ULに挑戦! 雨対策に新兵器投入! 奥多摩〜鷹ノ巣山避難小屋〜倉戸山とおまけの奥多摩むかし道
- GPS
- 30:15
- 距離
- 30.2km
- 登り
- 2,063m
- 下り
- 2,063m
コースタイム
7:30 奥多摩
10:40 六つ石山
12:10 鷹ノ巣山
13:00 鷹ノ巣山避難小屋
8月7日(日)
7:30 鷹ノ巣山避難小屋発
8:40 榧ノ木山
9:15 倉戸山
10:15 倉戸口BS
10:40 むかし道入口
11:20 中山集落
12:00 惣岳渓谷
13:30 羽黒三田神社
13:50 奥多摩駅
天候 | 8月6日(土)曇り→雨 8月7日(日)曇り→晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
JR東 上野→立川→青梅→奥多摩 復路 JR東 奥多摩→青梅→上野 |
コース状況/ 危険箇所等 |
奥多摩むかし道 ★7、8割は舗装道路で一般観光コースのようだが、なめてかかるとけっこうキツイ。 ★途中トイレ数カ所あり。 |
写真
感想
前回の雨の体験を踏まえて新兵器を投入して再度ツエルトでの雨中泊に挑戦してみた。
前日の天気予報では奥多摩地方は夜に4〜6mmの少しまとまった雨が降る予報だった。
行き先は、雨が降る前にツエルトを張り終えるように近くて、なお且つ、もし大雨になった時、直ぐ小屋に避難ができる場所、として鷹ノ巣避難小屋を選定した。
ここは、近くに水場もあるし、外にイステーブルなどもあり、のんびり料理するにも最適だった。
新兵器その1:木製インナーフレーム(現地で資材手当てして、現場作成)
雨や結露で生地が伸びて弛んだ時のツエルト内部のスペース確保用
新兵器その2:梱包用プチプチシート
夜間の地面からの冷気遮断用マットの代用として
新兵器その3:アルコールストーブ(miccyanさんに頂いたもの)
雨天時の非常手段としてテント内での炊飯、料理用
主な新兵器としては以上だが、その他小物として、断熱用バーナーシートや100均レインズボンなども新規で持って行った。
そのため、ベースウエイトは前回より重たくなり3.6kgになった。
また、時間がありそうだったので、アルコールストーブで炊飯や料理をしようと生米やレトルト食品などの食糧も持って行った。
当然、重量は1.7kgと重たくなった。
が、半日行程の上、キャンプ地に水場もあるので水を減らせた。
結果、総重量は増加だが、6.7kgとなんとかULの範疇に収まった。
8月6日(土)
朝、なんとか4時に起き、支度して駅に駆け込み一番電車に乗り込む。
7時半前、電車4本乗り継いでようやく奥多摩の駅に着く。奥多摩は近い割にけっこうめんどくさい。
土曜日と言うことで登山者の数だいぶ多いようだった。
朝早かったせいかこの時点でけっこう疲れてしまった。
通り慣れた石尾根の登山道をポチポチ登っていく。
天気は時折薄日が差すが、風もあまりないのでけっこう蒸す。
虫のまとわりつきが多かった。ブヨ、アブ、ハエ、小さな羽虫・・・
メンタームを腕や首筋、耳、頭に塗りたくるが、あまり虫よけの効果はなさそう。
逆に軟膏で毛穴がふさがれるせいか、頭のてっぺんから汗が普段以上に出ている気がした。歩行中に使うならスプレータイプの虫よけの方がいいかも。
3時間、4時間、汗をぬぐい虫を払いながらようやく鷹ノ巣山に到着。
前回雲取まで行った時よりだいぶ疲れた。体がなまっているのだろう。
ULの前に基礎体力の方が重要で先決だよな・・・といつも思う。
天気は鷹ノ巣山手前ですでに薄くガスがかかり始めていた。
山頂で休んでいた時に、突然、雷もなった。山の上で聞く雷は音もでかいし楽しいもんじゃない。落ち着かなくなる。
どうやら天気は予想より早く崩れてきそう。
眺望もないので、一休みしてそそくさと避難小屋へ下る。
なんと、モトクロのチャリやさんが!!こんなとこまで上がってきてしまうんだ、と感心してしまった。
