記録ID: 127954
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
白山
白山・百四丈滝滝つぼ(加賀禅定道)
2011年08月12日(金) ~
2011年08月13日(土)
![情報量の目安: S](https://yamareco.info/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
![都道府県](/modules/yamainfo/images/icon_japan_white.png)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 32.7km
- 登り
- 2,411m
- 下り
- 3,117m
コースタイム
1日目
12:39別当出合-13:01中飯場13:09-13:31別当覗13:35-13:55甚之助避難小屋14:08-14:19南竜分岐14:23-14:46黒ボコ岩14:57-15:11白山室堂15:43-16:07御前峰16:31-16:52五色沼16:54-17:09白山室堂
歩行時間 2時間52分、行動時間 4時間30分
2日目
4:52白山室堂-5:52七倉の辻5:56-7:12天池7:29-8:39四丈岩8:44-9:39百四丈滝11:06-12:23四丈岩12:29-13:59天池14:17-14:28百四丈滝展望台14:34-14:44美女坂頭-15:08奥長倉避難小屋15:20-16:08ハライ谷分岐16:17-16:52林道分岐16:55-17:03スキー場頂上17:20-18:21白山一里野
歩行時間 10時間25分、行動時間 13時間29分
12:39別当出合-13:01中飯場13:09-13:31別当覗13:35-13:55甚之助避難小屋14:08-14:19南竜分岐14:23-14:46黒ボコ岩14:57-15:11白山室堂15:43-16:07御前峰16:31-16:52五色沼16:54-17:09白山室堂
歩行時間 2時間52分、行動時間 4時間30分
2日目
4:52白山室堂-5:52七倉の辻5:56-7:12天池7:29-8:39四丈岩8:44-9:39百四丈滝11:06-12:23四丈岩12:29-13:59天池14:17-14:28百四丈滝展望台14:34-14:44美女坂頭-15:08奥長倉避難小屋15:20-16:08ハライ谷分岐16:17-16:52林道分岐16:55-17:03スキー場頂上17:20-18:21白山一里野
歩行時間 10時間25分、行動時間 13時間29分
天候 | 初日 下の方は曇り、上の方は晴れ 2日目 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー
白山一里野から瀬女までのバスは予約しないと運行しません。瀬女から鶴来駅までのバスは予約不要です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
★砂防新道 ●別当出合〜中飯場 階段の登りが地味に疲れます。というか暑いです。 ●中飯場〜甚之助避難小屋 砂防新道は水場が非常に多くて驚きました。砂防新道から登るのであれば、水は持たなくても行けると言っても過言ではないかもしれません。 ●甚之助避難小屋〜黒ボコ岩 黒ボコ岩手前数100mのみ若干の急登となります。 ●黒ボコ岩〜白山室堂 弥陀ヶ原はお花畑が一面に広がっており、素晴らしい。木道の上を歩きます。 ●白山室堂 山小屋の規模が非常に大きく、驚きました。 ●白山室堂〜御前峰 白山室堂までのコースタイムは長めに取ってありますが、白山室堂から先はそれよりは短めのコースタイムとなっています。ただ御前峰までは登りやすいです。 ●御前峰〜五色沼 御前峰から大汝峰方面に下る道はこれまでの道と比較すると若干険しくなっております。 ●五色沼〜白山室堂 一ヶ所ミスコースしそうになっている方たちがおられました。登山初心者には一部わかりにくいところがあるかもしれません。 ★加賀禅定道 ●白山室堂〜七倉の辻 ここまでは殆ど登りもせず下りもせずといった感じです。途中釈迦新道から下山するという方以外には誰にも会いませんでした。 ●七倉の辻〜天池 下っているはずなのに一ヶ所謎の急登があって精神的に疲れました。ここまでは加賀禅定道の真骨頂は発揮されません。比較的歩きやすい道となっております。 ●天池〜四丈岩 天池から百四丈滝の滝つぼを目指して、道なき道を下って行きます。最初の目標地点は、百四丈滝の落口付近で非常に目立っている大岩となります。ちょうど大きさが四丈くらいあるように見えたので、取りあえずこれを四丈岩と名付けることにしました。 天池から四丈岩方面を見ると、若干藪の薄そうな細い筋が四丈岩から天池近くまで続いているのが分かります。ここは枯沢となっていて、ここを下っていけば比較的藪漕ぎはあまりせずに済み、ミスコースする心配もなくなります。 そんな感じで1時間枯れた沢を下って行き、四丈岩に到着しました。 ●四丈岩〜百四丈滝 四丈岩からこのまま続く沢を下って行ってしまうと、崖に飛び出してしまうので、四丈岩をちょっと過ぎた辺りで、一つ左隣の沢に移ることになります。ここは沢沿いではないので、非常に薮が濃くなっております。藪漕ぎをあまりしないで済むような箇所にテープを貼っておいたので、参考にしてもらえるといいかと思います。 移った沢から先にはたくさんのテープを貼っておきました。その沢をそのまま下って行けば、百四丈滝下の沢にまで出ることができます。ここから先は薮漕ぎはあまりないですが、水の流れが生じ始めるので、下るときには注意が必要です。 ●百四丈滝 滝前に出るには若干の沢登りが必要ですが、足下が濡れることはありません。 百四丈滝は落差90mの水量豊富な直瀑で、上から下までの完全な裏見が可能となっています。