることにしました。
大日小屋から山頂までは草原の斜面を横切る登山道。チングルマのお花畑はほとんど綿毛になってます。カメラぶら下げての登頂します。
山頂からの眺めはさらに良かったです。剱岳から後立山に伸びる雲、すぐ間近にみえる立山連峰、はるか遠くの白山塊、手を伸ばせば届きそうな弥陀ヶ原。こんな日にここに居れる幸せを満喫します。かれこれ1時間半近く小屋と山頂で景色を堪能してました。
帰りは足の疲れも出てたので無理をしないように気をつけました。先にも書いたように大日平までの岩道はこれまでになく歩き良かったのですが、木道に出た際には足全体が攣りかけてしまい、大日平山荘の自販機でスポーツ飲料を一気飲みしてミネラル補給しました。
今日は下りでも不動滝撮影します。午後の不動滝は水量も穏やかになっているようでした。ほんの数時間前は濁ってた称名川が清流に戻ってる。そしていい天気のなか順光の称名廊下は緑が映えます。
午後になっても雲が上がってくることなく、大日平は木道の反射が眩しいくらいでした。その先の牛の首の急斜面も乾き始めていて朝ほどの緊張はありません。ただ、やっぱり牛の首からの急勾配は膝にきます。急な斜面やロープの箇所は前屈ストレッチしてからゆっくり降りるようにしてました。
樹林帯に入って緩斜面になると暑かった。称名滝のマイナスイオンにあたって涼みたいと、なかばやけくそ気味の早歩きで登山口に。一般観光客も多い滝見台への道を称名滝に向かって歩き出しましたが、八郎坂前の橋を越えたあたりで、風にあたって冷えた足が盛大に攣る!通路脇の手すりでストレッチしてやり過ごしたものの、この状態で涼んだら本当に歩けなくなりそうだったので、そのまま登り始めの駐車場に引き返しました。
久々にテンション上がった分、結構足に疲労が溜まったか?最近は終盤に足つりで苦労する、ミネラル補給とか鍛錬含めて対策せないかんわ。
とはいえ、ここ最近の天候の悪さで溜まった鬱憤を晴らせたいい山行でした。天気が良いってやっぱ大事よね。
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