ちょっと話を聞くと、鷹ノ巣〜倉戸山はマウンテンバイクの業界ではけっこうメジャーなルートとのことだった。
今は、ロードにしろ、モトクロスにしろ、チャリの業界も相当活気があるみたい。
取りあえず、荷物をおっ広げて、いつもの一杯、コーヒーを沸かす。新兵器のアルコールストーブで。
素晴らしい!固形燃料のエスビットのように鍋が煤やヤニで汚れることもなく、ガスのようにやかましい音もしない。自然の中でまったりした気分になれる。
昼飯のおにぎりを食べ、ゆっくりしたところでツエルトを張る。これを設営しないと落ち着かない。
すでにガスはだいぶ湧いていて、空も雲で暗くなり、ゴロゴロと遠くで雷の音もしている。
夜、大雨になった時直ぐ、小屋に避難できるように、出入り口近くの平で水が溜まらなそうな場所に張る。
そして、早速、構想を練っていた木製インナーフレームの作成に取り掛かる。
何本か拾い集めた枯れ枝の中で形状のなるべく真っ直ぐなもの、少し生木で曲げても弾力があって折れないものを選び、持ってきた細引きでツエルトの大きさに合わせて数本縛る。
出っ張っている小枝はナイフでそぎ落としてツエルトの生地になるべく鋭角な部分が当らないようにする。
キャンプでナイフ使うのも久しぶり。
出来上がったフレームをツエルトの中に入れ、突っ張ってみる。
素晴らしい!想定通りの広い空間が出来た。
新兵器その1はこれでなんとかなりそう。後は実際の降雨を待つのみ。
時刻はまだ3時だが、やることもないので水汲みや夕飯の準備。
登山客は団体から個人までけっこうな数が休んだり、通って行ったりした。
雲取へ向かう者、雨の前に下山しようとしている者、遅いのは4時過ぎに今から石尾根を奥多摩まで下るという若者もいた。日は暮れるだろうし、雨は降り始めるだろうし、大丈夫なんか?と思うが本人たちは若さのノリでけっこう元気。おっさんが案じる心配はないのだろう。
3時過ぎ頃から雨がパラパラ降ったり止んだりし始めた。
虫は相変わらず多い。歩いて動いているわけではないので余計まとわりついて来る。最強ムシペールαをこまめにシュ、シュする。
4時過ぎても避難小屋へ泊るハイカーは誰も来なかった。今日はこのまま貸切状態の様子。
4:30ぐらいからメシを作り始める。米は十分に浸漬しておけば、多少雑に炊いても芯は残らない。
炊き終えたごはんは保温用のバーナーシートに包んで15〜20分ぐらい蒸らす。
その間にカレーを作り、レトルトハンバーグも温める。
やはりちゃんと炊いたご飯はアルファ米ご飯とはまったく違う!
旨〜い!
カレーも旨くできたし、食後にコーヒーもゆっくり飲めて申し分ない晩飯だった。
ただ、想定外の困ったことが一つ。明日の分のアルコール燃料が足らなくなってしまった。
昼間からコーヒーを何杯もガブ飲みすると、その都度10〜15ccのアルコールを消費して、晩飯の炊飯とカレーで使ったら、もう残りが30ccになってしまった。
これでは、明日の弁当のごはんを炊く分にしかならない。
夜中にコーヒーを飲みたかったし、朝飯ではウインナーも焼きたかったのに・・・残念。
想定以上に燃料を使うのにちとびっくりした。
夕方からゴロゴロ雷の音がひっきりなしになっていた。まだ、そんなに近くはなさそうだが、確実に来るのだろう。
全ての外作業を終えてツエルトの張り綱などの最終確認もして中に潜り込む。
虫が入ってこないだけでもほっとする。
新兵器その2のプチプチシートを敷いて寝床を作って横になる。
インナーフレームの状態も完ぺきだし、プチプチシートは予想以上に温かく断冷効果はありそうだった。それにクッション性もいい。梱包材なのだから当たり前なのだが。
6時、6時半、時折パラとは来るがなかなか本降りにはならない。雷は相変わらずひっきりなしになっているし、稲妻もピカピカ光る。
うとうとしていたら、8時前からようやく、バラバラ、ザーっと雨が降り始めた。
