愛宕山から鋸山と大岳山をめぐる

2017年08月26日(土) [日帰り]

• GPS: 09:47
• 距離: 16.0km
• 登り: 1,468m
• 下り: 963m

コースタイム

日帰り

• 山行: 8:03
• 休憩: 1:42
• 合計: 9:45

距離 16.0km 登り 1,468m 下り 979m

8:40 奥多摩駅
9:41 9:58 愛宕山
10:59 天聖神社
12:29 天地山分岐
12:40 13:11 鋸山
14:48 15:08 大岳山
16:38 16:39 鍋割山分岐
16:43 16:44 芥場峠
17:08 17:39 綾広の滝
18:03 18:04 長尾平分岐
18:25 御岳山駅

大岳山を目指すコースの中では少しマイナーな鋸尾根を往くルートです。

天候

晴れ後曇り時々雨

アクセス

利用交通機関：

電車 バス ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）

往路：JR青梅線・奥多摩駅からスタート
復路：御岳山ケーブルカーの御岳山駅でゴール。ケーブルカーで滝本駅に下りた後はバスで御嶽駅へ。ケーブルカーは片道大人590円。Suica,PASMO利用可能。御岳山駅の最終は18:30発。18:36滝本駅着。滝本駅傍のケーブル下バス停からの最終バスは18:41発で時間があまりないので注意（以上の運行時間は土曜日です）

コース状況／危険箇所等

基本的に整備された登山道ですが、鋸尾根から大岳山を越えて芥場峠へ至るルートは、途中に露出した岩場が多くあり、クサリ場もあります。注意すれば危険なことはありません。（一番急なクサリ場には、まき道もあります）