恐らく日本最大の裏見の滝でしょう。 飛沫は非常に激しいですが、他の水量豊富な滝にありがちな轟音は鳴り響いておらず、比較的静かに落ちている滝となっています。 ●百四丈滝〜四丈岩 この間は登りの方が楽ですね。 ●四丈岩〜天池 ここが非常に辛いです。何が辛いかというと薮が全てこちらに向かって生えてきているので、激しい藪漕ぎをしながら枯沢を登って行かなければなりません。 トムラウシを天人峡から日帰りしても筋肉痛にならなかった自分が、次の日には重度の筋肉痛になってしまうくらいの厳しい道程でした。 登山道に戻ってきたときはほっとしました。 ●天池〜美女坂頭 この間もまだ加賀禅定道の真骨頂は発揮されません。百四丈滝展望台からの百四丈滝も素晴らしいです。でもやはり滝つぼまで行かないと滝の真価は分かりませんね。 ●美女坂頭〜奥長倉避難小屋 この間は非常に急坂の下りとなっており、注意が必要です。本当に何だこれはといいたくなるレベルの急坂でした。 ●奥長倉避難小屋 奥長倉避難小屋には2人の登山者がおり、色々話を聞かせて頂きました。聞くところによると、大峰に百四丈滝に匹敵する裏見の滝があるとのことです。これは初耳だったので非常に驚きました。 2人は僕らが白山には初めて登ったと聞いて驚いておられました。初めての白山登山で加賀禅定道を選択するようなバカはやはりいないようですw ●奥長倉避難小屋〜ハライ谷分岐 下っているはずなのに登る区間が多く精神的にも肉体的にも非常に疲れます。流石修行用の登山道です。下りでこれだけ疲れるのだから登りは・・。 ●ハライ谷分岐〜スキー場頂上 この間もアップダウンの連続で酷い。ただ加賀禅定道は全体を通して道自体はよく整備されていました。 ●スキー場頂上〜白山一里野 スキー場頂上でパートナーが「右だ」という言葉を残して先に行ってしまったので、右に道が出ているのだろうと思い、右側を注意深く探してみましたが道は見つからず、バスまでの時間が迫っていたので僕は林道から下ることにしました。 このまま登山道を行けば残り2kmで下山できたのに、林道から行ったので5kmも歩く羽目になってしまい、結局バスには間に合いませんでした。しかし、白山一里野から金沢駅までのタクシーが予想外に安くて助かりました。 |
写真
このペットボトルは何でしょう? 実は私が百四丈滝に行く途中で気づかないうちに落としてしまったものなのですが、帰り道で発見できてつい笑ってしまいました。しかし、この後熊鈴をなくすことになるのでした。
感想
長い行程でしたが、百四丈滝の滝つぼ到達時には非常に感動しました。
百四丈滝は日本を代表する滝の一つと言っていいと思います。豊富な水量からなる落差90mの直瀑で、上から下までの完全な裏見ができるとなると、もう文句のつけようがありません。
加賀禅定道と長時間の藪漕ぎのダブルパンチは想像以上に重く、次の日は筋肉痛で歩くのが辛かったです。実は次の日は夜行バスで帰ってそのままバイトなのでした。
お気に入りした人
人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:4449人
コメント
この記録に関連する登山ルート
無雪期ピークハント/縦走
白山 [2日]
白山 (砂防新道)〜南竜ヶ馬場(テント設営)〜室堂(展望歩道)〜お池巡り〜(エコーラインで下山)
利用交通機関:
車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
はじめまして
滝は展望台からだけでなく、間近からも見られるのですね。
単独なので、無理はできませんが、加賀禅定道も含め参考にさせていただきます。
良いものを見せていただきました
todokiti様、こんにちは。
お返事が遅くなってしまい申し訳ございません。
すばらしい滝でした。
展望台からの眺めもたいへんに素晴らしく、それだけで十分に価値があるものかと思います。
ただやはり、滝に近づき、また滝裏へ周り込むと、全く異なる感動があるものですね。
多くの方は丸石谷を遡行するルートにて滝前に達しているようですが、今回は少々遠回りにはなるものの危険は少ないという天池
からのルートを選択しました。実際、藪沢の登り返しが若干面倒ではありましたが危険個所は一切ありませんでした。
藪漕ぎの最中は視界は悪くはありますが、皆無ではないので、迷うこともないかと思います。
私達の場合は、一泊二日の急ぎ足で滝壺と御前峰の両方を押さえようとしたため室堂泊となりましたが、奥長倉避難小屋でもう一泊すれば
かなり余裕をもって滝を楽しめそうです。また、滝壺近くにもテン場として問題なく使えそうな場所がありましたので、滝を見ながらの一泊も楽しそうですね。
訪瀑経験の浅い私ではありますが、滝前の光景は、それが日本を代表する名瀑であることを確信させるものでした。
次回は残雪期、氷壺を抱えた姿を拝んでみたいものです。
(私自身のレポートもございます。こちらもよろしければ合わせてご覧ください。)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-129232.html
こんばんは。ガスで滝は観れませんでした。残念です
来年再チャレンジします。しかし、ゴンドラ山頂からの
登山口は標示してほしいですね!!30分以上探しました
が結局わからず、地獄のらくらく林道へ!!
どこがらくらくじゃ〜と、ぼやきながら下山しました。
それは残念でしたね。自分は今度は沢ルートで下から百四丈滝の滝つぼにアプローチしてみようかと思っています。やはり薮漕ぎは辛かったので。
看板などを見る限りでは加賀禅定道(加賀新道)はスキー場の頂上から始まっているように見えました。
白山一里野からスキー場の頂上までは登山道として開いているわけではないのかもしれません。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する