いよいよ来たか、これからどのくらい降るのか?ちと心配だった。
ただ、最悪の場合はほとんど隣の避難小屋に逃げ込めると思うとまったく気が楽だった。
1時間、2時間ぐらいは降っていたが、思ったほど土砂降りにはならなかった。
喜んでいいというより、実験的には逆に少し物足りなかったかも。
ツエルトが漏ることもなく、床面が浸水するようなこともなかった。
プチプチシートは思った以上の効果で以前とは違ってほとんど地面の冷たさを感じずに済んだ。
気温もそんなに下がらず18〜19℃ぐらいはあったのも確かだが。
雨はあまり降らなかったが夜半になっても雷の音が止むことはなかった。が、それも遠のいてはいるらしかった。
いつの間にか寝込んだ。
8月7日(日)
朝、4時半過ぎに鳥のさえずり、蝉の音、ツエルトの周りを飛ぶ虫の羽音で目が覚める。
いつもは寝相が悪く夜中に何度も寝返りを打つのでフレームを壊さないか、ちと心配だったが、昨夜はそうでもなかったようで、手製インナーフレームはしっかり建っていた。
内部の空間が広いと結露も少しは少なくなるのか、それほどの量の水滴は付いていなかった。実に素晴らしい結果だった。
外は曇っている様子だが、明るめで雨の心配はなさそう。
取りあえず起き上る。広い!居住性抜群のインナーフレーム大正解だった。
次に、テント内での炊飯の実験のために弁当用のご飯を炊いた。
しかし、これは大失敗だった!
家ではそんなに気にならなかったが、アルコールが燃焼する時、煙とかは出なかったが、異臭と刺激性のガスが狭いツエルト内に充満して息苦しくなってしまった。
けっこう、ヤバイ状態だった。入口のジッパーを全開にして換気したかったのだが、周りを飛んでいる虫が一杯入ってきそうで躊躇した。
しかたないので、ベンチレーションの開口部から顔を突き出し、鼻と口で外の空気を呼吸した。
この刺激性のガスはアルコール燃料全般の特性なのか?それともたまたま自分の買ったこのメーカーだけのものなのか?ちと調べる必要ありそう。
それにしてもこの刺激性のガスにはちと驚いた。
これではアルコールストーブを二度とテントの中で使おうとは思わなくなってしまった。
メシは10分少しでパチパチと水分が蒸発する音がして上手く炊きあがった。
炊き上げたメシをバーナーシートで包んで15〜20分ほど保温蒸らして弁当用ご飯は無事完成。
混ぜご飯の素を軽く振りかけ、サクッと混ぜ合わせて、蓋して弁当用に包む。
ツエルトから出て、今度は外で朝飯の準備をする。
燃料アルコールはなくなってしまったので、固形エスビットで朝食を作る。
アルコールストーブだけで大丈夫だろうと思っていたのだが、念の為、と持ってきて大正解。助かった。
フルセットでもシェラカップに納まり、ほとんど荷物にもならないので、この固形燃料セットは常備品でもいいかもしれないと思った。
(固形燃料セット詳細は、「ライトウエイト」コミュの「エスビット関連の軽量化」トピック36番をご覧ください。
http://www.yamareco.com/modules/xsns/?p=topic&tid=477
)
外で朝食の準備をしていると早朝にも関わらずすでにいろんな虫が周りをブンブン飛び回る。
朝っぱらから虫よけ塗りたぐった。幸いまだ刺されはしなかったが、ウザイしやかましい。
次回キャンプの時はムシコナーズなどの他の種類の虫よけも試してみたい。
固形エスビットでウインナー茹でて、コンソメスープ作って、コーヒー沸かして・・・バケットをかじる。
エスビットでもそこそこの朝食ができる。が鍋の後始末がめんどい。
のんびりと朝食を喰い終わって、コーヒー飲みながら、ぼちぼち片づけを始める。
雨が本降りにならなかったのもあるが、新兵器がみなよく活躍してくれて、ほぼ満足のいくツエルト泊が実践できた。
あとは、寝袋代わりのシーツに掛けたアルミシートが蒸れるのだけ何とかしたい。
それこそ、タイベックスにでもしてみるか・・・?