写真

8/26 8:15

朝8:00過ぎ、３年ぶりの奥多摩駅に到著です。

8/26 8:20

駅前の案内図を確認。３年前に歩いた遊歩道などの思い出話でウサクマひと盛り上がり。

8/26 8:42

まずは今回のルートを外れて氷川大橋を渡ります〜

8/26 8:43

氷川大橋を渡ると商店街。この時間ではまだ多くの店は閉まっていました。

8/26 8:45

が、2店のコンビニは営業中です。まずはここで、朝ごパンとランチを仕入れました〜

8/26 9:03

ふたたび氷川大橋を戻って、奥氷川神社へ。安全祈願をして、境内のベンチで朝ごパンをいただきました。

8/26 9:18

さあ出発です。３年前に楽しんだ奥多摩ビジターセンターのわきを抜けて行きます。

8/26 9:19

だいぶ雲が広がってきましたね〜昭和橋を渡ります。

8/26 9:19

気温はすでにかなりな上昇。橋の下で水遊びする人たちが涼しそうです。

8/26 9:20

橋を渡るとすぐに案内図があります。ここから愛宕山へ向かいます。

8/26 9:31

まずは深緑の中の根っこ道を登って行きます。

8/26 9:33

出ました！188段の石段が見えてきましたね〜３年前は絶望的に見えましたが、いまはそれほどでもないかな。

8/26 9:40

すんなりと石段を登り切ると、今度は岩場。こんな岩場でも当時はガタブルでした〜

8/26 9:47

愛宕山山頂手前の五重の塔に到着〜

8/26 9:54

3年間ぶりの愛宕神社で、この3年間のウサトレ安全の御礼をしました。

8/26 10:02

ここまでは３年前のおさらい道。ここから先がウサトレ初めてのルートになります。

8/26 10:07

木立の中の舗装路を5分ほど歩くと鋸山への登山口です。コースタイムでは鋸山まで2時間20分とのこと。

8/26 10:07

この登山道も、もともとは山岳信仰の参道なのでしょうね〜そんな雰囲気の石段から始まります。

8/26 10:11

植林された針葉樹の木漏れ日の中、木段の道を登って行きます。

8/26 10:17

綺麗なキノコが生えてました〜

8/26 10:17

これもキノコでしょうね。ちょっと舞茸っぽいかな〜

8/26 10:19

植林帯の中は見通しが利きませんが、送電線のおかげで、ここでちょっと展望。まだまだお天気上々のようです。

8/26 10:47

路傍に可愛い白いお花。これは見たことあるけど、名前なんだったかな〜

8/26 10:51

登山道の様相が少し変わっていましたね。

8/26 10:55

まだ何の支障もありませんけど、登山道に岩の露出が多くなってきました。

8/26 10:57

木立の間から奥多摩の山並みが垣間見れます。やっぱり上空に雲が広がってきてますね。

8/26 10:59

岩場にかかった鉄階段を登っていくと〜

8/26 11:01

天聖神社の大天狗様と鴉天狗様がいらっしゃいました〜まだ雲の隙間に青空も覗いていて、いい展望です。

8/26 11:03

天狗様の横に建つ、天聖神社の小さなお社にお詣りします。

8/26 11:07

天聖神社を越えると、風景が荒々しくなってきました。

8/26 11:11

鉄梯子を登るとクサリ場が続きます〜岩場の様子はどんどん厳しくなってきます。

8/26 11:14

通行注意浮の標識には、手書きで「浮石あり」。特に注意が必要と感じた先人からの忠告ですね〜ありがたい。

8/26 11:17

ずっと岩場かといえばそんなことはなく
、木の根の急登も。この辺りは土が少ないから板根化してきてますね〜

8/26 11:20

鎖場と巻き道の分岐です。当然、鎖場コースへ向かってみます。

8/26 11:21

ウサが登っていきます〜きちんと注意して登れば、さほど危険はありませんし、距離も短いです。

8/26 11:24

登り切ると展望です・・・が、だいぶ雲が出てきました〜

8/26 11:47

植林の中に立っている孤高の存在って感じですね〜

8/26 11:57

登山道を横切るような倒木もありましたが、問題ナシです。

8/26 12:17

これまた鮮やかなキノコですね〜いかにも「オレは猛毒だ」と訴えてます。

8/26 12:21

鋸尾根の1046m地点にある三角点にタッチしておきます。ここまで来ると、鋸山の山頂まであと少しです。

8/26 12:23

赤紫と白の鮮やかなお花がいくつも咲いていました。名前調べて追記します〜

8/26 12:34

風の吹き抜ける気持ちのいい尾根歩きもあり〜

8/26 12:36

大きな岩場もあり〜と大変だけどなかなか楽しい尾根道です。

8/26 12:37

大岳山、三頭山と並ぶ奥多摩三山の一つ、御前山への分岐です。ここを越えると、あとひと登りで山頂のはず〜

8/26 12:42

鋸山の山頂です。展望はほとんど利きませんが、ベンチが数基設置されています。

8/26 13:09

鋸山を越えると、まず急降下。せっかくのぼったのに〜T_T

8/26 13:14

上りもハードだったけど、下りも負けてないな〜

8/26 13:22

山頂のこちら側にも御前山への分岐があります。

8/26 14:11

その先は、しばらく笹に囲まれた穏やかな尾根歩きです。

8/26 14:35

そして大岳山山頂手前からは、ふたたびクサリ場混じりの岩場です。

8/26 14:46

ウサクマ的には、クサリは補助的な程度だったけど、大きな岩場の急登がキツかったです〜

