至仏山
- GPS
- --:--
- 距離
- 10.6km
- 登り
- 870m
- 下り
- 865m
コースタイム
- 山行
- 5:00
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 6:00
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
特に無し。但し鳩待峠から山ノ鼻までの木道はミズバショウの実を目当てに現れる熊注意喚起あり。 |
その他周辺情報 | 06:00時鳩待峠駐車場の気温は14℃。日中は20℃を越えたがもう秋の気配。 |
写真
装備
個人装備 |
帽子
ヘッドランプ
サングラス
雨具
ストック
グローブ
無線
スマホ(GPS・マップ)
ツェルト
コンロ
無線機(433Mhz帯)
コンパス
ホイッスル
|
---|
感想
平日と言えども人気コース故か、0800で満車のネット情報。思い切り出発を早め0300起床。沼田で降りるとつい2週間前に通った日本ロマンティック街道。カーナビの古い地図には無いトンネルを抜け、スキーで数えきれないほど通った鎌田から尾瀬に向かう。立派な橋ができている。早朝のため戸倉の町も人気が無い。鳩待峠まで通行可。駐車場に0600前に到着。2500円の料金を払おうと窓を開けると涼しさを通り越して寒い。100円払って朝のお勤め。ビジターセンターには無料のトイレがあるらしいのだがこれだけはタイミングを逃したくない。登山口には学生パーティーの他はハイカーがちらほら。十分ストレッチしてから出発。直接に至仏山に登るか、山ノ鼻経由にするかまだ迷う。手元の登山届の出発予定から1時間半の余裕ができたので周遊コースとしたいが、山ノ鼻への道はミズバショウの実を目当てにクマが出るらしい。丁度そのとき中年男性一組が山ノ鼻登山口に出発した。この二人に付いて行けば熊さんも大丈夫。登山届をボールペンで修正して投函。しっかりした長大な木道には東京電力のTのマーク。維持も大変なコストだろう。ダム建設とかによる自然負荷への罪滅ぼしなのかも知れないが、この夏から我家は電気も東京ガスにまとめたばかりでちょっと申し訳ない気分。二十数年前この木道を下って尾瀬ヶ原向かった。随分下るな。100mは下っているような気がする。鳩待峠1591m、山ノ鼻1410m。180mも下る。そして至仏山頂2228mと言うことは一気に登り820m!コースタイム3時間の訳か。不安が募るが木道はいいペースで進む。監視や調査関係の腕章を着けた人たちとすれちがう。巨大な鎌を担いだ方。渓流の上にドローンを飛ばす環境省の方。さすが尾瀬です。熊除けおじさんパーティーのお蔭か無事山ノ鼻に到着。
山ノ鼻の小屋は記憶に残っている。
ここから登り続け。森林限界を抜け、熊の心配もひと段落。背後に広がる尾瀬ヶ原の全貌が徐々に見えて来る。今日も沢山のハイカーが湿原を進んでいるようだ。燧ケ岳が見事なピラミッド。そして右に視線を向けると双耳峰の日光白根山。お気に入りの百名山で、つい最近に感じるが登ったのは1年前、劔の直前練習登山だった。是非積雪期に登ってみたい。出発1時間。そろそろ休憩したいのだが、広い所が無く人も多い。なんとか登山道脇の木株に腰かけて休憩していると見知らぬ男性が「えっ休憩しちゃうの?誰か待ってるの?」おいおい余計なお世話でしょ。まだ1回も休憩してないのよ。あんたは私のリーダーか?昨日尾瀬ヶ原を歩き、今日のきつい登りでてんでばらばらになっている中年女性パーティーも、私の傍らで休憩し始め登山道を塞ぐのもお構いなし。出発するとすぐそこにベンチが有ったではないか。そこからは休まずマイペースで何とか800mを2時間強で乗り越え山頂到着。山頂からは天気図の割にまずまずのパノラマ。
残念ながら谷川岳は雲の中。リモートで自撮りしようとするも標柱では常に登山者が入れ代わり立ち代わりポーズを取るので独り占めは諦める。遠くの山々を眺めながらメロンパンとソーセージの昼食。風はあるが汗が乾いても丁度良い気温。広域のマップで周囲の山を追ってみる。燧ケ岳、会津駒ケ岳、平ヶ岳、越後駒ケ岳、巻機山、谷川岳、武尊山、日光白根山。どれも登ってみたい山ばかり。日光白根の頂上も賑わっているだろう。この冬は武尊かな?どうしても見る山見る山全て登りたくなってしまう。困ったものだ。更に大パーティーが到着したのでそろそろ出発。稜線は涼しい風が本当に気持ち良い。山を歩くといつも思う。ずっとここに居られたらどんなに幸せだろう。途中ブーツのソールが剥がれてしまった男性一人。他の登山者からもらったビニールテープで巻いている。登山中にあーなったら困るだろうな。私もリペアできるキットは一通り持ってはいるが。小至仏山頂も混雑。この辺りから遥か下方に登山口のビジターセンターに見えている。