ゆっくり荷物を整理してザックに詰め込む。食糧がだいぶ減ったので20Lの容量でも楽勝にパッキングできる。
7:30、出発。地図を見て、まだ行ったことのない倉戸山を周ってみることにした。
天気はどうやら快方に向かっている様子。遠くには富士山も見えていた。
榧ノ木尾根はチャリでも下りれるという位で、道はわかりやすく、整備もされていて歩きやすかった。
途中の広葉樹林の雑木林は杉の植林と違って、木々の種類も豊富で大きさもバラバラで自然の感じがなんとも言えず心を豊かにしてくれる気がした。森林浴効果も人工の杉林よりは断然高そうな気がした。気のせいか・・・???
ブラブラ、のんびり、倉戸山に着く。眺望はなかった。
休むほど疲れてもいないので、そのまま熱海へ下っていく。こっちの1時間の下りっぱなしの道の方が膝にこたえた。この朝は一人も登山者にも遇わなかった。
10:00過ぎ、下界に降りる。突然、暑い! いつの間に完全に夏空になっている。強烈な日差しが首筋、頭に突き刺さる。そしてアスファルトの照り返しが暑さをすます増幅させる。
バス停の時刻表にはまだ1時間以上もバスはない。湖畔をブラブラあるいてダムに向かう。
バイクが多い。気持ちよさそう。自分もいつかまたバイクのツーリングも再開したい。
10:30ダムに到着。時間が有り余っているので、突然思い立って「奥多摩むかし道」を歩くことにした。
水と緑のふれあい館で地図を貰って説明を聞く。
約3時間半のコース。水根から歩きはじめる。
蒼目立不動堂までは舗装された林道を登っていく。登山靴で堅い道路歩きはしんどい。
蒼目不動堂から西久保まではほとんど山道、登山道と変わらない。アップダウンもそこそこある。
その昔、こんな山道しかなかったとしたら、途中の数戸の部落や小河内村など完全な秘境の地域だったろうな、と想像する。平家の落ち武者の末裔もきっと住んでいたことだろう。など夢想、空想、妄想しながら歩いて行く。
西久保から先はほとんど舗装された道。が、車にはほとんど出合わない。
途中、日曜の昼と言うこともあって、登って来るハイカーに幾組も遭う。みんなけっこう軽装で歩いている。登山靴で歩いている者はいなかった。
昼前、鷹ノ巣避難小屋からペースはゆっくりとはいえ5時間ほとんど休みなしに歩いてきたのでけっこうバテテきた。直射日光が暑いのでなるべく日陰をよたよた歩いていく。
沿道には昔からの寺、神社、道祖神など信仰の名残や景勝の説明板が幾つも建てられていて、そう言うことに興味のある人には楽しい散歩コースだと思う。
自分は途中で疲れてしまった。
1:30過ぎ、ようやく奥多摩の町へ到着。
涼を求めてビジターセンターへ。クーラーが気持ちいい。
が、中で飲食は禁止だと!あわよくば涼しい室内の休憩所で弁当でも喰おうと思っていたのだが、残念。
この先、白丸〜鳩の巣〜古里まで多摩川沿いの渓谷も3時間半〜4時間ぐらいで歩けるのだが、すでにちとお疲れで、今回は諦めることにした。
どこかで弁当さえ食えればもう少し行けたかもしれないが途中にそんな場所もないとのこと。戦意喪失してしまった。
暑いし、朝からそこそこ歩いたし、取りあえず満足はしたので、駅に行き、大人しく帰ることにした。
昨晩の雨中のツエルト泊の実践、山での炊飯&調理、今朝の倉戸山への縦走、そして奥多摩むかし道と実に内容豊富な一泊二日に大満足の山行だった。めずらしい・・・
帰ってきた夕方の都心はけっこうな夕立の雨が降っていた。
今回のポイント
★現地作成の木製インナーフレームは久々のヒットで大正解だった。(自画自賛!)
ツエルトでのUL縦走はキャンプ地が森林限界を超えることもあまりないと思うので、他のキャンプ場でも近場を10分ぐらい探せば、適当な枯れ枝は入手可能と思う。特に近くに杉の植林地があれば絶好の材料がいくらでもある。
ツエルト内部の広さはサイドフレームで引っ張るのに比べて1.5倍以上は広いと思う。
また、持って行くものは30〜40cmの細引き数本の為、装備の重量や容量などはほとんど増加しない。
問題は、強風の時ツエルトが煽られるとどうなるか? 穴があいたり破れたりすか?
