日本海から太平洋への最終コース;藪原駅から将棋頭経由下島駅


- GPS
- 56:00
- 距離
- 39.4km
- 登り
- 2,028m
- 下り
- 2,318m
コースタイム
- 山行
- 3:20
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 4:00
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
日本海から太平洋までのコースは後述。ここでは今回のコースについて示す。木曽駒高原から登り途中の正沢川に橋は無いが 岩を飛べば問題ない水位だった。西駒山荘から伊那スキーリゾートへ行く道は板沢の頭まで順調だったが、そこを右に曲がらず直進しコースを外れた。道は無くとも赤いテープがあったが それも途中で無くなり、強引に進んで最後は沢沿いに小黒川に出た。 |
その他周辺情報 | 以下の写真は日本海から太平洋まで全コースのダイジェストである。今回のコースの写真はNo.25と26。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
飲料
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
常備薬
ロールペーパー
携帯
時計
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
|
---|
感想
9月2日から2泊で頭書のコースを歩いた。これで日本海から太平洋まで私の一筆書きが繋がった。意図してこのコースを最後にした訳では無いが、振り返ると必然であったかも知れない。その理由の一つは将棋頭山の近くに分水嶺があり、丁度 日本海と太平洋を分けていること。西駒山荘の朝は良く晴れ、管理人さんに教えて貰った後立山連峰から北アルプス、さらに南アルプスを遠望して、歩いた範囲の実感が持てたこと。そして最後に西駒山荘から暖かく送り出されて伊那スキーリゾートを目指したが、途中 板沢の頭でコースを間違え右に曲がらず直進して、小黒川の駒ヶ岳神宮付近に出てしまったことは、まるで「未だ未熟だよ」と山に言われたかの様で長く記憶に残ることだろう。
日本海から太平洋まではTJARを初め色々なコースが歩かれているが、私のコースを以下に紹介する。このコースは19回に分けて繋いだもので、栂海新道以外南行(日本海側→太平洋側)である。
<コース概要>
親不知←栂海新道←朝日岳←法華温泉、法華温泉→白馬大池→白馬→不帰の剣→唐松頂上山荘、唐松山荘→五竜→鹿島槍→爺が岳→扇沢、扇沢→針ノ木雪渓→船窪小屋→七倉温泉、七倉温泉→高瀬ダム→烏帽子小屋→双六小屋→新穂高温泉、新穂高温泉→白出沢→穂高→徳沢園→上高地、上高地→明神→徳本峠→島々、島々→天狗岩→鉢盛山→奥木曽湖→藪原、藪原→木曽駒高原→将棋頭→小黒川→下島、下島→高烏谷山→戸倉山→市野瀬、市野瀬→柏木→松峯小屋→仙丈ヶ岳→北沢峠、北沢峠→仙丈ヶ岳→熊ノ平小屋→塩見岳→三伏峠→鳥倉、鳥倉→三伏峠→小河内岳→赤石岳→椹島、椹島→笊が岳→雨畑→角瀬、角瀬→七面山→八紘嶺→梅ケ島温泉、梅ケ島温泉→安倍峠→十枚山→地蔵峠→有東木、奥山温泉→稜線出合←地蔵峠→青笹山→真富士山→平野、平野→真富士山→薬師岳→文殊岳→則沢、牛妻→文殊岳→鯨ヶ池→賎機山→浅間神社→大浜公園
<コースの特徴>
“羈單無理のないコースで、時間さえあれば繋げられる。またコース上には温泉宿や山小屋が点在しテント泊はしなかった。一日で最も長く歩く箇所は、笊が岳と鉢盛山である。共に有人小屋がなく早朝から日暮れまでかかったがテントを持てば解消される。また梅ケ島温泉からの阿部東稜は途中に山小屋がなく4回に分けたが、テントを持てば1-2回で踏破出来そうである。但し水場は少なく、熊にも注意が必要となる。
一般道(林道を除く)を歩く距離はかなり少ないものとなっている。一般道歩きが必要な個所は島々近辺の約2km、奥木曽湖→藪原駅→木曽駒高原の約24km、小黒川→下島→高烏谷山登山口の約16km、市野瀬→柏木(地蔵尾根入口)の約4km、雨畑→角瀬の約7km、および浅間神社→大浜公園の約8km、合計すると61kmとなっている。親不知から大浜公園までの直線距離は240km、今回の全コースを425kmとすると、61kmは14%に相当する。
数ある日本海から太平洋へのコースの内、特徴が出るのは日本海から北アルプス、北アルプスから南アルプス、南アルプスから太平洋の3区間であろう。日本海から北アルプスに入るコースは他にTJARの魚津→早月尾根→剱→立山のコースがある。北アルプスから中央アルプスへのコースは乗鞍から開田高原へ向かうコースも考えられる。また中央アルプスをどの程度取り込むかは一考の余地があるが、私のコースでは中央アルプスの端を通って伊那山地に入り伊那山地を通って南アルプスに繋いでいる。また南アルプスから太平洋は山道を最大限生かすコースとした。
これらの区間において いくつかウエストンと交錯する。親不知はウエストンが日本アルプスの起点とした場所でウエストンの像がある。北アルプスから抜ける徳本峠のクラシックルート、中央アルプス権現山のクラシックルートもウエストンが辿った道である。
<コースの洗練>
一回で行ける日程に制限があったことから結果的に上記のコースとなったが、次のコースを取り入れることにより、より充実したものになると考えられ、今後の山行の目標となる。
…日岳→雪倉岳→白馬岳 ¬譴岳(種池小屋)→新越乗越→針ノ木 Aシ小屋→不動岳→烏帽子岳→烏帽子小屋 ち佻讃屋→槍ヶ岳→南岳→キレット→穂高
<最後に>
日本海から太平洋へどのコースを取るか考えている時間がとても楽しい。ルート探索には国土地理院の地理院地図(電子国土Web)がとても役に立った。日本全図からズームインしてゆき、2.5万分の地形図まで連続的に見ることが出来る。
また実際に出かける際には数々のヤマレコを参考にさせて貰った。これらのヤマレコの投稿者及びコース上の山小屋や登山道を維持管理されている方々に感謝申し上げる。更に毎回快く送り出してくれた奥方にも感謝である。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人