8/26 14:57

ながいことウサトレの懸案だった大岳山山頂にようやく到着〜残念ながら、かなりガスも出てしまったので眺望を楽しむというわけにはいきませんでした。

8/26 14:59

でも、これはこれで、なかなか幻想的な眺めです。

8/26 14:59

山頂には二等三角点もありましたので、ここもしっかりタッチ！あとは山頂のベンチでランチです。

8/26 15:17

さて、御岳山方面に向けて下ります〜けど、この山頂は全体的に岩場なんですね〜こっちの下りも急降下です。

8/26 15:29

岩と岩の段差が大きくて、小柄なウサにはキツイです〜

8/26 15:40

ようやくたどり着いた大岳神社では、とってもユニークで可愛い狛犬さんが出迎えてくれました。

8/26 15:41

かつて徳川幕府の江戸城守護の祈願が行われていたという大岳神社は、ひっそりとした佇まいで、いかにもパワースポットの雰囲気です。

8/26 15:47

ここでトイレの標識。これは助かりました〜

8/26 15:49

2008年3月で閉鎖された旧大岳山荘の前を過ぎると〜〜

8/26 15:49

立派な公衆トイレです。トイレの前の展望の良かったテラスは崩落の危険があり閉鎖されています。

8/26 15:59

でも、立入禁止の柵の外からでもこの風景。天から押しつぶすような雲と、奥多摩の稜線の間に、微妙な光の隙間が広がって、これはこれで素晴らしい眺めです。

8/26 16:06

さて時間もかなり押してきました〜芥場峠に向かいます。

8/26 16:07

岩場の下りはまだまだ続きます。

8/26 16:08

ところどころには再びクサリ場も。でもみな軽めの補助的なクサリです。

8/26 16:23

ここからしばらく滑落注意の区間、という看板。でも道の崩落とかはなく、注意して歩くぶんには問題ありません。

8/26 16:29

滑落注意区間を過ぎると穏やかな樹林帯です。

8/26 16:29

補修用資材が積まれた小屋にあった砂の袋。くまの左官屋さんが可愛いので、思わずパシャリ！

8/26 16:37

ようやく標識に岩石園（ロックガーデン）が出てきました。

8/26 16:44

鍋割山分岐を過ぎ、ようやく芥場峠に到着です。サルギ尾根も気になりますが、今回はロックガーデンへ。

8/26 16:52

ロックガーデンへの道は鍋割山、大岳山の東斜面に位置するので、この時間だともう陰になってきます。

8/26 17:02

道はとてもよく整備されているので、サクサクと下れます。ここで御岳沢の対岸に渡れば綾広の滝はもうすぐ。

8/26 17:06

東屋が出てきて、ロックガーデンの入口に到着〜

8/26 17:08

冷たい清流にパシャパシャと両手を浸して、しばし涼を楽しみました。

8/26 17:09

ロックガーデン入口の石垣の脇に大きな案内図。ここも楽しみにしてきまさしたが残念ながら時間切れですね〜

8/26 17:18

だいぶ時間が遅くなってしまったので、滝行できる雰囲気プンプンの綾広の滝だけ見て、御岳山のケーブルカー駅へ急ぐことに。

8/26 17:35

綾広の滝のそばの水場。自己責任でガブ飲みしました〜うめーーー（≧∇≦）

8/26 17:41

山陰はだいぶ暗くなってきました〜

8/26 17:45

ケーブルカー駅まで2.4km。岩場で疲れた足に鞭が入ります〜

8/26 17:50

さっきまではまだ明るかった奥多摩の山並みにも薄暮が迫ります。

8/26 18:04

長尾茶屋も灯りがともってます〜茶屋の大将から「走らなくても間に合うけど急いで」と声をかけていただきました。

8/26 18:09

ようやく武蔵御嶽神社の参道に出ました〜今回はお詣りはパスさせていただきます。スミマセ〜ン

8/26 18:11

参道は上空が開けているので、写真よりはずっと明るいです。

8/26 18:14

それでも、遠方の街並みにもポツポツと灯りがともり始めていました。

8/26 18:24

最終ケーブルカー発車の5分前に御岳山駅に到着〜歩きながらお財布から引っ張り出したお札を握りしめて券売機へ突撃！

8/26 18:25

ギリギリにもほどがある〜でも無事乗車できました。レンゲショウマを見られなかったのだけが心残りですね〜また来年来ます。

撮影機器：

iPhone SE Apple

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ ズボン 靴下 グローブ 雨具 日よけ帽子 靴 ザック 昼ご飯 行動食 飲料 地図（地形図） コンパス 笛 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS ガイド地図（ブック） ファーストエイドキット 日焼け止め 携帯 時計 サングラス タオル ストック カメラ

感想

hadzuki

※写真コメントは追記中です。

週前半の天気予報では今週末も関東甲信地方はお天気が芳しくないようだったので、すっかりお休みモードだったですが、昨日あたりから「天気とくらす」で山の天気をチェックしていると、おやおや？奥多摩とかお天気持ち直しそうジャン！ということで 緊急モード切り替え。奥多摩の鋸山、大岳山、御岳山ロックガーデンを巡ってみることにしました〜

奥多摩駅。ここに立つのはウサトレを始めたばかりの2014年9月以来ですね〜これから最初に登る愛宕山も、当時はヒィヒィ言ってたけど、3年だったウサクマはどうでしょうか〜楽しみです。