だが、最悪外してしまえば済むと思う。
これもそのうち実験してみる必要ありそう。
★梱包用プチプチシートによる地面からの冷気遮断効果もポイントは高かった。
夜の最低温度は18度ぐらいまでしか下がらなかったが、断冷効果のほかに若干のクッション性もあり(梱包材なのでそっちが本筋!)快適に眠れた。
数値的な断冷効果は不明で、リッジレストなどと比べるのは無謀だが、少なくとも「ないよりマシ」のレベルではなく「あるとないでは大違い」の水準だった。
ただ、肘で着いたり、局所に体重がかかると”プチッ、プチッ”と気泡が潰れるのが少し困りもの。
太めの人はプチプチの種類を選択する必要がありそう。
メーカーの川上産業のHPを見るとプチプチは重量物梱包用など種類も豊富でまだ選択肢は十分あると思う。
また、「アルミプチ」などというまさに保温、保冷用の商品もあるので、色々試してみる価値はまだまだありそう。
★アルコールストーブのテント内使用はちと難しかった。
今回、近くの薬局で買った「燃料用アルコール アルコK2」の成分は
エタノール5%
メタノール95%
の商品。
純粋なエタノールは燃焼した時、発生するのは水と二酸化炭素のはずだが、メタノールは燃焼によって、他にホルムアルデヒドやメタンガスなども発生するとのこと。
今回の燃料はメタノール95%で、それが原因かどうかは定かではなが、普通に家の部屋や室内での使用はほとんど問題なかったのだが、狭いテントの中では燃焼時には異臭と目やのどに刺激性の気体が充満して、とてもテント内で炊飯出来る状況ではなかった。
炊飯の時は我慢できず、ベンチレーションの開口部から顔や鼻、口を出して外の空気を吸っていた。
これは今回持って行った燃料用アルコール固有の問題なのか?それとも他のメーカーの燃料用アルコールでも同じなのか?
ちと調べる必要ありそう。このままではテント内でのアルコールストーブの使用は無理っぽい。
★アルコール燃料を無駄なく使い燃費効率を上げるのがけっこう難しかった。
今回、ざっくりで120cc持ってきたが、結果まったく足らなかった。
いつもの固形エスビットセットを持ってきていたので助かったが。
アルコールは燃焼途中で追加すること出来ないので最初に気持ち多めに入れて火をつける。当然、炊飯や湯を沸かし終わった時に少しストーブに残る。消火キャップで火を消すが、蓋にゴムパッキンが付いているため、ストーブ本体の熱が冷めないとちゃんと蓋ができない。
そして、4,5ccの余ったアルコールは本体が冷え切るまでにほとんど揮発してしまう。
メシ、おかず、みそ汁、コーヒー、お茶・・・などと何度も使うとそのロスが思った以上に大きくなる。
結果、はじめによく計算して燃料を入れないと燃費効率が相当悪くなってしまう。
何にどのくらい燃料を使うかデータ取る必要がありそう。
一泊三食+コーヒー、お茶でアルコールを200ccも持って行くようでは、軽量化のメリットがそんなになくなってしまう。
110のガスカートリッジが新品で200gそこそこ。バーナーが50〜60gで合計250〜260g。
同じ重量なら利便性でガスの方が優位になる。
★ウルトラライトで食事の充実は二律背反か?
ウルトラライトの根底は荷物を軽くして行動力や持久力を上げることにあるなら、まったり、のんびりキャンプして、ゆっくり料理を作って食事を充実させようとするのは少し方向性が違うのか。
食事を充実させようとすれば必然食品の品数は増えるし、パウチ系や生もの系も増えて重量も当然重くなる。
どちらに重きを置いて、どの辺を妥協点とするかで、だいぶULの方向性が変わってきそうである。
また、他にも食事の充実は当然ゴミの量の増大にもつながった。
ウルトラライトも長期縦走と同じで軽量化と快適性の兼ね合いの奥が深い。
まだまだ研究、実践の余地はありそう。
お疲れさま〜〜〜
ツエルトは持っていませんが、
いい使い方のご教授助かりました。
早急に求めたいと思います。
tabioさん、
現地作成の木製インナーフレームとはサバイバルですね〜
ちょっとツエルト生地を傷めないか不安ですが、自分も次回試してみます!
