雨にたたられた餓鬼岳・燕岳・有明山


- GPS
- 53:08
- 距離
- 32.4km
- 登り
- 3,775m
- 下り
- 3,778m
コースタイム
- 山行
- 6:44
- 休憩
- 0:41
- 合計
- 7:25
- 山行
- 7:26
- 休憩
- 1:23
- 合計
- 8:49
天候 | 23〜24日:曇り一時小雨。 25日:本降り雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
(中房温泉〜東沢乗越) 一般登山道ではあるが合戦尾根のそれとは比べ物にならないくらいマイナーなコース。いたるところに赤丸や白丸のペンキマークがあり道迷いリスクは少ないと思える。しかし、一度間違った方角へ進みかけもした。踏み跡は分かるが下草や枝葉が濡れているときには濡れ対策要。また、渡渉が数回あるが、未明にかなりの雨が降ったにもかかわらず靴を脱がずに渡ることはできた。 (東沢乗越〜餓鬼岳小屋) 概略下部は樹林帯、上部は岩稜帯というイメージ。岩は雨で濡れていても滑りやすいことはないが、木の根の上は要注意。初心者や子供にはハードなコースと思われる。 (東沢乗越〜燕岳〜中房温泉) コースに問題なし。特に合戦尾根は人気コースのため良く整備されていて歩き易い。その分登山者が多くてすれ違いの待ちが頻繁。 (有明山裏参道登山口〜有明山) 登り始めから急登の連続。途中からトラバース気味の登り。 トラロープもいたるところに設置されている。殆どの行程が樹林の中なので眺望は稜線に出てから一部でしか望めない。全行程に亘りリボン類の目印は頻繁につけられておりガスで薄暗くなっても道迷いの心配はまずなし。 |
写真
感想
■天気がまずまずという予報を信じて決行したものの毎日雨にたたられ、しかも最後の25日は本降りの雨で散々な思いを味わった。
8/22は中房温泉テント場に幕営したが夜中に結構雨が降った。8/23は4:12起床。雨は止んでいた。朝食を済ませた後、テントを撤収。大半の荷はデポしてサブザックに替衣類、弁当、飲料、果物、雨具、傘、ヘッドランプ等最低限の荷を入れて餓鬼岳を目指した。中房温泉をベースにした小屋泊まり山行のスタイルという次第。
昨日幕営申込みをするときに、受付の人から中房川沿いの東沢乗越へ至るコースは間違えやすいし渡渉箇所もいくつかあるので雨が降ってたら危険なので引き返すようにと注意を受けた。つい先日このコースへ行った人が行方不明になっているとのことだったので説得に重みを感じた。
雨は降っていないので問題なしとして予定通り沢沿いコースで餓鬼岳へ向かった。
■道は夜中の雨で十分に濡れた下草が茂っていて、直ぐにズボン、靴が濡れてしまった。雨具ズボンを慌ててはいたが、靴の中は防水機能が悪くて直ぐにびしょ濡れになった。鬼岳小屋に到着後は濡れた靴下などの乾燥作業に掛かった。小屋の客は自分だけかと思ったが、もう一人の予約客が17時からの夕食時刻を少し過ぎたころに到着した。というわけでこの日の客は二人のみ。
■小屋内はガランとしてい居るので寒くてトーブもついた。東京はものすごい暑さだというのにこの落差。20時消灯。早々に布団にもぐりこんだが、2度目に目が覚めたのは夜中の3時頃。雨音で目が覚めたのかもしれない。かなり強い雨で、もしずっと止まない場合は相当に厳しい歩きになるなあと、こんな天気の悪い日に登ってきたことを悔やんだ。中房温泉までの戻りのシミュレーションをしていたら目が冴えて以降は眠れなかった。
■4:40頃点灯と共に起床し行動開始。5時から朝食。夜中に本降りだった雨は幸運にも上がっていた。といっても今にも降ってきそうな曇り空には変わりない。朝食後に餓鬼岳頂上を往復した。小屋に戻り、身支度を整えて燕岳を目指した。結局思い悩んだ雨には最後まで殆ど降られなかったが、靴の中はたっぷり濡れた下草、枝葉で水じゃぶじゃぶになった。東沢乗越で靴下を絞った。絞った靴下を履いてしばらくしてまたその靴下を絞る。多少は歩きやすい感じになった。
■稜線に出てから西風が強くてしかもガスっているので眺めはない。晴れていれば槍ヶ岳などアルプス大展望が望める筈なのだが、残念至極。北燕岳へは寄らずに分岐からそのまま燕岳を目指した。燕岳頂上でガスが晴れるのをしばらく待ったが一向に埒が明かないので燕山荘に向かった。燕山荘はやはり人気の山小屋で多くの登山者がいた。風を避けて休憩してから合戦尾根を下ったが、下るにつれて小雨からも離れ、東側の方面は日も差してきた。対面に有明山がくっきりと眺められた。合戦小屋前は多くの登山者が居て、名物のスイカを食べていた。
■14:57一昨日ザックをデポした地点に帰着。この時点でのこの付近は陽射しもあった。テントを張って、濡れた靴下、雨具などを干したりし、16時過ぎに日帰り温泉に入浴。入浴後はビールを買い求めてテントの中で飲む。その後、夕食の準備にかかった。夜は早々に寝た。今夜も寝袋の必要性なし。背中がなんだかあったかい。やはり地熱があるようだ。
■夜から夜中と風が出てきて、ゆるく張っていたフライシートがハタハタと音を立てるので耳障りだった。明日の天気予報は曇りで雨の確率は40%と聞いた。晴れは無理としてもせめて雨が降らないことを祈って眠りに専念した。
■できるだけ早く下山して帰路に就きたいので25日最終日は3:30に起きだし行動開始。朝食後、一昨日同様にテントを撤収し、ザックをデポして6時前にサブザックで有明山往復に出かけた。出かける段になって雨が落ちてきた。第一駐車場奥の登山口から登り始めたが、雨は相変わらず降っている。林の中は雨足を幾分軽く感じられるので、雨具を着けずに登った。急登の連続。途中からトラバース気味の登りに転じて稜線に乗る。有明山頂には標準タイムより1時間以上も早く到着した。眺望は途中全くなかったが、稜線に出て見晴らしが効くところも出てきて東側の方は曇りながらも良く見渡せた。
■奥宮の南岳まで足を伸ばしてから往路を引き返した。帰るときにはいよいよ雨は本降りになってだんだん強くなりこそせよ一時的にも弱まることもなくなった。濡れついでに雨具ズボンはつけないままでいたが、雨具の上着だけは途中から着込んだ。下りは滑りやすく2,3度は滑った。中房温泉のザックデポ地点に帰着したのは11:24。予定時刻よりかなり早く戻れた。戻ってきたもののゆったりと雨宿りして荷物整理できるところがない。トイレの中で濡れたズボン、パンツ、靴下などを絞ってまたそれを身に着け体温で乾かすことにした。しかし、上半身は着替えた。
12:35発のバス便で帰路に就いたが新宿駅に着くころにはズボンは乾いていた。
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