青空の上を刷毛で掃いたような白雲が流れる奥多摩に到著したのは朝8時過ぎ。今回は奥多摩駅から愛宕山、鋸山、大岳山を縦走して、芥場峠から御岳山ロックガーデンまで巡ろうと、ちょっと欲張り気味に計画しました。最後は御岳山ケーブルカーで下山する前提なので、ケーブルカーの運行時間のうちに御岳山駅までたどり着くのが第一目標です。

まずは奥多摩駅から駅にほど近い愛宕山に登りました。まだウサクマにとって4回目のトレッキングだった2014年9月以来です。愛宕山の標高は500mちょっと。今では何の問題にもならない標高ですけど、当時のウサクマには未体験ゾーンで、ヒィヒィ言ってました。特に愛宕神社の188段の石段や山頂近くの岩場にビビりましたが、今回はそれを懐かしむ余裕も。何せ今回は標高差1000m近い登りですから、人工の石段でビビってるヒマはありません(^_^)v

懐かしの愛宕山を後に、いよいよ鋸尾根。この鋸山山頂までの尾根急登が今回1番高いハードルです。登山口から深緑の樹林帯をしばらくは粛々と（決して黙々と、ではない）登っていくと、石積みがありました。鉄階段を上ってみると、おお！石碑に刻まれた天狗様。大天狗と鴉天狗ですね〜ここが天聖神社のようです。ここまで樹林帯で見通しが利かなかったのですが、ここでようやく御前山などが望めました。
天聖神社を出ると、山と高原地図で「危」マークの付いた区間。ハシゴやクサリ場が続きます。一番大きなクサリ場には巻き道もありましたが、ここはクサリ場練習のために敢えてクサリへ。傾斜はかなりですが距離は短く、注意して登れば特に危険なことはありません。

クサリ場を登り切ると、一気に展望が開けて〜と関東甲信の今日の天気予報とはちょっとかけ離れた素晴らしいお天気に〜となればよかったのですが、ガスも出始めるし、時々パラパラと小雨が降り出さしたかと思えば日差しが出たり、とかなり不安定でした。それでも1日を通じれば晴れ後曇り程度で、まずまずのウサトレ日和でした。

その後には樹林帯や大きな岩の露出した登りなんですが・・・なんともこれが長〜いσ(^_^;)

御前山への分岐からひと登りして、ようやく鋸山（標高1109m）に到着しました〜
でも・・・鋸山山頂は狭くて展望もありませんね〜入れ替わり立ち替わりハイカーさんが到著するので、軽くエネルギー充填して、これはさっさと大岳山山頂を目指した方がよさそうです。

ふただび出てきた御前山への分岐を過ぎると、道は緩やかになりました〜どうやら今回最大のハードルは越えたように思えました。大岳山の手前まで、時々木立の間から覗く展望を楽しみながら、気持ちのいい尾根歩きでした。

ただ、ウサクマ的に最大のハードルは大岳山の手前だったようで、またはクサリの張られた岩場急登。クサリは大したことありませんが、思わす両手を使ってしまうような段差の大きな岩場に、結構手こずりました〜ここを慎重に登って大岳山（標高1266m）に到着し、ようやくランチに〜

大岳山からの下りもかなり厳しい岩場の急降下。これを乗り切り、ひっそりと佇む大岳神社をお詣り。こちらの狛犬さんはメチャメチャ可愛くてユニークでした。

この時点ですでに16時。芥場峠までハイペースで下って御岳山ロックガーデンを目指しました。しかしロックガーデンの芥場峠川の入口近くある綾広の滝までたどり着くと、もう山の陰側はかなりの薄暗さ。計画ではここから天狗岩や七代の滝を巡ろうと思っていましたが、これからでは暗くなってせっかくの滝が勿体無いし危険と判断。
それでも綾広の滝は滝壺のすぐ近くまで行けて大満足。ロックガーデン全体は、また次の機会にゆっくりと楽しむことにしました。

薄暮迫る登山道を急ぎ、御岳神社経由でケーブルカーの御岳山駅に到着〜最終ケーブルカーに滑り込みセーフでしたσ(^_^;)