テスト山行お疲れ様です。
ツェルトのインナーフレームは良い考えですね。
今回のフレーム2本造りを上部で連結して4本足にすれば強風にも耐えられる様な気がしますが、今度は作製が段々面倒になるでしょうね。
補修用のテントポールを数本用意するのもありかなあと思いました。
確かに食事を楽しむのと軽量化は相反しますね。
ギアで多少の軽量化をしても食材は思った以上に重量があるので、一気に重量が増えてしまいます。
調理なしでも美味しい食材という考えもありそうな気がします。
テントの中でのアルコール調理は非常に危険な様な気がします。液体は誤って溢してしまうことがあり、こうなると火達磨必至ですから。
コメントありがとうございました。
もし、参考になるネタありましたら、どうぞご活用ください。
また、何か新しいネタ試したらアップします。
自分では「現地調達の木製インナーフレーム」けっこういいネタだと思っているのですが、沢やさんに比べたらまだまだサバイバルと呼べるレベルじゃないでしょうね、きっと
ツエルト生地に当たる面は一応ナイフでとがった部分そぎ落としました。
もし、杉の植林がキャンプ場の近くにあれば、適当な長さの少し湾曲した枝がいくらでも落ちてます。
ただ、何も見つからなかった時は結露に耐えるしかないかも、ですね。
どもどもコメントありがとうございました。
>テントの中でのアルコール調理は非常に危険な様な気がします
まったく、そうですね。
それに「今回のポイント」にも書きましたが、アルコールの燃焼で発生する、刺激性の気体の発生もあり、テントの中でのアルコールストーブの使用は難しそうです。
となるとやっぱガスになってしまうのかなぁ・・・
プチプチシートに、木製インナーフレーム、アルミシート、3.6kgと「なるほど 」というアイデア満載ですね。
プチプチシートの件、即採用させていただきます
木製インナーフレームは、アイデアよりも個人的な技能の問題があって、挑戦させていただきます。
アルミシートは、やっぱりインナーシーツとシュラフカバーで…、とまだまだ甘さがにじみ出ている感があります
早く、山に行きたくなりました
なんかもうあれですね。
daizさんが言うようにサバイバルな領域に入ってませんか。
そのうち食糧も現地調達になったりして…
なんて冗談はさておき、プチプチってかさばりませんか。
それに耐久性なさそうなんで縦走には使えないような気がしますがどうでしょう。
あと、あのマヨネーズのチューブみたいなのに入ってる液体はなんですか?
kanemaru
現地調達とは素晴らしいです。ファイバーのフレームを持ち歩いているのがちょっと恥ずかしくなります。
昔あったウィンパー型のような、A字フレームを現地で作ってツェルトの両つま側に使うとどうなるでしょうか ふと妄想してしまいました。妄想止まりですけど。。
プチプチシートの断冷効果はもう少し寒い時に再度試してみようと思っています。
それとkanemaruさんが心配しているように耐久性の問題も確かにあると思います。
長期の縦走用と言うより1,2泊の使い捨て感覚での使用ぐらいじゃないでしょうか?
