㊱強風に背中を押されトムラウシ登頂(短縮路↑温泉↓)
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- GPS
- 12:43
- 距離
- 22.3km
- 登り
- 1,567m
- 下り
- 1,873m
コースタイム
- 山行
- 11:29
- 休憩
- 1:03
- 合計
- 12:32
天候 | 曇り&強風 |
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過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
飛行機
迎え:14:00新得駅発 送り:10:00宿発 東大雪荘〜短縮路登山口 新得ハイヤー 片道13900円/台 同じ宿のハイカーを紹介され折半 |
コース状況/ 危険箇所等 |
短縮路登山口〜コマドリ沢出合:足を取られるような泥濘。 コマドリ沢〜前トム平:8/21 ヒグマ出没情報あり。 前トム平〜山頂:強風の場合、防寒対策が必要。 温泉コース分岐〜トムラウシ温泉:登山道に倒木あり。道ははっきりしている。 南沼キャンプ指定地:トイレブース使用可能。 |
その他周辺情報 | 国民宿舎 東大雪荘 http://www.netbeet.ne.jp/%7Etaisetsu/tomurausi1.html |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
パーカー
ズボン
靴下
手袋
雨具
帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料(1L)
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ポケットティッシュ
保険証
携帯電話
時計(GPS)
サングラス
タオル
Suica
カメラ
シート
ヘッドライト
日焼け止め
お金
スパッツ
携帯トイレ
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感想
東大雪荘にチェックインする時に、今は登山道の泥濘がひどいので短縮路を使っても平均13時かかると言われた。登山情報が書かれているホワイトボードを見ると、「8/21 ヒグマに2.5時間足止め」とある。短縮路は使わずにと思っていたが、登りはタクシ−を呼んで時間を短縮することにした。新得ハイヤーに電話すると、他に2名のお客さんが居るとのこと。時間を合わせて、タクシー代は折半となった。
翌朝4時ごろ宿を出発して、日の出前4時半から歩き出す。足が抜けなくなるほどの泥んこ道はすぐに始まり、コマドリ沢出合まで3時間位続いた。登山道の両脇は笹原になっていて、笹につかまりながら歩く。高山植物が無いので植生の保護は考えなくて良いのは幸いだ。コマドリ沢に入ると急に泥濘は無くなり歩きやすくなった。清流沿いにお花が咲いて心地良いエリアだ。ただ、ここから前トム平までは先週のヒグマ出没情報がある。人馴れしたパンダ顔のヒグマに居座られると厄介なことになる。コマドリ沢上部にある岩場ではナキウサギの声が良く聞こえた。警戒して鳴いているのか姿は見えない。この岩場あたりから風が強くなり始め、前トム平では押し返されるような感じだった。体感温度もかなり低くなるので、前トム平でレインウエアを着た。体を濡らさなければ、低体温症は避けられる。
ケルンからトムラウシ公園までの岩場は、あまりルートのマークが無く、岩の汚れをたどりながら下った。トムラウシ公園へ降りてしまうと霧が晴れ、風も弱まって少しほっとする。タクシーで同乗した人達はここで登頂を断念したと言っていた。泥道に体力を奪われ、強風に押し返されながらここまで来ると、登頂を断念したくなる魅力的な場所だった。でも幸いなことに、私は南沼キャンプ場のトイレブースへ行きたかったので、この先を登り返す理由があった。
キャンプ場でもやはり強風が吹き荒れていたが、山頂へ向かって歩き出すと背中を押すような追い風に変わった。ここから山頂までは、吹き上げる風で体が浮いて飛ぶように登って行けた。山頂では眺望は無かったが、岩陰で7〜8名の人達が会話しながら食事をしていて、心地よい達成感が漂っていた。
今年は天気が悪い山行が続いたお蔭で、悪天候に対する対応能力がだんだん上がっているような気がする。こうして振り返ってみると、どのような状況でもそれなりに楽しめている自分がいる。危険は回避しながらも、悪天候とはうまく付き合っていけたらと思う。
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