https://youtu.be/NmFyvzSFUJU
えらく遠く感じるが地図では1時間強。地図を信じて一気に下るつもりで先ずはベンチでブレイク。暑いのでコンロは使わずアイスで(?)スキムミルク。今飲めばカルシウム吸収ばっちりのはず。後はハイドレーションだけでノンストップ。ところが歩き始めてからいざ吸ってみると水が出て来ない。ザックのどこかでチューブが屈折してしまっているのだろう。万一滑落して身動きできなくなっても、ハイドレーションだけでもなんとか生き残れると思っているのだが、次回から“疎通テスト“が必要だ。頂上を賑わせていたあの登山者は皆どこへ行ってしまったのか。誰にも会わなくなってしまった。熊さん出て来ないでね。咳やくしゃみ、それにストックを打ち合わせてお知らせする。出てきたら鼻に連続パンチしますよ〜。湯の小屋温泉への分岐。12kmはお風呂入りに行くにはちと遠い。今日一日ずっと見守ってくれていた燧ケ岳ともそろそろお別れ。
https://youtu.be/arNipuJ6P8A
登山道脇に赤く成りかけの葉を発見。既に秋が近づいてきているのだ。ジョギングなら20分程度の3kmが膝も笑って結構しんどかった。鳩待峠に到着。広場では大学のゼミらしき集団が教授の説明を聞いている。「ここは分水嶺なんです。登山者の方が座っているベンチの手前辺りの高い部分から、こちら側が阿賀野川で日本海へ、あちら側が利根川で太平洋へ・・・。」丁度私が歩いている辺りではないか。甲武信ヶ岳行かなくともこのビジターセンター前の広場で体験できてしまうのか!左足が阿賀野川水系川上川で右足が利根川水系片品川。彼らは余計な植物が尾瀬に入り込まないよう念入りにブーツのソールをマットでクリーニングして山ノ鼻に向かって出発して行った。コカ・コーラゼロを一気飲みし駐車場に向かおうとしてEXLIMのレンズフードが無いのに気づく。広場の歩いた辺りを全て確かめたが見つからなかった。ポツッと来たので先を急ぐ。クルマで一旦鎌田に向かったが反対向きにも道があり水上の方面に行けるようだ。ならばそちらを回って行こう。坤六(こんろく)峠からは至仏山の山頂付近らしき部分が見えている。ここからは奥利根湯けむり街道と言うらしい。そして照葉狭に入ると次々と現れる滝。暫く行くと紺色のヘルメットにジャケットで固めた一団が前方を渡っている。昨日観た「海猿4」の影響か一瞬SATに見えた。良く見りゃ防弾チョッキではなくライフジャケットだった。ここはラフティングができる川のようだ。サラリーマン転覆隊も下っただろうか。あれこそ理想のサラリーマンライフ。あそこまで子供に返れたらほんとーに幸せだ。あの連載を読むためだけにBEPALを読んでいた(買わずに)。奈良俣ダムに出た。巨大なロックフィルダム。確か社会人何年目かの頃、大学時代の友達のS村君と温泉旅行に来て、このダムを見たはず。まだ四駆のBLUEBIRDを買ったばかりだった。泊まった旅館を探しなら走るが見当たらず水上プリンスへの分岐に着いてしまった。もしかしてさっき右側にちらっと見えた廃屋が?ちょっと戻ると、微かに記憶に残る温泉の建物があった。“洞元の湯”。ガラスも割れ打ち捨てられた温泉館。かつて本館が有った場所にはカヌー体験ハウスが建っている。会社の先輩たちとテニスに来たプリンスホテルも見て行こう。森の坂道の先に突然現れるシルバーのホテル。今は水上高原ホテルになったようだ。リゾートホテルなるものに泊まったのは恐らくあれが初めてで、ジーパンも禁止のレストランで“ジャージにも見える”パンツを履いていた私は着替えて出直すことになった。最近のリゾートホテルは逆に浴衣やサンダルまで許すところが多いが。ここから水上までが記憶を遥かに超えて遠かった。途中、谷川岳の双耳峰が見えた。藤原ダムをパチリ。水上温泉の先、道の駅「水紀行館」で足湯に入る。ちょっと温いが疲れた足がじんわり緩むのが分かる。
http://www9.wind.ne.jp/mizukikou/frame.htm
脇に上越線で活躍したらしいEF16が展示されているのだが、もう少し手入れしてあげた方が良かったんじゃないか?給油して水上インターへ。最後に谷川岳がまたチラッと見える。昼間走ると子持山の存在感が凄い。劔の練習でちょいと登った山はこんな立派だったのか?今日の関越は順調で、昭和インターの工事渋滞以外はスムースに流れていた。さて、これで5座連続百名山、今年だけで7座。狙うつもりは全く無いのだが、山選びに迷うとやはりついつい選んでしまうらしい。次は日本一の分水嶺甲武信ヶ岳か、朝日連峰も、巻機山も良いが。家族で大菩薩嶺か。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する