また、メーカー(川上産業)HPみると種類も豊富にあります。
http://www.putiputi.co.jp/shohin/putiputi/catalog/
ただ、業者ではない素人が、少量どうやって入手するか?が難しそうですね。
エマジェンシーのアルミシートは保温効果は抜群ですが、蒸れ対策をなんとかする必要ありそうです。
一晩でけっこうびちゃっぽくなります。
何かそれに代わるシート見つけたいと思っています。
あまりドMなULより、少し重量増でも快適さも必要かも、と思っています。
他の方が言ってましたが、「サバイバル」というより、「ホームレス」に近いかもです。
プチプチ、100cmx50cmぐらいなら、ザックに簡単に押し込めます。
但し、一番ペラペラの種類のプチプチだとその時すでにプチッ、プチッ・・・と気泡が潰れちゃうかも、です。
色々種類があるようですので、少し頑丈そうなプチプチがいいと思います。
>それに耐久性なさそうなんで縦走には使えないような気がしますがどうでしょう
自分もそう思います。
種類にもよると思いますが、せいぜい2,3泊(山行2,3回?)と思った方がいいと思います。
マヨネーズチューブは単なる水筒です。中は水です。
ナルゲンのプラボトルやペットボトルは中身なくても大きさ一定ですが、これだと中身ない時、ぺちゃんこになり、体積、容量が減らせます。
軽いし、水洩れもないので水筒として使っています。
これも耐久的に使い捨ての部類だと思いますが、1シーズンぐらいは十分にもちます。
やっぱ、ホームレスに向かっているのかも・・・
>昔あったウィンパー型のような、A字フレームを現地で作ってツェルトの両つま側に使うとどうなるでしょうか
そうすると、今持ち歩いている両側のポールも不要になるかも、ですね。
ただ、現地で落ちてる枯れ枝類は強度的にそんなに強くなく、テンションかけてテントをピンと張るのは難しそうです。
多分、テントの中のインナーフレームにするくらいの用途が丁度いいように思います。
また色々現地作成を試してレポートしますね。
また、ご意見、アイデアコメントください。
ありがとうございました。
tabioさん
新ジャンル「Ultra Cheap」とか立ち上げてみてはでしょう?
雑誌のUltra Light記事とかって結構ちょうちん記事クサイのが多くて、なんとなく敬遠しがちなヒネクレものなんですが、tabioさんの潔いっていうかそのローコストに捧げる情熱にすごく感銘するワケでして、ここでひとつ新ジャンル「Ultra Cheap」を立ち上げてみてはいかがでしょうかとご提案いたします。マジで。
kanemaru
御提案ありがとうございました。
ただ、ネタももうそんなにありませんし、それヤマレコの中でもあまりにマイナー過ぎてフォロワーもほとんどいないと思います。
もし、記録として残すのであれば、現在ある「ライトウエイト」コミュの一トピックスとして、「軽量化に役立ちそうな自作、流用小物」ぐらいでどうでしょうか?
多くの雑誌の記事が胡散臭いと思うのは自分もまったく同感です。(笑)
雑誌の記事がちょうちんになるのは致し方ないことなのかもしれませんね。
彼らとて基本経済活動であり商業、商売でしょうから。
一般的にみたら登山などはニッチの分野で、業界としてのパイが大きいわけでもないでしょうし、その狭い中で、生き残りを図るため、雑誌やマスコミ、メーカー、販売店などが三つ巴で必死の売り込みのためのちょうちん記事を書いて載せるのもしょうがないのでしょう。
今の山ガールブームなどその典型ではないでしょうか?
しかし、登山やULに限らず、トレランやマラソン、チャリなど今のアウトドアスポーツの活況の源の一端をそれらのちょうちん記事が担ってきたのも確かで、その功罪は両面あるのでしょうね。
それにブームが起こる事によって、道具ら理論などが改良や進化するというプラス面もあるのでしょうね。
と言うことで、自分は雑誌はほとんど買うことはなく書店の店頭でパラパラ見る程度です。
ほんとはちゃんとお金出して買って業界を潤さなければならないのでしょうね・・・
どもです。
僕も製品紹介やレビューで多少のバイアスがかった記事はあってもしょうがないと思うんですが、問題はネガティブな部分や優劣を一切書かない記者やレビューアーのジャーナリズムの欠落に絶望しています。
なのでメーカーと直接利害のないネット上での個人のレビューが果たす役割って大きいと思います。
先日某登山ショップでNorth Faceの中国製軽量ザック見たんですが、縫製がひどすぎます。
まるで小学生が家庭科の授業で初めてミシンかけましたみたいな縫製でした…
kanemaru
>問題はネガティブな部分や優劣を一切書かない記者やレビューアーのジャーナリズムの欠落に絶望しています
厳しい意見ですね。
世の中、一昔前の「勝ち組」なんて言葉が流行り出したころから営利第一の拝金主義が主流になってしまったのでしょうね。
自分は、今の政治や原発事故の記事においてまったく同様の欠落を感じます。
ネットのレビューもそれを仕事にしているアフリエイトの記事が増えているのが悲しいしさもしいですね。
しかし、North Faceなどそれでなくとも値段高くしてブランドのイメージ保持しているのに、それはないですよねぇ〜
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する