焼石連峰大縦走 夏油温泉から東成瀬へ
- GPS
- 30:38
- 距離
- 31.1km
- 登り
- 1,756m
- 下り
- 2,095m
コースタイム
- 山行
- 6:56
- 休憩
- 0:17
- 合計
- 7:13
- 山行
- 9:27
- 休憩
- 0:01
- 合計
- 9:28
この焼石連峰に限定すれば、かなりいい加減です。
今回歩いたルートで最も相違が大きかったのは、焼石岳西方の8合目と5合目の間。
地図記載の標準コースタイムは下り1時間丁度であるが、その区間は川沿いのアップダウンのあるぬかるみや3回の渡渉、沢筋からの登り返しなどもあり、オイラの場合で2時間10分の時間を要しています。倍以上です。
地図をよく見ていただくとわかりますが、歩きやすい林道よりも明らかに速い速度で
歩かないとコースタイム通りとはなりません。
今回は歩いていない他の区間においても、この時間で歩けるの?っと思える区間が複数ありますので、焼石連峰入山の方は十分に注意してください。
オイラは標準から少し遅めですので、参考にしてくださいね。
下山が遅れたときにタクシーを使うことも検討していましたので、事前に地元の
タクシーに迎車が可能かどうかを確認した際に、次のことを言われました。
「遅れてくる人が多いので連絡先を教えてください」
納得です。すずこやコースを下山するのであれば、平均的な人で2時間以上遅れると思います。
天候 | 天気予報では1日目は晴れ、2日目も晴れで岩手県全域で降水確率は終日0%。 実際は⇒ 1日目は晴れ時々曇りで夕方一時雨。稜線は爆風。 2日目は早朝雨、以降はガスで展望なし。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰りは成瀬温泉近くのバス停からJR奥羽本線の十文字駅まで路線バスを使う。840円。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
全体的に入山者が少ないコースです。出会った人は2パーティの3名だけ。2日間32キロの行程です。 ほぼ、刈り払いはされているものの、人が少ないためか踏み跡が薄いのです。 特に、沢にコースがつけられている場所などは、歩いた形跡を見つけるのは困難。 標識も乏しいので、怪しいと思ったら、きちんと確認が必要です。 宿の人の情報では数日前に経塚山と金名水避難小屋の間で道迷い遭難があったそうです。 実際にルートを探すのに手間取ったのは、経塚山山頂直下のガレを下った場所。 ガレそのものに踏み跡がなく、その後のハイマツ帯に伸びるルートも見つけにくかったです。 渡渉個所は夏油温泉側に1カ所、東成瀬川に3カ所です。 水量が少なければ問題はありません。 |
その他周辺情報 | 入山前の前泊に夏油温泉。 下山後は成瀬温泉(400円)にて入浴。 帰りの食事は横手にて横手焼きそば。 |
写真
感想
仕事の都合で休日出勤が続いていたオイラ。
月曜に代休が取れそう。
台風の進路を気にしながら、もっとも天気が良さそうな北東北に狙いを絞る。
どうせなら未踏の地。焼石連峰。
それも、公共交通機関のみで、最も長いコースを歩こうじゃないか。
ということで、岩手県の夏油温泉から秋田県の東成瀬村にある成瀬温泉までの
30キロを超えるロングルートを設定しました。
夏油温泉までの路線バスは数年前に廃止。
なので、このコースを歩くためには入山前の前泊、下山後の後泊を行い、
宿の送迎バスを使う必要があります。
東北新幹線の北上駅13時45分に出発する大型バスは、助手席も含めてほぼ満席。
JR東日本の企画切符の「大人の休日クラブパス」期間中なのでこんなものでしょう。
その夏油温泉。
5つの露天風呂(そのうち1つは女性専用・残りは混浴)、2つの内風呂は
全て異なる源泉。っていうか、湯舟が温泉の湧出口だったりします。
加温・加水も一切なしなので、熱かったりぬるかったり。
東北の山奥の湯治場気分を存分に味わえますよ。
ただし、1泊2食で11500円の料金には???
自炊部に4000円で素泊まりをお勧めします。
食事は期待外れでした。
さて、登山1日目。
避難小屋に平日宿泊なので、急いで出発の必要もありません。
標準コースタイムは6時間なので、2時間ほどの余裕をみても8時間。
8時出発でも日没の2時間前には到着できます。
林道歩きを1時間強。
最初の難関?です。
2年ほど前に崩壊したトラス橋。現在は残骸は撤去済み。
水量は決して多くはないのですが、登山靴での強行突破は無理。
オイラはクロックスに履き替えました。
水が冷たくて気持ち良かったです。
それから稜線までは、ジグザグの急登が続きます。
経塚山を東側より巻くと、森林限界を超えて急に視界が開けます。
ここからが見事なお花畑。北上盆地を遠望し、中沼を俯瞰しながらの楽しい区間です。
経塚山は爆風の中でした。
風速30m以上の風が休むことなく吹き荒れています。
立っていることが困難。ストックを使って耐風姿勢をとりながら、
お花畑の急斜面を下ります。正直、怖かったですね。
意外と多くのアップダウンが続きます。また、ここが登山コース?って思えるような沢の中、崩壊地。歩く人が少ないのでしょう。
数日前に遭難騒ぎが起きたのもこの区間のようです。
宿泊場所は金名水避難小屋。
予想通りの貸し切りです。
広くてきれい。これだけ素晴らしいのは、裏岩手縦走路の大深山荘(避難小屋)、
朝日連峰の狐穴避難小屋や竜門避難小屋ぐらいしか思い当たりません。
無料で使えるなんで、大感謝です。
散らかしたけど、きちんと片づけましたからね。
2日目。
前夜の天気予報では岩手県全県で晴れ。全県で終日降水確率0%でしたが、雨の音で目を覚まします。
風も相変わらず吹いていますし、濃霧に包まれています。
本日の行程も長いので、天候回復を待つこともせず、ザック内の防水もしっかりとしたうえで出発とします。
東焼石岳までは、ゆるやかな登り(下りもある)が続きます。
雨はやみましたが、濃霧のまま。普通の強風です。
ここから焼石沼までの高山植物もすごかったですね。
当初の予定では、焼石岳に登頂!も目的の1つでしたが、濃霧と強風。
今回は見送ることとしました。
結果として、この事が良かったのですが…。
昔は牧草地だった焼石沼付近。ここからが標準コースタイムと大きく外れる。
標準コースタイムの2倍以上。
下山が遅くなると入浴はおろか、本日中の帰宅も困難になるので、
当初予定していたすずこや尾根コースを諦めて、最短の3合目コースへと変更をする。
林道+舗装された国道歩きを2時間半で、最終目的地の成瀬温泉に到着しました。
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